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◆父から店を任される 最後に修業に行った店から戻ってほどなく、父から急に「後を譲るから任せる」と言われました。父は23歳頃に前の店を始め、さらに今の店を作ったのですが、60歳を目途にその店の引退を言い出したのです。と言ってもまだ62歳ですので、夫婦二人で小さな店を別の場所で始めました。実は、一緒に厨房に立っているときはお互いに遠慮があったのですが、その後は時々お客として来てくれて、感想をいろいろ言ってくれるようになり、こちらも素材のことや調理方法などを相談しやすくなりました。父親とお互い別の店で仕事をしている今、却って前より良い関係になっていますね。 ◆地域の素材を深く知るきっかけに 今回の事業(八尾食談議2011)を通じて、地域の農家さんなどを知ることができ、そこでコミュニケーションを取ったことで新たな可能性を感じました。素材を知るという意味では、地元の素材についての研究がこれまでまだまだ足りていなかったのだなぁと思いましたね。これまで仕入れていた問屋さんからは、地元の野菜についての情報をなかなか得られませんでしたし、魚なども地物が手に入りづらくなっています。氷見産の魚は、ベニズワイなどが揚がれば富山にも流れてきますが、基本はまず東京に出荷されるようで、地元に回りにくいのでしょう。 米はこれまでも地元富山の米を使ってきましたが、メインに富山の食材を使うのは初めてのことです。地元でよく採れる食材・産物を知る事から、基本となる料理を四季折々に構成できることを目指します。これまでも季節の変わり目には市場に足を運び、どんなものがあるかを見に行っていましたが、まだまだ勉強が足りません。 ◆父の頃とは全く異なる料理を提供 今後は、まず地元の方々に知っていただきたい。父親がメインでやっていた時とは全く異なる料理を出していますので、まず、そのことを地域のお客様に知っていただきたいですね。私は現在37歳で、最近は若いお客様が増えてきています。昔からの常連さんからは、「料理が変わったね!」と、良い感想を言っていただけるようになっています。もちろん毎日勉強ですが、徐々に自分のカラーを出していければと考えています。 ◆シンプルに勝負 店では自分でできる範囲でメニュー構成を考え、料理を提供していますが、もっと幅を広げていきたいとも考えています。仕込みをしながら考えることが多いです。創作にこだわってはいなくて、煮物なら煮物、焼物なら焼物と、シンプルでよいのではないかと思います。地域の伝統的な料理の仕方も勉強していきたいですね。
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