[ 金沢便り2003.3月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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3月31日(月) 立場はどこに?
戦争肯定論者に見られる傾向のひとつは、自分が戦争で殺される側に立っていないこと。不合理な力により人生がねじ曲げられ、殺されることについての共感が感じられない。現場では、アメリカ兵にもイラクの人間たちにも、同じことがおこっている。イラクの人々により多く・・・。一方に、フセインに殺されたものたちの無念な気持ちがあるでしょう。9.11で殺された人たちの気持ちもあります。そのようなことを想うなら、そのようなことを減らすために努力すべきでしょう。そのような想いをいだかないでよいような社会を作ることに向かわなければならないはず。フセインもブッシュもそうではない。力で押さえ込もうとする発想、反抗する人間は殺してしまえという行動は一緒に見える。国際的な協調や連携が必要な時代なのです。そのためには地道な交流や議論の積み重ねが求められる。地域の中においても同じことが言える。
3月30日(日) いしりの貝焼き
朝は泊まった民宿ふわでいしりの貝焼きをメインにした朝食をいただく。ここが最初に始められたとのこと。もともと土地の人たちがしていたことをメニュー化しただけと奥さんは言われるが、地元の人々の日常を、旅の人々の非日常にしてあげることが旅行関係の人が考えるべきことです。その意味では、ぴったりのメニューです。その後、輪島の千枚田、朝市を見て、門前の手仕事屋でそばをいただく。12時前にお邪魔しても席はほぼいっぱいで、奥に入れていただく。総持寺も拝観するが、さすがに歴史のある空間は流れている風が違うように思う。

いしりの貝焼き
3月29日(土) ふらっと
能都町で取材して回る。午後のあいた時間は商工会で仕事をさせていただく。昼は風来坊、紅寿司、ビストロ与七で話をうかがい、夜は民宿ふらっとで撮影する。それぞれ、面白いお話を聞かせていただきました。紅寿司では刺身も美味しかったですね。地物のさよりやあじも入れていただき1000円は安い。ふらっとでは美味しいイタリアン料理をいただきました。手づくりの生パスタは食感が違います。昔ぶどうの木で食べたことが懐かしい。ピザも出していただきましたが、さすがに大きかったので、半分を残して、さんなみに持っていく。

生パスタ
3月28日(金) 表札
昨日お邪魔した井波町で目立つのは木彫の表札。さすが彫刻の町です。商店の看板も彫刻されていますが、普通の住宅でも表札にご主人の干支などが彫られたりしています。地域性を感じられるしつらいが魅力を高めます。彫刻の表札はセット商品として売れるように思うのですが。家族を彫り込んだものとかもいいですね。街をぶらぶらする時の楽しみのために、井波の場合はあちこちに展示してある彫刻作品を紹介したマップを作るといいですね。

彫刻の表札
3月27日(木) むらを活性化する
声の大きな人が上にいるむらでは、若い人や女性たちがなかなか発言しない。裏に回れば、いろいろ話し合っているであろうが、むらの寄り合いではなかなか発言できない。それでも、人数が少なくなれば、後ろで話し合う声が聞こえてくる。言いたいことはたくさんあるようだ。女性や若者たちだけで話し合う場を設ければ、きっと面白いアイデアや意見がたくさん出てくることでしょう。4月以降が楽しみだ。公の場でも堂々と発言できるよう、考えやプランを整理できれば、親父たちに対抗できるようになるはず。曖昧な発言では、ぴしゃりとはねつけられそうですからね。企画づくりのトレーニングを行い、具体的な成果を積み重ねてゆきたい。
3月26日(水) 「戦争」という名の殺人
どのように正当化しようが、人を殺していることにかわりはない。個人レベルで認められるのは正当防衛でしかない。それも抵抗しなければ殺されそうで、それ以外の手段がないと認められないと、正当防衛は成立しないはず。もちろん、個人と国家では違う面があるでしょう。しかし、自衛の「戦争」が基本ではないか。ところが、イラク「戦争」はそうではない。アメリカやイギリスがイラクによって攻撃されたわけではない。「戦争」を仕掛ける権利をアメリカやイギリスが勝手に主張しているにすぎない。その論理に正統性がないとなれば、「戦争という名の犯罪」として裁かれるべきである。ベトナム戦争について、アメリカの指導者が裁かれたということは聞かない。絶対的優位な立場にいる人間は国際的な犯罪について法的に裁かれないということであろうか。戦争という名のもとに行われると、バスを爆撃して乗っていた人が死のうが、住宅を爆撃して住民が死のうが、間違えましたで済むのか。果たしてそんな言い訳を認めておいていいのだろうか。もちろん、お互いの兵士が殺しあいをしていることへの実感がどれだけあるのだろうか。そのことについて、責任を問えないのであろうか。自分が安心して生きるためには人を殺してもよいというのだろうか。
3月25日(火) くじら料理試食会
能都町でくじら料理の試食会がある。すきやき、刺身、ベーコンなど盛り沢山な内容でした。お酒を飲みながらであれば、もっと楽しめたでしょう。それでも、助役さんのくじらにまつわるお話をたくさん伺うかがわせていただき、十分堪能しました。水産畑で仕事をされてきた方が三役にいらっしゃるというのはいいことですね。これからの展開が楽しみになってきました。何軒も町内に鯨料理を食べさせてくださる店があることだけでもすごいことです。縄文時代よりくじらを食べ続けてきた地域は違います。季節の変わり目で、自律神経失調症の症状が現れてきた。ここ数日、のどの奥にものがひっかかっているような感じがする。頭痛もするようになってきた。集中力がなくなり、頭が働かない。

くじらの刺身
3月24日(月) 法人化
鳥越村の勉強会第2回目。経営組織をいかにつくるかについて議論する。農業生産法人か有限会社か。株式会社というのも可能ですが、まだ少ない。事業の規模からして、法人化せざるを得ないであろう。すでに想定されている売上だけでも3000万円。代表者の個人所得と認定されたらたまりませんね。来春までには法人を設立しないといけません。いつものことですが、発言するのは前のほうに座った年輩者ばかりで、後ろにいる若い衆や女性たちからは発言はない。典型的なパターンが見られる。とりあえず、別々に議論していただく場を作りましょう。スタッフとして関わるのは地元の女性たちが主体となるはずですから。
3月23日(日) 石川の森づくり2003
羽咋市の千里浜と能登有料にはさまれれた所で植樹しました。息子と二人で参加。石川県の海岸線には人々が営々と植え、育ててきた防風林がたくさんあります。能登有料や北陸自動車道を走っていても、海側に森があると車が安定しやすい。そにような観点でも、防風林を育てることに意味があります。今回は地元の子どもたちも大勢参加してくれていました。羽咋市だけでなく、羽咋郡の志賀町、富来町、押水町の子どもたちです。森づくり協会のメンバーも金沢を中心に40名以上が参加していたのではないか。小さな松を中心に植えましたがちゃんと育ってくれるといいのですが。
3月22日(土) 組織と主体
白山麓の鳥越村で勉強会に出る。新たに作られる農産物加工施設の経営をいかに進めるかを考えるための基礎的な話をさせていただく。ある程度、商品についてはイメージができつつあるようだが、経営の仕組みをどのようにするかが見えていないようだ。経営形態について教えて欲しいという声も聞かれたが、問題は、属人的にだれが本当に経営を担うのかがはっきりしないと、どんな組織論も機能しない。特にオープンに人材を集めることが難しい小さな集落の事業においては、経営責任を担える人材は誰かが明確にされないと、組織が固まらないであろう。株式会社や有限会社、組合、農業法人など、多様な組織がありうるが、補助金をいただいく事業の性格上、必要な要件もあるでしょうから、そのようなことも踏まえて、組織を考えるべきであります。課題が明確になったので、今後の進め方が分りやすくなりました。
3月21日(金) 想像力が問われる!
イラクで進行していることと、この日本の日常とどうつながっているのか。日本の政府は明確にアメリカを支持すると表明していますが、私たち一人ひとりは、イラクに空爆を行っている側に立ってものを見ているのか、それとも爆撃されている側からみているのか。アメリカの行動を是認している人は明らかに爆撃する側からものを見ていますね。どのような立場から物事をみているか、その中で何がおこっているかを想像できるかが問われているのです。駄目な指導者を持ったが為に国内的には苦しみを強いられ、その指導者の行動のために他所の国から、「お前の国の指導者は危険だから、爆撃する」と言われ、大規模な空襲を受け、侵攻を受けている国の人々の立場から、ものが見られれいるかどうか。そのような想像力を働かせることができるかどうか。そのようなことが、真に対等な関係、継続する関係を構築してゆく出発点に求められます。
3月20日(木) 白峰
石川郷・白山麓の商工会女性部の研究会の会議に参加。実験的に行った「体験の旅」の感想をうかがう。総じて好評のようであった。新しい試みということもありましたが、チラシを広い範囲に折り込んだことと、新聞が大きく取り上げてくれたこともあり、予約でいっぱいになったところがいくつもあった。次年度も継続して行うことに決定、春の企画をその場で考える。手取川流域・白山麓は魅力的な素材が多いので、その気にさえなってくだされば、十分可能性はある。白峰はまだまだ積雪があり、会議の間も雪が舞っていました。
3月19日(水) アメリカと日本
是が非でも戦争を行おうとしているアメリカと、ろくな議論も行われずアメリカの行動を首相が支持する日本。どうもおかしい。国会議員の皆さんはどのように考えておられるのであろうか。国会ではどのような議論が行われているのか。国民を代表しているのであれば、もっと議論すべきではないか。国民の側も対岸の火事程度の認識ではいけない。明らかに当事者になるという選択を為政者がしていることに賛成しているととらえられるであろう。これからでも遅くはないから意志を表明しましょう。アメリカのイラク攻撃に反対なのか、賛成なのか。私はフセイン政権を支持するということではなく、アメリカのイラク爆撃に反対します(高峰博保)。
3月18日(火) 能都町
商店街マネージャーとして今年度最後の日。まんなか市の反省会の後、ポーレポーレに泊まる。東京からの御家族連れが泊まっていた。彼等はいったいどこに遊びにいかれるのであろうか、一度調査してみたいものである。能都町を拠点にどのように能登で楽しんでいただけるのか、そのことを考え続けてゆきたいものである。地域にそのような楽しみをプロデュースする能力がどれだけ育っているのか?
3月17日(月) 石川の森づくり
石川の森づくりの実行委員会がある。10周年を期してのアンケートの集計結果を報告。今後の活動についての提案をさせていただく。県内に森づくりの拠点となる場を複数用意することを目指す。継続的に森林育成の活動ができて、かつ、森で楽しむことが可能なところが理想。一方で、全市町村に対し、森づくり活動に積極的に取り組むこととそのステージづくりを働きかけたい。今後の森林育成については、環境財および材木としての活用を前提に、公的管理を進めることについて考えるシンポジウムの開催を計画することに。
3月16日(日) 晩年
叔母さんのところにお邪魔し、昼を一緒に食べる。叔父さんが入院しているので、いつもは一人で食事をしているから、喜んでもらえる。叔父さんはすでに卒寿(90歳)を迎えられたとのこと。その後、叔母さんを連れて、金沢の叔父の家にいく。ひとしきり、兄妹で話をしていただき、小舞子までおくる。今日の活動はこれだけで終わる。加齢にともない、いかに晩年を暮らすかを考えないといけないですね。仕事以外の楽しみがないといけません。それと、家族以外の友達を作っていかないと。
3月15日(土) まんなか市
今年度最後の「まんなか市」の様子を見に行く。途中、ふらっとベーカリー(能都町波並20-95-2 TEL0768-62-1550)に寄り、パンを買う。まんなか市では最初に「やまださ」できびもち入りぜんざいを御馳走になる。昼はカクダストア裏通りの紅寿司でにぎりを適当に注文していただく。おなかがいっぱいになるくらい食べたが、一人2000円もしない。寿司やお刺身の宅配もされはじめたようで、いいことです。ケーキバイキングも和みのステーションで行われていました。早々に金沢にもどり、午後2時からスタートしていたテルメ金沢での地域づくり推進協議会の運営委員会に参加。22時近くまで、途中食事をはさみ議論する。次年度の活動計画案をまとめる。

ふらっとのパン
3月14日(金) 語りながら考える
夜、城端で「商売の未来を考える会」の第2回目。同じ内容のことを3回シリーズで行い、商店街の多様な方々に参加していただこうという企画。商店街の若手が考えたことです。初めてお会いする商店主の方もいらっしゃいました。地物野菜や果物、加工品などを優先的に扱っておられるとのこと。ご主人も真面目な方のようです。次回は是非取材してホームページで紹介させていただこうと思う。一度、商店を順番に取材して回り、ホームページ化するか、独断的なマップ「高峰が発見した城端の面白いお店」というようなものを作ってみたい。
3月13日(木) 旬門
午前は昨日に引き続き、打ち合わせ。平成15年度のセミナー事業のフレームを作る。より実践的な内容で行うことにしましよう。昼食は大橋川沿いにある旬門という女性に人気のお店に行く。一日20食限定の籠盛をいただく。1000円はお得な感じです。午後1時40分に松江を発ち、金沢には8時過ぎに着く。岡山での新幹線への乗り換えが時間がなくて走る。8分での乗り継ぎのところ3分遅れで岡山に着いたので、大変!。おかげで京都に着くまで、気分が悪かった。

旬門の籠盛
3月12日(水) 出雲そば
今年初めての松江行き。朝5時40分の雷鳥で金沢を出発。指定券の発行が5時半からということで15分ほど緑の窓口で待つ。JRもまだまだ客商売になっていない。窓口の人は親切であったが基本的な体制が出来ていない。松江には11時50分に到着。午後から、ふるさと島根定住財団の次年度の事業について相談。夜は近くの居酒屋に行った後、繁華街にある「そば清」という店に連れていっていただいく。これまでいただいた出雲そばの中で最も美味しいそばであった。いつものたぬき書店という古本屋ものぞく。昔ながらの古本屋があるところに歴史を感じる。

そば清の割子
3月11日(火) ITと商店街
加賀屋でドコモ北陸主催の「ITで商店街を活性化する」ためのフォーラムが開かれる。金沢大学の飯島助教授の基調講演の後、パネルディスカッション。能都町の商店街マネージャーとして参加する。地域の人をいかに売れるか、人柄や町の雰囲気が伝えられるような活用の仕方を考えないといけないね。
3月10日(月) 商売の未来を考える
城端の商店街の若い衆が企画して「商売の未来を考える」という勉強会がある。最初に少し、まとまった話をさせていただく。まず、個々の店ごとに自信をもっておすすめできる商品を考えていただくことを提案。それらをまとめて詳しく紹介することで、商店街へ遊びに来る動機づけになる。次に、お客さんが店や商品に期待していることは何かということを考えることから、商売の核となるを価値を考えてみること。事業のコンセプトを考えることから、次なる事業や商品のイメージが浮かぶこともあるでしょう。新しいことに一気に取り組むことが難しければ、実験的な試みをしてみましょう。それの繰り返しの中から、新たな商売が見えてくるはず。
3月9日(日) 日用・苔の里
午前の便で小松に戻り、粟津温泉近くの日用地区に行く。苔の園を地区の人々が受け取って、どのように運営していくかということの検討を進めており、4度目の訪問である。イベントの企画の仕方から、経営に基本について、議論する。小さな集落ですが、多様な人材がいて、面白い。空間的には苔がどこでも生える絶好の場所なので、うまく活かしてほしいものです。
3月8日(土) デモとだらぼち
午前中は丸ビルと国立近代美術館工芸館に行く。丸ビルは息子の希望である。工芸館は城端の山下郁子さんの先生である宗廣力三さんの作品が展示してあるとのことでしたので、見に行く。残念ながら、企画展が行われていて、常設は展示してなく見ることができませんでした。それでも、『日本伝統工芸 鑑賞の手引』に作品が掲載されていたので、購入する。小さな写真ですが、繊細な作品のようです。午後からは荷物を受け取り、開いたり組み立てたりとで夕方までかかる。夕食は新橋の「のとだらぼち」に行く。新橋銀座界隈ではイラク攻撃反対のデモが延々行われていました。地下のだらぼちに入っても、聞こえていた。

のとだらぼち
3月7日(金) つばめグリル
息子の引っ越しのため東京に行く。京王線の国領というところに住むことになったのだが、私が東京に居た時には行ったこともないところです。近くには畑もあるような郊外ですが、駅前にはショッピングセンターもあって生活する上では便利そうです。夕食は宿泊先のホテルパシフィック東京近くのつばめグリルに行く。相変わらず混んでいたが、少し待って座ることができた。相変わらずと言ってもニ度目であるが、たまたま見つけて入った最初の印象が良かった。サービススタッフのレベルが高く、接客の仕方に好印象が持てることと、料理等が早く出てくることがうれしい。

つばめグリルの一皿
3月6日(木) ディスプレイ
能都町の中心商店街を歩いて回るが、今日の課題はディスプレイ・チェック。お店がきれいになっても、商品構成やディスプレイの仕方が変わっていないとお客さまの評価は高まらない。せっかく面白い商品をもっているのにプレゼンテーションの仕方が良くないと、お客様に伝わっていないケースもある。専門家と一緒に回ってみると、余計問題点が浮き彫りになった。夕方には城端で取材。川島織物の川島家と親戚関係にある村田家を訪ねる。織りの作家である山下郁子さんの実家です。玄関を入ると彼女が作った大きな藍染めののれんがかかっており、雰囲気が違う。ご両親ともに人柄の素晴らしい方々であった。
3月5日(水) ポーレ・ポーレ
能都町のポーレ・ポーレに泊まる。夕食に初めてしゃぶしゃぶがついていた。毛ガニや鯛の塩焼きなどもあり、盛り沢山であった。縄文真脇温泉にもつかったが、露天風呂からはきれいな星空が眺められ、気持ち良かった。宿泊客は一人だけでさびしい。利用を増やすためには、営業企画の工夫や商品の再検討がいるのではないか。
3月4日(火) 創造の喜びと苦しみ
夕方から城端で「じょうはな織館(おりやかた)」の事業に関わっていただいている奥野共子さん、山下郁子さんにお話をうかがう。商工会女性部の活動が飛躍的に発展したのは、城端で創作活動を続けてきた彼女たちの存在があったからである。織の楽しみは創造の喜び。作品のイメージをふくらませ、そのために糸を選び、糸を染め、織方を考えて機の準備をする、・・・。織りはじめた時には大半の作業が終わっているという仕事なのです。陶芸において、粘土に向かって形をつくるのは精々10分の1程度の作業であることに似ている。性格も創作しているものも全然違うが、共通するのは創造の苦しみと喜びを知っているということ。自ら新たなものを創り出したことがある人でないと分からない世界があるはず。それが彼女たちの魅力であり強さのような気がする。
3月3日(月) 成果と共感
夜、井波でまちづくり勉強会。前回のアイデア出しを踏まえ、1枚の企画書にポイントを整理する。朝市、彫刻看板、美術館の3つのテーマに分かれ、グループ活動を行う。拡散的にたくさん出したアイデアの中から、いかにポイントを絞ることが出来るか。企画の要点はここにあります。それと、テーマを絞ることでディテールを描くことが可能になります。顧客から発想することで、いろいろなアイデアがつながってきます。入門的な活動ですが、繰り返すことで要領が徐々につかめてくることでしょう。テーマごとにプロジェクトを作り、具体化に向けて動けばよい。同時に全体を語る場が一つあれば・・・。自ら動こうという意欲のある方々の集まりですから、公のお金を当てにせず、成果を出してほしい。
3月2日(日) ミッション(使命)
最近、よく使われる言葉にミッション(mission)がある。社会的使命を意味している。missionのもとの意味は送られるということ。使命とは別に布教するという意味もある。送り込まれた布教団や使節団が教えや考えを広めることが使命であるというような理解が可能である。現在、「ミッション」の多くは企業や組織の社会的使命、存在意義を問うものとして使われている。自分達の仕事の意義はどこにあるか、社会的にどのような役割を担っているのかを問い続けることが必要です。言葉で分かったつもりでいても、日々の仕事の中では忘れられがちなもの。問い続けることで、新たな意味を発見し、そこから新たな仕事を創造することも重要です。オリジナリティの高い商品、サービスを提供することで代替不可能と感じていただけるような存在になることである。
3月1日(土) 城端織物語フォーラム
雨の中、午後から、早稲田大の宮口先生、川島織物文化館長の森さん、富山県繊維協会の大谷常務を迎えてのフォーラム。宮口先生のお話で面白かったのは次のこと。地域の価値はそこにどれだけレベルの高いものがあるか?。冬に勉強していた八尾や城端には、おわらや曳山のようなレベルの高いものが育っている。町の人が町でお金を使うことで町の文化を支え、育てることが大切である。みんな一緒は駄目で、多種多様な人に来てもらうこと、そのためのは、地元の人が多種多様なものを分ることである。森館長の話で面白かったのは伝統と伝承は違うということ。新しい物を作ってこそ、伝統を守っていると評価される。同じことをしているだけでは伝承にすぎない。川島織物は代々商品に対しては非常に厳しかった。そのことが、宮殿の仕事を受けるようになった大きな理由ではないか。大谷常務からは花粉症に効くようなスーパー繊維や、自分達の生活に会うものを創造し、それを世界の同じような条件の地域の水平展開することが大切である旨のお話などをいただきました。フォーラムの内容は「城端織物語」に盛り込ませていただきます。

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