[とっさに一言]
No.001〜005
[子どものいる家]
No.006〜010
[リズムでノリノリ]
No.011〜015
[助けて!苦しー]
No.016〜020
[おしゃれ失敗!]
No.021〜027
[おしゃれ合格?]
No.028〜030
[少々がっかり]
No.031〜035
[ちょっと深刻]
No.036〜040
[欲張り大王]
No.041〜045
[お腹が鳴ったね]
No.046〜050
[時間の約束]
No.051〜055
[ここで逢えたら]
No.056〜060
[家に寄ってく?]
No.061(03.08.19)
おい
No.062(03.08.26)
おく
No.063(03.08.27)
せど
No.064(03.08.28)
かんしょ
No.065(03.09.11)
へっとぐち
[ノラもペットも]
No.066(03.09.12)
あかいぬ
No.067(03.09.14)
あかねこ
No.068(03.09.16)
こねら
No.069(03.09.17)
よもぎ
No.070(03.10.14)
かけばり
[ガンバレお仕事]
No.071〜075
[心がバイオレンス]
No.076〜080
[ママのキッチン]
No.081〜085
[畑で収穫]
No.086〜090
[ちがう!誤解だ]
No.091〜095
[ほっとひと息]
No.096〜100
[リピート擬態語]
No.101〜105
[自然が相手だ]
No.106〜110
[楽しい食卓]
No.111〜115
[テンパる現場で]
No.116〜120
[体がムズムズ]
No.121〜125
[モノは大事に]
No.126〜130
[動きDE表現]
No.131〜135
[バカにすんない!]
No.136〜140
[あぁ、新品が‥]
No.141〜145
[のめりこんでて]
No.146〜150
COMING SOON
[奮闘ホリデー]
No.151〜155
一覧
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[家に寄ってく?]
No.061(03.08.19) |
おい
「茶の間」の意。
漢字で書くと、たぶん「御居」。なので、リビングルームの日本語訳は、「お茶の間」よりも「おい」の方が意味合いが近くて、しっくり来る気がするんじゃがのう。特に外国人には「茶の間」ってのは「茶室」とは違うんだー、とか説明しなくちゃいけないだろうし。
追記:先日、民俗学の聖地(?)東北は遠野の地を初踏。物語を語ってくれるおばあちゃんもいる「伝承館」にて、彼の地では『おい』は『じょい』であったことを学習してまいりました。漢字で書くと、『常居』。うーんこれも、いい感じに雰囲気出てますね〜。(2003.9.11)
ex.) |
「スイカ切ったが、おいに置いてあっさけ、取んに来いや」
(切ったスイカが、茶の間に置いてあるから、取りに来なさいね) |
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No.062(03.08.26) |
おく
「奥の座敷、部屋」の意。奥の座敷が仏間に充てられていることも多いため、仏間を指す場合もある。
ちなみに石川県は真宗王国なので、仏間の仏壇は非常にでかい。そりゃあでかい。リアクションの大きな欧米人などに見せると「OH〜ファンタスティ〜ック」と喜んでいただけること請け合い。また、石川県の父ちゃん母ちゃんは、ちょっと目を離した隙に、あんなに高額な仏壇を大枚はたいてこっそり買い替えたりする習性が、富裕層でなくてもありがちなので、注意を払う必要がある。
ex.1) |
「友だち来とっし、二階におるわー」
(友だちが来てるから、二階にいるねー)
「あらーぁ、二階むたむたやに、おく行きゃどうえ?」
(ええっ、二階は散らかってるから、奥の部屋に行けばどう?) |
ex.2) |
「昼から、ごぼさん来っさけ思て、ひで目におうて掃除してんし、おくにネコ入らんように見といてくれや」
(午後、お坊さんが来るからと思って、大変な思いをして掃除したんだから、奥の仏間にネコが入らないように見ておいてちょうだいね) |
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No.063(03.08.27) |
せど
家のまわりの屋外ゾーンを指す感じ。「庭」に近い。でも、訳としては「ちょっとその辺」とした方が伝わりやすいかも。私のイメージでは、『せど』には木や草花など緑が付き物って気もする。
畑を表す場合もあるような気が。その場合、若干の距離であれば、家と地続きじゃなくてもOKかな。だからって、近所まで出かけた場合はもはや「せどに出てる」とは言えず、また「自家の敷地」っていうような所有・権利の概念がつきまとうイメージでもない。やっぱり建物としての家からちょっと出たところ、くらいの意味。
ex.1) |
「なぁ、じいちゃんに電話かかっとれんけど、どっか行っとるんけ?」
(ねぇ、じいちゃんに電話がかかってるんだけど、どこか行ってるの?)
「あん、おらんけ?、せどんでもに出とるだけんねーがか?」
(えっ、いない?庭にでも出てるだけなんじゃないの?) |
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No.064(03.08.28) |
かんしょ
「便所、トイレ」のこと。
かんしょの「しょ」は「所」でしょうけど、はてさて「かん」って何でしょうね。ほっとひと息つく「閑」とかでしょうか?
追記:清水義範著『やっとかめ!大名古屋語辞典』によると、『かんしょ』は名古屋国では「狭い場所」を指すとのこと。名古屋周辺と同様の表現語句を若干共有する石川県なので、この『かんしょ』も、「例の狭い空間」みたいなニュアンスかも・・・。(2003.11.25)
ex.1) |
「あらリクツな〜。このねんね、早や我がでかんしょ行ーけんじ?」
(まあ、エライねえ。この子、もう自分でトイレに行くんだね?) |
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No.065(03.09.11) |
へっとぐち
「玄関」のこと。
入り口、はいり口、へえりぐち・・・ってな感じで音便化が進んだものと思われます。後半のとぐちは戸口なのかなぁ。自分では、あくまでも「入り口」に近い意味合いのような気がするけど。
(いやあ、自分がHP作ってること忘れるくらい、長らく更新をサボってしまった。この間に、この項目のトップ『おい』(No.061)に関する新発見をしてきたので、追記しておきましたん)
ex.1) |
「これ、やらんなんやらんなん思とったが、たっしか今日持って出た思たに、手ぇ見たらねぇさけあたっちゃ〜思たら、へっとぐちにほつーんと残いてあったわ。いや〜、むそー(No.036)なるんな?」
(これ、あげなくちゃあげなくちゃって思ってたものだから、確か今日は持って出たはずなのに、手を見たら無いから何てこった〜と思ったら、玄関に思いっきり忘れてあったよ。いや〜、こいつ大丈夫かって感じだよね〜?) |
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[ノラもペットも]
No.066(03.09.12) |
あかいぬ
「柴犬」の意。
でも、柴犬に限らずあまり大型ではない日本の犬には使うかな。あんまり厳密でなく大雑把に、柴犬とかそんなような和顔の犬、くらいの感じ。発音は、「か」にアクセント。
ex.) |
「シロ、今日、森山さんちですんげがに吼えられてんな?」
(シロ、今日、森山さんちで、ひどく吼えられたんだよね?)
「森山んとこゆうたら、あかいぬおるうちけ?」
(森山のところっていったら、柴犬がいる家かい?) |
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No.067(03.09.14) |
あかねこ
「茶トラ猫」の意。
なぜに『あかいぬ』が柴犬で、『あかねこ』が茶トラ。でもそうなんだもん。
ex.) |
「しばらく、あのあかねこ顔見しんだがん、そんに痩せとる風でもねぇさけ、エサやっとるうちゃ他にもあーれんろんな?」
(しばらく、あの茶トラ猫、顔を見せなかったけど、大して痩せてる様子でもないから、エサをやってる家が他にもあるんだろうね?) |
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No.068(03.09.16) |
こねら
「子ねずみ」の意。
末尾が「ら」なので、雰囲気的には複数っぽく聞こえますが、単複両用って感じかな。
ex.) |
「ねこぁ、何やら転ばいとるさけ、何や?思て見たら、こねらとったが転ばいて遊んどーらんや」
(猫が何だか転がしてるから、何だろう?と思って見たら、捕った子ねずみを転がして遊んでるんだよ) |
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No.069(03.09.17) |
よもぎ
「(黒白縞模様の)トラ猫」の意。
なぜヨモギ。緑色でもないし・・・。でも、結構全国的に使うんじゃないでしょうか?ちなみに我が家では、飼ってる1匹以外に、よもぎがおい(No.061)でデロ〜ンと寛ぎ、2種のあかねこ(No.067)他が台所でエサを喰ってる光景が頻繁に目撃されております。
ex.) |
「さき、ガッコの近くでねんね(No.006)らに捕まっとるよもぎの猫ぁおったがん、そう言や、ここんちの猫やったんねぇけ?」
(さっき、学校の近くで子どもたちに捕まってるトラ猫がいたのは、そう言えば、ここの家の猫だったのかもしれないね?) |
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No.070(03.10.14) |
かけばり
犬・猫などがおしっこをかけてマーキングすること。男性の立ちションにも揶揄して使う。
縄張りにかける、ってことでしょうね。排泄関係にからむ「ばり」は、ここいらの方言に限らず、他にも例があるような・・・。
ex.) |
「うわ〜、あんの猫、奥へってなごーなっ(No.100)とったがん、今見たら、かけばりしてってあーらんや!あらきっか〜ん」
(うわ〜、あの猫、奥の座敷に入って横になって寛いでいたのが、今見たら、おしっこしていってあるんじゃない!なんて性悪なの) |
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●これまでのワード●
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