写真:宇出津湾越しの立山連峰(ちょっと遠いですけど💦)、空気がきれい~
2020年11月、立冬
暦の上の季節は旧暦なので、グレゴリオ暦と季節の進み方が違いますが、立冬を迎えるとカニ漁が始まり、「鰤起こし」の雷が鳴り、立冬の名の通り北陸の冬が始まります。
今年もあと2か月弱。2020年はいろんなことが変わった年でした。
新型ウイルス感染拡大、祭りやイベントが次々と中止となり、お休みを楽しむ雰囲気もなくなり、心落ち込んだ今年一年。
「新しい生活様式」なんて、むかつく言葉もでき(Oops!)、コロナ禍の生活の重箱の隅をつつくようなニュース&ワイドショーに辟易とし、すっかりTVを見ない生活となりました(Loveラヂオ)。
閑話休題。。。
コロナ禍にあって、私の生活はそこまで大きな変化はありません。
移動は車だし、外で食事したり飲みに行くことは元々多くなかったし、大勢の人が集まる場所は多くないし。緊急事態宣言時は、人と会うことを自粛していましたが、それ以外はいたって普通。
でも。東京に行って友人に会ったりお買い物できなくなったことや、家族に会いに帰れなくなったこと、仕事がいっぺんに止まったことなどが、少しづつ気持ちを落ち込ませていきました。
そんな時に気持ちを持ち直すきっかけになった出来事が、2つありました。
1つは、緊急事態宣言時の頃、出かけることがためらわれ、「ステイホーム」な日々の中。
ある日の早朝、大きな音で目が覚めました。それは田んぼを耕す耕運機の音。
あー、田んぼ始まるんだ、こんな時でもこれは変わらないんだ、って、ホッとしたんです。
2つめは、農家さんの草むしりを手伝ったこと。
2か月弱、仕事が止まりすることがなかった時、家にいると腐っちゃうわと思い、知り合いの農家さんにお願いして畑の草むしりを志願しました。
草むしりをしながら思いつくまま世間話をし、半日頑張っても一畝終わらない無常さに「明日こそは」と闘志を燃やし、2週間ほどのお手伝いでしたけれど、気持ちがすっきりしたのです。
どちらも偶然に農家さんの話になりましたが、人と話すこと、太陽の下で仕事すること、気持ちが疲れているときは体を使ってリフレッシュすること、そして、頼れば快く受け入れてくれる人が居ること。このことがなければ、気持ちの落ち込みは止まらなかったのではないかって思います。
コロナ禍にあって、この先どうなるんだろうって考える日が多いですが、能登にいると「なんとかなる」と思わせてくれる人と、どっしり構える自然の風景があるから、私はきっと大丈夫って思います。
2020年を振り返るのはまだちょっと早いですけれど、能登に来てよかったと思うことが多い、一年でした。