[ 金沢便り2003.8月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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8月31日(日) 食と農の未来シンポジウム2
今日は、午前中に七尾で「食と農の未来シンポジウム」。昨日の議論も踏まえ、絞って議論を行っていただきました。コーディネーターとしての問題提起も明確に行う。「食と農の未来」を「農の現場と食の現場をいかに近付けるか」という風に読み替えて、話しをスタート。農業者と生活者が地のものをいただきながら、語り合うこと、それも農家でそれを行えばいいのではないかと思います。さらに、流通や観光関係の方々にも、そのような場を作っていただきたいものです。加賀屋の小田会長にも、フロアーからご発言いただきましたが、地域のものを使うことが、料理の価値を高めるはずです。地域へのこだわりが旅館の付加価値です。観光産業の振興、観光立国ということを政府や経済界は言っていますが、そのためには地域の農業や農村空間をしっかり維持していてこそ、実現されることではないでしょうか。
8月30日(土) 食と農の未来シンポジウム
午後から農業会館で行われた「食と農の未来シンポジウム」でコーディネーター。1時間半は短かったですね。パネリストが5人ですから、一人15分の時間になります。それでも4回はそれぞれ発言いただきました。食の安全・安心、農業の存在意義、今後の地域農業への提言ということで、展開しましたが、それぞれのテーマをもっと絞って議論したらいいかもしれません。いずれにしろ、農業者と生活者が、それぞれの現場で直接出会う機会をもっと作るべきですね。
8月29日(金) 雨上がりのおわら
昼は能都町で商店街を回る。夜は八尾に行き、風の盆前夜祭を観る。8時半ぐらいには雨がひどく降り、下新町での演奏は中止になりました。金曜日ということで、大勢集まっていた観光客の大半は早々に帰る。静かになった八尾の街で、練習の様子を拝見しに行く。諏訪町では公民館の中で地方(じかた)を、隣の専能寺境内では踊りの練習をしていました。踊りの方にお客が沢山集まっていたが、私は公民館の方を見学。練習でも十分楽しめます。上新町では大きな公民館の中で、踊りと地方と一緒に練習されていました。これも、いいものです。久しぶりに落ち着いた雰囲気の中でおわらを楽しませていただきました。

諏訪町公民館での練習風景
8月28日(木) 能都町で魚を食べる
久しぶりに能都町へ行く。午前中は商工会長、事務局の川崎さん、大黒さんと今後の事業について打ち合わせ。昼はこじまで刺身定食(1400円)をいただく。相変わらず、お客さんが多い。魚が美味しいので、安心して行ける店の一つです。午後は、水産課主催の勉強会に出る。マーケティングの基本のお話。確認の意味では面白いが、2時間半は長い。一方的に講義が延々と続く、ワン・ウエイの研修会はいかがなものか?。

こじまのお刺身
8月27日(水) タウン倶楽部
今日の昼にぶどうの木に久しぶりに行く。ぶどうの代金を支払いに行ったのだが、事務所で若い女性に声をかけられました。記憶にある顔で・・・。何年も前のことですが、NTTさんの依頼で、FM石川で「タウン倶楽部」という番組を毎週1回1年間作り続けました。私がしたのは最初の企画書を作り、タイトルのタウン倶楽部という名前をつけただけです。番組は地元の学生諸君が企画制作の前面に立っていました。一応タウンページの利用促進の番組でしたので、タウンページで調べたところに取材にお邪魔するということが基本でした。その中心メンバーだった坂上さんが今年の春からぶどうの木につとめているとのこと。元気があって、行動的な彼女でしたから、似合った職場かもしれません。それにつけても、どこかでつながっているものですね。

大きなぶどうの房
8月26日(火) 企画力
市町村職員研修所で「企画力」講座。今日は主任講師が赤須さんであったので、気楽でした。最初と最後にポイントになる点をいくつかお話し、あとはグループワークの際に、6つのグループを繰り返し回り、気付いたことをアドバイスする。つい、アイデアの中で、何が重要かを話してしまいますが、やはり、質問をする、課題を深めるような問題提起をすることが大切ですね。反省、反省。彼等が新しい事業や施策を企画実行してくれることを期待していよう。
8月25日(月) 食と農の未来を考える
午前中はJA中央会で「食と農の未来を考えるシンポジウム」の打ち合わせ。パネリストの方々にお集りいただき、論点になりそうなことを意見交換の中でさぐる。昨年もそうでしたが、事前打ち合わせで出た意見を、再構成して発言いただくようなことになりそうです。新たな論点も提起できればと思いますが、事前に打ち合わせをしておくと、当日自信をもってのぞめます。夕方、高松の竹森正伸ぶどう園にお邪魔して、おしまいに近付いたぶどうを頂戴する。奥さんにお会いするのは二度目ですが、短期間に再訪しましたので、これで記憶に残ることでしょう。お母さんも愛想のよろしい方でした。無理に規模を拡大せず、リピーターでぶどうがさばけていくという理想的な農家です。夜は井波で中心市街地活性化基本計画のワーキング。徐々に全体のフレームとディテールについてのイメージが明確になってきていますが、参加の皆さんはどうかな?。当事者として、事業の主体となるという観点で考えていただかないと、リアリティは感じられないのかもしれませんね。
8月24日(日) 海遊館
大阪駅のコインロッカーに荷物を預け、海遊館に行く。環状線で行こうとしたら、最初、ユニバーサルシティに行ってしまった。環状線のホームにユニバーサルシティに直接行く列車も来るのですね。山手線の感覚で漫然と乗って失敗してしまいました。弁天町で乗り換え、海遊館に行く地下鉄もどこで降りるか、はっきり分かっていなかったが、みんなが降りたので、大阪港で下車。説明がされているのでしょうが、どうも分かりづらい。海遊館と隣のサントリーミュージアムに行くが、すごい人であった。人が少ないポイントをみつけて、ペンギンやサメなどを観る。サントリーミュージアムでは、ミッフィーで有名なディック・ブルーナ展を拝見する。やっぱり、シンプルな色と形が人気の秘密なんでしょうね。大人がみても、ほっとさせられます。人の多いところを歩き続けて、疲れました。

海遊館
8月23日(土) 大阪城
大阪へ行く。昼前に大阪に付き、とりあえず、ホテルにチェックインし、近くでお好み焼きを食べた後、大阪歴史博物館に行く。天井の高いりっぱな空間に、テーマごとに展示されていて面白い。スタンプラリーのポイントには年輩の方々がついておられて、ヒントを与えて下さいます。少しですが、コミュニケーションができる仕組みになっています。学芸員の解説ツアーや発掘体験なども行われていました。大阪城が眼下に見おろせて、面白い。隣の大阪城にも行くが、途中から急な階段を登る。さすがに、一番上からの眺めはいい。ガイドがあったほうが、楽しめそうでしたが、人が多すぎて難しいかな。中国語、韓国語、英語での印刷物はありましたが。夜は道頓堀川も見に行くが、余りの人の多さと暑さに圧倒される。

大阪城
8月22日(金) まちなみアート&風の盆前夜祭
婦中町のいこいの村で「地域づくりとイベント」について講演した後、井波の「まちなみアートinいなみ」を見に行く。96もの会場を設定し、工房や民家、商店などに作品を展示してあります。工房の前での実演もあり、ぶらぶら歩きが楽しめます。国際木彫キャンプも開催していますので、公開制作も見られました。工房での実演とは異なる迫力があります。夜は八尾に行き、風の盆前夜祭を見学する。観光会館でステージのおわらを見せていただいた後、駅前の福島での町流しを見る。あまりの人の多さに驚く。週末ということからか、前夜祭でも、本番と同じような人出になっているようだ。

町家での作品展示

ステージでのおわら
8月21日(木) ブルキナファソ
先日、NHKの番組で懐かしい名前を聞いた。アフリカのブルキナファソという国名である。10年近く前のことであるが、能登島で太鼓のイベントを行った時に、ファラフィナというバンドにお越しいただいたことがある。その際に、アテンドして、七尾まで太鼓の皮を買いに行ったこともありましたね。日本に7名出身者がいらっしゃるという。その一人がおっしゃっていたことばが良かった。「人と文化が資源です」と。日本もそうではないかと思う。資源のない国だから、石油や石炭を輸入し、工業製品に加工し輸出する、その見返りに農産物も輸入する。全地球的な観点でみれば、温暖な気候で農林業にむいた国土であるならば、もっと米や木を育て、それを活かすことを考えればよい。基本は農業技術や林業技術を移転することかもしれません。餓死に当面している国や地域に対しては米を提供すればよい。そのためにも、一次産業に関する技術をしっかり、発展させないといけませんね。夜は鳥越村の三ツ屋野地区でにわか工房の会議。その前に、ひさしぶりに長助で一揆そばをいただく。独特の味があるいなかそばです。

長助の一揆そば
8月20日(水) 織の記憶
夕方、じょうはな織館で「織の記憶2003 山口英夫展」の作品解説をうかがいに行く。山口(やまくち)さん御当人が初めて作品解説を行ったと言われていました。記憶をテーマに作品を作られています。日本ではあまり、作品が知られていませんが、今年は金沢でも作品が展示される予定です。デジカメで撮った写真を8色の糸で織る技術を自ら開発し、作品づくりに取り組まれています。カラーの作品とモノトーンの作品がありますが、立体的なモノトーンの作品の方が記憶というテーマには相応しいかもしれませんね。9月からはネットを介してデジカメデータを送れば、織っていただけるそうです。ちなみに、山口さんは山形県米沢市の方です。東北との御縁を感じました。

作品の前の山口英夫さん
8月19日(火) 新しい仕組み
午前は鳥越村の農産物加工施設について打ち合わせ。ハードは村で建設するが、地区で運営することになっている。昨年より部会に分かれて検討いただいていることを総合する中で、経営計画をしっかり作らないといけません。具体的な顧客を想定すると、商品アイデアも広がります。自ずと販売方法も見えて来ます。販促の一つとして、そばをテーマにした新しいイベントも企画できそうです。少人数で議論するとアイデアが浮かびますね。これまで地元での話し合いではフラストレーションが溜まったが、今度はグループに分かれて議論していただこう。午後は商工会連合会で、販路開拓支援事業のワーキング委員会。積極的な5名の委員でしたので、最初から率直な意見交換が行えました。この事業で何を目指すのか、商品を売ろうという意欲の高い事業者を発掘し、新たな事業機会を設定すること。それをサポートするために情報発信ツールを制作すること。事業の本質を深めることができました。面白い委員を選んだ事務局はたいしたものですが、事業主体としての連合会のスタンスが問われるところです。
8月18日(月) プランターでも育つ野菜
雨のお休みあけです。会議もなく、事務所で仕事をするのもいいものです。おかげで、宿題を二つすることが出来ました。休み中にと思っていても、手がつけられなかったが、1日で片付けることが出来て、いいスタートです。休み中に育った野菜をまとめて収穫しました。週末にもきゅうりを収穫し、トマトもつまみ食いしましたので、それなりの数になっています。野菜を作るのはいいものです。それでも、やっぱり、畑を数年間継続して貸して下さる方はいらっしゃいませんかね。

プランターで作った野菜
8月17日(日) いなみ国際木彫キャンプ
井波町で始まったいなみ国際木彫キャンプの様子をい見に行く。最初に同時に開催されている「全国木彫刻コンクール井波」を井波町総合文化センターで拝見。会場では加茂為男理事長や前川正治さんがお客様に説明されていました。彫刻家として自立するまでのお話などを横でうかがって、作品が高い訳だと納得してしまいました。詳しいお話をうかがわないといけませんね。昼は松屋で手打ちさらしなそば(750円)をいただく。地域デザインネットの皆さんと2階でいただいた時と同じものでした。きれいで美味しい。井波彫刻総合会館、創遊館も見学。今日はさすがに人が多かった。公開制作は明日からです。

松屋のさらしなそば
8月16日(土) 涼しいプール
午前中はボーリングに行き、午後はプールに行く。いずれも、そこそこの人であった。休日らしい過ごし方です。プールは人が多くてもよさそうなものですが、午後から雲が広がったきたので、敬遠されたかもしれない。外は涼しくて、水に入っていた方が温かでした。1時間以上、水の中で歩くが、身体が軽くなったように思うのは気のせいであろうか。夜、昔のノートを見つけて、読み返す。面白い抜き書きを見つけました。「想像力とはむしろ知覚によって提供されたイメージを歪形する能力であり、それはわけても基本的イメージからわれわれを解放し、イメージを変える能力なのだ。」(ガストン・バシュラール『空と夢』宇佐見英治訳)。1979年10月10日の日付がありました。この当時、いろんな本から抜き書きをしています。今読み返してみると、難しい表現の本を読んでいたものです。
8月15日(金) 魚が美味しいまち・能都
能都町のまんなか市の様子を見に行く。お盆ということでさすがに人が多い。それも普段みかけない家族連れが目立つ。帰省されている方々であろう。中心商店街で楽しんでいただき、みやげを買っていただくという、今回の「まんなか市」の企画意図はいいのだと思う。問題はどれだけ、魅力的な商品を用意できているかです。夕方、商工会長のところでしばらく議論するが、能都町を魚が美味しいまち、新鮮な魚を食べに行くまちにすることが、一番ではないかという結論になる。能登空港を利用してでも、美味しい魚を食べに来ていただけるようになることです。鯨も寒ぶりもありますし、多くの種類の魚が水揚げされている港町だからこそ、味わえるものがあるはずです。地元の人が日常的に味わっているものがメインになるのではないか。その一つが鯨ではないですか。もちろん、能登全域にそのような店が沢山あることが理想です。

やまださのランチ
8月14日(木) 大場
富山の兄の家に行き、雨の中、墓に参る。常願寺川そばの大場という集落です。私が生まれ育った頃は、隣の集落まで1kmほどあり、周囲が開けていて、名前の通りのところでした。立山を眼前に眺めることができます。年に一度の訪問ですが、変わらぬ風景が広がっているように思う。変化は新しい家が増えていること。世代交代が進んでいることを感じさせられます。一族全員が揃うことが難しくなり、それぞれ問題を抱えて生きていることを痛感させられます。姉は糖尿で透析に通っているので、お盆でもこなくなり、甥は潰瘍性大腸炎とのことで、昼を食べた後、入院するために早々に出かけてゆきました。全快することのない病とつきあって生きるしかないです。それでも、広々とした場で育ったことを未来に活かすことを考えてゆきたい。「大場」という地名はいい名前です。

家の裏の水田
8月13日(水) 竹森正伸ぶどう園
七尾に墓参りに行った帰りに、高松町の竹森正伸ぶどう園に行く。ホームページで見たうろ覚えの地図をたよりに探し当てるが、シャッターが下りていた。念のために看板に書いてあった番号に電話したら、「営業しています」と言われ、店の中からのぞかれていたのでびっくり。注文が多くてさばききれないので、シャッターを下ろしているとのこと。直売場に横から入り、収穫してきたなりのぶどうをみつくろって盛り合わせにしていただく。ホームページを作っている奥様と少し話しをしましたが、明るく愛想のよい方であった。ホームページの写真より、好印象です。色々試食させていただいたぶどうも、自宅用に買い求めた最後のデラウエアも美味しかったです。こだわって作っておられるだけのことはあります。近くにぶどう狩りをされている本家の竹森ぶどう園もあります。
8月12日(火) 市街地と中山間地域の活性化
夕方、井波にお邪魔して、中心市街地活性化基本計画策定の進め方について、相談。段階を経る事で、主体となる組織や人材を明確にしてゆきたい。結局、主体と想定される団体と個別に議論しないと、話しは明確にならないと思う。夜は城端で中山間地域活性化機構の会議。中山間地域の活性化のためには、主体となる個人や法人等の育成が重要な課題です。ハード整備に対する補助制度はありますが、ソフト面をサポートする仕組みが必要です。人材育成についての取組みもあるのですが、集合研修や派遣研修が主となっています。個別にフォローするメニューも用意したいところです。将来的には、中心市街地に周辺の山間地域の農産物や加工品を提供する市や直売場を開設したいものです。
8月11日(月) 準備室
県の地域おこしマイスターとして鳥越村の三ツ屋野地区の会合に出た。そばをメインとした農産物加工施設の工事は着々と進んでいます。だが、経営してゆくためのソフトの計画づくりは進んでいない。10月には工事が完了し、来年4月には開業予定です。地元の長老たちは経営のための法人設立が優先課題ととらえているようだが、基本はどのような経営を行うかが明確にされることです。顧客はだれか、商品はなにか、スタッフはどのような人材か、営業はどのように行うか、広報宣伝はどのようにするか、加工と販売、そば打ち体験と飲食も含めて事業展開を行うのであれば、それなりのトレーニングがいるでしょう。しかるべき人材を獲得することも考えないといけません。耕作受託やグリーンツーリズムなどの事業展開も想定されます。そのようなことが見えていないのに、組織だけ作ろうとしても、責任をもって担う人はいないのではないか。当て職では出来ないことです。とりあえず、準備室を設置し、トータルに計画を立案し、具体的準備に入りましょう、と提案。50代ぐらいの若手(?)や女性たちも声をあげるようになってきたので、可能性を感じます。にわか工房という名前もデザインも決まっているのです。
8月10日(日) コンセプト
昨日見つけた『誰でも書ける!企画書[実践講座]』(平井俊哉+渡辺和彦著 ぱる出版)という本は分りやすい。企画を説明する際や企画講座の際に一番説明に困っていた「コンセプト」のとらえ方が同じです。コンセプトとは「企画を通じて実現しようとする価値」を一言で表現したものと、説明申し上げてきたが、どこまで皆さんに理解されていたか、いつも疑問に感じてきた。同じような考え方の本を見つけて意を強くしました。コンセプトは企画の全体を統合する概念であり、事業のフレームを発想する基点ともなり、出てきたアイデアを取捨選択する際の基準にもなります。
8月9日(土) うるし蔵
うるし蔵でお茶とお昼をいただく。多くの作品を収蔵している薮内佐斗司氏の平櫛田中賞の受賞記念展を9月15日まで全館を使って行っています。その記念茶会です。漆塗の蔵での茶会と昼食がセットになって3000円。漆の蔵での茶会は赤黒の漆の空間が荘厳な気分にさせてくれます。名物のごまうどんにてんぷら、笹寿司、茶わん蒸しなどの昼食も十分なボリュームでした。美術館の中にも、新たな作品が展示されていて、楽しい。お食事処・醐喰や喫茶ルーム・三蔵だけでも十分、楽しめます。

うるし蔵の猫
8月8日(金) 公共事業としての森づくり
午後、石川の森づくりの役員の方と、今後の森づくりについて、意見交換する。結論として話し会ったのは、山の緑の維持、森林の育成は治山治水そのものであり、国土を保全するための基本、公共事業そのものであるということです。そのための財源として、農林水産省の予算だけでなく、国土交通省や環境省の予算も獲得すべきなのです。そのような観点での運動も進めるべきでしょうね。水源税などの取り組みやボランティア活動としての森づくりも、森林の重要性を広く理解してもらうためには必要なことですが、具体的に森林を維持・育成するためには、多くの税金投入が必要で、そのような政策転換を図るべきです。夜は、城端でツーリズムの推進について話し合う。主体となる人材は豊富です。そのような人々をクローズアップし、メニュー化を図っていけば、魅力的なツーリズムが構築できそうです。
8月7日(木) 全体フレーム
夜は井波で中心市街地活性化のワーキング委員会。基本計画の全体フレームをお示しした上で、今日のレジュメについて説明。その後、グループに分かれていただき、基本方針と目標について議論していただく。大枠は基本計画でまとめ、ディテールは商工会が取りまとめるTMO構想に盛り込む予定であるが、この関係がなかなか理解しづらい。他の町の報告書をご覧いただいて、やっとイメ−ジを掴んでいただけたかな?今後、委員として参加の皆さんが主体となって行いたい事業について考えていただこうと思う。TMO構想にできるだけ具体的な企画を盛り込むためには主体が明確にならないといけません。
8月6日(水) 恩師との再会
昨日の森林組合での講演は、加賀流域林業活性化センターの事業であったが、中学校で社会を教わった三瀬先生がお見えでした。相当な年齢になられているはずですが、頭脳は明晰です。「君の話しはなかなか良かった。前日の森林組合の総会でも同じようなことを言っておったのだ」とほめていただきました。まちの人たちに気軽に森に来ていただき、森林に触れていただく場を作らないといけないと言われておられました。先生の授業が良かったのは、生徒が前に出て黒板にポイントを整理し発表するというスタイルだったことです。自分で整理すること、ポイントを掴むことをトレーニングされたように思います。
8月5日(火) 新たな森林知の創造を
午前は城端で織館の運営委員会。中心市街地の商店やクアガーデンとの相互交流、お互いの現場を体験することを一つの研修として実施していただくことをお願いする。それと、商品の生産体制を地域の中に構築すること、織体験のインストラクターを登録制により増やすこと。商品の絶対数が足りないので、商品生産に携わっていただける方々を地域の中で開発しないといけません。体験についても、お客さまに柔軟に対応できるようにすることが大切です。午後は、金沢の森林組合で加賀地域の林業関係者に、これからの森づくりのあり方をいかに考えていくかについて30分程、講演させていただく。いつも同じような業界人だけで議論していても駄目です。異業種の人や女性、若者を交えることが大切です。まず、現場を共有体験し、感じたこと、アイデアを出し合っていただき、それを計画にまとめ、実行してみるということを繰り返していただきたいものです。治山治水の基本、国土保全の基本として森林の維持に取り組まないといけません。
8月4日(月) 山中の町づくり
午後、山中温泉で女性委員会に出席。毎月1回開催の湯座屋市のあり方について議論する。7月に実際の様子を見にいって気付いたことを話す。女性委員会のねらいは、子供達や孫たちが山中で暮らし続けられる基盤をつくること、市はその一つの手段。市そのものを継続発展させるためには、少なくとも毎週開催すること、女将さんたちが主体となって運営するではなく、農家やものづくりをされている人たちが自主的に運営する市に転換してゆくか、仕事として市を企画運営する組織を念頭におくべきです。現状のお客さまは地域の高齢者が多いので、そのようなお客さまにはすぐ食べられるものが期待されています。観光客にも楽しんでいただこうという割には接客が常連接客になっていることも問題です。空き店鋪で常設の直売場を設けて、そこで事業として周辺の農産物や特産品を販売することを目指していただきたいものです。高齢者や観光客向けに飲食サービスを行ってもよい。せっかく日曜日の朝7時から市を立てるなら、周辺の商店もそれくらいから店を開けていただきたい。このような女性たちや若者に企画から実行までをまかせ、活躍の場をつくることで、もっと魅力的な町になるのではないでしょうか。由布院のように観光協会などの役員の若返りも必要です。
8月3日(日) 吉川農園のアールスメロン
朝6時に起きて、辰口の吉川農園にフルーツトマトのトマト狩りに行く。トマト狩りの最終日ということで、お客様は多く、トマトの数は少なくなっていたが、まだまだ美味しくいただけた。2袋分を収穫して帰る。とうもろこし、なす、枝豆、そしてメロンも購入。ここ数年、毎年いただいているが、メロンの味が良くなったのではないかと思う。OLをやめて、自分一人で農業を始めた(ご主人はサラリーマン)が、当人の実家は農家でメロンをメインに作っておられます。彼女にとって、メロンは主力作物なのです。もちろん、フルーツトマトも美味しいし、とうもろこしも美味しい。おすすめの農家ですね。お盆までは自宅で販売されています。

ハウスの中のメロン
8月2日(土) 獅子吼高原スカイフェスタ
鶴来町の獅子吼高原で行われたスカイフェスタを見に行く。普通に飛び出すだけでも大変そうなのに、仮装をして空を飛ぶのはなおさらでしょうね。それでも、吹き流しのように後ろにひらひらするものをつけて飛ぶと、風を受けてきれいに広がれば、気持ちよさそうです。着陸地点のサークルの中に正確に着地できるかを競う競技も行われ、沢山のパラグライダーが空に舞って、楽しそうでした。パラグライダーは風をうまく受けることで空に舞い上がる仕組みですから、自然と人の知恵を総合した楽しみの典型です。天気もよくて、日焼けした1日でした。

仮装で空に飛び出す
8月1日(金) 商店街の魅力アップ
城端の西町商店街で商店の魅力アップについて話し合う。以前、商店を個別に回り 、それぞれでどのような改良・改善、新たな商品・サービスが可能かを話し合いましたが、そのフォローアップとして、全体で議論しました。提案したことは3つ。観光客向けに商店の名物商品、名物メニュー、こだわりなどを紹介したマップを作成すること。商店のホームページを充実すること(私などが取材して客観的に制作するものと、個別店鋪が作るもの)。毎月のイベントで新たな商品やサービスを実験していただくこと。商店街活動としては、個別の商店の取組みを促進するようなきっかけを作ることが大事です。最後にお願いしたのは、クアガーデンや織館のスタッフなどどの相互交流、お互いを知るための機会を設けていただくことです。そうすれば、それぞれで紹介しやすくなります。もちろん、善徳寺さんとの交流も必要ですね。夜は市民芸術村で地域づくりの運営委員会。

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