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古民家キャンプ
紡がれた里山の記憶と
山奥に息衝いた
自然に優しい暮らし方を
あたらしい世代へ繋ぐ。
人とともに成長する里山を
ずっと見守る。
昭和の山村を、将来へと守り継ぐ。
PROLOGUE
囲炉裏から昇る煙を逃す「煙出し」に
べんがら色の赤瓦。
これは石川県加賀市の東にある
険しい谷間に軒を連ねる古民家の特徴です。
山の中で耕せる水田は限られており
冬は雪深い銀世界となる東谷地区では
どのような暮らしが営まれてきたのでしょうか。
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ここでは見渡す限りの山々が恩恵であり
薪炭により熱エネルギーを自給し
傾斜地の焼き畑から食料を補いました。
江戸時代の宝永元年(1704)には
大聖寺藩の御用炭を生産し
生活の糧を得ていました。
炭焼き集落にとって、木は財産です。
とはいえ全てが伐られるわけではありません。
雪崩を防ぐための、斧いらずの森
川辺に並んだケヤキの護岸
湧き水を蓄えるブナ林
これらは厳しい自然と共生するための
知恵であり、節度です。
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やがて石油やガスが家庭に浸透すると
木炭は日常生活から影を潜めました。
人々の離村によって
途絶えつつある里山の記憶から
次の世代は何を学びとれるのでしょうか。
木を活かし、木に守られる暮らしを
古民家キャンプで見つめましょう。
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古民家キャンプ
囲炉裏を焚き、森を探検し、山の暮らしに巡り合う。
囲炉裏で
炭火焼き
古民家を訪ねて、炉端焼き体験。
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里山は、食材の宝庫です。
その旬は、瞬く間に過ぎ去り
季節を駆け抜けるご馳走が
山林や田畑で次々と育ってます。
炉端焼きの体験を通じて
炭が秘めている可能性を
探りましょう。
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澄んだ
森を探検する
自然と共生する知恵を学ぶ
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森の清らかな空気を
肺いっぱいに吸い込んで森林浴に
出かけましょう。
まるで森が歓迎しているかのように
山菜や鳥のさえずり
木陰や湧き水が出迎えてくれます。
山奥でひっそりと営まれてきた
自然に優しい暮らし方に迫ります。
生き物に
優しい農耕
土に触れ、食材を育む体験
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緩やかな傾斜地に設けられた
小さな棚田と畑。
囲炉裏から出る灰や生ゴミは土に還り
農薬を使わずに米や野菜を育て
ホタルやタニシも生息しています。
生態系に配慮した
循環型の暮らしに触れてみませんか。
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創造力に満ち溢れた、山の暮らし。
MESSAGE
東谷地区には100年先へと
守り継ぎたい山村風景があります。
赤瓦の古民家や小さな棚田、石垣や薪炭。
これらは先人の手から生まれたものです。
身近にある資源で工夫する
山の暮らしぶりは創造性に富んでいます。
「古民家キャンプ」は
“余暇としての野営”という枠組みを飛び越え
伝統建築と自然環境を次世代へと繋ぎたい
という想いから生まれています。
山の暮らしから、何を学ぶことができるのでしょうか。
私たちが守りたいのは、後世への未知数の影響力です。
周辺情報
ぽかぽかの温泉、火山の恵みと暮らす。
石川県加賀市では
温泉へ通う暮らしが営まれています。
住民のあいだでは「総湯」と呼ばれる共同浴場へ
頻繁に足を運ぶ習慣が根付いてます。
市内には3つの温泉観光地
山代、山中、片山津があり
それぞれ泉質も異なり
総湯を入り比べる「利き湯」も楽しめます。
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日本海の幸を、いただきます。
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日本海は魚介類の宝庫です。
地元の橋立漁港にも
四季折々の魚介類が水揚げされています。
加賀地方の食卓を支えているのは
底引き網、定置網、素潜りなどの漁法です。
土地に根差した漁や料理といった方法を経て
海の幸は器のうえで彩られます。
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