|
1.はじめに 沖縄大会では、沖縄県の各地域で17分科会に分かれて開催された中で、第5分科会の研修に参加しました。 第5分科会の「イチグシチャー」分科会は「環になってつなぐ環境まちづくり」と題して、環境保全型まちづくりに関心のある研修生40名が参加して研修交流を行いました。 21世紀は、環境問題が最優先に取り組むべき課題だと思っております。市民活動団体としての取り組み方、市民ネットワークの結び方、個人の意識付けの手法等について、この分科会で教えて(エキスを)もらおうと思って参加しました。 2.第5分科会に参加 「イチグシチャーまちづくり市民の会」の主催による「語らいミニシンポ」と題した事例発表を聴きました。 この市民の会は、環境保全型まちづくりを目指して結成された8つの市民グループがネットワークを結び、川づくり・川遊び、海遊び、緑の保全、ゴミ問題、子どもたちの健康の問題などの環境をテーマとして、情報や人材の交流をしているネットワークの団体です。 ミニシンポでは、次の会のプレゼンテーターが発表されました。
寺田コーディネーターによるまとめは次の通り。
3.交流会・夜なべ談義 バーベキューを囲んでの交流会では、うるま市長も一緒になって話の輪に入って(市長と市民との連帯感が感じられた)和やかな交流をもつことができました。また、沖縄独特の伝統音楽・芸能を披露していただき、沖縄の歴史や文化を感じさせていただきました。 沖縄の活動団体の方々が作ってくれた手料理での夜なべ談議は、心が和み、話に花が咲きました。市民活動を行っているもの同士でのまちづくりの話は、苦労話や本音トークができました。「同じ悩みがあるんだナー。中だるみをしていられないゾー」と思わせるエキスを沢山もらいました。また、初めて知り合った参加者とも親しくなり、たくさんの友達ができ、次回の大会の参加を約束しながら、温かい心からのもてなしに満ち足りた夜を過ごしました。 4.現地研修会 この分科会の活動の拠点になっている天願川の源流である「ビオスの丘」を案内してもらいました。原生林の中に蘭の花が咲き乱れ、希少昆虫が数多く生息する中、渡り鳥も羽を休めていました。 しかし、下流域では自然が崩壊しかけてきました。そこで、この環境を保全しようと市民の会の団体がそれぞれ独自の活動を始めました。その一つの団体である「具志川ちょうちょう愛好会」が生命と自然の大切さを知ってもらおうと育てたチョウを参加者全員で放蝶しました。私たちもこの自然をこれ以上壊さないようにと願う気持ちで記念植樹をして祈りました。そして、一人ひとりの熱意が環境の保全につながるんだということを実感した現地研修でした。 5.大会に参加して 地域づくり沖縄大会に参加して、戦争から得た命の大切さを誰よりも知っている沖縄住民がネットワークを結び、環境をキーワードとした活動が環境保全型まちづくりを目指して、自分たちで立ち上がろうしている熱意が、実現につながるんだということを教えられました。 米軍基地による収入源があるが故に、開発が進み過ぎて環境が汚染されてきたそうです。米軍基地が撤退したところは、基地の建設により開発ができなかったため(おかげで)自然が残っておりました。 うるま市具志川の住民は、「これ以上の開発はやめよう、自然を未来に残していこう」と、危機感に迫られて環境保全活動を始めたとのことです。みんなが環境について考えれば、環境汚染や地球温暖化を防止することができると思います。一人ひとりが意識すれば変える力を持っていることを忘れないで、「自然が残る環境」を守り続ける活動を展開していってほしいと思いました。 環境問題は、全国的な問題となっている昨今、私たち「まなびめいと御祓」の参加者みんなで、「便利さばかりを求めないで自然が破壊されないよう、みんなで、身近な所から取り組もうね!」と誓い合いました(エキス、ゲット)。沖縄独特の自然・文化にふれながら、全国の地域づくりに頑張っているみなさんと出逢い、交流を深められた有意義な研修であったと思います。 また、一昨年の石川大会において沖縄大会の参加の約束を交わした島田さんの好意(案内)により、自然が今も残る伊計島の海岸の砂浜を素足で散策しながら、珊瑚を採取させてもらいました。島民が自然そのままの島や海岸を守り、島の恵みを活かしながらそれを生活源にして暮らしているそうです。名護市では、特産のタンカンの収穫・試食を体験させてもらい、太陽いっぱいに育った甘さに舌鼓をうつと共に、生活の様子や家族の温かさを教えていただきました。観光では得られなかった体験ができ、沖縄にどっぷり浸かって、いろんな人たちとの交流が図れて沖縄を満喫してきました。飾らない人なつっこい沖縄の人たちが大好きになりました。
|
vol.18 次の「交流会報告」へつづく | |
MyPageトップ(全号もくじ)へもどる |