[ 金沢便り2003.9月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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9月30日(火) 勇気の出る経営学
米倉誠一郎の『勇気の出る経営学』(ちくま新書)という本は参考になります。「なぜ、学ぶのか。それは、他人が考えるよりもさらに多くのことを考える、そして他人が考えないことを考えるためにです。他人が考えなかったこと、あるいは考えなかったような組み合わせを行うことが、差異すなわち競争力を生み出す源泉だからです」。「なぜ歴史を学ぶのか。それは、歴史の法則性を知るためではなく、歴史における人間の思考回路や社会経済事象と人間との対応関係の複雑なあり方をトレースすることによって、より深く洞察することを可能とするためです」。歴史を学びそれを未来に外挿することで、将来を予測するという科学者の言葉も紹介してきたが、こちらの発想も重要ですね。地球史という自然科学的な歴史と、人間の行いの集積としての社会科学的な歴史では違うのだと思います。社会や人間の未来は天気予報のように予測するものではなく、その中にいるひとりの当事者として、どのように環境をとらえ、どのような判断、行動を行うかを決めて動かないといけないのです。当事者としての関わりが重要なのです。そのために、学ばないといけないということです。本というのはタイトルのつけかたも重要ですね。タイトルに惹かれて買ってみましたが、掘り出し物でした。夕方から、折紙博物館で館長に作品を説明いただき、夜はホテル百万石の梅鉢亭に初めて泊めていただく。まれびとピア懇話会事務局のささやかな行事でした。

一枚の紙から作った折紙作品
9月29日(月) ガーデンラリーin加賀
加賀でガーデンラリーin加賀という事業が行われています。3年前の緑化フェアの際に、商工関係者も参加しやすい企画を考えられないかと相談されて、思い付いたものです。残念なことは、このような事業は常に新しい要素を付加していくべきなのですが、どうも予算が作れないようで、最初に企画した人間をはずすことになっていることです。そのため、ホームページも更新されていません。ネット上では今年の参加会場がどこなのか分からない状況です。当初の企画コンセプトは、まち全体をガーデンにするということでした。ポイントとしての会場だけでなく、全ての住民の皆さんが参加して、まちに緑や花を増やすこと、それを楽しみながら運動として展開することなのですがね。
9月28日(日) ふるさと百名山
「ふるさと百名山」完成祝賀会がホテル百万石で行われる。加賀市大聖寺出身の深田久弥が書いた『日本百名山』にちなむ企画である。今年は深田久弥の生誕100年。日本百名山をベースにしつつ、全ての都道府県の山が入るように選ばれたふるさと百名山です。宿泊施設のホテル百万石に相応しい事業であります。北海道や長野県のように広い所はいくつも入っています。複数の県にまたがっている山もありますね。1点1点が作品であり、全体で一つの作品とも言えます。10月5日まで記念展と個展が行われています。

ふるさと百名山の由布岳
9月27日(土) 蜂刺され(つづき)
昨日から、蜂にさされた左足のはれがひどくなってきていたので、関川医院に見てもらいに行く。足を上にして、ひやしながら、静かにしていなさいということでした。塗り薬と飲み薬を処方していただく。1週間してからでもかゆくなると言われました。家で足を冷やし続けたら、さすがにはれはひいてきました。薬のせいか、よく眠れます。ただ、冷やしていた膝のまわりは細くなったのですが、足首のほうがはれてきた感じです。そう簡単には直らないのかな。蜂のシーズンのようですから、皆さん気をつけましょう。
9月26日(金) 地域通貨
能都町で会議。次年度の事業と地域通貨について議論する。全国の地域通貨の事例は地域コミュニティでの人間関係の再構築とボランティア活動の促進のために行っているケースが多い。能都町で昨年行った地域通貨キリコはボランティアの促進も目的の一つにしているが、コミュニケーションの促進、地域経済の振興を主たる目的としているところがちがう。商工会が発行し、各種団体、企業等で、謝礼や粗品、インセンティブに使っていただいている。そこから発展させ、観光に来られたお客さまにも御礼の意味を込めてお渡しし、町内の商店や施設での出会いを促進したいものです。宿泊施設や町営施設等でも、配っていただけるといいかもしれません。そして、能登一円で使える店や施設を増やしたい。出会いのためのメディアとして一定の役割を果たしてくれそうです。
9月25日(木) 蜂に刺される!
蜂に刺されたので日赤病院に行く。膝の近くを3ケ所刺されたが、足なのでそれほど不自由はない。しかし、強烈に痛かったので、処置をしていただきました。消毒して、塗り薬をつけていただき、ガーゼを当ててもらう。ショック症状でも出れば、別なのでしょうが、特段の処置はしようがないみたいだ。夜は、地場産業センターで地域づくりの運営委員会。10月の地域づくりシンポジウムの準備会合。現段階の参加申込みは多くないが、ぎりぎりにならないと申込まない人も多いので、そこそこの数にはなると思われます。それでも、最初の企画段階で、参加対象を明確に想定した企画内容になるよう、検討・修正すべきかもしれませんね。次年度は全国研修交流会なので、早めから企画づくりを行いたいものです。

昼食は楼外楼の五目麺
9月24日(水) 東山荘
昼前は、吉野谷の白山里で、広域の商工会女性部の勉強会に出席。体験の旅の実施の前に会員で研修会を行っていただいたところなどは、地域に対する評価が高まったりして、いいきっかけになっているようです。冬にも体験の旅を行っていただくことに!。午後は「チャイルドライン・いしかわ」を主催している子ども夢フォーラムの高木真理子さんにお話をうかがう。聴く能力を培うために、彼女達が行っている研修を普通の人も受けてみると役立ちそうです。夕方より、井波で中心市街地の活性化事業について打ち合わせ。率直な意見交換を行うことで、ポイントが明確になったように思います。いずれにしろ、具体的な主体を想定した上で、計画づくりを進めたいものです。新たな動きが出て来ていることも共通認識となっているので、そのような積極的な活動をサポートすることも重要です。初めて、瑞泉寺門前の東山荘に泊まる。部屋から八乙女山を背景にした山門が望め、抜群の立地です。

東山荘でいただいた鮎
9月23日(火) 五箇山麦屋まつり
平村の五箇山麦屋まつりを見に行く。地主神社の境内に設えられた舞台で麦屋節やこきりこを堪能させていただきました。秋の気配が漂い、ぴったりの雰囲気でした。夜の舞台競演で一番人気だったのは平高校郷土芸能部。みんな笑顔で楽しそうなのがいいですね。全国高校文化祭にも毎年出演し、全国的に評価されています。中学にも民謡クラブがあり、通年で練習していますから、上手な訳です。五箇山麦屋節保存会のメンバーも全国に公演に出かけています。神社の前の通りでは地元の地区の方々がそばやいわな、とうふ、こんにゃく、五平もちなどを販売され、テントの中は昼から夜まで賑わっていました。田舎らしいのどかなおまつりです。

平高校郷土芸能部の舞台
9月22日(月) 工房長屋
輪島市地域づくりNPOの取材のために輪島に行く。途中、門前により、手仕事屋でもりそばをいただく。久しぶりに星野さんの話しもうかがう。飛び石連休の間の平日のせいか、お客さんが多い。落ち着く場所ですね。棚田のはさに稲が干されたのを眺めながら輪島へ。地域づくりNPOの代表は中浦政克さん。多様な活動団体をつなぐ役割として、このNPOを作られたとのこと。いくつものの団体の事務受託や地域づくり関連の事業に関わることで、一定の収入を得ているが、事業の柱になりそうなのは地物市の展開。7月にオープンした工房長屋の一帯で行っているが、その日は多くのお客さまが訪れ、工房長屋の売上も飛躍的に伸びるそうです。地物市は週末にも開催すべきですね。工房長屋も見学してきたが、重蔵神社の横で分りやすい。空間もよくできています。当面は年中無休で営業されているそうだ。帰りに、能都町まで足を伸ばし、数馬さんに地酒列車のデザインを見ていただく。能登の野山は秋らしい情景が広がっていて、心地よい。

工房長屋のショップ

工房長屋の外観
9月21日(日) 仙人町商店街
能都町の仙人町商店街の女将さんたちの視察におつきあいする。城端のクアガーデンで食事とセラピー体験をし、商店街を歩く。クアガーデンに到着し、最初にカウンセリングを受け、その後、ランチ。セラピーは4人づつ、3グループに分かれて2時間程かけ、いくつかのメニューを体験。いろんな感想がうかがえました。最初に終了したメンバーと商店街に行き、お店を見学し、意見交換をしていただく。同業種の人同士は特に話しが盛り上がるようだが、業種が違っても参考になる点はいろいろとあるもの。能都町で提案していることのいくつかのモデルは城端にもあるので、現場を見て、当事者の話しを聞いていただくのが一番です。少しは参考になったかな。

セラピーのカウンセリング
9月20日(土) 朝食
由布院の米田さん、新江さんと朝食をご一緒する。昨夜は、政策投資銀行の皆さんがしかるべき夕食と二次会をセットされていたので、お話をするのはあきらめて、朝食を食べることにしました。津和野でのセミナーの打ち合わせといいながら、違ったお話ばかりしていましたね。何度も繰り返し、何かを食べながら、いろんなことを話すことが大切だと感じていますので、貴重な時間でした。新江さんは、直球しか投げないような方ですし、米田さんはいろんな種類の球を投げる人です。好対照で面白い。新江さんは金沢が初めてとのことで、もっと時間があればとのことでしたし、米田さんは能登に行かれたいと言われていました。また機会を作りたいものです。米田さんたちは京都を見学されてから、帰られました。
9月19日(金) サポートハウス
午前は、サポートハウスを取材。軽度の知的障害をもった子どもの学習支援や親と一緒に暮らせない子の寄宿、学校が終わった後の学童保育など、多様な活動をされています。多様であるがゆえに、行政の施策メニューに該当せず、支援が得られていない。そのために、関わる人の善意で成立しているが、継続のためには、システムとして支える仕組みが必要ですね。午後は日本政策投資銀行の観光振興セミナーが日航ホテル金沢で行われた。由布院観光総合事務所の米田事務局長、ゆふいん料理研究会代表の新江さんがゲスト。久しぶりに、懐かしい顔に会った感じです。私が米田さんに紹介した北陸の方々にもご案内しましたので、何人も集まっていただけました。
9月18日(木) 具体的計画
午後は城端でツーリズムの推進について打ち合わせ。ツーリズム協会を設立し、ツーリズム学校を開催してゆく計画です。ツーリズムは広域で連携しながら、魅力的なメニューをたくさん開発してゆくことが大切です。4商工会で連携して行っている「南砺の秋遊び」も確実にメニューが増えています。実験的試みで評価を把握し、改良を重ねることで、定番商品化を目指しています。夜は井波でTMOのワーキング委員会。具体的事業について企画案をまとめていただく。企画提案書を作成するということで取り組むと飛躍的なアイデアが出やすいものです。その上で、それらを体系化し、より精緻な計画として組み上げていかなければなりません。商工観光会館の場所の活用については工房長屋的な案とは全く異なる企画も登場し、検討の幅が広がります。最終的にどのような案に落ち着くにしろ、多様な企画が出てくることはいいことです。
9月17日(水) ふるさと百名山
加賀の中村元風さんから展覧会の案内が届いた。ホテル百万石さんと組んで進めてきた「ふるさと百名山」の作品が完成したとのこと。全ての都道府県の山が必ず入るように山を選定し、九谷焼の絵皿にしたものです。「日本百名山」の深田久弥の生誕100年の今年に向け、5年をかけて創作されてきました。9月28日から10月5日まで、ホテル百万石で展覧会が行われます。深田久弥は加賀市大聖寺の出身です。私・高峰が小学5年から高校を出るまで育った家のすぐ近所に生家がありました。深田久弥・山の文化館(大聖寺番場町18番地 TEL 0761-72-3313)も出来ています。一緒に楽しんでいただけるといいですね。

ふくら手色絵窯変 白山
9月16日(火) 竹の浦夢創塾
地域づくり情報誌「My Page」の取材のために、加賀の竹の浦夢創塾(加賀市大聖寺瀬越町イ19-2 TEL 0761-73-8812)に行く。かつての学校の建物を改装して活用しています。外観は懐かしい木造校舎そのものです。2階の廊下や階段なども、木造のままで心地よい。ハードを行政が整備し、管理運営をNPOで行うというスタイル。地域の特産品や手作り商品、飲食も提供していますので、軌道に乗せることも十分可能なはず。食堂の名物メニューはこっさめし(松葉を燃料にかまどで炊いたごはん)とへしこ(糠付け)。手打ちそばもレギュラーで出していただきたいところ。もっとお客様を集めるためには、情報発信を積極的に行うことも重要です。それと、瀬越の町全体が歩いて楽しい町になればと思います。ガーデンラリーの最初に描いたコンセプト「町全体を庭園に!」を実践していただきたいものです。

竹の浦食堂のかまど
9月15日(月) 久しぶり
5時36分の特急に乗り、松江を出発。岡山で新幹線に乗り換え、京都で雷鳥に乗り継ぎ、12時には金沢に着く。遠いようで、近い。車中、寝ている時間が長かったので、余計短く感じた。久しぶりに金沢に戻った感じです。多くの出会いと学ぶべき課題をたくさんいただいた旅でした。10月、11月と島根を訪れるので、それまでに、いろいろ勉強しておこう。特に津和野はもっと魅力的なまちにできそうですから、11月のセミナーが楽しみです。それまでに、商店や住民の皆さんに、自分の店や家を花などで飾ることを呼びかけていただけるといいですね。

津和野の酒蔵
9月14日(日) 地域づくりセミナー
六日市から浜田に車で行き、浜田から電車で大田へ。浜田の駅にあった観光協会で浜田市が作った石見神楽のビデオを購入。シリーズで制作されています。匹見でも作っていただきたいものです。大田の駅前でそばを食べ、セミナーに臨む。最初に基本的なことを30分程度お話しし、参加者全員に自己紹介をしていただく。後半はグループに分かれてディスカッションをしていただく。議論をまとめるところまでは一気にはいきませんが、地域の中で活動する多様な団体や個人がいることを知っていただき、直接話しをすることで、今後につながれば幸いです。年度内には何らかの形で、現場を体験する企画を実行したい。

大田で食べたおろしそば
9月13日(土) 源流シンポジウム
午前中は匹見町タウンホールで基調講演と特別報告を聞く。午後は第三分科会「源流の生活」に参加。三葛地区を見学し、夢ファクトリーでシンポジウムを行う。いろいろ、素材はあるけれど、私が最後に提案させていただいたのは、住民の皆さんが楽しめることをメインに活動されること。伝統を踏まえ新たな要素を付加してきている三葛神楽と美味しい山の幸ではないか。夜は六日市に移り、津和野町の斉藤さんや県の大田さん、財団の勝部さんと、11月のセミナーについて打ち合わせを行う。大体のイメージはつかめましたので、楽しみになってきました。

三葛地区のお母さんの手料理
9月12日(金) 津和野
半日かけて、津和野を歩く。駅のコインロッカーに荷物を預け、中心街から町はずれにある森鴎外記念館や西周旧居、太皷谷稲荷神社など、主なポイントを見てまわる。最後に駅前にある安野光雅美術館を見学。ゆったりと落ち着いた館内に、安野さんの文章付きで作品が展示されています。教室や図書室などの空間も魅力的でした。午後は益田で定住財団のメンバーと合流し、源流シンポジウムが行われる匹見町まで行く。今日は前夜祭であるが、台風の接近で断続的に雨が降り、テントの中で雨をさけながら、美味しい鮎や山菜料理をいただく。太鼓演奏や神楽も見せていただく。主催のアンダンテ21のメンバーと突っ込んで議論できたことが大きな収穫でした。

三葛神楽保存会の貴船
9月11日(木) ヒロシマ
12日、13日の源流シンポジウムへの参加と、14日に開催する太田市でのセミナー講師のために島根に向かうが、広島に途中下車。峠三吉の原爆詩集を読んだのが高校生のころですから、30年かかって念願がかないました。平和公園には海外からの人も多く、資料館ではゆっくりと展示を見つめている人が多かった。平和を考える場になっています。その後、小郡経由で津和野に行く。夕方の津和野町をひと回りし、夜の町も見学に行き、居酒屋にも入る。夜はひっそりとしている所ですね。

広島原爆ドーム
9月10日(水) 由布院の人材育成
来週の金曜日、日本政策投資銀行の観光セミナーがあり、由布院観光総合事務所の米田事務局長が講演されます。研修の意味で、まちづくりに関わっている若手も一緒について来るとのこと。ここが由布院の素晴らしいところです。どんどん若手を外に出して勉強させる方針です。観光協会の理事も若返っていますし、世代交代を着実に進めています。
9月9日(火) 「森林50選」を歩く
午後から石川の森づくりの実行委員会。秋の森づくり活動の検討と新たな活動について検討。金沢の卯辰山と白峰で植樹を行います。白峰では継続的に森づくりを行っている西山地区で植樹を行います。午後は「森林50選」(平成8年に発行)で紹介している森を歩くミニツアーを行います。地元の方にガイドをしていただければと思います。今後、継続的に「森林50選」を歩くミニツアーを実施してゆきたいものです。
9月8日(月) 井波の観光
井波町で中心市街地活性化基本計画策定委員会。基本フレームの説明をさせていただき、皆さんからご意見を頂戴する。大勢での会議でしたが、発見もありました。例えば、瑞泉寺は彫刻美術館みたいなものであるとのことです。一つ一つの彫刻について解説するだけで、十分楽しめそうです。井波の魅力の核はやはり、彫刻家が集積していること、工房で創作活動を見られるところもたくさんあって、それだけでも十分楽しいということ。ガイド付きで工房見学をして回ると、面白そうです。彫刻刀などの道具について、教えていただける店があることも魅力の一つです。彫刻総合会館も素晴らしい作品が展示されているのだから、解説に力を入れるといいですね。
9月7日(日) 宮沢賢治
勘違いから、7時前にはミルクイン江川を出発。ミルクイン江川さんでは夕食に熊肉やきのこ、川魚をふんだんに使った料理をいただきました。朝もあたたかいミルクをいただきました。あたたかな人たちです。遠野駅について初めて教えられたのは、仙台までは新幹線を使えば早いということ。そこで、新花巻で途中下車して、宮沢賢治記念館に行く。イーハトーブ館、童話村も見て回る。賢治記念館のスタッフは親切な感じで、宮沢賢治の世界に相応しいように感じました。周辺に展開している森も広々として、気持ちよい空間になっています。童話村の「賢治の学校」も体感型の面白い施設でした。

宮沢賢治記念館への森
9月6日(土) 遠野
仙台の秋保温泉の佐勘さんから十和田の小笠原さんたちに花巻まで、送っていただく。花巻からタクシーで遠野へ。遠野では、地域デザインネットのメンバーの菊池新一さんに、ご案内いただきました。まず、菊地さんが手掛けられた「道の駅・風の丘」でお話をうかがう。魅力的な施設になっています。並んでいる野菜や果物が新鮮で、安い。2億5000万円の売上があるというのもうなづけます。地元のお母さんたちが経営している5坪の「夢咲き茶屋」だけで5500万円の売り上げで、メンバーは次なることを考え中とのこと。リーダーも元気で綺麗な方でした。遠野の魅力が集約している場だから、年間で8億もの売上があるのですね。一番面白いのは、見晴しのよい場所を無料休憩所にしてあること。菊池さんは魅力的な人です。伝承館で民話の語りも聞かせていただきましたが、いい感じでした。宿泊は農家民宿のミルクイン江川さんで。夕食をいただきながら、菊池さんと話し会いました。

風の丘から遠野のまちを望む
9月5日(金) 教えと学び
「教える」ことのオコガマシサとタメライを抱きながら、むしろそこから「学びながら教え、教えながら学ぶ」という人間のいとなみをうかびあがらせていくこと、それが「教育」ということなのだ。『教育学がわかる』(AERA Mook13)の巻頭の佐伯教授の言葉である。教えと学びの相互関係性を意識し、教えることも学ぶことも、関係の中で達成されることを、学ぶ側も、教える側も考え続けないと・・・。学ぶとは真似ることからスタートし、わかるということは分けること。そのような学習からスタートして、創造に向かわなければならない。仙台、遠野に交流取材のために行く。仙台では秋保温泉の佐勘さんで、地域デザインネットのメンバーと交流する。最後は露天風呂で1時間以上議論。面白い夜でした。
9月4日(木) 風の盆の影響
朝一に井波町役場にお邪魔して、中心市街地活性化基本計画について打ち合わせ。その後、城端で織館の運営委員会に出席。8月は売上も体験もそこそこある。今のまま、推移すると当初計画の数字には近くなる。問題は自立経営が可能な状況にいかにもっていくかである。そのためには織館での体験メニューの多様化、オリジナルな織商品の充実が不可欠であり、町内外での人材のネットワークが必要です。この3日間は風の盆を見に来られたお客さんが多く来ていたようです。すごい吸引力ですが、周辺にそれだけ大きな影響を与えている「風の盆」のあり方を再検討しないといけませんね。ここでうかがうのも、マイナスのイメージの話しです。理想はよい関係を未来につなぐことができるような出会いの場となることです。午後はツーリズムの推進について、役場で打ち合わせ。
9月3日(水) 北陸・東海地域の広域ネットワーク
午後から富山で行われた中部経済産業局の「北陸・東海地域の広域ネットワーク構築実施計画策定調査」の第1回委員会に出席。地域活性化に取組む個人を主体としたネットワークを構築し、最終的には新たな観光産業を進行し、インバウンドの拡大を目指すというプロジェクトである。問題は、地域づくりに取組む個人はインバウンドまでの意識を持った人は少ないということ。ネットワークづくりは意義がありますので、先端にいる個人をつなぐ場をこの事業を通じてたくさん設けていただきたいものである。異質な人材が、それぞれの地域で出会うことで、新たな知は創造されるのです。その後、八尾に行く。雨が降りそうで降らなかったので、ゆっくりとおわらを楽しむことが出来ました。上新町や諏訪町通りは観光客でごった返していましたが、旧町の端にある西上町や天満町などはお客が少なかったですね。偉ぶった観光客や傍若無人なカメラマンが多くて、いやになる部分もありますが、八尾の皆さんは楽しんでおられます。おわら以外でも玄関先で花や灯りのアートを楽しんでおられるのがいいですね。

西町のおわら町流し
9月2日(火) 風の盆
午前は山中で女性部の会議に参加。湯座屋市をどのようにしてゆくかについて議論。方向性は明確に出たのではないか。常設市場を目指して、毎週開催を一つのステップにしてゆくこと。午後は、県庁で鯨フォーラムの打ち合わせ。ゲストの詳しいプロフィールと資料を追加でいただき、より突っ込んだシナリオを考えましょう。夜は八尾の風の盆に行く。本番を観るのは久しぶりである。お客の数が多いので、遠慮していたが、今後のありかたを考えるために行く。しかし、あまりの人の多さに、きめ細かく観て回る意欲が薄れる。観光会館前のステージや上新町のステージなど、見えやすい場所をいくつも設けていただいたのは良かったですね。スポーツアリーナからのシャトルバスはスムーズでした。

観光会館前でのステージ
9月1日(月) 商店街のイベント
能都町でまんなか市の検討会議。個店の頑張りと商店街としてのテーマ設定が必要。まんなか市では昨年11月から個別の店の具体的商品アピールを通じて、個別店鋪のお客さんを増やそうということで進めてきたが、積極的に取り組む店と、おつきあいで情報を出している店が明確に色分けされてきている。一段のステップアップのためには、毎月か季節毎にテーマを設定して、テーマに沿った企画を考えていただくことにしたい。具体的なアイデアを考えやすくすることと、お客様への訴求力を高めることが課題です。マイバッグ運動をまんなか市の際に行う方向で検討することにも。チラシの経費を自分達でまかなう為にも、価値のあるイベント、効果のあるイベントにしなければならない。少数精鋭で議論すると面白いアイデアが出るものです。

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