[ 金沢便り2004.11月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
2004.10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ .5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2003.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2002.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2001.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月/ 3月/ 2月/ 1月/ 2000.12月/ 11月/ 10月/ 9月/ 8月/ 7月/ 6月/ 5月/ 4月

11月30日(火) 快晴の由布院
朝風呂にゆっくりと入った。半身浴で30分以上、湯舟につかっていたらさすがに汗が流れてきた。朝食は洋食をいただく。食事の後、タンズ・バーでゆっくりと過ごす。キースジャレットのケルンコンサートをかけてもらう。音響のよい空間で好きな音楽にひたるのは心地よい。11時ぐらいに玉の湯に溝口薫平さんを訪ねる。昨日、今日と海外からお客様がお見えとのこと。それもアフリカから来られており、かの地でも観光立国を目指す動きがあるようだ。海外からのお客様をもてなす仕組みについて意見交換。連携して事業化を図りたい。一旦観光総合事務所に移り、お茶をご馳走になった後、米田さんと亀の井別荘へ。湯の岳庵の試食室で健太郎さんと一緒に昼食。麦とろごはんや煮物、卵焼きなどをいただく。健太郎さんたちといただく食事はいつも美味しい。昼食後、アトリエときに行き、時松さんにお話しをうかがう。貴重なご意見を拝聴できた。最後は由布院美術館横の桐屋でお菓子を買って由布院駅前へ。チッキで運んでいただいていた荷物を受け取り、米田さんに見送られながらバスで由布院を後にする。快晴の由布院は気持ちよい時を提供してくれました。

米田さん、中谷さん

麦とろごはん
11月29日(月) 由布院へ
合併問題で揺れる由布院に行く。福岡空港から高速バスで由布院まで。小松を9時25分に出て、由布院着は13時頃。観光総合事務所の米田さんに電話で昼食処を相談、駅前通りの「ととや」で親子丼をいただく。食べやすい。観光総合事務所まで歩くが、ちょうどよい腹ごなしだ。休憩した後、米田さんの運転で亀の井別荘へ。柚子練りづくりの様子を見学した後、中谷健太郎さんにお会いする。さすがにお疲れの様子であったが、合併問題について議論していたら、元気になってこられた感じです。米田さんにさらに無量塔に連れていっていただく。夕方から、社長の藤林さんにお話をうかがう。さすがに鋭い。初めて無量塔に泊まる。一品一品は少量の美味しい夕食をいただく。

できたての柚子練り
11月28日(日) ごまうどん
能都町を早めに出て、加賀に向かう。途中雨も降っていたが、加賀に着く頃には青空も見えてきて、絶好の観光日和になった。最初にうるし蔵にお邪魔した。社長、館長と観光や地域づくりについて話しあう。「醐喰」でごまうどんをご馳走になる。ごまが練り込んであって、いつ食べても美味しい。その後、ホテル百万石で、吉田社長に海外からのお客様への対応についてうかがう。確実に国際化を進めておられます。私が企画を進めている事業について、好意的な評価をいただきましたので、自信をもって細部をつめてゆきたい。時期が来れば、お知らせいたします。

ごまうどん
11月27日(土) 鯨楽旬談
能都町で行われた鯨楽旬談に参加した。会場は4軒あったが、いつもお世話になっている民宿ふわに行く。鯨料理が何品もついて、7000円は安い。すき焼きに、刺身、味噌漬け、皮の酢みそ和えなど。旬の魚の刺身や甲箱かに、白子天などもついていました。良かったのはぞれぞれが少量であったこと。おかげで、総べて食べることができました。参加者の自己紹介があった後、メインゲストの桜井さんに鯨について語っていただきました。数十年にわたって鯨を水揚げしてこられています。実際に漁をしていた人の話には迫力があります。やはり当事者の話しをうかがうのが一番ですね。最近でも年間で10数頭は能都町で上がっています。定置網に入っていたものを捕獲しているようです。能都町は縄文真脇遺跡が示すように6000年前から鯨類を食してきたところ。歴史の厚みが違います。参加されていたお客様の中で、羽咋市から来られた方は、千里浜の漁師には捕鯨船に乗っていた人がいたようで、その方から鯨の肉を分けていただき、よく食べたという話しを聞かせて下さいました。

鯨のすき焼き

桜井さん
11月26日(金) 別れの季節
最近、葬儀や通夜に出ることが続いている。寒い季節に向かい、亡くなられる方が多いということでもあろうが、バザール社長の紙谷邦蔵さんが亡くなられたことはショックでした。私がリクルートで営業をしていた26、7の頃からおつきあいいただいていました。フードピア金沢の事務局をしている時も協賛金をお願いにお邪魔しました。石川の森づくり推進協会の設立の際も、会員になっていただけるようお願いにあがり、快諾いただきました。20年以上おつきあいいただいたが、バザールフーズの社長室で何度お話をうかがったことか、常に明解なお話をされる方でした。いろいろとお世話になりました。御冥福をお祈りいたします。享年65歳でした。
11月25日(木) お客の立場で!
浅田屋の浅田社長に国際ホテルで久し振りにお話をうかがう。国際ホテルでは年間1万人ぐらいは台湾のお客様が利用されているとのこと。さらに韓国からのお客様も多い。浅田屋には台湾のお客様が繰り返しお越しいただいているそうです。すでに国際化しています。まず、受け皿づくり、より安心してお越しいただけるように、韓国人スタッフを雇用すべく、手続きを進めているが、時間がかかっているとのこと。同じ国の人がいると何となく安心ですし、何かあった時もコミュニケーションがスムーズにとれそうです。そのためにも、拠点となる施設にスタッフを配置することは有効だ。サービス業は常にお客様の立場で発想することが重要です。
11月24日(水) 玉天
志賀秀一さんを片山津までお送りして、午前中の講演を拝聴。志賀さんが開発に携わられた「山寺風雅の国」のことをまとめて聞いたのは初めてでした。その後、八尾に移り、玉天本舗さんでお話をうかがう。玉天だけを作り続けて40年近くになるというご主人のこだわりはすごい。それでも、出来不出来は相当あるようだ。温度、湿度によって、玉子の白身の撹拌の仕方を微妙にかえないといけないとのこと。単純なようでいて、難しいのが玉天づくりのようです。お店は80年以上はたつという歴史を感じさせてくれる建物で、井波欄間が入っていました。一見の価値があります。

玉天
11月23日(火) 福井
仙台の志賀秀一さんがお見えになったので、一緒に福井に行く。志賀さんが山寺で仕事をされていた時から知っておられるという方とその後輩と一緒に福井の繁華街で夕食を一緒にする。福井が当面している課題についていろいろとお話をうかがう。貴重な機会でした。東北の方を介して、隣の県の方と知り合う。これが面白い人間関係の広がりです。もともと、志賀さんと出会ったのも由布院でした。文化記録映画祭の懇親会でお会いしたのが最初です。貴重な出会いを大切にしてゆきたいものです。

福井市片町の味真乃
11月22日(月) 五百羅漢
富山の郊外・呉羽山にある五百羅漢を見に行く。紅葉が終わりにさしかかっていたが、五百羅漢の表情豊かな姿とマッチしています。階段状に並んでいる羅漢たちも、時の移り変わりとともに、表情が変わり、柔和な顔、輪郭になったものが多い。それでも、寄進された方の名前を読んでゆくと、いろいろな方が生きていたことを感じさせてくれます。像が持っているものや姿でどのような方であったかが想像されて面白い。春と秋が一番風情がありそうですが、度々訪ねてみたい場の一つです。詳しい情報。その前に、池田屋安兵衛商店ものぞいたが、薬の作り方を説明されていたおじさんの語りが名調子であった。観光ポイントになっているのもうなずけます。

紅葉と五百羅漢
11月21日(日) 里芋
昨日、八尾に行く前に、井波の杉森桂子さんのご自宅にお邪魔した。里芋が山のようになっていますというメールをちょうだいしていました。たしかに作業小屋には里芋が山のように積まれており、ご家族で仕分け作業の最中でした。はじめてご主人にお会いしましたが、人柄のよい方です。足を怪我されているにも関わらず、台風のために何本も大きな木が倒れた庭を案内して下さいました。山側からの風を防ぐために植えられた木々も、違う方向からの風には弱かったとのこと。何本も傾き、母屋に倒れかかったので、切り倒されていました。いちょうの木に寄り掛かった杉の大木も残っていました。大きな枝が飛び、蔵の屋根瓦が何枚も割れています。台風の力の強さを見せつけられました。杉森さんの里芋は『美味しんぼ』にも紹介されています。詳しい情報。ねばりがあって美味しい。

山になった里芋
11月20日(土) スローアート
八尾の旧・下笹原小学校で行われているスローアートショーを観に行く。スタッフとして参加している黒瀬さんからメールをいただいていました。ちょうど、現場にいらしたので、少しお話をうかがう。廃校になった学校を活かした事業ということで、卒業生が多く見学に来られるとのこと。たしかに懐かしい雰囲気が漂っています。学校という空間に魅力を感じるのは年齢がいった人ほど強いのかもしれない。壁をすべて黒板のようにして、床の上にはそばがらを敷き詰め、布で覆ってある不思議な感じの保健室が面白い。壁に白墨で落書き自由です。講堂では来場した人の写真を撮影、その場で出力し、写真にメッセージ等を書き込んでいただき、壁に張られた八尾高校生が描いた四季の絵の上に張り付けていきます。参加性の高い事業になっています。23日まで開催中!

図書館もそのまま
11月19日(金) 日常活動と地域づくり
地域づくりとは何か?を問うことが地域づくり活動の出発点です。地域づくりという概念を掲げて何らかの活動をするのは、その地域をより楽しく、明るく、将来展望が見出せる魅力的な場にしたいという願望が前提にあるはず。どうでもいいと考えていれば、あえて地域づくりということもないであろう。地域で暮らせる人が増える、外部からも人がやってきて何らかの事業や暮らしを始めるような地域を目指すことを提案し続けているのも、多様な人が住まうことで、可能性が広がることを期待してのこと。そのためには、常に新たなコンセプトの提案とその展開が必要です。伝統的なことを守り伝えるとともに、新たなこと、新たな言葉、新たな活動を求めているのが人間の常態だ。これまでの価値観とは異なる価値観を求め、地域から新たな生き方、暮らし方を実践することが理想。日常活動そのものが人を惹き付ける力を有することです。変化を常に内包している日常でありたい。
11月18日(木) 雨の八尾
八尾町商工会女性部の研修会で八尾の街を歩く。ガイドは観光協会の布谷さん。まず最初に観光会館の中を見学。説明をうかがいながら観るとちがって見えることもあります。雨の中を上新町、諏訪町、鏡町、西町などを歩く。土産商品の販売をしている店は確実に増えています。しかし、お店のアピールが弱いのはたしか。期待したいことは、それぞれのお店の商品の延長上で、新たな商品開発を考えていただくこと。この店にはこれがあるというものが欲しい。あの人がいるからのぞいてみようということでもよい。「女性部メンバーが案内する八尾」というメニューづくりを進めたいものです。マップを手作りし、ホームページも作りましょう。お店めぐりの楽しみを増やすことが、繰り返し訪れていただきやすくします。目的となる商品やメニューを用意してゆきたいですね。
11月17日(水) 海と月
能登からの帰り、能登有料道路の白尾インターの手前で素晴しい光景が眺められた。西の空に浮かんだ月が海面に淡く写り、幻想的な雰囲気であった。白い波が海岸近くで砕け、ざいわついている様子もみてとれた。海に沈む夕日も美しいが、月が演出する眺めも素晴しい。高速運転では長く見つめていられないが、海に向かって、ものを考えるにはちょうどよいロケーションです。夕方から海を見続けることが一つの能登での過ごし方かもしれない。オーストラリアでは1日海を見つめているツアーがあるとうかがったことがあるが、能登の海も表情豊かで、魅力的だ。
11月16日(火) うす和
八尾のお菓子屋さんを取材。最初にお邪魔したのは「うす和」。5代150年は確実にお菓子屋をしている老舗だ。おとうさんの代に洋菓子も作り始め、今ではパンも作っています。職人さんやスタッフを何人も抱えており、りっぱな企業です。息子さんは日航ホテルや福岡の洋菓子屋さんで修行してきています。常に新たなお菓子を作り続けられる仕事は魅力的だ。まず、お試しいただくのならシュークリームがいいかもしれない。店内には休憩できるようにベンチも置かれているが、お菓子をいただける常設のコーナーがあるといいですね。

うす和のシュークリーム
11月15日(月) 消費の論理より関係の論理を
消費者という言葉で語るか、関係者としてとらえるか。お客を消費者としてしか見れないようでは、深い関係の構築は難しい。必要なことは一人ひとりといかなる関係を創造してゆけるか。双方向でモノや言葉、お金をやりとりし、そのような媒体を介して、徐々に関係が強くなってゆく。継続する関係を基調とした関わりを目指したい。関係という概念を意識することは、基本に帰ることを意味しています。人間関係の基本は個人対個人の出会いです。そして、関係創造の方法を身につけることで社会が開かれてゆく。もっと、そのことを考え、実践してゆきたい。実践を通じてしか、表現、言葉も関わり方もうまくならない。そのためには、まず、現場を観ること、お話をうかがうことであろう。私の仕事はその連続であり、いい仕事をさせていただいています。感謝!
11月14日(日) 大野
勝山から大野へ移動。米でパンを作っているアバンセ乾側(いぬいかわ)の工房を見学。作り始められたとことで、初年度1000万円ほどの売上げになりそうとのこと。できたてを試食させていただいたが、むっちりしていて美味しい。七間通りではちょうど朝市も行われていたので、見学。野菜や果物などを周辺の村々からおばさま達がやってきて並べているだけでなく、商店もいろいろ工夫して販売されているところがよい。味噌屋さんでは味噌汁をご馳走になり、観光協会の事務所では具のいっぱい入った汁と里芋の煮物をご馳走になりました。ミーティングの続きは平成大野屋の2階で行う。奥越地区の勝山、大野、泉村で連携してツーリズムの事業展開を考えていただきたいものです。そのためにも、まず地元でお互いを知る事、相互に体験交流しあうことから始めていただきたい。可能性は十分あります。ツーリズムの核にあるのは体験交流です。そして、飲食、購買、宿泊と、お客様と出会う接点は重層的に構築可能です。すべてにわたって価値を高め、繰り返し訪れていただくために重要なことは物語りです。どれだけ自分達の想いや感じていることを伝えることができるか、対話を積み重ねられるかです。

味噌屋の店頭

朝市風景
11月13日(土) 勝山
中部経済産業局の広域連携事業のミーティングのために勝山へ。最初に平泉寺白山神社に行く。天気にも恵まれ心地よい。僧坊があったという場所も歩くが、歴史を感じさせてくれる所です。石畳と築地塀が特徴的で、僧坊の入口には大きな石が置かれています。6000人の僧侶がいたことがあるということをうかがわせるスケールです。集落の中には懐かしい佇まいの家が並んでいます。同じような造りの蔵が道路に面して立っており、塀の上に小さな地蔵が安置されていたりします。緑が多く植えられ、庭には柿の木が。日本の田舎の風景の典型がここにはあります。10数年前に勝山青年会議所が6年間行っていた勝山探検隊の時に拝見したままのようです。昼食は町におり、中村屋でそばをいただく。地元の荒井さんのおすすめで中華そばもご馳走になるが、これも美味しかった。午後は六呂師高原のミルク工房奥越前でチーズづくり体験も。周辺に広がる牧場の眺めも素晴しい。ミーティングはスキージャムのホテルで行う。地元の方々にも参加いただき、夜遅くまで熱心に議論。

平泉寺の僧坊跡

中村屋のおろしそば
11月12日(金) 旭醤油味噌
小矢部の旭醤油味噌に行く。商工会連合会の特産品クリニックということで、商品のデザインや販売方法などについてアドバイスするというもの。しっかりものづくりはされているのだが、デザインがバラバラで一貫したイメージが形成できていない。作り手のこだわりや考えがお客様に伝わっていないようだ。砺波平野産の大豆を使い、富山湾で取水した海洋深層水を使って仕込んでいるという。そのようなことをしっかりと伝える努力が必要だ。それと、工場にお客様にお越しいただき、現場を案内し、作り手のこだわりを直接お伝えすることです。小矢部東インターからも近い。砺波産の大豆を使った「丸大豆しょうゆ」、本社でしか買えないという「ごっつおだし」がおすすめ。

旭醤油のもろみ蔵
11月11日(木) 藤波
能都町に行ったので、昼は商工会の川崎さんと「藤波」(能都町藤波 TEL 0768-62-2177)に行く。宇出津の中心街から、海沿いを南に行くとすぐのところにあります。魚の食べられるお店の発掘紹介を進めているので、試しに刺身定食をいただく。5種類もお魚を盛り込んだ刺身は美味しかった。魚のだんご汁やかにの酢の物、きんぴらなどもついています。ごはんは多めでしたので、少食の方は最初に少なめで!とお願いした方がよいかも。海のそばに建っていますので、いい立地です。ここの名物メニューはさざえめしですので、それもお試しいただくといいですね。

藤波の刺身定食
11月10日(水) 三方五湖
若狭の美浜町で行われた観光研修会にコーディネーターとして参加した。早めに着いたのでレンボーラインまで足をのばし、一番上の展望台から三方五湖を眼下に眺める。さすがに眺望はよい。もやってはいたが、それが余計幻想的な雰囲気を醸し出していた。海を航行する船が小さく緩やかに動いていた。バラが咲いていたが、レインボーラインや三方五湖に花の名所を設けることができると、お客様に繰り返し訪れていただきやすくなるのではないか。若狭湾全体を花街道にしていただきたいものである。それも住民参加、お客様参加で継続的な運動として展開いただければ、多くの人々に支持されることでしょう。

眼下に三方五湖を望む
11月9日(火) とんぼ玉
七尾に行った帰りに鹿島町商工会に立ち寄る。事務局の豊原さんに京都から来られて農業をしている待寺裕之さんのところに連れていってもらう。こちらに移り住まれて数年になるが、農業で食べて行くのはなかなか難しいとのことで、最近はとんぼ玉作りにも取り組んでおられる。新しい兼業農家の試みかもしれない。閑な時に作品づくりができることを見つけるというのは、由布院・アトリエときの時松さんの発想に近いものがある。野業ととんぼ玉で食べていけるようになるのもよい。「とんぼ玉彩(さい)」という名前で、すでに七尾市内で行われる市などにも出店されている。農業の取組みも深化できるとよいのだが、これからも注目していきたい。

待寺さんのとんぼ玉
11月8日(月) ナンバーワンとオンリーワン
新しい事業を起すということは先行モデルを超えるということ。従って反対があって当たり前。それを乗り越えられる強い意志と知が不可欠である。株を上げるためには、自らの実践を通じて実績を残し、高い評価を獲得することであろう。単純化して言うと、ナンバーワンを目指す路線とオンリーワンを目指す路線がある。最初からオンリーワンという存在もありうる。一方でジャンルを絞ることで、ナンバーワンになることも可能である。神在月(世間の神無月には神々が出雲に集まる)は出雲のみのことであり、神在月事業はオンリーワンの典型であろう。農家民宿というジャンルに絞ると、安心院の中山さんはナンバーワンではないか。プロが選ぶ旅館・ホテルでは加賀屋がトップである。限定がついている。要はそのようなアプローチを明確に意識して取り組むことではないか。はたして、あなたは・・・。
11月7日(日) 鵜鷺地区
朝食をいただいた後、太田さんに迎えにきていただき、米田さんと一緒に鵜鷺地区に行く。セミナーに参加され一緒に巻島荘に泊まっていた鵜鷺郵便局長ご夫妻に町を案内いただく。3年前に一度訪れているが、景観は変わらない。独特の雰囲気のある集落です。高齢者が目立つが、子どもたちとも出会う。トンネルの上の墓場に登ると港も町も眼下に見下ろす事ができ、この眺めも変わっていません。赤瓦の屋根が連なり、風情があります。北前船の時代には各地の船乗りが泊まり続けた家に地域の名前を付けた屋号がかかげられています。加賀屋もありました。その後、平田に移り、街並み川並みシンポジウムをのぞき、木綿街道も歩いてみる。米田さんを出雲空港で見送り、昼食を斐川町の草庵という11月1日開店のできたての料理屋さんでいただく。飛騨から移築した古い家の柱やヨーロッパの家具は趣があります。2時前に出雲を発ち、金沢に9時過ぎに着く。長い道のりでした。
11月6日(土) セミナー2
地域づくりセミナーの2回目。午前中は現場を見て回る。私は斐川町の築地松(ついじまつ)のある豪農館とその前にある岡さんのお宅でお話をうかがう。この近くでは築地松がたくさん見られます。今でも定期的に剪定を行い、きれいに保全されています。岡邸の庭には鳥や昆虫が多く、小川には巻貝やメダカなども見られ、生態系が出来ています。午後は大社町の燦プラザに集まり、グループごとに企画をつめていただく。1月29日に実施する予定です。その後、由布院からかけつけていただいた観光総合事務所の米田事務局長の講演会。終了後は民宿幕島荘で懇親会。夜遅くまでおつきあいいただきました。
11月5日(金) 出雲へ
午前中は財団で勝部課長から財団の取り組みについてじっくりお話をうかがう。午後は出雲市に移り、出雲総合事務所の太田さん、細田さんと多伎町の小田温泉と絵本も書かれているデザイナーの方を訪ねる。小田温泉は中をじっくり拝見させていただいたが、ご主人が作られている染め付けタイルのお風呂があり、いろいろなところに染め付けのプレート類が掲げられていて、手づくりの味わい深い旅籠です。次回は泊めていただこう。お食事だけでも可能です。デザイナーの方のご自宅は屋根が落ちていた古家を改造して使われている。襖にも絵が描かれていて、クラッシックを聞きながら、のんびり仕事をされていることが様になっていました。夜は太田さんの友人と一緒に中華をいただく。アイデアが広がって刺激的な時間を過ごすことができました。出雲市駅前のスーパーホテルに泊まるが、自動チェックイン機があり、部屋に入る際もコード番号を入力する方法でした。
11月4日(木) 島根へ
定住事業の調査のために島根へ。まず、島根県庁で地域振興部の取り組みついてお話をうかがう。その後、県庁の森脇さんに実際に職業体験に参加し、今も島根にいらっしゃる方のところに連れていっていただく。陶芸をしている方と農業をしている方、それぞれ、のびやかに生きているという感じだ。別の価値観を有しているのがすがすがしい。オルタナティブな生き方を追求することを許容できる地域であるべきなのだとつくづく感じた。一般的な評価でことをかたづけてはいけない。夜は、島根県や定住財団の方々、今年の春まで財団にいた松浦さんにも参加いただいて懇親会。財団の事務所の近くの魚魚という店であった。二次会は繁華街のそば屋でそばをいただく。
11月3日(水) カヌーあいらんど
穴水のカヌーあいらんどにお邪魔した。運良く代表の渡邊徹氏がおられたので、少しお話をうかがう。以前は白山麓の河内村と鳥越村の境界にある手取川でカヌー教室を開いておられた。昨年穴水に越してこられ、今度は海でカヌーやカヤックの教室を行っています。地元の皆さんとグループを作り、カヤックの手づくりの指導もされています。穴水湾や能登島周辺で楽しまれているとのこと。海から眺めているので、陸の植物の中では照葉樹が目立つとのことでした。視点が異なれば、見えてくるものも違うのです。一度、カヌーに乗って陸を眺めてみたいものです。

カヌーあいらんどの渡邊徹さん
11月2日(火) 案山子窯
能登島の案山子窯に久し振りにお邪魔した。ガラス美術館から下ってきた交差点のところに工房と店がある。能登島に移られて20年以上経つ。最初は使われなくなった小学校の校舎を利用していたが、隣にガラス工房が出来、交流館も出来るということで、1998年に今のところに移転。工房の裏は海で、釣りも楽しめそうですが、山田さんは釣りの趣味はないようで、魚はプロがとった魚を買い求めて料理される。ご夫婦でほどほどの暮らしが出来ている。無理せず、しなやかに暮らしておられることがよくわかりました。まきストーブにあたりながらお話をうかがったが、ゆったりとした時間が流れていました。いい場ができています。夜は加賀屋に泊めていただく。雪月花の洋室でした。

案山子窯の山田剛さん
11月1日(月) 角偉三郎展
門前の手仕事屋に行ったら、明日から臨時休業とのこと。玉川高島屋で行われる角偉三郎展に出店。そばととうふを角さんの器でご馳走するために、全員で東京に行かれます。贅沢な試みです。手仕事屋では味わえることですが、東京ではない機会かも知れませんね。星野さんの息子二人がとうふとそばをそれぞれ作っています。帰りぎわに角さんも来店、ヘギ板に大盛りにしたそばを食しておられました。ますますお元気です。
玉川高島屋リニューアル記念「角偉三郎展」
11月3日(水)〜8日(月)
玉川高島屋6階
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

MENU◆ 最初のページ/ 地方ことばのページ/ ◆美味しい食事/富山/石川/福井/ 泊まりたい宿/ 魅力的な人/ 買いたいもの/ 楽しい体験/ おすすめの店/ 行ってみたいところ/ 本棚から/ ネットワーク/ ネットワーク(個人)/ 金沢便り/ ご意見箱/ 石引商店街/ 石引商店街[そい制作]/ 和倉温泉のお店/ 砺波の観光/ 「美味しい石川」/ 能都町のお店の物語/ 能登の案内人(携帯用]/ 八尾散策ガイド[テスト版]/ おすすめの由布院/ 作成ホームページ集
■北陸のリンク ◆UIターン/ ◆ライブカメラ/ ◆ツーリズム関連/ ◆環境・自然体験/ ◆農家のページ/ ◆観光情報/ ◆観光施設/ ◆飲食店/ ◆宿泊施設/富山/石川/福井/ ◆博物館・美術館/ ◆交通・天気/ ◆自治体/ ◆地域づくり/ ◆マスコミ/ ◆プロバイダー/ ◆検索エンジン/ ◆緊急情報・調べもの
(株)クリエイティブ・グルーヴィ 金沢市弥生1-28-12 〒921-8036
TEL 076-243-2215 FAX 076-247-8644