情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
NPO法人
わくわくネット・はくい

代表/轟 千栄子
羽咋市鶴多町亀田17番地
羽咋市文化会館1階 〒925-0027
TEL 0767-22-0909
URL http://www.wakuwaku-net.org/
E-mail wakuwaku@po4.nsk.ne.jp

地域づくりの活動を活発化させるには、それらの団体に運営の助言や情報提供などを行う中間支援組織の働きが不可欠である。羽咋市でその役割を担っている特定非営利活動法人わくわくネット・はくいを訪ねた。

MyPage19号に掲載(2007年3月発行)

 わくわくネット・はくいの設立は、羽咋市が「いきいき市民活動推進条例」をつくったことが契機となっている。この条例は市民参加でつくられたが、そこに携わった市民が「はくいNPOセンター設立準備会」を立ち上げ、それが今日のわくわくネット・はくいとなった。条例は2003年4月に施行され、条例に従って羽咋市市民活動支援センターが文化会館内に開設され、2004年4月に同センター内にわくわくネット・はくいが事務局を開いた。
 このように羽咋市と歩調を合わせて設立された経緯があり、その活動は・市民団体の中間支援と・羽咋市との協働のまちづくりの二本柱で構成されている。協働のまちづくりでは市の施設の管理業務を委託されており、それがこの団体の際だった特徴となっている。平成18年度で見ると、事業費約1500万円の約95%を、この管理業務が占めている。
 施設の管理委託は、コスモアイル羽咋、市立図書館、市民活動センター、文化会館、中学校の図書館があり、具体的には常勤または非常勤のスタッフを9名配置している。

ワークショップなども行っている
 中間支援の活動としては、羽咋市市民活動支援センターの運営を委託され、市民団体の相談業務や交流サロンによる「場所提供」を行っている。市民団体からは会員を増やすための工夫やNPO法人格取得の相談などがあるという。

市民わくわくアカデミーを開催
 協働のまちづくりでは上記の施設管理の他に、市の他の部署との協働で「市民わくわくアカデミー」などの研修や男女共同参画などの啓発事業を行っている。
 事務局スタッフの澤田桂子さんにうかがった。羽咋市との協働事業が多いことについて澤田さんは、行政のバックアップがあるため市民からの信頼性が高く、わくわくネット・はくい単独ではできないことがたくさん出来ているという。
 一方、市の各部署の協働への理解が進んでいないことも実感している。講座などの開催をきっかけにいろいろな部署と横のつながりが出来る。いい機会だから意見交換したいのだが、市民の意見が通らない、話しが一方通行のまま。こんなことをしばしば経験する。市の職員は「市民との協働による相乗効果」と言葉では理解していても、現場で活用できないケースもあるようだ。
 市からの委託事業に時間をとられ、わくわくネット・はくいの自主事業が少ないことも課題だという。自主財源がほとんどないことも大きな課題だ。中間支援のNPOはNPO経営についてのアドバイスをますます求められるようになるが、経営経験を持たないことはアキレス腱になりかねない。
 市民と行政とのコーディネートはこれから重要になるばかりで、わくわくネット・はくいに寄せられる期待は、市民、行政ともに大きい。中間支援組織が市民の力でパワーアップすることが求められているようだ。

vol.19 「団体紹介」へつづく

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