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ファッションをお仕立て [そうけじま]
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■手づくりのお店 以前は洋装店で、生地を買っていただいて洋服に仕立てるという仕事をメインにしていました。それを、コートやスーツ、バッグなどを手づくりして販売するお店に、方向転換したのが数年前です。それも、着ものや古布を活かして作っているので、独特の雰囲気のあるファッションに仕上げており、皆さんにご好評をいただいています。 お店の奥にミシンを置いてあり、そこで私がミシン掛けをしています。服の関係は、ほとんどここで作ったものです。 ■ゆっくり見たくなるお店 ペンダントやネックレスはうちで作っています。商品点数は、大体常時かなり置いているつもりです。だから、ゆっくり見ていただけると良いんですが、団体旅行で来られた方なんかは、やはり自由時間が足りないみたいで、「あら、こんなお店があった」と言いながら入ってきたけど、「でも時間だ。もっとゆっくり見たかった」と残念そうに帰って行かれるお客さんも多いですね。でも、それが下見代わりになって、あとから個人で来てくださった方もいらっしゃいました。 うちは、靴を脱いであがるようになっているんですが、それで「落ち着いて見られる」と言っていただけます。 ■可愛い顔のお人形 お人形は、最初自分でも作ってみたんですが、顔のあるものはやはり難しくて。それで今は仕入れています。だから、顔の入っているものは、手づくりではあるけれど、私の作ったものじゃない。わらべ、うさぎ、金魚などいろいろ。顔が愛らしいので評判も良いです。 バッグも、裂き織りの方から仕入れているものもあります。アイディアを出し合って新たな商品を作っています。 ■気持ちよく仕立てて、気持ちよく着ていただく 古布など、素材の調達方法はいろいろですね。蚤の市では自分が「良いな」と思ったものだけ。値段もだんだん上がってきていますね。あとは、お客さんがくださる場合もあります。家を建て替えるから、というきっかけが多いです。 全然知らない人が、どこでどう着ていたか分からない着ものはイヤなんです。それは仕立てるときもそう。だから、顔が見えていれば気持ちが楽ですね。蚤の市で買ってきたものも、家でまず洗濯します。この間も大島の男物を全部ほどいて、浸け置きして洗濯し、さらに浸け置き、と繰り返しました。2回することで随分きれいになるし、そうすると、仕立てていてもすごく気持ちが良い。着る人もやっぱりそうだろうと思うんです。 ■ひと桁間違ってない?と心配される良心価格 タンスに眠っているものがあるなら、仕立て直しますよって声をお掛けしています。お受けしたときには好みを聞いておいて、どこかに配色したりします。古き良きものを再生するという仕事は、時代に合っているのかな、と思っています。 結構安くしているので、東京あたりから来た人には、「ひと桁間違ってない?」って言われます。「良いんや。うちで作ってるから、これだけで良いんや」って話をするんです。 うちは、お店がちょっと目立たないのが弱点なのかも。外からはちょっと中が見えづらいかもしれませんが、遠慮なくお入りください。中に入ってしまうと、外から見えないお蔭もあって、ゆっくり落ち着けるのかもしれないですけどね。 |
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