「八尾・山田をたらふく味わおう!」全国展開プロジェクトおもてなし事業(越中八尾の料理人のご紹介)
伝統文化の香り高い越中八尾は、井田川の流れも穏やかな山裾のまち。
この街には、四季の恵みを生かした料理を作り、訪れる人々をもてなす料理人たちがいます。
目の前に運ばれてきた、この美味しそうなひと皿の料理が誕生するまでには、
さまざまな物語がありました。
普段はあまり自分のことを語らない料理人たちに、その横顔をうかがいます
ステーキ胡弓/澤井勉 食事処・合掌/山下信行 吉田屋/吉田竜三 エルバッチャ/松本吉信 料理旅館・北吉/北吉龍之 山元食道/山本玉子

レストランを舞台に、美味しい輪が広がっています
イタリア料理 エルバッチャ  松本 吉信 [お店の情報]
イタリア料理 エルバッチャ
〒939-2363 富山市八尾町新田3-1
TEL 076-455-9888
【営業時間】
 11:30〜16:00(ランチ〜14:00)、17:30〜21:30(オーダーストップ)
【定休日】 月曜日(祝日の場合翌日)
http://www.kopannokai.com/erbaccia/

◆飲食業の魅力にはまり、別業種から転換
 高校卒業後、靴屋(イワクラ)に就職しましたが、仕事が終わった後、夜は八尾のスナックでアルバイトをしていました。
 そこでおつまみを作ったりするうちに面白くなり、桜木町の店にも手伝いに行き始め、さらにララエイト(八尾のショッピングゾーン)の中にショッピングセンターが作られた際に、クスノキという喫茶店の立ち上げのメンバーとして参加、その段階で靴屋は辞め、お店の仕事をメインにしました。
◆料理の勉強と共に、
 いくつもの店の立ち上げに参加

 その喫茶店に2〜3年勤めた後、イタリアンがやりたくて「ユースキャビン」(富山の「ユース丸」の前身のイタリア料理店)に勤めました。

オーナーシェフの松本 吉信さん。
 そこにも、2〜3年勤め、次にホテルの料理を勉強しようと、第一ホテル系のホテルでレストランに勤め、フレンチを勉強、その後、「フィローデパリーナ」の立ち上げを手伝った後、仲間とCIBO[チーボ](富山のパスタ店)を立ち上げました。
  その数年後に独立、エルバッチャを開店しました。エルバッチャを始めて11年目です。

◆おわらの里のイタリアンで、ワインを提案
 八尾は、有名な「おわら」などは特徴的ですが、いざ遊びに来ても楽しんでもらえるような面白い場所が少なかったんです。それで、八尾で店を始めました。
 ちなみに、八尾で「おわら」をやっている人は専らビールか日本酒で、このお店でもワインを飲む人はほとんどいなかったんです。「何とかしないといけない」と思いました。最初は日本酒や焼酎を注文する人が多かったのですが、最近は、さすがにここではワインを飲むようになってきました。

◆「コパンの会」で食の活動
 ここ10年ほど、「コパンの会」で継続的に活動しています。「コパンの会」とは、富山の料理人が集まった会で、お客さんとの関わりを持ちながらいろいろな提案をしていくことを目的に活動しています。コパンは“同じ釜の飯を食った仲間”という意味です。
 会では料理教室を開いたり、地産地消に取り組んでおり、農家の人たちも招いて、「お作りいただいた野菜がこんな料理になりました」と味わっていただいたりもしています。食育という観点で、キッズスクールも行ないたいと考えています。
 八尾だけに限定できませんが、「コパンの会」のメンバーと、八尾・山田での活動と連動させていければと考えています。

◆地元素材、トマト、ハーブ・・・
 地元の素材は普通に使っていきたいと思っているので、お店でも特にメニュー等に表示はしていません。米は大沢野地区の小原営農センターの有機栽培米をずっと使っていますし、日東農園(農産)に連絡して何があるか確認し、注文しています。主にトマトをよく買います。
 いろいろな種類のトマト(サンマルツァーノ、プチ、ファースト、桃太郎など)があるので、自分で見に行って、欲しいだけ分けてもらいます。ほとんどは生で、サラダなどにして提供しますが、長細いものは天日干しにして加工したりします。ソースは輸入缶詰のサンマルツァーノを使うのが主流ですが。
 イタリアンではハーブもよく使います。ハーブは滑川の奥平さんのところで調達しています。いろんな種類を作っておられます。珍しい野菜も作っておられて、「こんな野菜を作ったから、たまには使ってみてよ」と持って来てくださることもあります。アメリカの農業大学を出られて、いろんな人の指導もされています。
 また、地元の大島さんが野菜に詳しく、珍しい野菜をいろいろ持ってきて紹介してくれます。大山町の飯(めし)さんという方は、地産の野菜を配達してくれています。お二人は「コパンの会」の活動にも協力いただいています。
 そのような方々との関係を生かしながら、より魅力的な料理を提案していきたいですね。

◆スポーツ好き
 高校の時は、陸上とハンドボールをやっていました。ハンドボールは今でも社会人チーム(富山想球会)にも所属しています。イタリアンの勉強をしていた頃のお店「ユースキャビン」では、カヌーもやっていました。
 カヌーは越中八尾と関係の深いスポーツで、NHK杯が八尾で開催されています。八尾のコースは日本でも屈指の国際コースなんです。テレビでも放映されています。コース設計には、当時、事務局をしていた「ユースキャビン」のマスターが関わっています。それまでは岐阜県や富山の中でも神通川を練習場にしていました。
 スポーツはほかにもマウンテンバイクなど。八尾で毎年恒例開催されているトライアスロンにも参加していますが、最近は練習もしていないので、スピードがあがりませんね。

◆店を舞台にもっと楽しいことをやりたい
 地元・八尾を盛り上げていくために、いろんなことに取り組んでいます。カヌーをやっているメンバーも、ずっと来てくれており、よく集まってくれます。もともとスポーツが好きだから、スポーツをされている人等と、いろいろ話をして盛り上がっていけたらと思っています。
 お店がいろんなコミュニケーションを持つ場であれば良いかなと思います。
(インタビュー/2011年1月) 

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問合せ先 富山市八尾山田商工会 TEL.076-455-3181
www.yy-toyama.jp FAX.076-455-0606
※参加申込みは、富山市八尾山田商工会 または、各会場へ