[ 金沢便り2002.2月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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2月28日(木) ガーデンラリーin加賀2002決定
午後は田鶴浜で中能都3町商工会の広域事業の委員会。次年度も継続して行っていただけるとのこと。地域を体験することを繰り返す中で、より魅力的なことを創造してまいりましょう。素材は豊富にあります。それを磨くのは人のセンスです。夜は加賀でガーデンラリーの打合せ。今年のフレームを早くも決定。会期は8月1日から10月31日まで。会場設定は金沢あたりから福井の一部までを含める広いエリアで行う。可能な限り事業としての自立を目指します。販売商品の開発も試みたい。
2月27日(水) 人間の生物的時間
能都町で一日取材。お店の物語りづくり事業です。それぞれにこだわりがあり、語れることは沢山ある。ご自身ではそれほどでないと思っていることでも、他人からみればすごいこともある。地元の人は往々にして高く評価しない。そのような場合にこそ、我々のような他所者の存在価値がある。夜は城端で織物会館の活用検討会。相変わらず女性陣は具体的に検討してくれていて、議論が先に進むものです。織体験をメインにした施設にしましょう。ゆっくり時間をかけて一つのものを作る行為には、これからの人生を考える契機が含まれています。人間の体内時計にあっています。

あんこを手でこねる
2月26日(火) 実験レストラン
午後から加賀のレザンで食と工芸プロジェクトの試食会。新たなメニュー開発の基本は地産地消、物語消費、継続的な関係の創造なのです。持続可能な社会に向けて追求すべきことです。グルメの会ではなくて、徹底して新たな食文化、工芸文化をともにつくっていくパートナーとして関わっていただける方に会員になっていただき、実験を繰り返す。参加者は消費者でなく、創造者、生活のプロとして食事をいかに楽しむかを日々実践的に追求されている存在ということです。地域の歴史や素材にこだわりつつ、新たな活かし方を常に考え、生み出すこと、それを異質な存在が出会うことでそれを促進しようというのが今回のプロジェクトの価値です。5月には最初の実験を行います。夜は美川商店連盟の会合。厳しい商売をしている人ほど、指摘がするどい。

レザンのデザート
2月25日(月) 神在月に人が集まる
朝6時前に散歩に出かける。夜が開け、松林の向うが赤くなりはじめていた。朝の参拝に出掛けてきている人もたくさん見られる。緑の多い空間は心地よい。松江の定住財団に寄り、八雲村に連れっていっていただく。熊野大社や和紙の工房を見学。人間国宝になられた方の工房も素朴なもので、雰囲気が良かった。昨日のワークショップと今日の定住財団で提案させていただいたのは、出雲に神様が集まる時・「神在月」(他の地域では神無月)に全国の地域づくりに関係している人に集まっていただき、これからの地域のあり方を議論するというのはいかがかということ。神々と一緒に過せば、面白いアイデアが生まれそうだ。午後1時40分に松江を出て、午後8時には金沢駅に帰り着く。

熊野大社
2月24日(日) 大社の町づくり
出雲大社のある大社町のまちづくりを検討している若い人たちのワークショップにゲスト参加。国鉄大社駅の木造の建物の中で行う。一般町民の方にも発言いただき、全員が発言する。知識創造の話しは興味を持っていただいたし、実験を繰り返すつもりで具体的な事業を計画してほしい旨をお話する。まだ40代の町長も最後まで参加され、少しは今後のまちづくりのヒントつかんでいただけたかな。夜はそば屋で懇親会。割子そばが出雲そばの基本だ。出雲大社の両脇のゾーンは風情があっていい空間でした。

出雲そばの典型
2月23日(土) 新たな農業知の創造
松任の中核農家、ファーミングレディの会などの研修会で「農業は未来産業」というテーマで話す。直前にひらめいた「農業知」という概念を核にポイントを整理してみる。経済、環境、観光という観点でのアプローチもあるでしょう。生産知、商品知、情報知という切り口からの農業知の整理も可能です。いずれにしろ、大きな組織をあてにするのでなく、自らが新しい知を創造していかない限り、未来は見えて来ない。持続可能な社会づくりのためには(1)地産地消、(2)物語(情報)消費、(3)継続的関係がポイントとなります。若い人や女性が多く参加してくれていました。新たな農業知を創造するためには、多様な人が農業の未来について議論する場を継続的に用意することが大切です。夜、倉敷まで行く。
2月22日(金) エコツーリズム研究会
3月21日に鶴来でエコツーリズム研究会を行います。石川・白山郷商工会女性部が今年度取組んできた「環境」をテーマにした勉強会の締めくくりです。環境を活かした事業ということで、白峰村、尾口村、鶴来町を見て回り、それぞれで興味深いお話をうかがってきました。エコツーリズムは彼女達の意欲を形にする格好のテーマではないかと企画、実行していただくことになりました。財団JTBの小林英俊さん、くりこま高原自然学校の佐々木さん、金沢工業大学の敷田さん、そしてメンバーからは岩間山荘の北村祐子さんに出ていただいて、白山麓や手取川流域での可能性を探りたいと考えています。
2月21日(木) all or nothing
大学での民法の講義で教わったこと。ドイツ法は「all or nothing」の発想で構成されていると。全てか無か、土地やものに対する権利の設定の仕方がそのようになっている。その発想を延長すると社会にとって役に立たないもの、害悪を振りまくものは抹殺してもよいということになる。それで強制収容所やそこでの虐殺が容認されていったのではないかと感じたもの。それは現代のテロリズムとそれへの報復に通じている。このような発想を変えないといけない。里山にはいろんな利用の仕方が複数の人々に認められていたように、重層的に権利を認めること、存在の多様性を容認すること、そして、段階的に変えてゆくことが大切だ。最初にイメージを描ききることと、それを一気に行うこととは異なる。事業を始めるということは、大きな飛躍なのだから、それなりの覚悟と担保がいるのはたしか。新たに始める場合と、従前からの商売を変えることとでは大きくちがう。飛べる人は少ない。だから、価値があるのかな。
2月20日(水) 新たな観光知の創造
従来からの発想では観光は持続可能な産業にならない。エコツーリズムやサスティナブルツーリズムという概念にこだわるのは、これらのコンセプトから発想することに可能性を感じるからです。具体的に商品を組み上げて行く際に、常に意識すべき視点ともいえます。一人一人のお客様といかにいい関係をとりむすぶか、お互いに記憶に残るような出会いをすることが、関係の持続につながるのです。直接出会うことは一度しかない人の方が多いでしょうが、それでもいい記憶が残っていれば、回りの人に紹介していただいたりして、関係の広がりは期待できます。以前、京都旅行した際に、たまたま電車で隣り合わせたおかだみほこさんという方に昼食の店やいろんなお店を教えていただいたことから、今でも年賀状のやりとりは続いています。そのような関係も貴重だということです。継続的に新たな楽しみ、サービス商品の創造に積極的に取り組むことなしには未来はあり得ない。午後は亀鮨でホームページのための撮影、夜はホテル百万石でまれびとピア懇話会事務局会議。亀鮨の寿司は久しぶりにいただいたが美味しかった。カリフォルニアロールやアラスカロールというのも面白い。

亀鮨のカリフォルニアロール
2月19日(火) 抵抗からの出発
新しいものやこと、仕組みを始めようとしたら、抵抗があるのは当たり前。そのような人々の理解を得ることが重要です。理解されなくても、反対してブレーキをかけないでいただくような説明を しっかりしないといけません。従来と同じことをしていたのでは、企業も人も、地域も評価されません。常に新しい価値を生み出すことを追求しましょう。最近つくづく思うことは、年長者ほどポジティブに生きてほしいということ。理想は生涯ポジティブに生き続けること、それがその人の大きな魅力になります。常に可能性に賭け、新たなことに取り組む姿勢が大切ではないですか。好奇心、創造力を失わない為にも、異質な存在と交わり続けることです。高齢者にとっては若者が異質な存在の最たるものかも知れません。福井で恒例の会議。
2月18日(月) メールとネットワーク
八尾でのアートなまちづくり談議にご参加いただいた方から沢山のメールをいただきました。当方からもお礼の簡単なメッセージをメールとファックスでお送りいたしましたが。直接お会いした直後に、メッセージのやりとりをすると一気に親近感がわきます。その意味ではメールはネットワークを広げるために役立つツールなんですね。イベントでも商売でもきめの細かい対応が重要で、それが未来につながることになります。夜は石引のコミュニティビジネス委員会で調査結果報告。問題はいろんなご意見を踏まえ、今後どのようなことに取組んでいただくかです。
2月17日(日) 地域個性とIT
門前で空き店鋪を活用して作ったインターネットサロンもんぜんやのオープニングに参加。角偉三郎さん、水野雅男さんと地域個性とIT活用というテーマで議論。問題は情報価値のあるものを発見、発掘、創造すること。そのために、地域外の人にも参加してもらい、商店街をみてまわり、魅力的な人と出会う場を意識的に用意する。そして、そのような活動を通して、常に新しい情報を発信しつづけることです。ホームページを地域の女性や子供たちに作ってもらってもいいですね。

角偉三郎さん
2月16日(土) アートなまちづくり
八尾でアートなまちづくり談議。由布院から藤林さん、桑野さん、行重さん、阿部さん、越さんの5名、加賀から角谷さんにお越しいただき、アートなまちづくりということで議論する。メインテーマとして設定したことは「アートなまちづくり」とはどのようなことをいうのか。この概念から発想できることは?、ということを考えさせていただきました。結論はまち全体がアートになること、そこに登場する人がすべて(地元の人も旅人も)美しく、刺激的であることです。そして、そこで作られるものやサービスも美しさを追求することではないでしょうか。食談議の後の二次会でもおわらを拝見させていただく。さすが八尾です。

二次会のおわら
2月15日(金) 模倣とオリジナリティ
いろんな会議に参加していて思うことは、オリジナルなことを創造するという意欲が大切なこと。商工会などでよく聞かれるのは、事例はないかということ。たしかに最初は模倣から始まるのかも知れないが、目標は新たなコンセプトで新たな事業を構想し実現することでないといけません。八尾で行っていただいている食談議はフードピア金沢の食談と似ていますが、現在のフードピア金沢とは似て非なるものです。最初のころのフードピアに近いものを目指しています。そして、食談議のゲストも有名な方というよりは八尾に関心をもっていただいている方を中心にお願いしています。それと、パネルディスカッションを行った後の懇親会の意味もあります。もちろん、八尾の中で食関係の店や企業に頑張っていただく契機を作るというねらいもあります。複合的な意図を盛り込んだ事業として、今後も発展させていきたいものです。午後は城端でイベントの検討委員会。そこに参加していたイワキさん(大工町、0763-62-0273)のシュークリームを買って帰る。夜は加賀で食と工芸のプロジェクト。

イワキさんのシュークリーム
2月14日(木) 話ながら閃く
夜は井波の瑞泉寺で太子伝会まつりについての研究会に参加。前半は皆さんののお話をうかがっていたが、途中から話しに加わる。最初は少し過激な発言であったが、話している途中から具体的なアイデアが浮かぶ。瑞泉寺と井波の未来を語る会を開くことが第一歩です。紛争の当事者にも呼びかけて、未来志向で新たな智恵を創造しましょう。井波町全体のために瑞泉寺をとりまく環境をすっきりさせることが重要です。この町こそ、山折哲雄さんが提唱されている「万物生命教」の発想が期待されます。会合の後、近くの喫茶店で商工会青年部長と話す。意欲的な人と話すとアイデアが浮かびやすい。11時までやっているという感じのよい喫茶店であった。
2月13日(水) 特産品懇談会
富山県商工会連合会で特産品懇談会。毎年恒例の行事。最初に提案した関係で、5年以上毎年コーディネーターをつとめさせていただいている。実際にものを作っている人が多く参加していたので、商品についての説明をしていただいたり、質問をさせていただいたりと、双方向で話ができて良かった。コメンテーターは大和の食品担当、高速のパーキングの店長、富山女子短大の深井助教授、私と同業の田保さんと4名の方にしていただく。売れるか、買いたいと思うか、味は、デザインは?、など多面的に評価し、1品ずつ、コメントしていくというものです。夜は、城端で織物会館の活用検討会議。先日体験で作った織物を名刺入れにしていただいていた。商工会女性部の川平さんが加工して下さったものです。自分で織った布で何かできるというのはうれしいもの。体験としての魅力が高まります。

手作りの名刺入れ
2月12日(火) 企画という仕事
企画の仕事はいつまで続けられるか分からないが、独自のスキルを磨くことで存在意義を高めてゆきたいもの。そのためには、仕事の意義、進め方を繰り返し、繰り返し説明していかないといけない。委員会や会議に参加するだけで、企画がまとめられるはずもなく、資料を集め、それを読み込み、現場を見たり、話を聞いたりした上で、考える時間が必要です。一定時間ねかせることで、味わい深い企画に醗酵していってくれるものです。もちろん、経験の蓄積により、スピードは速くなり、ひらめきやすくはなりますが。そこの部分の手間や時間も含めて企画の仕事として評価していただかなければ、仕事として成立しない。ボランティアで企画はつくれない。最大の付加価値はいかに分かりやすく、実現性の高い企画としてまとめられるかです。1枚のペーパーを作るためにどれだけの精神的労力が費やされているか、その価値を認めてもらえないところとはおつき合いできないですね。加賀で角谷明美さんと八尾食談議の打ち合わせ。いつも元気がよくて、気持ちのよい人です。年内には結婚されるとのこと、うれしいですね。
2月11日(月) 生き方を問う
「個人の知識は個人の経験に基づく。個人の豊かな経験なくして良質な組織知は生み出されえない。したがって、組織知の創造が行えるかどうかは、組織のメンバーが素直な目で自分を取り巻く事物を受け止め、常日頃から真、善、美の探求に努めているかどうかにかかっている。自分なりにものごとを突き詰めて考えることなしには、知は創造しえない。つまりそこでは、個々のメンバーの生き方が問われることになる」(『バリュー経営』一條和生)。直接的な経験と直感的に得たイメージ、それをもとに考えること、そして、その成果を表明し、ぶつけあう中で、新たな知を生み出す、それが当面のメインテーマです。そのような場を意識的に設ける組織的な活動、継続的な運動が必要とされています。新たな知を生み出し、社会の仕組みや仕事の仕方、生き方を変える。そのような意志をもって取組んでゆきたい。可能性は目の前に広がっている。夕方から、ぶどうの木にお邪魔する。雪景色のぶどう園も魅力的だ。
2月10日(日) 文章を読む
本であれ、新聞であれ、文章を読むのは、考えるために読むのです。考えるきっかけ、ヒントを得るためとも言えます。知識や情報を得ることが基本にありますが、それをベースに自ら考えることです。知識や情報を蓄積するためには学生時代のように本を片っ端から読み続けることも必要なのですが、それが一定以上に蓄積されると、新たに読んだことや話し合いの中で得たキーワードに反応して、イメージがふくらみ、広がっていくことがあります。そのような段階になれば、多くを読まなくても、反応が始まるかも知れません。「現代の市場行動をより深く分析するとすれば、経済主体が多重的かつ多元的にぶつかりあっている世界をぎりぎりまでよく見ることであろう」(江上哲『なぜ日本企業は「消費者の満足」を得られないのか』)。魅力的な表現に出会えました。休日で遠くに出かけることもなく、ゆっくり本が読めた。たまにはいいことです。
2月9日(土) 観光とは
「観光」の内容についての問い合せをいただいたので、ここで説明しておきます。一般的には物見遊山という印象が強いようですが、「国の光を観ること」という説明をさらに発展して考えると次のように言うことができます。国とはすなわち、地域のこと。これからの観光は地域全体を楽しむことであり、地域づくりに直結することです。地域の環境や文化を尊重しつつ楽しむ、環境への負荷を極力減らすこと、可能な限り循環型のスタイルを追求しないといけません。さらに、地域経済に貢献することが意識されることです。グリーンツーリズムであり、カルチャーツーリズム、エコツーリズム、ユニバーサルツーリズム、そして、サスティナブルツーリズムというような概念で語られている総べてが含まれることなのです。もともと、観光とは訪れた地域の素晴らしさを楽しむことでした。観光に取組むということは魅力的な地域をつくることであり、地域の全ての人々の日々の暮らしをより美しいものにしていくことが大切です。まちの雰囲気はそこに生きる人々の生活の有り様によって異なってきます。花や緑を育てたり、花を活けたりすること、そして家の前の道路をきれいに掃除したり、夏には打ち水をし、冬場にはきれいに歩道の雪を除雪するなど、ひとつひとつの積み重ねの成果としてまちの雰囲気は形成されていきます。それは観光客のためというよりは、ひとつのライフスタイルのようなものであり、基本は自分達が生活を楽しむこと、心地よく生きるための行為なのではないでしょうか。そのような地域を訪れ、地域の人々と交わること、それが観光の望ましい姿です。
2月8日(金) ソフトウエアが基本
城端町の観光マスタープラン策定委員会。大西観光協会長が言われていた「町内を回り、今後の観光のあり方についてしっかり説明し、ご意見もうかがってゆく」ということが重要な気がする。由布院で話をうかがっていて気になったのは、旅館組合や観光協会の中では相当議論を重ねているかも知れないが、一般住民や商店主との間に意識のズレがあるということ。地域全体で観光を推進するのであれば、全ての町民と語り合うぐらいの取り組みが必要ではないか。それと、そのような過程で「観光」という概念についての認識を改めていただく努力も必要です。午後は石引で打ち合わせ。美大生の店は実現に向け、新たな一歩を踏み出せるかもしれない。夜は山中でコミュニティカレッジ。本町商店街が対象であるが、山中温泉の入口として、可能性は十分あるはずです。ハード志向が気になるところですが、ソフト事業で成果が感じられれば、結果としてハードもついてくるのではないか。どんなハードを導入するにしても、ソフトウエアの構築が基本となります。
2月7日(木) 体験と記憶
南砺地区の体験テストツアー。まず、福光のラモベールでハーブクッキーづくり。ハーブティをいただきながらうかがった岡田オーナーのハーブの話も魅力的でした。次に井口で椿博士の話を楽しませていただく。テープにとっておきたい内容です。昼は城端のクアガーデンでランチをいただき、午後、織物会館で織物体験をする。はじめて機織り機で織られていただく。30分程度でしたが、男でも面白がってできるのではないか。名刺入れを作って下さるとのことなので楽しみにしていよう。最後に、五箇山の和紙の里でちぎり絵を作る。それなりに出来上がるものです。総じていえることは、話が面白いこと、そして、心地よい苦労をしたものが記憶に残るのではないでしょうか。

機織り体験
2月6日(水) 農業は未来産業
松任農協で中核農家の総会での講演について打ち合わせ。手詰まりの状況の中でいかに将来展望を見い出してゆくか。農業の基本価値を見直すことから始め、それにどれだけ新たな価値を付加していけるか。直販を志向していない農家も、情報化することで地域全体の農業のイメージを高めることは可能なはずです。その上で、体験や実際に味わうイベントなどを継続的に行うことで評価を高めてゆきましょう。研修を行う場合も参加型のスタイルに転換しないと駄目です。夜は美川の商店連盟で環境や高齢化をテーマにした事業について相談。とにかく、どのような店があるのか、海産物加工の店以外、その特長やこだわりはぜんぜん知られていないのではないか。できることはいっぱいある。
2月5日(火) サスティナブル・ツーリズム
羽咋から氷見に入り、8号線を通り、神通川を越えたところから、富山市内に向い、富山県商工会連合会へ。「むらおこしフォーラム」のパネリスト。今後の観光振興について議論する。持続可能な観光という観点から発言させていただく。体験交流型のメニュー開発を進めること、語りにより付加価値をつけること、少人数で質の高いものを提供すること、地産地消の追求、そして、人材誘致を進めることなどを提案させていただく。夜は、新保さん、吉村さんと「あーとふる」についてグルーヴィで相談。具体的なイメージが膨らんできた。確率を高めるために、マーケティングを徹底して行いましょう。
2月4日(月) 地域通貨
昼は門前の手仕事屋でもりそばをいただく。星野さんと今後のことについて相談。能登における新たな事業展開を行う主体をどこに想定するか。NPOを設立することを計画した方がよいのだろうか。午後は能都町で地域通貨の研究会。講演が長いのは困ったものです。ツーウエイで議論するか、参加型の進行を考えて欲しいものです。地域の自立とか、地域の中における人間関係づくりのためのツールとして地域通貨を位置づけるならば、そのような配慮が必要ではないか。夜は能都町での地域通貨の実験について議論する。4月以降に確実に実験事業に取組むことにいたします。
2月3日(日) 日用苔の里
昨日の夜の段階ですでに今日の予定は忘れていた。10時過ぎにお電話をいただきて、手帳を見てはじめて思い出す。ようやく11時に粟津温泉の奥にある日用に行く。雪に覆われていましたが、雰囲気のちがう集落です。若い人たちと議論させていただいたが、平均年齢が若いので、中山間地域の指定からはずれているとのこと。情報発信を積極的に行えば、もっと人は訪ねてくれるはず。今年はガーデンラリーにも参加いただきましょう。仕事を多く受け過ぎのようです。反省、反省!
2月2日(土) 由布院研修報告会
午後から再び八尾に行く。観光協会で先日行かれた由布院研修の報告会。商工会長も参加されていたので、いたく感銘を受けられたようだ。由布院のように議論を重ね、具体的なことを一つ一つ実行してゆくことです。そして、若い人や女性たちがもっと前面に出てこないといけませんね。今度のアートなまちづくり談議はそのようなきっかけになればよい。由布院からいらしゃるゲスト4人はみなさんお若いですから。
2月1日(金) 雪の八尾
午後から久しぶりに八尾に行く。風便りのデザイン案を持って観光会館へ。商工会の田代さん、観光協会の布谷さんと明日の由布院視察研修報告会の件と「アートなまちづくり談議」の進行について相談する。地元の人にどれだけ発言していただけるか。そこにポイントがありそうだ。一方的に話を聞いているだけでは新しい智恵はわいてこない。議論することで鍛えられることが沢山あります。中谷健太郎さんたちは年間150回以上も議論を重ねてきたといいます。それだけの積み重ねの成果が現在の由布院を生み出しており、一方では常に新たな解題が生まれてきています。由布院をモデルに今後の地域づくりを考えるということは、そのような議論を継続する覚悟と実践へのエネルギーを高める工夫がいります。それの一つが、若い人たちに活躍の舞台を用意することです。行動へのパワーを秘めた若者が主体的に新たなことに取組むことを支える体制が求められます。

観光会館からの眺め

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