能登の春はのどけからまし

写真:春~!ポカポカです(能登の貴婦人近影)

2021年4月、灌仏

三寒四温とはよく言ったもので、暖かい日と肌寒い日のサイクルが見事な今日この頃。
放射冷却ゆえの朝晩の冷え込み厳しく、暖かい日を知ってしまったこの身には、辛い、凍みる。
昼と夜の寒暖差は、砂漠なみですよ(昼:18度、夜:3度、これマヂ)。
外は陽ざしいっぱいで、ポカポカ陽気の日でも、能登の家の中はまぁ寒い。
おばあちゃんたちが外でひなたぼっこする、あのよく見る田舎の風景は、住んでみて納得。
だって、家の中より外の方が暖かいんですもの。

冬の間は、薄手のダウンを家の中でも着て、そのまま外に出かけるっていう生活でしたけれど、今の季節は一枚脱いでからお出かけするっていう、不思議な生活。
今日も今日とて、お天気だから歩いて郵便局まで行ってきましたが、外はあったかいわぁ。。。家で来てたパーカーを脱いで出かけてきましたよw

春になると、その楽しみは「山菜」。
早春のフキノトウ、今時期はワラビにコゴミ、ゼンマイ、タラの芽、山ウド。山菜の女王コシアブラは春に一度は食べたい宝食材。もう少しすると、「タケノコ出た?」「今年は表年らしいよ」などなど、タケノコ情報が飛び交います。

食いしん坊の私ですが、無類の無精者なので山菜採りは行かない(行かない)けれど、そんな私がいそいそと採りに出かける春の山菜が、クレソン。
きれいな小川に自生しているクレソンは、地元に人にはあまり人気がないのか、いつ行っても「ごっそり」生えてます。
東京で買うと以外とお高いクレソン、能登にいればタダで食べ放題。
サラダでも、炒めてもお浸しでも、天ぷらも美味しいクレソン。そろそろ時期ですかねぇ、楽しみです。
※限りある資源、もちろん食べられない以上には採ってはいけませんよ(自戒の念をこめて)

そしてそして。お話ししておきたい能登の春の物、それは”ワカメ(若布)”。
日本で流通しているほとんどのワカメは養殖ですが、能登は天然物がございます。
このワカメの旬は春、春の季語にもなっておりますね。
新物のワカメは柔らかく、しっかりとした歯ごたえが別格です。
さっと湯がえると、鮮やかな緑色になるのがなんとも楽しい。
昔は時化の後に海岸に流れ着いたのを拾って食べてた、という「売り物」じゃなかった海藻たち。
山菜採りもいいけれど、海藻拾いも楽しいかもしれませんね。

。。。。なんだか食べ物の話ばかり書いてる、能登の家計簿コラム。
食べ物を通じて能登を感じてもらえたら、ということで、どうぞお許しください。