究極の「はす蒸し」レシピ。加賀れんこんの美味しい食べ方は、カニのはす蒸し。

はす蒸しのレシピ、大公開。もっちり甘い根菜の持ち味を活かす。

れんこんが持つ、上品な甘みを最大限引き出す究極レシピをご紹介します。それは、石川県の郷土料理「はす蒸し」に、カニミソをふんだんに詰め込んだ贅沢料理です。

「えっ、カニなんて、すぐに手に入らない。。。」という場合も、大丈夫。好きな具材で、代用しましょう。

れんこんは秋冬が旬の根菜であり、その持ち味を最大限引き出す調理方法こそ、すりおろし&蒸しのコンビネーション。この合わせ技によって、れんこんはモチモチとしたボリューミーな食感となり、胃袋にドシンとくるヘビー級満腹料理に大変身を遂げます。はす蒸しを箸で割ったときに、中から「カニミソ」が現れる仕掛けは、まさにメインディッシュにふさわしい演出です。

蟹とれんこんで紅白を織りなす「はす蒸し」は、大晦日や正月、お祝いのときなどに作りたい料理です。

目次

はす蒸しレシピ|その秘訣は、贅沢カニ尽くし。

石川県には香箱(コウバコ)ガニと呼ばれる、冬の御馳走があり、漁期中(11月上旬から12月下旬にかけて)はスーパーで購入できるほど身近な食材です。

その美味しさを最大限引き出すには、どのように料理するのがよいのでしょうか?やはりカニミソをふんだんに使った、はす蒸しが一強ではないかと。

しかしながら、蟹を簡単に入手できない地域もあるかと存じます。そんなときは、好きな具材を詰め込んでください。

いっそのこと肉料理をつくるような意気込みで、肉まんのように包んで、蒸し上げるもの良いでしょう。モチモチの生地と相まって、まさにメガトンヘビー級の料理が完成です。

材料(4人前)
はす蒸し】
香箱蟹(コウバコガニ)2杯
蓮根5節
少々
醤油少々
ゆずの皮(あれば)
【具-カニミソのソース】
かに
※香箱ガニがおすすめ
2杯
味噌少々
少々
【餡かけ】
出汁適量
片栗粉適量
薄口醤油お好み
お好み
みりんお好み
お好み
作り方
01.小鍋で、かにみそソースを作る。
02.蓮根をすりおろし、少し水気を切り、塩や醤油を少々加える。
※石川県産の「加賀れんこん」は、デンプン質を多く含むと言われており、つなぎを入れる必要はありません。通常の蓮根を使う場合は、片栗粉などを少量加えてください。
03.クッキングシートを小さく切っておく。あとで、はす蒸しをのせる。
04.蓮根生地を手に取り、お饅頭を作るように、かにみそソースを包み込む。クッキングシートの上にのせる。
05.蒸し器で10分ほど蒸す。
06.あんをつくる。小鍋にみりんや酒を加えて、煮切る。出汁を加え、薄口醬油と塩で味を整える。出汁が温まったら、水溶き片栗粉を加えて、とろみをつける。
※甘みがほしい場合は、みりんや砂糖で甘さを調整する。

なぜ「はす蒸し」=加賀れんこんの美味しい食べ方なのか?

石川県金沢市が主な産地である「加賀れんこん」の最大の特徴は、デンプン質の多さ。それゆえ、はす蒸しを作る際も、片栗粉などの「つなぎ」は一切不要です。

すりおろすだけで、お饅頭のように丸めることができ、蒸しあげると「もっちり」とした、ねばりのある食感となります。特に秋以降に粘度が高まり、根元に行くにつれ、モチモチとした食感を楽しめます。

れんこんは、縁起のよい食材として知られています。輪切りにすると、沢山の穴が開いていることから、「将来の見通しがきく」と験を担いだ、酢れんこんはおせち料理の定番です。

であるなら、すりおろした加賀れんこんには「粘り強く」という意味をこじつけたいところ。

「はす蒸し」のアレンジレシピは、カリッとモチモチの蓮根ボール。

カニが手に入らないときは、シンプルな材料でつくる蓮根ボールを試してください。蒸し&揚げによる、カリカリモチモチ食感が絶品。

蓮根の甘みを味わえる一品です。

材料(4人前)
蓮根5節
片栗粉小さじ2
少々
醤油少々
サラダ油適量
作り方
01.蓮根をすりおろし、少し水気を切り、塩や醤油を少々加える。
02.モチっと感をアップさせるために、片栗粉も混ぜる。
03.れんこんを一口大に丸め、キッチンペーパーの上にのせる。
04.蒸し器で10分ほど蒸す。
05.170℃の油で、こんがりと揚げる。
06.塩をつけて食べてもよし。
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