田舎の家は住んで育てる

写真:納屋にある米用の冷蔵庫、、、家主の置き土産、でかい

2020年3月、啓蟄。

移住した人に「移住したとき何が大変でした?」と聞くと、ほとんどの人が「家探し」と答えます。
都心部でも自分の条件にあう家探しは大変ですが、田舎の家探しの大変なところは「すぐ住める家が少ない」こと。

空き家バンクに掲載されている家を見てみると、住んでいた方の荷物がそのまま置いてあったり、水回りなどの修繕が必要だったりするので、住めるようになるまでどれくらいの費用がかかるのか、どこまでやる必要があるのか、どの業者にお願いすればいいのか?知らない土地だった場合には、誰を信用してお任せするのが良いのかも、分かりませんよね。

田舎での家探しは、その地域を良く知っている市町村の移住相談窓口、または、当機構のような広域担当の移住相談窓口に相談するのが吉です。
面談を通じて、移住後の生活の仕方、どんなところに住みたいかなどをお伺いしながら、条件のあう家探しのお手伝いをいたします。
そして、候補となった家の修繕などにかかる費用や、地域の業者さんのご紹介、使える支援制度(補助、助成金)などをお調べし、かかる費用概算をお出しするお手伝いも可能です。

良い条件の家は、空き家バンクに載るととすぐ借り手・買い手が決まってしまいますので、移住相談窓口の担当さんと密に連絡を取るのも、良い家探しの条件ですね。
また、大家さんから直接借りる、売買する方法もありますが、不動産会社を介した方が諸々面倒がないのは、都心部と一緒でございます。

そして、良い物件が見つかったら、物件確認のついでに集落の区長さんに会っておきましょう。
どんな集落なのか、集落の行事のことや、区費がどれくらいなのかの確認もしておけば、後々安心です。

田舎の家賃目安は、2~3万円くらいでしょうか。もちろん条件によって変わります。
最初家賃を聞いた時、自分が東京暮らしをしていた時の駐車場代と変わらんじゃん!と衝撃を受けたことを強く覚えています(しかも屋根無し駐車場だった。。。)

どんなところに住んでも、住んでしまえば自分の家、城、棲家、そこが家。
田舎の家は古い家が多いですが、少し難があっても、自分で手を入れたり工夫したり、家を育てるように住んでいただければ田舎暮らしがより楽しいものになると思います。