[ 金沢便り2003.2月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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2月28日(金) 城端織物語
午後から城端の「城端織物語」及び「つごもり大市」を見学に行く。天気も良くて、多くの人で賑わっていました。つごもり大市は毎年恒例の事業。露天も出て、夕方からは子供達もたくさん遊びに来ていました。「城端織物語」は4月にオープンする織物会館事業を前提に、城端での今後の「織」事業の可能性を検証しようとするもの。城端で受け継がれてきた織文化や川島テキスタイルスクール卒業生の作品展示、さらに、小中学生が作った作品の展示も行われています。展示会会場の中谷邸では絹パウダー入りに抹茶もいただきましたが、くせもなく飲みやすいお茶でした。1日は早稲田の宮口先生、川島織物文化館長の森さん、富山県繊維教会の大谷常務を迎えてのフォーラムがあります。

旧家での展示
2月27日(木) 東原
森本から福光に向かっていった県境に東原という地区がある。昨年から地域おこしマイスターということでお邪魔しているが、魅力的な人たちが暮らすところです。県や金沢市、JAなどの指導を受けているが、地域の将来を真剣に考えておられます。県の担当者が実施しようとしたアンケートについて、設問の意味がよく分からないと、異議を多くの方がとなえ、結局、中止することに。これまでは行政の人の言うことに素直に従う傾向があったが、徐々に自らが考えようとされている表れでよいことです。自分達でできることを、それもあまりお金をかけずにできることを積み重ねる中で、未来への夢を膨らましていただきたいものである。陶芸家が移り住んだり、朝市も行っており、金沢から訪れる人も多いようだ。

東原での検討結果の発表
2月26日(水) ネーミング
昼は能都町のかね八で料理の撮影と試食。くじらのすき焼きやお造りなど、あまりのボリュームに食べきれない。はたはたの空揚げなども美味であった。夜は城端で織物会館開業準備委員会。施設の名前を検討する。3案に絞り込み、商工会長に選んでいただくことに。最終決定は町長です。名前をつけるということは、その成長に責任をもつというような意味もあるので、妥当な決め方かと思う。販売商品も沢山出てきて、それらしくなってきました。カラーバリエーションとか、絶対的な商品数はまだまだですが、徐々によくなってきました。当初、計画に批判的だった方も、好意的な雰囲気で見学に来られたりと、地元の方々の見る目を変わってきているようです。関わってくださる人も増えてきて、面白くなってきました。

かね八さんのお造り
2月25日(火) 議論と発想
城端で織物会館事業に関する座談会をしていただく。冊子に盛り込むための取材であるが、面白いアイデアを沢山出していただけました。やっぱり、5、6人での議論は成果が出やすいものです。土曜日のフォーラムでの議論の論点も見えてきました。とにかく1度体験していただくこと、ステップアップする体験内容であること、地元の人すべてに体験していただくこと、織物会館は織物体験、織商品の販売だけでなく、織り・織物を楽しむことを提案する場でありたい。織物に従事してこられた人々、織物をしてみたい人に広く関わっていただけるようになるといいですね。

城端の今井家に伝わる能衣裳
2月24日(月) 報告書と事業成果
年度末です。報告書を1本まとめる。事業を総括するという意味では、活動の成果をまとめておくことも重要である。しかし、事業の内容が複雑でないにも関わらず、報告書だけりっぱなものを作ろうとすることはおかしい。無駄なことにエネルギーとお金を費やしている。個人が趣味でお金を使うのであれば、それも勝手であるが、税金であれば、考えないといけない。商工会であれ、行政であれ、報告書がりっぱな事業ほど、将来につながる成果が薄いのではないかと感じてしまう。「報告書は1枚でいいですから、未来につながる、具体的な成果を出して下さい!」と言われる方が大変だと思うのですが。そのような役所や行政マンが増えてほしい。上にあげる報告書が必要なら、担当官が現場を見て回って、レポートすればよい。そうすれば、担当官もものが見えてくるでしょう。少なくとも、民間企業の多くでは報告書は1枚程度でよくて、重要なのは結果です。報告書を印刷したりしないね。
2月23日(日) 歩くスキー
白峰で行われた歩くスキー体験に参加。白山麓・石川郷商工会女性部の広域の事業です。初めての人ばかりなので、最初に基礎的なことを指導いただく。歩くだけですが、よりスムーズに歩くためには、滑りやすい歩き方があるようです。平たいところで1時間以上練習した後、林間のコースへ。アップダウンが多く、それなりにスリルもあって、十分楽しめました。白峰の子供達は学校の授業やクラブでやっているようで、たくさん来ていました。普通のスキーのウエアを着ていきましたが、クロスカントリーは軽装で良かったようで、ウエアーの下は汗だくでした。いい運動です。帰りに白峰温泉総湯に入ってすっきりしました。

歩くスキー体験
2月22日(土) 商店街活性化フォーラム
香林坊ハーバーで行われた「商店街活性化フォーラム」に能都町の人たちと参加した。ワンウエイのプレゼンテーションを一方的に聞かされるのは疲れます。やはり、「商店街の活性化のために何をすべきか」を議論する場にすべきでしたね。知的触発効果は議論してこそ生まれます。それでも、3月に和倉で行われるITを活用した商店街活性化を考えるパネルディスカッションに出るための参考情報を得ることは出来ました。
2月21日(金) 基本コンセプト
基本コンセプトを設定し、そこからいろんなことを体系的に考え、整理する。そのような習慣を身につけると、事業のディテールも発想しやすくなるし、判断基準も明確になる。更に、個々の課題についてのポイントを自らの中にしっかりもっていると、議論が相乗的に発展します。新たにつくる施設や店鋪の名前を考えるという過程では、特にコンセプトからの発想が必要です。もちろん、名前はイメージとともに、意味が重要であり、その名前で仕事することで、自らの存在意義を問い続けられるものが理想です。例えば、金沢の「箔座」とうお店の名前や、富来町のショッピングセンターの「アスク」という名前も、意味が込められた名前で、事業や活動の基本にすえられるネーミングです。
2月20日(木) 楽しみの創造
午後、穴水で会議。能登空港の活用ということを何年も前から議論してきているが、その主体となる組織が具体的に出来、新しいビジネスをはじめているということは少ない。内浦の新たな施設には期待したいところであるが。飛行機でお越しいただいて、能登で楽しんで下さいという際に提案できることはどれだけ増えたのだろうか。空港の話が具体化する以前から取り組んでいるところがやはり主なところではないか。穴水のようにグリーンツーリズムに積極的に取り組んでいる地域の課題は、それを事業として継続的に行う主体を明確にすることです。農協が行ってもいいし、農業法人でもよい。四季の丘のような体験宿泊施設の事務局でもよいから、コーディネートできればよいのではないか。NPO能登ネットワークや株式会社能登百正にはそのような事業を行ってほしいものである。
2月19日(水) 具体的成果
能都町のまんなか市の反省会。各お店での成果をうかがうが、確実に成果に結びついているところは積極的に企画に参加して下さっている。3月には全参加店を回り、話をうかがうことにしよう。いろいろお話をする中で気付くことも多いはずである。商店街の活性化は個別店鋪の企画力や接客力が高まり、業績が向上して初めて進むことなのです。
2月18日(火) 補助金行政の怪
補助金で行った事業で必ず聞かれるのが会計検査の話。担当者によって、経費の認定について違うというケースが多い。行政というのは法や明確な基準に従って、事業を行うことが基本であるはず。ところが、担当者によって、予算執行の細部について評価が大きく異なり、返還を求めるケースも増えているとのこと。ソフト事業を増やしていながら、実際はソフトな仕事について価値を理解できていない。基準が低すぎる。こんなことでは本当に有効なソフト事業は出来ない。いずれにしろ、つまらないことで、余計な手間がかかる補助金などは当てにせず、独自に企画したことを自ら財源を確保して実施することを考えるべきです。地域での企画力が高まれば、必然的に中央への依存体質を脱却できるであろう。地方分権などと言わず、本当の意味での自治を志向してゆきたいものです。
2月17日(月) 有志の知力
井波で「まちづくりの会」の勉強会。行政や商工会に依存せずに自分達でまちづくりを進めようという意志を持った人たちの集まり。みんなで知恵を出し合い、魅力あるまちにするために何かを行おうとしています。異質な人々が集うことで、発見と創造がうまれます。美術館の同人の方も参加して下さいましたが、同人の中でも、美術館をギャラリー喫茶的な施設に変えようという議論を行っておられるとのこと。八日町の人々の議論ではそんなことを言っても駄目という意見が多かったが、実際は違っていましたね。最も難しいと思われる人々にも積極的に働きかけることで、扉を開いていただくことです。門前市をテーマに議論したチームでも「見て、食べて、感じる市」というコンセプトが出されることで、それを具体化するためのアイデアが出やすくなりました。彫刻看板について検討したチームのコンセプトは「井波町全体を彫刻ミュージアムに!」ということでした。このコンセプトから発想すると看板だけでなく、ドアのノブや扉、小屋根の上や格子戸などいろんなところに設置することが可能です。うるし蔵の薮内さんの作品のような展示の仕方もあります。商店の中や、瑞泉寺の中にもユニークな作品を展示したいもの。
2月16日(日) 南砺の冬遊び
南砺の冬遊びを取材して回る。最初に福光陶園(富山県福光町 TEL0763-52-0316)での陶芸体験をのぞく。ご主人に作業工程を詳しく説明いただく。多治見から仕入れた陶土などを砕いて、ろ過して沈澱させて粘土をつくるところまでで3分の1の大変な作業がある。上薬などの材料を作る工程で3分の1ぐらい。その上で、粘土で形を作り、乾かして素焼きして、上薬をかけて再度焼いてという最終工程で3分の1。体験の粘土で形を作る工程は10分の1程度のことです。1から10まで体験したらすごい内容になりますね。福光陶園は人柄のよい方々がやっていらっしゃるところです。次に井口の民宿三太郎での岩魚道場を見学。岩魚をさばくところから体験していただました。串に刺して塩をふり、炭火のそばに立てて、途中向きを変えながら30分ほど、時間をかけて焼き上げます。焼き上がったら、民宿の座敷きに移り、試食させていただきました。おそばと豆ごはんも、格別に美味しく感じました。ご主人のお話も楽しく、民宿としても利用してみたいところです。最後に、平村のこきりこ館での味まつりに行く。山の幸を使った松花堂弁当ににごり酒、さらにかけそば、豆腐の田楽も御馳走になりました。ステージでは、こきりこや麦屋節などの披露もあり、楽しい一時でした。素晴らしい資産を有しておられます。

岩魚の塩焼き

松花堂弁当
2月15日(土) まんなか市
能都町の「まんなか市」に行く。今日は赤いのぼりが参加店の前に置かれ、分りやすくなっていました。商店街にのぼりが並んでいると賑やかな感じがします。先月に引き続き、中心部でもちつきをしましたが、今回はお客さんにもちをついていただき、100キリコを進呈。子供達が何人か参加してくれ、盛り上がりました。つきあがったお餅はおしるこに。100キリコもしくは1000円以上のレシートで提供。つきたての餅でたべるおしるこも美味しかったです。お昼はカクダストアの「おかみさんカレー」とやまださの「豚汁」、「100%オレンジジュース」にしました。おかみさんカレーは12時から発売してすぐ売り切れてしまう人気商品です。やまださは毎回違うものを出してくれるので、楽しみなお店です。

やまださの「豚汁」
2月14日(金) 森の学校
荷物を送っていただくよう、ホテルにお願いしてチェックアウト。市電で郡元まで行き、歩いて集合場所のマリンパレスへ。バスで川辺に向かう。道の駅「川辺やすらぎの郷」「ダイオキシン無害化プラント」を見学した後、「かわなべ森の学校」へ。地域の人々が作ってくださった料理をバイキング方式でいただく。庭では鶏の炭焼きと油揚げも作っていたが、いずれも美味しい。手打ちそばもいただき、満足、満足。昔の学校を活かしてある空間は、それだけで魅力的です。校庭にある大きなクスノキも見事だ。地域の人々に囲まれて北島さん御夫妻は楽し気であった。午後、鹿児島空港まで送っていただき、1週間にわたった九州行を終える。鹿児島・小松便があるのは便利ですね。

森の学校
2月13日(木) ふるさと活性化セミナー
午前中は大島紬織物協同組合を訪ね、工房を見学する。専門学校になっているので、たくさんの機織機が並び、黙々と作業を続けられていた。ショップも事務所に併設されているが、価格は安く感じる。歩いて、セミナーの会場まで行く。午後はマリンパレスかごしまで行われた都市農山漁村交流活性化機構主催の「ふるさと活性化セミナー」に出る。事例発表のかわなべ森の学校は面白かった。始まる前に、発表された北島淳朗さんといろいろ話した。現場を見たくなる活動内容でした。夜は、一緒に参加していた赤須さんと昨日のひろに行く。

沢山ならんだ高機
2月12日(水) 冷や汁
朝は手づくりの冷や汁をいただく。数年前にお邪魔した時も御馳走になった郷土料理です。弁当まで用意してあった。宮崎県庁に一緒に行き、グリーンツーリズム担当の方を紹介してもらい、お話をうかがい、資料をたくさん頂戴する。積極的に取り組んでいる地域がいくつもあり、参考になります。昼前には鹿児島に向かう。列車で山越えをして、鹿児島湾に出ると、眼前に桜島が現れる。さすがに大きい。西鹿児島駅前でホテルを探し、チェックイン。市電に乗って、「本場大島紬の里」を訪ねる。スケールが大きく、展示内容も充実しており、商品の種類も豊富でした。夜は、ガイドに載っていた小料理屋・ひろ(鹿児島市西田2-28-8第11川北ビル、TEL099-258-4623)に行く。カウンターのみの店で、ママが一人でやっている。地元のお客さんと延々いろんなお話をさせていただく。楽しい出会いでした。

冷や汁
2月11日(火) 宮崎へ
朝、観光総合事務所に行き荷物を預けて、雨の由布院を歩く。川沿いを上り、由布院美術館、玉の湯の売店「由布院市」、アトリエ・ときへ。由布院美術館はいつ来ても、落ち着く空間です。アトリエ・ときも林の中の工房で、作品とぴったりの店づくりがされています。スタッフも気持ちいい人が多い。最後に、米田事務局長と駅前通りにあるラーメン屋・醤(?)に行く。目立たない店構えですが、ラーメンは美味しく、器もこっています。由布院駅のアートギャラリーをのぞき、12時32分の特急・ゆふで由布院を出発、大分で乗り換え、宮崎へ。大学時代の友人に出迎えてもらう。県庁近くの居酒屋、彼の行きつけのスナック、そして、ラーメンをいただき、彼の家に行く。

珍しい器のラーメン
2月10日(月) ツーリズム大学最終日
クアージュ由布院で由布院観光総合事務所の米田事務局長をコーディネーターに、テレビ大分の金井陽子さん、旅の三須寛文さん、じゃらんの柴川仁宏さんのパネルトーク。ツーリズムの情報発信のあり方について議論。その後、中谷健太郎さんの講演がある。最後はツーリズム大学学長である宮崎暢俊氏と中谷さんの対談で締めくくり。いつうかがっても健太郎さんは味のあるお話をされます。その後、観光総合事務所で仕事をさせていただく。夕方には「山ぼうし」にチェックイン。ベッド・アンド・ブレックファーストの気軽なホテルです。8000円の宿泊費はお手ごろです。夕方から、無量塔の藤林さんが創られた美術館・アルテジオに行く。1時間近く本も読み、レストランで5000円のコースをためす。いい雰囲気の中でいただく食事は贅沢なものです。サービススタッフのお一人とお話するが、ご主人が富山の方とのこと。いろいろなところでつながっているものですね。夜遅くに、米田事務局長と玉の湯のバーに行く。ようやくまとまったお話をした感じである。

アルテジオ
2月9日(日) 再びの由布院
ツーリズム大学2日目。安心院役場で東洋大学の青木辰司教授のお話をうかがう。グリーンツーリズムの可能性を十分に理解できたのではないか。その後、安心院ワイナリーを見学し、向かいのレストランで昼食。午後は由布院に移動。14の旅館に分かれて、おもてなし研修。秀峰館で館内見学の後、掃除をさせていただく。夜は亀の井別荘の「湯の岳庵」で懇親会。小国町長の宮崎暢俊氏や中谷健太郎さん、桑野和泉さんも参加され、楽しい時間が続く。二次会は蒔絵美術館の2階の「めいぶん」で、三次会は玉の湯のバーで楽しむ。江藤農園の江藤雄三さんとしばらく話すが、石川のアグリファンドのメンバーが研修に由布院にお邪魔した時に参加されていたとのこと。旅館に毎日野菜を提供されているようだ。

由布岳とわらこづみ
2月8日(土) 九州ツーリズム大学
熊本県小国町が中心となって行っている九州ツーリズム大学に参加するために、大分県安心院(あじむ)町にやってきた。福岡空港から車で2時間近くかけて、安心院に到着。役場で、2時間講義をうかがい、各農泊の家に。望月陽子さん、和彦さん御夫妻の「もっちゃんち」にお世話になる。最初に近くの温泉に行き、その後、ご主人手作りの食事をご馳走になりながら、お話を楽しませていただきました。定年後、半年間韓国に留学されていたご主人が作られる韓国料理はどれも美味で、自家製の果実酒とともに魅力的でした。延々5時間ほど食べ、飲み続けましたが、悪酔いしないところがいいですね。

望月さんちのチゲ鍋
2月7日(金) 銀世界
能都町の鵜川にある銀世界というレストランで昼食をいただく。刺身定食を御馳走になるが、隣接している寿司屋で造っていただいた刺身は特に美味しかったです。息子さんが寿司屋を経営していますが、今度は寿司を食べに来てみよう。夜は加賀のうるし蔵で行われたフードピア金沢in加賀の食談の手伝いに行く。ゲストは吉村作治氏(早稲田大学教授)。食にまつわる話をしていただくが、食べ物への感謝の気持ち(動物も植物も同じ)が基本にないといけないということや、西欧型の発想は破産していることを認識し、新たな生き方を模索しないといけないというお話は至極真っ当なご意見でした。

銀世界の刺身定食
2月6日(木) 田の浦荘
能都町の田の浦荘に泊まる。物語りづくりの取材が目的であるが、料理民宿というだけのことはありました。お造りの盛り合わせ、くじらの皮の酢の物、ブリカマの塩焼き、フジガイ入りあんこう鍋、能登牛のステーキ、白子の揚げだしなど、盛り沢山な夕食でした。夜の会合があったので、お酒は飲みませんでしたが、ちょうどよい酒の肴という感じです。夜のまんなか市の打ち合せも面白い話が出来ました。いつも商店街の一店逸品のとりまとめやイベントのために奔走して下さっている久田さんや田村さんのところの特長の表現の仕方についていろんな意見交換が出来ました。個々のお店のことについて自由に話ができる機会が増えるといいですね。

田の浦荘の夕食
2月5日(水) 古民家
城端の織物会館開業準備委員会及び地域振興活性化委員会に出席。2月28日から3月2日にかけて行う「城端織物語」の展示会に使わせていただく中谷邸を見学。中心市街地に残る貴重な古い民家です。潜り戸があり、その中の土間には大きな戸棚が置いてありました。塩の販売をされていた家ということで、土間が広いのが特長ですかね。土間から入ったすぐの屋根裏が見える部屋には囲炉裏があったのではないかと想像されます。前面には格子戸が入り、雰囲気のある古い家です。展示会では城端に伝わる古い織物を展示しますが、空間にマッチすることでしょう。

土間にあった戸棚
2月4日(火) 正太郎御膳
富山県商工会連合会で特産品懇談会のコーディネーターをつとめる。出品された商品について、事前に試食等の評価をしていただいたアドバイザーにコメントしていただく。制作者がお見えの場合は商品説明も受ける。午後1時から5時まで立ち続けたのでさすがに疲れた。その後、井波に行く。八日町通りの松屋で正太郎御膳(要予約、TEL0763-82-0047)をいただく。松屋さんの2階は落ち着ける座敷でした。前菜から先汁、造り、蓋物、変わり皿、蕎麦切りまでついて2500円は安いし、若旦那の腕の確かさが分かります。聞くところでは、県内のいくつもの料理屋等で修行して来られたとのこと。ただの蕎麦屋ではございませんでした。その後、まちづくりの会の勉強会に参加。バラバラに活動してきたまちづくりグループが連携して、具体的な活動を展開しようというもの。次回はテーマを当面する3つに絞って、グループワークで企画案を創っていただくことにします。意欲的な人がたくさんいらっしゃるということは魅力的です。

正太郎御膳の前菜
2月3日(月) 公共事業としての森づくり
午後、石川の森づくりの実行委員会。10周年を迎えるに当たって、今後の活動のあり方について議論する。ボランティア活動の継続・深化とともに、政策提言、政策誘導をより本質的なところで行うことを提案させていただく。公共事業として森林育成を行うことが求められています。ボランティアで可能なことと限界を認識し、大きな政策転換で森林の維持・活用を進めるべきです。個人や企業のボランティア活動では明らかに限界があります。公共事業の基本は治山治水ではないですか。治山治水ということは森林を維持管理することなのです。山から海にいたるすべての流域の人々が影響を受け、恩恵を受けているのが山の森林です。
2月2日(日) 三助焼
砺波の三助焼の工房を訪ねる。となみの観光のホームページ制作の取材であるが、魅力的なところでした。独特の緑色をした焼き物は素朴な雰囲気で軽く扱いやすそうです。アポイントもなしに訪ねたにもかかわらず、心よくお話を聞かせていただきました。ろくろで体験をさせて下さるところもいいですね(2時間程度、2000円)。絵付け体験もあります(1時間程度、1000円)。100年の伝統がある窯だそうです。イギリスの陶芸家、バーナード・リーチも訪れたことがあります。作品の販売もされています。三助焼保存会は砺波市福山、0763-37-0126、国道359号線を砺波から富山に向かい、庄川を越えてしばらく行った「三合」を右に入ったところ。その後、カレー専門店・JIN JINの砺波店を訪ね、マスターにお話をうかがう。

三助焼
2月1日(土) 民謡セッション
午前は城端で打ち合せを行い、午後から八尾で行われた「越中民謡セッション」を観に行く。城端のむぎや、五箇山のこきりこ、八尾のおわらを楽しませていただきました。若手の出演でしたので、物足りなさを感じましたが、試みとしては面白いものです。ハレの舞台を用意することを通して、触発されることがあればよいのではないか。その後の早稲田大学教授の宮口とし廸氏の「21世紀のキーワードは美しさと風格」という講演もうかがうが、こちらも面白かった。「何が美しいか、分かるようになると幸せである!。どこに地域の美しさがあるか?」「お金はもらうよりも出した方がよい」「自分達で石垣を積むこと、そのための議論を重ね、そのやりとりを通じて分かってゆくことも多い。そのようなやりとりが地域をつくってゆくのです」という趣旨の話しもございました。

民謡セッション

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