[ 金沢便り2002.7月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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7月31日(水) 地域づくりシンポジウム
夜、地場産で地域づくり推進協議会の運営委員会があった。11月16日(土)に白山麓で地域づくりシンポジウムを行う予定です。その内容についての検討を行う。高峰がお世話するには、ツーリズムとそば街道づくり(仮のテーマ)である。いずれも、白山麓の中に分科会を担っていただけるグループがあってはじめて可能になることである。それぞれについて、勝手に想定している団体はあるが、打診してみないと分らない。今後の白山麓の魅力アップのためには是非必要なことかと思う。
7月30日(火) ガーデンラリーin加賀
ガーデンラリーin加賀のホームページがようやくできる。各会場のページは先に制作し、チェックをお願いしてあったが、周辺のページをつくり、アップする。トップページやマップ、ガーデンツアー、写真コンテスト、賞品などの情報を付加。詳しくは次のページを御覧下さい。昨年に引き続き行うが、会場が山中や小松にも増え、楽しみである。URLはhttp://www.groovy-net.co.jp/garden_rally/です。
7月29日(月) しじみの酒蒸し
朝5時32分の特急で松江を発ち、12時には金沢についた。遠いようで近い。松江で最後に食べたものの中で、印象に残っているのは「しじみの酒蒸し」。どろくささが全然なく、美味しかった。砂地に生息しているものとのこと。定住財団の松浦さんのお薦めの店はちがう。取材を好まれないとのことですが、いいところはいい。新大橋のたもとにある「やまいち」というお店でした。また行きたい。

しじみの酒蒸し
7月28日(日) 阿國歌舞伎
大社町で行われていた「阿國歌舞伎」を観に行く。第14回目とのこと。歌舞伎18番の中の「毛抜き」という演目は面白かった。解説付きで観たので、何となく歌舞伎の魅力が分かったような気がする。帰りに、出西窯(しゅっさいがま)にお邪魔する。昨日のセミナーにご参加いただいていた。作品を拝見した後、御自宅にお誘いいただいたので、遠慮なくお邪魔する。御両親(多々納弘光、桂子さん)や奥様もいらして、一緒にお話をさせていただく。桂子さんは藍染めで織物をされています(出西織)。落ち着いた、雰囲気のある家でした。床の間に「美の法門」の掛け軸があったのには驚く。城端別院の石碑からとったものとのこと。八尾の吉田桂介さんとも民芸の活動を通じて親交がおありで、楽しい一時を過させていただきました。

多々納さんたちと
7月27日(土) 地域づくりセミナー
朝一の特急で、松江に向かう。定住財団で簡単に打合せ後、セミナーの会場の県立美術館へ。会場設営をして、参加者が集まるのを待つ。飛び入り参加者やオブザーバーもいて、にぎやかであった。企画書づくりがテーマ。入門的な話を最初にさせていただき、半分以上はグループワークで、テーマ決めから、企画書づくり、プレゼンまで行っていただく。ワークショップは何度もやっておられる方が何人もいたが、企画書づくりは違うようです。交流会は米田酒造さんで、おいしいお酒をいただきながら盛り上がる。

セミナーのプレゼン
7月26日(金) 市町村職員研修
朝から夕方まで、市町村職員研修所で、大卒3年生・高卒7年生の企画力講座の講師。短時間で、ステップを踏んでやれば、ある程度のことはできるようになるもの。終了後すぐに、電車で倉敷に向かう。夕食を駅前一番街の「ままかり家」(TEL 086-426-9686)というところでいただく。女性3人でやっている郷土料理の店。ままかりの三ばい酢づけと焼いたままかりもいただく。珍しいものということで「乙島シャコ」の揚げたものも試す。柔らかくて、頭から食べられる。瀬戸内の乙島(おとしま)でとれるとのこと。いずれも美味しい。この店に入ったのは二度目だが、出張族も多いとのこと。

乙島シャコのからあげ
7月25日(木) 里山オーナー
午後から県庁で里山オーナー制度についての打ち合わせ。いくつかの問題提起をさせていただく。里山のあり方の将来イメージを描くことが必要ではないか。個人にどれだけを任せられるか不安です。里山は共有が歴史的なあり方であった。明治以降に、私有になった部分が多いが、私有制度の限界が現在の山や森の荒廃にあらわれているのではないか。オーナーとしては団体やグループ、企業などをメインに考えた方が、継続性、持続性が高いのではないか。実験的な試みを行う中で、具体的なイメージを作っていくこともありえます。
7月24日(水) 幸福のつくりかた
『幸福のつくりかた』というタイトルの本を買う。著者は橋爪大三郎。魅力的なタイトルにひきつけられてしまいました。「問題は、言葉(日本語)と人間(日本人)の関係を、築き直すことなのだ。日本語をきちんと使うこと。自分の思想や行動を説明し、社会の現状を分析し将来を構想する、簡潔で率直で分かりやすい表現を、必要ならつくり出すこと。そして、もっと大切なのは、そうした言葉どおりにこの社会を運営することである」。「日本人が、言葉と人間の関係をいちから築き直すこと。これがいま必要な「幸福のつくりかた」だと」。幸せに生きるためにはコミュニケーションをしっかりできるようにならないといけないし、そのためにはことばを磨かないといけない。関係構築の基本が言葉にあるということ。もちろん、しっかり言葉で考えることも重要なことなのです。その成果を表現し、人と関わることです。
7月23日(火) 意見交換と発想
工業試験場でミーティング。プロジェクトのメンバーと今後の進め方やまとめ方について、意見交換を行うが、その場で閃くことがあります。やはり議論が必要。骨格が初めて見えてくる感じがしたし、次回までにCONTENTSを考えてみるといいな。試験研究機関ですから、創造的な議論を重ねてゆきたいものです。それが、プロジェクトに参加いただくメンバーにとって、刺激となるといい。いろんな話をすることで、発想が広がり、創造的になることも多いのです。雑談程度の話であっても、自由な雰囲気の中で話すと、飛躍した発想がうまれやすい。
7月22日(月) おかし和音(わおん)
午前中、和菓子の村上(http://www.wagashi-murakami.com)さんの若社長にお話をうかがい、村上さんが経営するおかし和音(野々市町高橋町313 TEL076-246-1611)で撮影する。地元の人にお菓子を楽しんでいただくために作ったお店とのこと。お菓子一つ一つに工夫がされています。だんごが2個で一串になっていて食べやすい。だんごが1串60円、おはぎが一つ80円と安く設定されていますが、素材や器、空間にこだわっていらっしゃいます。1個ずつ注文して、店の中で食べることもできます。喫茶コーナーはゆったりと作られていて、近所の主婦のみなさんの中でも評判です。午後は橋立のしんとく(TEL 0761-75-1488)さんで、魚の取材。魚の種類が多いことを強調するために、お刺身の盛り合わせを作っていただく。せりの前に、荷捌き場に並べられた魚も見て回るが、相変わらずいろんな魚が水揚げされていました。夏場で種類が少ないということでしたが、いつ見ても面白い。

和音のお菓子

お刺身の盛り合わせ
7月21日(日) フルーツトマトのトマト狩り
朝、6時に起きて、辰口の吉川農園にフルーツトマトのトマト狩りに行く。昨日、お客さんが多くて、赤く熟した実が少なくなってしまったということで、料金が安くなっていた。それでも、下の方になっているものを中心に、いくつもその場で食べ、袋に収穫する。帰りに、なすときゅうりとスイカを買ってくる。徐々に定着してくるというのはいいことであるが、収穫体験の難しいところは、どれくらい体験用に栽培するかである。今度行くのは土曜日にしようと思う。

トマトハウスの中
7月20日(土) 手のしごと市と報恩講料理
午前中は八尾の「手のしごと市」を見に行く。上新町、諏訪町の商店や民家で手の仕事の実演や展示販売を行っていた。そばをいただき、作り手のお話をうかがう。坂のまちアートとは異なる切り口での展開である。夕方からは尾口村の一里野で報恩講料理の取材・撮影を行う。岩間山荘さんの親戚の館の囲炉裏端に料理を並べての食事は雰囲気もあります。ついでに御馳走になって帰ってくる。これで、三度目であるが、いつ食べても美味しい。2、3日前から手間ひま掛けて仕込んで、作られるものはいいです。それと、地域の素材を徹底して使っていることも魅力の重要な要素です。

報恩講料理
7月19日(金) 市町村職員研修
七尾で大卒3年、高校卒7年生職員の市町村職員研修。企画力がテーマ。赤須さんと二人で講師役をつとめる。基本的なことを最初にお話し、後半はグループワークで実際に企画を作る実習を行っていただく。やはり、具体的な活動を通して学ぶことは多いはずである。最後に、まとめの話を30分弱ぐらい、拍手をいただき終了。グループワークの際に5つのグループを担当したので、疲れた。
7月18日(木) 広域連携
午前中は能登島商工会で3町(中島、田鶴浜、能登島)の広域連携事業の委員会。広域連携には何層もの広がりがある。3つの町の中での連携があるし、隣の和倉温泉との連携もあるでしょう。さらに能登全体、金沢や加賀の宿泊施設、富山や福井などにも広がっていく。観光施設、宿泊施設が基本となるも、飲食店や商店、一般の住民にいたるまで、観光振興のためのネットワークは限り無く広がっていくであろう。まず足下から固めていくことが早道であろうし、現場で、当事者の話をうかがい、実際の姿を体験していただくことである。
7月17日(水) 天然鮎の炭火焼き
実験レストラン第2弾のための試食会。山代のはづちを楽堂で行われる。今日のメインは天然鮎の炭火焼き。小ぶりの鮎は頭からかぶりついても大丈夫。少しだけ骨を感じるがこんなものかな?。松魚 亭で食べた鮎より少し大きかったが、もうひとまわり小さくてもよい。コース全体にべにやの中道さんの意気込みが出ていてよかったのではないかな。ガーデンラリーのホームページを作り続けるが、もう少しである。

天然鮎の炭火焼き
7月16日(火) フルーツトマトのトマト狩り
辰口の吉川さんからフルーツトマトのトマト狩りの案内をいただいた。恒例の楽しみである。ビニールハウスの中ですので、朝だけですが、それなりにたくさん食べられるものです。7月20日(土)〜8月4日(日)の土日のみ 6:00〜8:00(7:30までに入場)。食べ放題、詰め放題(指定の小さな袋)で600円は安い感じです。住所は辰口町上開発イ8 TEL076-251-4035。説明しづらい場所ですので、電話で御確認を。子供ができたことを契機にOLをやめ、農業を始めたという魅力的な女性です。メインはメロンですので、そちらもお楽しみに。
7月15日(月) 夏のメニュー
昼前から城端のクアガーデンでミーティング。その後、夏のメニューの試食会を行う。ディナー用であったためか、品数も多くボリュームもあり、おなかが一杯になってしまった。女性なら食べられるという意見もあったが、どうであろうか。少し減らしたほうが、健康づくりが基本コンセプトのクアガーデンには相応しいのではないかと思う。かぼちゃの冷製スープはかぼちゃの身も美味しく、これだけでも名物メニューになりえます。かぼちゃを作られているのが地元の特定の農家ということも分かっているので、なお魅力的です。夕方は近江町市場に行き、食べ歩きの取材を行う。買ったその場で食べられるものがたくさん見つかる。やはり歩いてみると気付くことが多い。

かぼちゃの冷製スープ
7月14日(日) 夏のプール
午後、哲と野々市のプールに行く。夏のプールになっていたので、屋外のプールも使えるようになっているし、料金も大人150円、小学生50円であった。子供達であふれていた。冬場のプールがうそのようであるが、プールはやはり夏のものなのでしょう。2時間ほど過ごしたであろうか、もっぱら流れるプールで流れに乗って遊んでいた感じであるが、やはり疲れたのか、戻ってから2時間は寝たであろうか。夏の日曜日であった。
7月13日(土) 安曇野山岳美術館
朝早く出て、久しぶりに小布施、安曇野に行く。小布施では、おぶせミュージアムで車をとめ、中島千波さんの作品を拝見。高井記念館を観た後、枡一市村酒造場の蔵部で昼食。北斎館も見学する。この界隈だけは人があふれていた。小布施の町は果樹園が広がっていて、車で走っていても気持ちよい。安曇野では、安曇野山岳美術館に行く。足立源一郎さんの作品を中心に山岳絵画を展示してある。丁度、まとまったお客さまが来ていたので、館長さんが作品解説をされていた。二度目であるが、落ち着くところです。帰りに、安曇野地ビール館・ワイナリーも見学するが、典型的な観光施設という感じであった。

安曇野山岳美術館
7月12日(金) 千枚田
午前は県庁で「里山オーナー制度」について打ち合わせ。午後は、千枚田の取材で輪島に行く。区長の田中さんにお話をうかがう。なぜ、こんな海沿いで稲を作ることができるのか、水はどうしているのか、という素朴な疑問をぶつけてみる。柳田村との境から流れてきている名もなき川から水を引いているとのこと。水がかれたことがないというから驚きである。千枚田が出来たのは江戸になってからとのこと。年貢をおさめる必要に迫られて米づくりを始めたようであるが、美味しい米ができるはずであるから、米を作るように指示されたのではないかとも考えられる。水を引く用水は辰巳用水と同じ人が作ったとのこと。清水酒造にもお邪魔して純米酒「千枚田」についてお話をうかがうが、米づくりの作業も社員が参加して行っているとのこと、社長のこだわりが良く出ているお話でした。

千枚田
7月11日(木) 金沢工業大学見学
石川・白山郷商工会女性部の研究会で金沢工業大学を訪問。学食で昼食を御馳走になる。敷田助教授、谷教授よりお話をしていただき、その後、学内を見学。ゆったりとした空間と学生たちの主体的な取り組みに感心する。最後に高峰が総括を行い終了。地域は大学をもっと活用すべきであること、学生が行う調査研究に積極的に協力いただければ、その成果を商工会も活用できることをお話する。知識創造のサイクルは野中先生のシンプルなスタイルが分かりやすいように思う。
7月10日(水) 日曜市
金沢から福光に抜ける途中に東原地区があります。3月に活性化協議会の設立総会の記念講演に出かけたことがありましたが、昨日メールをいただきました。日曜市がスタートし、ホームページも作られたとのこと。資源の発掘のために、森林インストラクターを講師に山も歩かれたり、ネイチャーゲームを楽しんだりされています。講演の中で、お話したことを実践していただいて、うれしい限りです。市は毎週日曜の午前8時から12時まで行っているとのこと。ホームページのURLは次の通り。http://www.page.sannet.ne.jp/kkita/。一度のぞいてみてください。
7月9日(火) 旅の終り
朝、部屋付きの露天風呂と大浴場の露天風呂に入る。ベランダに吊るしていただいたハンモックにも乗ってみるが、心地よいゆれで、おもわず眠ってしまう。遅い朝食をいただき、はづちを楽堂を見学。ソフトクリームを試食する。食べ続けた醗酵食の旅もこれでおしまい。小松空港までお送りして、お別れする。短くも充実した旅でした。やっぱり人の魅力が重要であるということを実感しました。各地でおつきあいいただいた人がそれぞれ、個性的で面白かったというのが、皆さんの感想でした。食べさせていただいた醗酵食品もそれぞれ特長があって、参考になったようですが。お世話になったみなさんありがとうございました。

ハンモックのある部屋
7月8日(月) 醗酵食の旅2
朝、さんなみの本にもなっている美味しい朝食をいただく。一同満足。9時過ぎには出発し、城端に向かう。能登有料で内灘まで戻り、北陸自動車道、東海北陸自動車道を乗り継ぎ、福光インターでおりて、すぐである。11時半には城端に着く。役場で山本課長から話をうかがった後、桜ケ池の上にある、かずらで昼食をいただく。山菜、川魚に熊料理、そばなどをいただく。熊汁は昼食におつきあいいただいた今井さんが鍋に入れてもってこられたもの。由布院に一緒に行かれた河合さん、健名さんにもおつきあいいただく。クアガーデンでは大西会長も来られる。健太郎さんに御会いいただくのは初めてであるが、太郎さんとは亀の井別荘に泊まられた時に会われたとのこと。午後は、善徳寺で鯖寿司の付け込み樽を見せていただき、南幸で南さん御夫妻より、鯖寿司の話をうかがう。もちろん、試食させていただく。これもおいしい。くせになりそうな食べ物ですね。善徳寺、曵山会館も見学させていただいた後、美川のあら与さんに向かう。港のそばの店で土産を買っていただき、専務に工場を案内いただく。木樽にバクテリアが紅く着き、川石がのって並んでいる光景は一種独特のものがある。満足、満足。べにやの夕食の際に、皆で試食する。ふぐの子の糠漬け・粕漬け、ふぐの糠漬け・粕漬けはうまい。酒がすすみます。べにやの御主人夫婦も一緒に楽しい山代の夜でした。

さんなみの朝食

鯖寿司
7月7日(日) 醗酵食の旅
朝、片山津温泉に中谷健太郎さん御一行を迎えにあがる。北陸自動車道、能登有料を乗り継ぎ、柳田村に向かう。柳田食産に12時半には到着。ブルーベリー畑を見学の後、植物公園の一角にある合鹿庵で昼をいただきながら、なれ寿司の話をうがう。何品かあじのなれ寿司を試食させていただくが、製造担当の宮前さんのおばあちゃんの漬けられたものが一番美味しかった。臭みもなく、いい味に仕上がっている。柳田食産ではブルーベリーワインを試飲させていただく。飲みやすい。新鮮なブルーベリーも購入、デザートとする。3時半にはさんなみに移動。先客たちと、一緒に御主人のお話をうかがう。美味しい夕食をいただき、あばれ祭りを見物に行く。初日を拝見するのは初めてであるが、2日目とは違う熱気がある。宿にもどってから、ビールをごちそうになって、休む。

あじのなれ寿司
7月6日(土) 鶴見俊輔講演会
片山津のテリーナホールで行われた鶴見俊輔氏の講演会に行く。テーマは「宇吉郎の発想と文体」。中谷宇吉郎雪の科学館の事業である。(1)くりかえし雑談することで、クリアになっていくことや明確な目標が生まれたりすることも多い。ぼんやりしたことと、はっきりしたことは明確に分けることはできない。その往復運動が必要なのです。人から熱やエネルギーが自然に伝わること、自然に模倣することも大切です。(2)概念の定義をすればするほど、存在を固定化することになる。常にあいまいな部分を残しながら活用するという発想も必要ではないか。新しいことはあいまいな中から生まれる。もちろん、自分で定義してみることはよい。そうすると、意味は定義を超えて、あふれて出てくることも多いことがわかるはず。創造性や新しい学問はそこから出てくるのです。(3)聞き手が話を作るという側面がある。喜んで話を聞いてくれる人がいることで、意欲が高まるということ。(4)幸福は物理的時間とは異なる。おかあさんからこどもたちが一番聞いている言葉は「はやく、はやく」であるといわれる。急いでも産まれない、育たない。人生を急いでみても変わらない。急がずに瞬間を充実させることが重要ではないか。迷路をさまようような時も多いし、人生そのものがそんなものではないか。勝手な理解かもしれませんが、含蓄のあるいい話でした。
7月5日(金) ガーデンラリー会場めぐり
今日1日でガーデンラリーin加賀の新規参加会場を8つ回る。新しいお店やスペースに出会えて、この事業はつくづく面白い事業だと実感しました。館の前を何度も通っていても、中に足を踏み入れて、お話をうかがうと、そこには違った世界が開けます。山中温泉のこおろぎ橋などは随分久しぶりに行ったところです。緑におおわれていていい空間です。そのたもとに立つ明月楼では簡単な飲み物から、本格的な会席料理まで楽しめます。一度は利用してみたいところですね。別荘依緑園は大木が庭に点在し、歴史と雰囲気のある空間です。もちろんお食事もできますし、喫茶としても利用できます。河鹿荘ロイヤルの「川どこ鶴仙渓」も大聖寺川のすぐそばで気持ちよい空間です。ビールを飲むにはちょうどよいかも。
7月4日(木) 触媒として生きる意味
昨日の出島二郎さんとの話の中で、気付いたこと。「我々は虚実の狭間に生きる存在」ということであるが、かねてより頻繁に申し上げている、触媒としての存在意義を追求することかなと思う。水力学的プロセスにおける発熱装置として機能することではなく、化学的プロセスにおいて、新たな分子の生成を促進する役割でしょう。水力学的プロセスでの加熱はそれを止めると、再び均一な状態にもどるのです(『生命論パラダイムの時代』日本総合研究所編p186)。創造主体として生きるのでなければ、創造を促進する役割を演じきることではないか。農業者や林業者、漁業者も生き物との出会いの中で、生物の成長促進と収穫を繰り返すことで、いわゆる生産活動を行っているのです。一次産業においても、「生産」という概念にはカッコをつけて考える必要があります。我々のように、直接モノを「生産」していない職業であっても、何らかの創造活動に関わるか、育成活動に関わることで、一定の役割を果たすことはできます。考えることを職業とすることが可能であれば、考えたことを社会化することで、十分存在意義はあるのではないか。微妙なバランス感覚で、地域の人々と関わり、未来世代に伝えることができることをコーディネートできないかと思う。もちろん、触媒もその組成を代えながら、新しい機能や能力を体内化し続けることも必要ですが。
7月3日(水) かぼすが届く
朝、土砂降りの中を、小松に打ち合わせに向かう。滝のような雨がしばらく続く。夕方のように暗くなるが、東の山側は明るく、にわか雨ということは分かる。しばらく、じっとしていれば、通り過ぎるという感じでした。梅雨に入ってからまとまった雨はなかったので、こんなこともないとという感じですね。午後、由布院よりかぼすとブルーベリージャムが届く。こちらがお世話になっているように思うのですが、新鮮な心地にさせてくれるものです。違う形でお返しをしなくては。

かぼす(香母酢)
7月2日(火) まちを歩く
いつも通っている道でも、歩いてみるといろんな発見があったりするもの。上山で宿場町の楢下宿を歩いてみて、きっと地元の人は古ぼけた町だととらえていると感じるところと、魅力や誇りを感じつつきれいに維持されているところがありました。それは、建物や空間の表情に表れます。地元の人も歩いてみていただくといいですよ。何かを感じることができれば、地域への評価も変わるのではないでしょうか。山下郁子 藍染展を見に行くが、大きな家に似合う大作揃いであった。創作活動のメインは織物であるが、作家としての山下さんの一面を拝見した感じである。
7月1日(月) 新しい時の始まり
月がかわって、気分がかわる。疲れと眠気は残っていますが。時間という観念にしろ、年月という概念にしても、人が生きていく上で、役立つことの一つですね。日がかわることで、リフレッシュすることも多いし、月がかわり、年がかわることで、新しいことに挑戦しようという意欲がわいたりします。暮らしにリズムをもたらすことができるものです。上山で出会った方からメールを頂戴し、つくづく思うのは、異人としての役割を果していくことが私の存在意義であるということです。触発的な機能を果し続けたいものです。

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