古畑 峰花さん(ふるはた みねか)

アロマセラピスト。2006年に大阪から能登へIターン。珠洲市で海の見えるエステサロンを開業し、能登の天然素材を用いた石鹸づくりも行っている。


デザイナーからセラピストへ

大阪で子供服のデザイナーをしていました。その後、ブーケのデザイナーを経て、ウェディングプランナーになりました。一生もののウェディングはプレッシャーが大きくて、眠れない日もありました。疲れを癒すために通い詰めたトリートメントに興味を持ち、勉強をはじめました。国内だけでなく、ハワイでもエステの資格を取得し、経験を積みました。

 

能登の海はハワイに似ている

友人が能登に嫁いだ縁で、年に1、2回は遊びに来ていました。能登は自然が豊かな印象でした。日本海は荒波だと言うけれど、とても穏やかで女性的なハワイの海に似ていました。今も変わらず、好きだなという感じです。 海が大好きで、海の前で仕事がしたいとずっと考えていました。そんな時に能登の友人から仕事の誘いがあり、とにかく行こうと。2006年に段ボール2つでやって来ました。

 

能登の素材で優しい石鹸を

お客様からアトピーの相談を受けたことで、環境とお肌にいい石鹸を作りたいと思うようになりました。能登の素材は誰がどのように作っているのか、すごく明確でした。生産者にお話を伺うと、ご苦労がわかり、素材への愛着を感じました。二三味さんの大浜大豆、キャロラインさんのハチミツ、大野さんの炭、鍵主さんの珪藻土。体に優しく、栄養価も高い。どれも地域の宝です。

 

この先も能登で暮らす

2013年春、海の前に自宅を建ててサロンをはじめました。おばあちゃんになっても、ずっとここにいようと思ってから、先の生活が見えてきました。地域の方との付き合いも深まり、環境や食材のよさがさらにわかるようになりました。長野県出身の旦那さんとは、能登で知り合いました。

 

受け入れてくれるところ

都会はモノで溢れています。逆に田舎には可能性という隙間があって、受け入れてくださる大らかさがあります。よそから来たのに「いいよいいよ」って。だからここにいられるのかもしれません。無理せず、自分のペースでやっていきたいです。お客様が求めていることに、上手くハマったらいいなと思います。

 

slow care niji hana oto エステサロン
〒927-1213 石川県珠洲市野々江町ワ部8番地13
TEL.090-3292-2317
http://nijihanaoto.blogspot.jp/

聞き手/小山可奈子(中央大4年) (2013年8月に取材しました)