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多くの皆さんからレポートをいただきましたが、第10分科会に参加された柳田の谷坊さんと第9分科会に参加された七尾の竹内さんのレポートを紹介させていただきます。
大淀町よりバスに乗ること約30分、段々道幅が狭くなり、車の交差ができなくて山側の木の枝がバスの窓をカタカタ叩く音がするところを過ぎると、やがて山々に囲まれた盆地の中に、ぽっかりと施設の建物が現れました。 迎えて下さった方々は、どなたも親しみ深くにこやかで、嬉しくなりました。歓迎セレモニー会場に入ると、正面に「何もない‥から、始めました」と書いてあり、何もないのは自分の村と同じやなぁと思っておりました。 しかし、日程を消化していくうちに、「何もない」ということは、又「何でもある」に転換することが出来るのだということに気付かされました。 迫り来る急傾斜の山の中、田らしきものも殆どない地域が活気ある村に変わっていくということは、どれだけの努力と忍耐の繰り返しであったろうかと推測します。村民一体となって何かをしなければ、という団結の心が結果を生み、明るい村というイメージを生んだのでしょうか。 ■基調講演で学んだこと 主題「もてなしの心」
■交流会で学んだこと
■地域の活性化につながったものとして(自分なりに) [1]どのプロジェクトも横の糸でつながっていて、意見を出し合い、なにより協力を惜しまなかったこと。 [2]横糸の活動をまとめ、若者プロジェクトが縦糸となって、更に強固なものにしたこと。 [3]グループ活動に対して、村の行政が講師、指導者、必要な素材などを惜しみなく投入し、援助したこと。 [4]他人から強制されたものではなく自主的に参加し、自分がその一員であるという喜びを持っていること。 [5]交通は不便な過疎の村なのに、中心部へ就職した若者でUターンしてくる者が増えているということ。 私は短い時をこの村で過ごし、本当に多くのことを知り、感動し、全ての面においてまだまだ好条件の我々は、もっと頑張る余地のあることを悟りました。 川いっぱいに流れている美しい水と、清々しい村民の笑顔に、元気を身体一杯にいただいて帰ってきました。有意義な大会に参加させていただきました、県当局をはじめ、お世話くださったスタッフの方々に、心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。 (谷坊 貴美子/柳田村)
私たち「まなびめいと御祓」は昨年4月に発足したばかりなので、昨年の9月に開催された地域づくり石川大会第12分科会にお手伝いさせていただき、初めて全国から集まる研修交流会の存在を知りました。そして、研修交流会に魅せられました。あの余韻が忘れられず、今回の奈良大会に参加しました。 神秘的な霊場「吉野・大峯」の大峯奥駈道が世界遺産になったことを契機として、小さな吉野の住民が「吉野のまちづくり」に一緒になって取り組んでいる姿が、とても活き活きとして映りました。 自分の住むまちに愛着を持ち、この町に生まれ育ったことを誇りに思っていることが、分科会においての「まちづくり活動」の事例発表を聴いて、ヒシヒシと感じられました。 この大会に参加して、「現状に満足せず、常にステップアップを図ること」、「観光による交流人口を増やすことばかりではなく、まず自分たちが住んで暮らしやすく、楽しい町にしていくことが大切」ということを学びました。「帰ったら自分たちも頑張らなきゃー」と心に誓いながら帰路につきました。有意義な研修交流会でした。 (竹内 登喜子 まなびめいと御祓) |
vol.16 「参加団体紹介」へつづく | |
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