[ 金沢便り2005.5月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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5月31日(火) 光の活かし方
有限責任中間法人八尾観光協会の総会があった。アドバイザーということで出席させていただく。その後、駅前の福島地区の勉強会に参加。照明家の角舘政英氏のプレゼンテーションをうかがいました。彼の話されたことで印象に残っているのは、照明は道路を照らすのではなく、引っ込んだところやそこでの人々の暮らしを表現するような光の使い方が重要であるということ。規則正しく街路灯があるよりも、個々の家や商店から光がもれて、街全体の複雑な表情が見えることで温かみと安心感が感じられるはずである。具体的な事例やデータ化された評価が分りやすかった。その後、山田の玄猿楼に宿泊。角舘さんや、金沢工大の講師の遠藤さん、そして、観光協会や商工会のメンバーと今後の八尾のまちづくりについて議論する。有意義な時間であった。玄猿楼の料理は美味しくなっているように感じました。確実に手は打たれているようです。日帰りツアーも受けています。

玄猿楼の料理
5月30日(月) 森談議
JA中央会にお邪魔して、石川の森づくりについてお話しさせていただく。能登に森林を持っているという専務さんの話は説得力がありました。最終的にどのような森づくりを目指すのか、明確にしていく必要を指摘いただきました。業界にいなくても、森林問題についての識見をお持ちの方は多いはず。そのような方々と議論を重ねることが重要です。持続可能な森づくりを目指さないと、多くの人々の支持も参画も得られない。単なるボランティアでは難しい。県民参加、国民参加の森づくりということで、ボランティア活動を奨励することは必要であるが、それだけでは問題の本質的解決にはならない。森林税を導入しても、それで一番保全されていない人工林の保全がかなうわけではない。100年木を育てるためには、これから40年〜50年間の保育の経費を産み出してゆく仕組みが必要だ。持続可能な家づくり、住宅産業の基本は地域の材で家を作ることである。治山治水の基本として土木業界に森づくりに参画いただくことも重要なテーマだ。社団法人石川の森づくり推進協会の社会的使命はそのような政策を誘導することであるということを強く意識させられた議論でした。新たな政策は現場や当事者の話を踏まえつつ、多様な方々との議論を通じて形成すべきです。
5月29日(日) サンゴ細工
朝食をやはり島田さんの奥さんの手づくりでした。さり気ない関わり方がいいですね。伊計島の集落を少し案内いただき、その中心部にある自治会長・吉岡 強さんの店・さんらいと工房にお邪魔した。サンゴと貝殻でオブジェを制作されています。デザインが優れています。奥様は地元の方ですが、ご主人は県外から来られて数十年とのこと。最近自治会長になられたようだ。この集落には古い家がいくつも残っているし、道路の構造や石垣も古い形を残しています。魅力的な地域ですが、過疎化はさけられないようだ。ホテルに戻りチェックアウトした後、市場に案内いただき、みやげものを買う。最後は空港まで島田さんに送っていただき、空港の4階で昼食をご一緒する。最初から最後まで島田さんとその仲間にお世話になった沖縄の旅でした。

吉岡さんのサンゴ細工
5月28日(土) 伊計島
今日も、勢力さんにホテルまで迎えにきていただき、島田さんの故郷である伊計島に連れて行っていただく。まず、島田さんの奥さんの作られた昼食を御馳走になる。そうめんチャンプルーやへちまのみそいためなど、沖縄らしい食事です。その後、珊瑚礁の海に行く。引き潮で沖まで出られるようになったリーフを見学。多くの海の生き物たちと触れあう。島田さんの伯父さんにウニをとってきていただき、身を取り出す作業を体験させていただく。ナイフ2本でまん中から割り、海水で強く洗って身をスプーンで取り出す。100コ近くは収穫したのではないか。伯父さんはこの海で自然な状態で養殖しているようだ。現場でいただいたウニは甘くて美味しかった。夜は、近くの伊計ビーチで島田さんの仲間達が集まって下さって、大バーベキューパーティを夜遅くまで楽しむ。12時近くに島唄スナック・花ぬ島(沖縄市宮里1-14-4 TEL098-938-2959)に行く。ビーチに帰りついたのは3時過ぎであった。そこの宿泊施設で雑魚寝。

海人の典型のような伯父さん
5月27日(金) 沖縄県地域づくりネットワーク
朝7時過ぎにホテルを出発、東村のやんばる自然塾を再訪し、「カヌーでマングローブの林をめぐるツアー」を体験させていただく。2時間コースということで、最初に説明を受け、カヌーで川を遡上し、マングローブの林で生き物たちを観察。ガイドに説明をしてもらいながら回ると違います。海にも出てみるが、さすがに波があってゆれが激しい。昼食を近くの「あいうえお」という喫茶店でいただく。野菜いためなども美味しい。自然塾のスタッフおすすめの店だけのことはあります。その後、北谷町のサンセット美浜で沖縄県地域づくりネットワーク総会に参加。総会の議事終了後、「石川県の地域づくりの事例に学ぶ」という研修会の講師をつとめる。濱さん、赤須さんと3人でホワイトボードを使いながら、話をさせていただく。これまでにない面白いパネルであった。やんばる自然塾から、サンセット美浜までは島田さんにご案内いただく。夜は那覇まで戻り、国際通りにある「能登の海」という居酒屋で懇親会。

あいうえお
5月26日(木) 沖縄へ
沖縄県地域づくりネットワークの総会にゲスト参加するために沖縄に行く。小松から那覇までの直行便で飛行機の上から沖縄の島々を見ながら到着。空港には島田秀吉さんが迎えにきて下さっていました。途中の道で勢力辰夫さんと合流し、糸満の「茶処真壁ちなー」という店で昼食を御馳走になる。古い集落にある古い木造建築の家です。野菜そばセットをいただくが、野菜がそばと同じ程入っていました。その後、平和祈念公園、ひめゆりの塔を見学。夕方から、県庁で打合せを行い、県庁の近くの居酒屋で懇親会。その後、勢力さんに案内いただき、嘉手納の濱本朝雄さんのご自宅にお邪魔し懇親。ガラス工芸で現代の名工に選ばれている稲嶺盛吉さんのお話をうかがったり、奥様のされている染物を見せていただいたり、中国二胡の指導者・平得永治さんと濱本夫人の中国琵琶の演奏もあり、充実した時を過ごさせていただきました。帰りは勢力さんにホテルまで送っていただく。

ちなーの野菜そば
5月25日(水) 魚の美味しいまち・能登
能登町で打ち合わせと会議。夕方、役場のそばにある「あたか」で店内を撮影。その際に、まぐろの子と胃袋を試食させていただく。珍味です。宇出津港では例年より早くまぐろの水揚げがあったとのこと。あたかの楽しみはこんな珍しいものにありつけること。その後、お邪魔した宝寿しではご主人にお任せでにぎっていただく。さすがに美味しい。町外からのお客様が多いわけです。個性的なご主人たちであるが、魚についてのこだわりは強い。試してみる価値は十分あります。夜の商店街の会合では空き店舗で美味しい刺身が食べられる店づくりを進めていただくことに。事業として自立可能なことを実験していただかないと、商店街の事業として意味はない。

まぐろの子と胃袋
5月24日(火) 石川の森づくり総会
社団法人石川の森づくり推進協会の総会があった。粛々と議事を進行いただき、終了。途中問題発言もあったが、それもよしとしておこう。問題は昨年まとめられた今後10年を目指した方向性に大きな問題があること。後半に行っていただいたプレゼンテーションはその問題点を明確にしてくれていました。多様な方に参加いただいて再度議論をせざるを得ない。昨年の議論からは外されていましたので、再度問題提起させていただくことは十分可能だし、問題があればいつでも軌道修正できるのが、民間団体のよいところ。そのためには、議論に参加いただける新たな会員開発も進める必要があります。環境問題へのアプローチの一つの典型として、徹底して追求してゆきたい。
5月23日(月) 白山里
午後、吉野谷・瀬波にある白山里に行く。以前、この地区の活用計画の立案のお手伝いをしたことがあった。今は民間の会社が温泉、お食事、体験研修等が可能な施設・白山里を運営しています。そこのスタッフの松崎さんは加賀で行ったエコツーリズムの研究会や石川の森づくりの活動にも参加してくれていました。北海道のねおすで研修も受けてきています。ちょうどよい仕事場ですね。白山里でも時々、体験交流の事業を行っていますが、白山麓全体をフィールドにしてエコツアー等を実施してほしい。地域の人々の協力をいただければ、十分可能です。白山里は温泉の質も良くて、湯治にいらっしゃるお客様もいるとのこと。食事も地域の素材を活かしたものがいただけそうだ。ここのそばはにわか工房の手打ちそばを使われています。

白山里の奥の川、川遊びが可能だ
5月22日(日) 企業の環境貢献活動としての石川の森づくり
以前当社で作成していた石川の森づくりのホームページを復活させ、情報を追加修正しました。会員のリンク集も作ったが、1社1社のページを見ていて面白いことを発見。企業の環境貢献活動のレポートに石川の森づくりの運動に参加されていることを盛り込んでおられ会社があります。そのような企業さんも、社団法人として、森林問題に正面から取り組む活動を期待して、協会に会費を納め、運動に参加されていると思うのだが、いかがなものか。現状の協会の活動に疑問を感じておられるなら、24日の総会でご発言いただくか、事務局か私にメッセ−ジをいただきたいものです。社団法人の社会的使命は森づくりの具体的な活動を通じて森林を感じ取っていただき、森林問題をはじめとした環境問題に取り組む糸口としていただくことと、森林問題の根本的解決を目指す政策提案、政策誘導です。真に持続可能な森づくりを追求することに存在意義があるととらえています。それが10年間運動に関わってきての一つの結論です。自然保護・学習(環境省、文部科学省)、治山治水(国土交通省、農林水産省)、林業(農林水産省)という3つの領域を重ねながら展開する必要があります。
5月21日(土) 竹の浦館
午前は石川地域づくり協会(石川県地域づくり推進協会から改称)の総会。昼からは加賀の竹の浦館でまれびとピア懇話会のイベント。竹の浦館で手打ちのそばや手づくりの豆腐、こっさめしなど男の料理をいただく。竹の浦夢創塾のメンバーとも意見交換。毎日手打ちそばを出していただきたいところです。その後、瀬越の集落を塾のメンバーの大家さんの案内で歩く。北前船の船主の家であった大家さんの所にも入れていただく。りっぱな庭と茶室、3棟の蔵が残っています。りっぱな塀の角はきれいな曲線を描いています。目の前が大聖寺川で、このロケーションを活かした事業が出来そうですね。その後、大聖寺川河口にある鹿島の森を塩屋まちづくり協議会の方々に案内いただき見て回る。ここは石川の森林50選にも選ばれている貴重な森です。頂上付近には鹿島神社が建っており、船絵馬が奉納されています。森の中には大木が多く茂っています。遊歩道のように歩くルートが設定されていますので、訪れる人も多い。夏場には森に住むアカテガニを多くみることができるようです。残念なのはお茶でも飲みながら休憩するところがないこと。地域の人の頑張りに期待したい。

竹の浦館の手打ちそば

鹿島の森の頂上付近
5月20日(金) 蓑谷地区
夜は城端の蓑谷地区の勉強会に参加。集落全体でツーリズムに取り組まれています。北陸ツーリズム学校を行った際も懇親会や宿泊の受け入れをしていただいています。安心院や小国、由布院でのツーリズム大学にも参加。パンづくりや漬物づくり、そして地ビールにも取り組んでいます。小さな直売場も設けていますが、飲食を充実させることで、お客様の来訪頻度を高めることも可能です。農泊については、楽しみながら少しずつ進めていただければよい。重要なことは将来世代が集落で暮らし続けられる基盤となるような事業を構築することです。昼は有松中央病院向いにある「新菜麺房」という店でランチをいただく。一通りの中華料理もあって、単価が安い。高級な中華料理店というよりは庶民的な店です。中国の方が接客スタッフですので、精算が済んだ後、シェシェと言っていただきました。

新菜麺房のランチ
5月19日(木) 中谷健太郎さんが加賀へ
中谷健太郎さんが7月2日13:15〜、加賀・片山津温泉のテリーナホールで講演されます。演題は「地域ブランドと地域ブレンド」。中谷宇吉郎雪の科学館の事業です。中谷宇吉郎の甥にあたりますから、館の設立の時から関わっておられます。合併騒動も一段落して、ようやくあちこち出かけられるようになっれたようで、来週には飯田市でも講演が予定されていますね。昼食は久しぶりに野路のそばをいただく。白山麓の鳥越ご出身のご主人の作られるメニューには山のものが活かされていて、気持ちよい。

野路のそば
5月18日(水) 自立を目指して
何が重要かと言えば、自立を目指した活動を続けることである。鳥越で直売場の勉強会に出たが、事業として自立した仕組みを構築するために、準備段階から実験と議論を重ねていくべきである。地域住民の皆さんが参画し運営会社も作り、積極的に関わることで、さらにモチベーションが高まるのではないか。そのような姿勢をもった人々が増えることが地域をより魅力的な場に変えていくことであろう。一つの集落だけでなく、いろんな人が参加したミーティングでは、女性達も積極的に発言するということを発見した。地域横断で事業を行う意義はそんなところにもあるのではないか。7月から毎週日曜日に朝市を行っていくことに!
5月17日(火) 持続可能な森づくり
森づくりということで活動を続けて10年以上になる。植樹・育樹の活動と政策提案・政策誘導を主に行ってきた。県民参加の森づくりということを進めることの重要性は認めつつも、一つの結論として言えることは、地域の森林を維持していくためには、林業の再生なくしては難しいということ。地域で育てた材木で家や施設を作ることを基本に、業として森林に関わる人、企業を育成しないことには森林は維持できない。環境材という位置付けのもとに、国土交通省や環境省の予算確保を課題として掲げてみたこともあるが、財政状況が厳しい折から多くは望めない。一番よい方策は、地域の森林で木を育て、それを活用することで、次の森づくりの資金を産み出す構造を作ることである。100年木を育て、100年以上もつ家づくり、建築を進めることだ。100年木であれば、利益を産み出すことができる。お金を回す仕組みができれば、それに仕事として従事することが可能な人も増える。林業だけでなく、エコツアーや環境教育などを行う事業体が地域に根付くことも大切だ。さらに、宿泊や飲食業を営む人など定住者が増えないことには、中山間地域の森林も農地も、そして文化も維持継承されていかない。
5月16日(月) 能登らーめん
能都町商工会に朝一で行く。商工会長や事務局と打ち合わせ。昼は「どさん子」(TEL 0768-62-1315)に行くが、新商品が続々出来ていました。さらに、店の名前も変えられるとのこと。イカシューマイやイカ餃子、イカ春巻などもすでにメニュー化されています。さらに、海洋深層水で仕込んだ味噌をつかった味噌ラーメンや海洋深層水を使った塩ラーメンも開発途中ということで試食させていただきました。めんも地元の製麺屋さんにオリジナルで作っていただいているとのこと。能登らーめんとして積極的にアピールしてほしいところです。ゴールデンウイーク中は観光客もお見えになったとのこと。徐々に情報発信事業の成果が出てきているようですね。富山湾越しに立山連峰がきれいに見えました。

岩海苔がのった味噌ラーメン
5月15日(日) 城端曳山祭
城端の曳山祭を一日楽しむ。午前中は雨が降って、曳山にビニールシートがかけてあって、せっかくの山がよく見えなかったが、夜のちょうちん山の時には星が輝いて、すっかり晴れ模様に変わっていました。曳山の見せ場の一つは細い小路を通る際の微妙な走行にあるが、屋根を折って通り抜けたり、飾り物を外したりと、面白い。夜のちょうちん山の圧巻は城端庁舎前での引き返しです。すべての山が一気に巡行する様が楽しめます。地元の奥様方も着物に着替えて、これだけを見に来られる方が多くいらっしゃいます。商工会女性部の方々に何名も出会いました。曳山会館に入らない曳山の山宿に神像を安置する様子まで拝見したが、神様が2泊されるとは知らなかった。曳山会館には3台ずつ交互に展示されます。

西上町の恵比須
5月14日(土) 五箇山・春の宵
五箇山であった春の宵を見に行く。麦屋節、こきりこ、といちんさなどの五箇山民謡のほかに、おわらの出演もありました。ライトアップされた合掌造を背景にした舞台は、それだけで絵になります。ただでお見せするのはもったいないような気もする。バスの団体客がいくつか来ており、そのお客たちが前に陣取っていたが、途中で、帰っていった。明日、八尾に行って、おわらを見る予定とのこと。八尾で見るおわらと、五箇山で拝見するおわらは異なるものがあると思うが、そのような発想はないようで、予定時間が来ましたということで、帰っていった。その後、曳山祭が行われている城端で山宿めぐり。

合掌造りを背景にといちんさ
5月14日(金) Motmot
近江町市場の入口にある「Motmot」(金沢市十間町32 TEL076-260-6040、11:30〜15:00、日祝日定休)という店に行く。ベトナム・フォーの店ということでオープンして間もない感じです。昨日教えていただいた。ベトナムの米を石臼でひいて、一日100食を手づくりされています。食品添加物や化学調味料は一切無添加。めんを口の中にいれるととけていくような柔らかさです。調味野菜やベトナムの調味料等を徐々に加えていきながら、微妙な味わいの変化を楽しむのが流儀のようです。めんの追加やスープの追加も無料です。そば好きの人間にとっては物足りないかもしれませんが、味わってみる価値はあります。

Motmot
5月12日(木) しん馬
鳥越の唐木変さんで修行した人の店は「とうへんぼくな仲間」ということでマップを作られて、スタンプラリーなども行っています。以前いただいていた地図をたよりに探して見つけられなかった「しん馬」という店にやっとたどりつけました。三馬小学校の横を入ってきた久安の住宅地の伏見川よりの真ん中あたりにあります。事前に地図サイトで場所を確認して行きました。そばは細くてきれいでした。さすが、唐変木で修行されただけのことはあります。「しん馬」という名前はおばあちゃんがつけられたそうです。

しん馬のそば
5月11日(水) 千客万来
午後、門前の星野さんの息子さん御夫妻がお見えになった。Uターンして豆腐づくりに取り組んでいます。手づくりの豆腐やあげ、こんにゃくなどを活かした能登料理を提供する場を作って欲しいものです。昼間だけでいいですから、予約制でできないものでしょうか。地域の素材を活かし、地域の人達が培ってきた食文化を表現したメニューを楽しめるようになるといい。奥様が都会の人というのがいい効果を発揮してくれそうです。その後、八尾の田代さん、勝原さん来社。今後の事業について打ち合わせ。その後、金沢工業大学で遠藤講師と打ち合わせ。夜はいたると葡萄夜で懇親会。将来を展望した八尾での新たな展開が楽しみです。まちづくりのプロデューサーとして商工会や観光協会が機能することが大切だ。
5月10日(火) 暗誦と筆記
勉強の仕方の一つに暗記がある。有名な作品の出だしの部分を暗誦できるまで繰り返し、声に出して読んで覚えたもの。試験のための勉強と思えば苦痛な面もあったが、今にして思えば、それが役立っていることも多い。例えば、四文字熟語。繰り返し書いて覚えて、今でも記憶している言葉がたくさんあるが、文章を書く際に役立つ。企業の印刷物のヘッドコピーを考える時などに便利だ。箔座というお店を作るお手伝いをした際に、「欣喜雀躍」(喜びの気持ちを抑えることが出来ずこおどりすること)をアレンジして「金喜箔躍」というフレーズを作った。楽しげに人が集う場を創造する意志を示したかった。正しい日本語の使い方かどうか問われると、答えに困る面もあるが、記憶にとどめていただくという商業文の作り方としては一つの方法です。
5月9日(月) カタクリ
五箇山の菅沼集落の上にあるカタクリの群生地を見に行く。連休中が満開だったようで、斜面の下の方は花が終わっていましたが、斜面の上の段はちょうどきれいに咲いていました。合掌造りの屋根用のカヤを育てる場所には春先にカタクリが生えるとのこと。それも百年単位で維持管理を続けてきたので、群生地になったのではないかとは案内してくれた荒井さんのお話でした。斜面の中程に横に歩ける歩道と水路が設けてありましたので、これをきれいにして、合掌集落を守る森を歩くツアーを人数限定で実施することも可能です。その前に、合掌集落を守る森めぐりの道づくりを行うことが必要です。よその人も参加してできるプログラムがよい。9戸しか住んでいない集落を保全していくためには外部の力も可能な限り活用することだ。それもまず集落の方々の合意形成が必要ですが。いずれにしろ世界遺産の保全に参加することは社会的に意義のあることです。

群生するカタクリ
5月8日(日) 東京グルメツアー
昼は東京大学の近くにある玻璃家(ボーリージャ、文京区向丘2-11-8 TEL 03-5834-1255)で中華をいただく。さっぱりとした味付けとフレンチ風の盛り付けで楽しめました。テイクアウトの弁当や惣菜の販売も行っており、大学生等の利用も多そうです。夜は赤坂アークヒルズエグゼクティブタワーの地下一階にある旬香亭グリル・デ・メルカド(港区赤坂1-45-5 TEL03-3586-6508)でスペイン料理をいただく。これもこった作りで美味しかった。途中、杉並区和泉明店街の沖縄タウンを見に行く。道路幅の狭い商店街で沖縄をテーマにまちづくりを進めています。酒販店さんでお話をうかがったが、沖縄タウンを始めてからお客さんも売り上げも増えているとのこと。

玻璃家の一皿
5月7日(土) 資料整理
これまでにしてきた仕事のファイルを整理している。ミーティングのために作成した資料や会議の際に書いていたメモ、パネルディスカッションの際につけていたメモ、講演のためのレジュメなど、一つ一つを振り返りながら行っているが、なかなか進まない。話していることの基本は同じであることを再発見したり、メモ書きがおもしろかったりする。これらを整理するだけで、今後のために役立つことも多そうだ。まとめておきたいものです。たまに整理することのよいことだ。年度はじめだからできることでもあります。
5月6日(金) 山ぼうし
昨日、湯涌温泉の総湯に入りに行った帰りに、山ぼうし(金沢市板屋町ロ86番地、TEL:076-229-0644、定休日:毎週水・木曜日、営業時間は11:30〜20:00)という名前のそば屋を見つけて入った。民家の座敷をそのまま活かしている感じです。そばは普通のそばとよもぎそばがありました。よもぎそばはよもぎの香りがよかった。めんもきれいでした。ボリューム感のある器と盛り付けで、食べられるかなという感じであったが、大丈夫でした。駐車場に大きな看板とのぼりが立っていますので、分りやすい。

おろしそば
5月5日(木) まちなみ探偵団
島根の福間祐子さんからメールをいただいた。地域づくりセミナーの際に何度かお会いしています。「石州左官の技「鏝絵」の調査のデータベース化ということで、やっと私たちの団体のホームページができました。10年に渡り眠っていたものを一挙に作業を進めたのでまだ準備中のところもありますが、ご覧になっていだだければ幸いです」。URLはhttp://www.kotenami.jp/です。まちなみ探偵団ということで活動されてきています。鏝絵は大分県の安心院も有名ですが、島根も多いようです。歴史のある地域は違いますね。
5月4日(水) 百万石菓子百工展
金沢城で行われているお菓子のイベント・百万石菓子百工展を見に行く。県内のお菓子屋さんが多数出店、店頭での実演も多くあって、楽しめます。中田屋のきんつばづくり実演は初めて拝見、本店の店頭でも行ってほしいものです。石川門から入ってきて、菓子文化展示館、七尾市出身のパティシエ辻口博啓さんの店・和楽紅屋を回り、その上で、広場でのテント市を見て回るイメージです。昨日よりはるかに多い人出で、百万石菓子百工展は5日までとのこと。会場で長井御夫妻とも遭遇。八尾でも御会いしていましたから二日続けてです。兼六園のツツジを見ながら、坂を下り、21世紀美術館の横を通り、柿ノ木畠のうつのみやに寄り帰る。いい散歩コースでした。

辻口さんの店・和楽紅屋
5月3日(火) 八尾曳山祭
午前は叔母さんと一緒に東別院に納骨に行く。予想以上に時間がかかった。宗教的儀式ですからしかたがない。おかげで待ち時間にいろりろと話をうかがうことができました。午後から富山に行く。まず、砺波の夢の平スキー場のスイセンを見に。スキー場の斜面に20万球のスイセンが植えられているとのことです。ちょうど満開状態でした。秋のコスモスとともに定着してきた事業のようでお客さんも多い。その後、八尾の曳山祭を見に行く。西町界隈で山と遭遇したので、その場で6台を拝見。八尾の旧市街を見て回り、おおつか茶舗で休憩がてら中国茶をいただき、暗くなるまで過ごす。提灯山が揃う聞名寺に向かう途中、西町の公民館で飾り物を見せていただく。公民館の中にお客さんに入ってもらい、少しお話を聞かせていただけるのはいい趣向ですね。石垣の上で提灯で飾り付けられた山を拝見したが、最後は大勢のお客さまでした。その後、ほたるいかが見られるという四方漁港まで足を伸ばす。何人もの人が懐中電灯と網をもってやってきていました。岸壁の上からでもほたるいかがすくえるようだ。今度は完全装備で来よう。

スイセンの畑

提灯山
5月2日(月) 持続可能
持続可能という言葉を使い続けてきた。最も重要なコンセプトと位置付けているが、その意味することは多岐にわたる。例えば、自分が動けなくなった時、死んだ後に、関わっていたことがどのように展開されていくか。地域づくりも、事業活動も、誰が担い手として、継続的に活動していってもらえそうか。自分の想定を超えた活動が行われていくことが理想だ。そのためには何が必要か。まず主体となる人や組織が不可欠である。発掘する、育てる、誘致する。そして、関わり続けるだけの魅力ある場や活動が必要だ。更にそのためのコンセプト設定がいるのではないか。持続可能な地域づくりを展開するためのコンセプトが新たに設定されないといけない。長く続くというだけでなく、人の興味関心を高め、さらに積極的な関与を惹起するような魅力、磁力のようなものを有する概念がいる。もう一つこだわり続けてきた「エコツーリズム」の意義は、生命、命に出会うこと、そのような場を通じて、自らの存在を確認できるとともに、何らかの触発作用があり、心理的に変化することではないか。それが、新たなことを産み出す契機となるように企画されるべきであろう。「生命の核に触れる」こととも言える。
5月1日(日) 鶴見和子さん
金沢の郊外・別所にたけのこ料理を食べに行く。いつも行っていた高窪さんの分家がやめられたということなので、教えていただいた小坂さんのところに行く。随分待たされたが、季節の味はやはりいい。それ以外はずっと本を読んでいた。その中で一番良かったのは、『鶴見和子・対話まんだら・中村桂子の巻・四十億年の私の「生命」』です。鶴見和子さんの「内発的発展論」と中村桂子さんの「生命誌」のつながりが理解できる対話です。「内発的発展論の目標は人間の成長であり、もって生まれた可能性を十全に発現させること。全ての社会、全ての地域がそれぞれ内発的に発展していくことがよい」。必要に応じて外のものでもいいものがあれば、取り入れていくことも認めている考え方です。生き物も社会も多様であるからこそ面白い、より可能性を発揮しやすくなるのではないか。地域には地域の暮らし方、経済の形成の仕方があるはず。外との関わり方も主体的に創造できるようでありたい。フードピア金沢の事務局時代、上智大学の研究室に鶴見さんを訪ねたことが懐かしい。

竹の子料理
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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