[ 金沢便り2002.3月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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3月31日(日) 桜の次は何?
午後から雨が降ってきたので、花見は断念。本当に桜は満開状態です。精神的には、そんな感じではないのに、植物たちは春になってしまっています。落葉樹たちも新芽を出しはじめています。高速道路沿いにある山桜も咲いています。確実に温暖化が進んでいることの現れなのでしょうか。人間の方が対応できていないように思う。自分達の行為の蓄積の結果をこんなにも早く受け取らざるをえなくなっているのでしょう。桜が早く咲いたということより、もっと大きな影響を目の当たりにさせられそうです。
3月30日(土) 桜咲く
城端のクアガーデンで泊まったので、車で帰るが、途中気付いたのは、クアガーデンに入る道路の両側の土手に花があるといいなと感じる。それと、コンクリで作られたあぜの緑色が気になった。一つ一つの積み重ねとして、議論し変えてゆきたいことだ。3月なのに、事務所の横の桜は五分咲きぐらいにはなっています。近所の弥生さくら公園でも桜の古木の枝に花がいっぱいで、カメラマンが写真をとっていました。すでに春です。
3月29日(金) 手作りのお餅
朝一に石引の平野屋さんで今年の事業の報告書の打ち合わせ。初めて今にお邪魔する。てづくりの草餅とえんどう餅を買わせていただく。木の薄板で包まれるので、通気性、通湿性があって汗をかかない。こだわりのお餅だ。午後になると売り切れのことが多く、初めて味わう。午後は城端で観光マスタープラン策定委員会の最後の会合。次年度以降は具体的なアクションを展開できそうです。大西観光協会長は先日、由布院にいかれて亀の井別荘にお泊まりになられた。大変印象が良かったようで、何よりです。新年度になったら、また由布院に行きたいものだ。

えんどう餅、草餅
3月28日(木) 年度末騒動
年度末で道路はなんとなく混んでいる。街にはこどもたちがあふれてる。事務所の横は泉中学校であるが、いろんな制服のこどもたちがやってきている。これも年度の変わり目らしい光景である。おまけに今年は桜が咲き始めている。あたたかく感じないので、花見という気分でもないが、確実に植物は季節の変化を感じ、表現している。午前は福井で打ち合わせ。一旦事務所に戻り、午後は福岡町、井波町、城端町と回る。精々30分圏内で近く感じる。それぞれの町の魅力をつなぐことも可能だ。井波は次年度の事業の打ち合わせ。太子伝会まつりのこともあるので、継続的におつき合いいただけることはうれしいことだ。城端は空き店鋪活用事業の会議。積んだり崩したりの議論が続いているが、徐々にメンバーの中で整理することができるようになってきている。可能性を感じるね。
3月27日(水) 商店が変る
夜、美川商店連盟で調査結果のフィードバック。調査結果を報告すると必ず出る意見が、そんなことはだいたい分かっていたということ。美川の場合、課題は明らかに分かっていたはずで、問題はそれに対しいかに取組むかということ。そのような議論を商店主達が頻繁に行い、具体策をまとめる活動が必要だ。その際に、私どものような存在が触媒として参加することで、議論が深まり、新しいアイデアが出やすくなることは期待できる。それでも、自分達で議論し、まとめたプランを実現していくことで、参加意識も高まるのではないか。商店ガイド・マップ、ホームページを作ること、朝市をボストンガーデンや湊地区で行うこと、案内看板を設置すること、高齢者向けの生活サービスが当面のテーマではないか。今回の調査が商店主たちの動きが変るきっかけになることを期待して、具体策をよりリアルに提案しよう。
3月26日(火) 越前海岸でかにづくし
福井で北陸経済連合会の北陸観光問題専門委員会。その後、代表幹事の長谷さんの旅館こばせにお邪魔して、カニ料理をいただく。今年最後のカニということで、いろいろな料理をしたカニを御馳走になる。一番美味しかったのは焼きガニ、カニの刺身かな。何もつけなくても十分でした。御主人は地域の歴史や文化にも詳しく一級の語り部です。旅館こばせのお風呂は温泉で、あたたまる湯でした。また、訪れたいところです。

かに刺し
3月25日(月) 又多農園
午後、グリーンツーリズムの勉強会で内浦町へ。高台にある又多農園を見学、ご主人のお話をうかがう。昭和の初期におじいさんが最初りんごを植えられ、戦後、たばこに転換した。それを再び、りんごに戻して、3600本の新しいりんごの木を植えられています。それがなりはじめているとのこと。島本農法といって、堆肥を独自につくり、それをたくさん入れられています。おかげで、糖度の高い美味しいりんごになっているようだ。今年の秋には是非いただきに来よう。息子さんのmutchさんにもお会いしたい。奥さんも元気がよくて魅力的なファミリーだ。

又多良一さん
3月24日(日) ツーリズム学科
午前中は美川商店連盟の環境をテーマにしたイベントのお手伝い。荒れ模様の天気の中、100人以上の人が空き缶をもって集まっていただけました。午後は、大野市で行われた中谷健太郎さんの講演会に行く。ツーリズム学科の修了記念イベント。中谷さんとお会いするのは、昨年春に加賀にお見えになった時以来。相変わらず魅力的なお話をされる。懇親会では親しくお話ができて良かった。今度は由布院に行こう。健太郎さんのお話を聞くのならば、由布院に出掛けてゆくことです。ツーリズム学科については、事業として活動する組織を作っていくべきです。

中谷健太郎さん
3月23日(土) 商店の将来
山中の本町商店街のコミュニティカレッジ最終回。金沢の女性たちに商店街を歩いてもらっての感想をフィードバック。ソフトウエアを開発するための検討とテストを繰り返す中で必要なハードが見えてくるはず。最初にハードを作ろうとすることには疑問がある。いずれにしろ、仕事として関われるような状況を作っていただけないと、これ以上は無理ですね。
3月22日(金) 地域通貨とエコマネー
能都町で地域通貨研究会に参加。ゲストに教えていただいて驚いたのは、「エコマネー」が商標登録されているということ。エコマネーという本を出している加藤さんという人が権利をもっていて勝手に使ってはいけないと。これからは地域通貨だけを使うことにしましょう。
3月21日(木) エコツーリズムって何?
鶴来のレッツでエコツーリズム研究会。小林英俊さんに、エコツーリズムとは何かについて、最初にお話しいただく。くりこま高原自然学校の佐々木豊志さんには自然学校で何をしているか紹介 していただく。後半は、岩間山荘の北村祐子さんに加わっていただき、金沢工業大学の敷田麻実さんにコーディネイトをしていただき、今後の展開について話し合う。具体的な実験を繰り返し、イメージをふくらませていきたいもの。エコツーリズムは持続可能な観光システムとして、徐々に広がっています。子や孫の世代になっても、続けて行っていける内容でないといけません。小規模を基本に、地域の環境や人材を活かしてメニューを考えれば、どこでも可能です。エコツーリズムを実施するためには、宿泊施設や観光協会、NPOなどがコーディネート役を担ってもよい。夜は石引で学生グループそいの引き継ぎ式に参加。

小林さんと佐々木さん
3月20日(水) 報恩講料理
弊社の社長の下田家のお通夜の後、尾口村へ。一里野の岩間山荘で、明日のエコツーリズム研究会の打ち合わせ。財団JTBの小林英俊さん、くりこま高原自然学校の佐々木豊志さんと報恩講料理をいただく。ここの料理は美味しい。同じ白山麓でも、白峰とは微妙に違っていたりして、お話をうかがいながらいただくと、風土や文化の微妙なところを味わうことが可能です。岩間山荘の北村祐子さんにも加わっていただき、エコツーリズムの可能性について話し合う。本番よりも事前の話し合いが有意義だったりするものです。
3月19日(火) 井波の手打ちそば
井波で太子伝会まつりの研究会。その前に、商工会のそばの松屋でざるそばをいただく、個人的にはもう少しゆで時間を短くしてくれた方がいいのですが、貴重な手打ちのそば屋さんです。事業の再構築のためには、原点を見つめ直し、聖徳太子に徹底してこだわった事業展開を考えてほしいもの。さらに、魅力的な事業とするためには、瑞泉寺とその門前町全体をステージにすること、商店の中にもお客様が気軽に入れるような仕掛けが必要です。柔軟な発想ができるようになるためには、野中郁次郎さんの知識創造の進め方を活かしてほしい。異人を巻き込み、町を再評価し、歴史や文化を感じることを通じて、新しい可能性が見えてくるはずです。

松屋のざるそば
3月18日(月) 狂言の衣裳
夜、城端で織物会館の活用検討会議。商工会女性部会長の今井さんおご自宅でミーティング。おじいさん(?)が使われていたという狂言の衣裳などを拝見させていただく。金沢から城端に移り住われた今井家は文化も伝えられたようで、城端の人に狂言を教えておられたとのこと。繊維会社を経営されている今井さんらしく、織物をしっかり保存されているようで、織物会館で企画展ができそうです。面白かったのは、むかし不渡りをつかまされた手形を屏風にしてあること。末裔への戒めという意味があるのでしょうが、北海道拓殖銀行の手形などもあって、時代の流れを感じさせられる代物です。

狂言の衣裳
3月17日(日) 飛躍のための提案
毎日、同じような暮らしをしているようで、常に変化している。同じことはありえない。人間は時間という概念を創造し、時が一定方向にしか流れないということを発見した。過去を振り返るのはそこに、我々が学ぶべきことがたくさん含まれているし、将来に活かすべきことも多いからである。一方、将来を想い描くのは、ビジョンを持つことで、方向性が見えてきて、判断や選択がしやすくなるからである。学ぶべきことが分かり、情報への感度が高まります。そして、そのような将来像をしっかりもっていることが、新しいコンセプトが想い浮かびやすくしてくれるはず。使い古された言葉であっても、それに新しい意味付けや、広がりや深みを加えることで、リフレッシュして活用することも可能だ。そのようなコアになる概念をつかむことができて初めて、新規性のある提案が可能となる。未来に向けて飛躍を図るためには、そのような地道な作業が必要ではないか。
3月16日(土) 経験と直観
朝一番に川北町の北次さんのところにお邪魔する。苗を育てるためのハウスを整備されていた。お米を10kg買わせていただく。これで2度目であるが、妻いわく「ごはんがふんわりした感じ」とのことで、リクエストがあった。通風乾燥といって、涼しい風を送り続けて、ゆっくり乾燥されている成果なのかと思う。米一つにもいろんなこだわりがあるし、一つの道を極めるという姿勢が貴い。息子さんも手伝い始めていて、しっかりとした仕事をしていると後継者も現れてくるものです。
経験と直観を鍛えることの重要性はますます高まっている。デザインであれ、企画であれ、そのコアとなる概念やイメージが閃くためには、先端的なものや、刺激的な場をどれだけ経験しているか、自らそのような機会を求めているか。さらにそこで感じたことを表現することを繰り返すことにより、直観力も表現力も豊かになるはず。我々の仕事は、触発的なイメージ、ことばを提示し、お客様に驚きや感動を感じていただくことなのです。

北次さんのお米
3月15日(金) 若葉でおでん
今日の最後は石引の若葉でおでんをいただく。いつ食べても美味しい。明るく元気がよいのもいいです。城端町観光協会の会合で観光振興計画を説明させていただくが、プロジェクターを使ってお話をしたので、どうも話しが単調だった。反省、反省。おかげで強烈な意見が沢山出て良かったかもしれない。口火を切ったスナックのマスターはいつもの調子だったし、あんな人が一人いると、他の人も発言しやすくなるのか。触媒効果抜群である。いずれにしろ、具体的な話しでないと、多くの人はイメージがわかないのは たしか。例示、メタファーの提示が必要なのですね。夜は石引の商店街の役員会で今年度の事業の報告と次年度の取組みについて説明。水内さん、新保さん、吉村さんにも参加いただく。学ぶことの多い一日であった。

若葉のおでん
3月14日(木) 歩くスピード
昨日、新宿の紀伊国屋で松井孝典の『一万年目の「人間圏」』、ソローの『山によるセラピー』を買う。そのうち、内容について紹介します。早稲田の古本屋ではアーノルド・ハウザーの『マニエリスム(中)』を見つける。東京に行く楽しみの一つが本を探すことです。金沢で探して見つけられなかった本と出会えたりします。もっと買いたい本もありましたが、次回にしようと思って諦める。新宿の町を久しぶりに歩くが、他の人のスピードについていけなくなっていました。途中で立ち止まることしきり。朝のラッシュの駅でも他の人に何度もぶつかる。年ですかね。東京を離れて20年という結果でしょうか。
3月13日(水) 東京での再会
久しぶりに東京に行く。全国地域づくりコーディネーターの情報交換会がある。メインの楽しみは、最後の懇親会。それまでの進行はコーディネーターはほとんど関係ない。ワンウエイで報告が進められ、意見交換会も事例発表があり、一つ質問を受けるだけというお粗末なもの。参加の地域づくりということが言われて久しいが、程遠い構成にただあきれるばかりである。それで、最後の懇親会で他の地域のコーディネーターとネットワークづくりを図るのが目的で参加している。今回もその意味では収穫があった。大分から参加されていた福祉施設を経営されている方や立命館大学の先生と話しができた。今後も継続的におつき合いが出来そうな人たちです。島根の松浦さん、桐田さんと銀座のだらぼちで二次会。途中からはJTBの三須さんも参加され、盛り上がる。三須さんと会うのは2度目であるが、最初もだらぼちでお会いしたのである。貴重な出会いを継続的な関係につなげる地道な積み重ねが大事に思う。昼は早稲田の商店街を見て回るが、桜井さんが経営されているパソコン教室PCヴィレッジも見学する。愛想のよいお姉さんがいらして、しばらくお話をさせていただく。

だらぼちのはばのり
3月12日(火) 具体的事業を考える
午後、城端でイベントについての会議。4月6日〜14日まで「しだれ桜まつり」を行うことに。善徳寺の境内にある樹齢350年と言われるしだれ桜(糸桜)を公開していただき、それにあわせて、商店街でも桜をテーマにした商品や展示などを行っていただく予定です。花見だんごとお茶が楽しめたり、桜あんぱん、花見御膳、桜茶、桜のきもの展、桜の写真展など、盛り沢山な内容で、一店一店をぶらぶら見て回れるようにしようというもの。町内には桜の見られるポイントが点在していますので、それは商工会女性部が作成する桜坂マップを片手に楽しんでいただけるようにします。善徳寺さんも、白象行進を行って下さいますし、前田利長が泊まった「大納言の間」も公開します。具体的な事業を考えると、みなさんいろんなアイデアが出てくるものです。
3月11日(月) 連携とぶつかりあい
午後は福岡町の中心市街地活性化委員会。空家や空き店鋪を活かして4つの店、館を開業してきた。町が行っているカメラ館、マルチメディアセンターも隣接している。それでも、人が増えないのは何故か。少なくとも、民間が主体となって行っている事業と行政が運営している事業がうまく連動していない。ソフトウエアの蓄積が必要な事業・商品開発に取組まれていないところに限界がある。さらに、商店街の商店すべてが参加するような事業が必要なんではないか。個々の店が変らないことには商店街としての魅力は高まらない。商店の売上・利益に貢献する事業を展開しないと、商店主たちは継続的に関われない。いずれにしろ、町長と商工会長が同じ人で、皆さんがその方向を見ている限りは、町民自らが核になって新しい事業を企画・実行するということは難しい。力のあるトップがリードしてきた町のよくない面が出ている。これから重要なのは、新たな主体を育成するための場を用意することと、そのような人たちが行うことを容認する姿勢。民間と行政の連携はいいのかもしれないが、ぶつかりあうことも必要でしょう。企画開発のための議論を重ねないといけない。夜は美川のボストンガーデンで主婦の皆さんにグループインタビュー。昨日と同じく、商店街の存在がまず知られていない。まず出会いの場を作りましょう。最後に地場産で地域づくりの運営委員会に遅れて参加。
3月10日(日) 迷宮としての商店街
夜、美川町の湊地区で女性たち5名にグループインタビュー。美川商店連盟の依頼で、地元の商店への評価やお買い物状況等を話し合っていただく。そこに生まれ育った人と他所から来られた人では意識もお買い物の仕方も大きく異なる。商店街の人たちとの関わりがどこかで強くあれば、商店街を積極的に利用されたりもする。いずれにしろ、どこにどのような商店があるか、手取川をはさんでいるだけで、ほとんどよく知らないという状況がよくみえる。商店街にどこから入っていくのかよく分からないし、入ったら迷ってしまうという話しには驚くが、その通りのところがある。大正通りというメインの商店街はたしかにお店がたくさん並んでいます。そして、昭和通りというのもあります。名前は分かりやすいが、場所が分かりにくいのが難点か。
3月9日(土) 山中探検隊
10時から山中温泉の本町界隈を金沢の女性達6人と探検して回る。疲れ切った感じの商店が並ぶ中にいくつか光る店もある。観光客がのぞく店は外観からそれなりの印象があるもの。店の維持管理、商品ディスプレイ、接客、そして、商品と、全てにわたって常にレベルアップを図っているという姿勢が大切です。そのようなことって、お客は店に入っただけで分かるものです。そのような認識が店主にないと、いつまでも変らない印象の店になってしまいます。昼はお好み焼きの風月でいただく。野菜が多くてこだわりの感じられる店です。

風月のお好み焼き
3月8日(金) 地球という地域の中で
グローバルに発想し、地域で活動するグローカルという概念が語られはじめてすでにかなりの時間が経つ。もっと極端に考えると、宇宙から地球を見つめ、地球全体を一つの地域のようなものととらえる方法もある。高い地点から眺めたら、地球上での様々な争いは、コップの中の嵐のようなものでないか。もっと多様性の共存を認めるべきだし、多様性こそが可能性の源である。異質な存在の価値は創造的な活動にとって不可欠なのです。
3月7日(木) 意欲的な人と異人
内浦町でのグリーンツーリズムの勉強会に行く。グリーンツーリズム入門として基本的なフレームをお話する。今後、重要なことは地元の人々だけでなく、他所からの人も交えて地域の素材を再評価することだ。地元の人は地域の文化や素材、人についての評価は総じて低い。いろんな視点から評価してみることで、新しい価値は見えてくるはず。お客様が価値を認めてくれないと商品にならないのです。体験だけでなく周辺に、飲食やみやげになるもの、そして、宿泊施設との連携を追求すべきです。体験の魅力はそこで関わってくださる人の魅力でもあります。元気がよかったのはりんご園をされている又多さん。りんご狩りができる農場になっているので、今年は試してみたい。内浦はいちご狩りでも有名です。たこすかし名人の大瀧さんは体調が悪いのに、無理して来てくれていました。
3月6日(水) 直接話す意義
川北町の北次さんのところに夕方お邪魔する。農家の人らしく、人に説明するのがあまりお得意ではない様子。しかし、お客様との関係を深めていくためには、直接言葉を交わす意味は大きい。一方的に話す必要はなくて、双方向で話しをすることで気付きが促進されたり、発見があったりするもの。頻繁に会っている人とも、すこし改まってインタビューすると、想像を越えたことを発言され、驚いたりします。講演の際に質問を受けると、質問された側にも発見があるのと同じです。問題を投げかけられることで、考える機会を与えられるのです。すれちがうだけではだめで、出会わないといけない。出会うとは本質的な問いを投げ会うことなのかもしれない。
3月5日(火) 地域へのこだわり
午後、片町のBiz cafeで早稲田商店街の桜井一郎さんの講演会があった。お話をうかがうのは今回で2度目だが、生まれ育った早稲田というまちへのこだわりは強い。そこを基点にいろいろなことを試み続けている。周りにそれを受けて、展開する人がいれば面白い事業が育っていくのだろう。コアで新しいコンセプトやアイデアを生み出し続ける人がいて、それをサポートするシステムをどれだけ作れるかが課題ではないか。いずれにしろ、桜井さんほど地域にこだわりをもった人も少ないのかもしれない。それだけ魅力的な人です。今度東京に行く3月13日には様子を見てこよう。
3月4日(月) アンビジョン
柔らかい戦略と定義されるアンビジョン。「具体的に実行する組織の構成員が、その方向性の下に自らが何をやるべきかを容易に想像ができるほどに戦略的な、いわばビジョンを意味する。独創性を発揮する余地が残された戦略」というようなことが書かれた『柔らかい企業戦略』(嶋口充輝他、角川書店)は刺激的だ。偶然の人との出会いが、創造的瞬間をもたらしてくれる。データや論理の積み重ねから商品や事業を考えるのではなく、新しい出会いからの瞬間的ひらめきを核に構想をまとめるというアプローチが大切である。そして、「もっとも創造的瞬間を生むのは、光景よりも言葉、観察よりも対話においてである」と。知識創造の理論に直結している発想です。
3月3日(日) 多様性、重層性、循環性
これからの時代を生きる上で必要な視点はいくつもあるが、キーワードとして3つあげると、多様性、重層性、循環性が重要であろう。多様な人やもの、文化が共存していることが魅力を形成する。重層性とは一人の人も多面的な役割を担うことが期待されているし、それが同時にあるということも特徴の一つになってきている。空間の活用についても同じことが言える。そして、すべてのことが循環する構造に組み込まれていることが大切なのです。新しい知を創造するためにはその前提となる交流を促進する必要があり、接点の柔軟性、界面の浸透性が重要になります。
3月2日(土) ゆめ街道304東原
夜、森本から福光へ抜ける途中の東原地区へ。「ゆめ街道304東原」の設立総会で記念講演。この地区には可能性がある。トップリーダーが若くて意欲的なこと、高齢者も元気だし、女性たちの動きもよい。若者も少しは会合に出てきている、さらに、ちょっと異質な人も巻き込んでいること。素材としても水芭蕉の群生したところや山歩きができるゾーンなど、楽しめそうなところがいっぱいある。異人を招き入れて、多様なことに挑戦してほしい。自立から自治へ、創造的に地域で楽しみましょう。
3月1日(金) いかみそラーメン
今日も能都町へ。取材の続き。いもがしは能登に昔からある御菓子の作り方なのだということがよく分かる。能都町の中だけでもいくつものお菓子屋さんで作っている。いわずみさんの「能登のいも」は独特の製法で水分が多くしっとりした感じになっているとのと。東京で修業してきた岩住武広さんが3月20日にオープンさせる宇出津の店が楽しみだ。夕方は時間が空いたので、縄文真脇温泉へ。露天風呂には人が一杯で、浅い木のお風呂でゆっくりつかる。明るい時間帯にお湯にもまれながら、しばらく眠る。心地よい。夜は地域通貨の勉強会。その前に七味ラーメン(宇出津駅前 0768-62-3288)のいかみそラーメンをいただく。薄味で食べやすい。新年度には早々に地域通貨の実験を行います。

いかみそラーメン

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