情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
能登島在所マップ作りプロジェクト
代表/姥浦 千重
担当/谷内 玲香
七尾市能登島八ケ崎町6-6
〒926-0202
TEL&FAX 0767-84-1173
URL http://www.notocafe.com/
http://blog.goo.ne.jp/
2005年4月、能登島に一軒のカフェがオープンしました。その名も能登カフェ。オーナー姥浦さんの「能登島のお散歩マップを作りたい」という一言から能登島在所マップ作りは始まりました。

MyPage19号に掲載(2007年3月発行)

 「実際に歩いて感じた能登島ならではの魅力をまとめた、観光施設案内ではないマップをつくろう!」と、第1弾は能登島の東の端、能登カフェのある「八ヶ崎」からマップを作ってみました。
 呼びかけに集まってくれた10名+ワンコ2匹で、在所の小学生の女の子に教えてもらいながら歩きました。在所のばあちゃん達の「こんなとこ何もないわいね〜」という言葉に反し、あるわあるわ!ステキな場所!風景!昔話!メモしながら歩き、不思議に思ったことは後日地元の人に教えてもらい話題を掘り下げました。半年をかけて会議で検討を重ね、島の雰囲気が出るように手書きで「八ヶ崎マップ」が完成しました。
 完成イベントでは、マップを見ながら在所を歩く「味噌汁ウォークラリー」も開催しました。マップを作る中で、八ヶ崎では今でも手前味噌を作っている家がたくさんあり、その味噌で作る魚の味噌汁はすごくおいしい・・と聞いたことがヒントとなりました。家の軒先で味噌汁を振舞ってもらい、参加者はマップと箸とお椀を持って回るというものでした。
 結果は大成功!味噌汁はおいしく、協力してくれたばあちゃんたちも「こんなことで喜んでもらえれんね!?」と元気づきました。味噌汁を通して能登島の魅力をたっぷり感じた一日でした。
 マップ作りを通して知り合った人の話こそが面白いのですが、マップ1枚ではとても載せきれません。そこで雑誌を作ってみました。雑誌の名前は島の方言にちなんで「Oine(オイネ)」。在所マップの方向性はそのままに、おばあちゃんのファッションチェック、島のおもしろい人たちの対談、風習・お祭り・昔話など、島の日常があふれた雑誌になりました。
 2006年6月に創刊し、現在は第3号まで発行していますが、年間購読者は全国に100名を超え、地元の民宿やお店の取扱い店も増え、テレビ、タウン誌でも紹介され、マップ作りと合わせて注目されています。
 第2弾「曲(まがり)マップ」では、能登島小学校の総合学習と連携してマップ作りに取組むなど新たな展開も。完成イベントとして「野草天ぷらウォークラリー」も開催。道々食べてみたい草を摘みながらゴールを目指し、ゴールの満開の桜の下で花見をしながら天ぷらにして食べました。参加者からは「能登島には何度も来ているがこんな島を見たのは初めて。すごくよかった。本当に住みたくなった」との声もあり、私たちの想いが伝わったのだと感激しました。
 現在は第3弾の「南マップ」を製作中。「こんな田舎、何もないわいね!」という在所のおばちゃんたちもいますが、素晴らしい能登島に暮らすことを謙遜しているだけに違いありません。そんな地元の人たちとともに、出会いを深めながらマップ作りを進めていきたいと思っています。

vol.19 「団体紹介」へつづく

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