日本の山村風景を守り継ぐ
「古民家キャンプ」
古民家キャンプは
少人数制プログラムです。
伝統建築や湧き水
森や田畑に紐づけられた
里山の記憶から私たちは何を学べるでしょうか。
炉端焼きをはじめとする体験を通じ
自然に優しい暮らし方に迫ります。
昼からじっくり体験する
デイ・プラン
石川県加賀市 山中温泉 今立町
あいおすふれあい広場 集合
4時間 / 11~15時
6,000円 / 1名
定員/2名~8名
東谷は、炭づくりの村の集合体でした。
開催地である東谷(ひがしたに)地区は、山肌を覆い隠すほどの木々と、こんこんと溢れる湧き水、湿潤な自然環境に溶け込む赤瓦の古民家などが魅力の地域です。
加賀温泉郷からも程近い、この山間一帯では、無数の水脈や雑木林を活かした暮らしが営まれてきました。昭和30年代以前、この地域で生活の糧となっていたのは製炭や焼畑です。薪炭の材料となる木々は、山林から調達していました。このように山林が生活の根幹となっていた集落は、日本の至る所に存在していました。
しかしながら家庭燃料の主流が、石油・LPガスといった化石燃料に移り変わり、木炭の需要が減少したこともあり、炭焼きを生業とする集落では、住民が離村していきました。
こうした時流に影響されながらも、石川県加賀市の東谷地区には、今なお歴史ある建築が残されており、国から「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。山の斜面いっぱいに広がる木々と、ちょこんと佇む小さな棚田。べんがら色の赤瓦に、薪炭を熾す囲炉裏、もくもくと立ち昇る煙を逃す「煙出し」といった昭和の山村風景が、石川県加賀市の山奥に現存しています。
概要
催行地 | 石川県加賀市 山中温泉 東谷地区 |
集合場所 | 石川県加賀市 山中温泉 今立町 あいおすふれあい広場 |
アクセス | JR加賀温泉駅から車で約20分 |
時間 | デイ・コース 4時間(11時~15時) 集合時刻は、ご都合に応じて変更もできます。 |
参加費 | デイ・コース 6,000円 / 1名 |
定員 | 2~8名 |
お支払い方法 | 現金 |
お申込み期限 | 参加希望日の2週間前 |
服装 | 肌の露出が少なく、汚れても良い服装。吸湿速乾性のある肌着など。 ・長袖、長ズボン、気温に応じて着脱できる服装が好ましい。 ・歩行中に脱げにくい靴下 ・帽子 ・着替え ・タオル ・水筒 ※手袋や長靴は貸出用もあります。(フリーサイズ) |
備考 | 現地まではレンタカーもしくは自家用車でお越しください。 |
古民家キャンプで体験できること
PROGRAM 1
炉端焼きとは?
囲炉裏のある古民家を訪ねる
炉端焼きは、囲炉裏に炭火を熾し
鮮魚や野菜を香ばしく焼いた料理であり
火を囲んで味わう食事スタイルです。
かつて炭づくりを生業としていた村で
炉端焼きの料理体験を行うことに
どんな価値が秘められているでしょうか?
そこでは旬と炭火が織りなす「山の味」と出会えます。
炭の産地だった村から何を学べるか?
旬は一瞬、待ってはくれない。
里山は、食材の宝庫であり
炭火は、極上の調味料です。
季を駆け抜ける旬が
さっそうと口福をもたらす御馳走となって
香ばしさが漂います。
ゆらめく炭火は、やがて燃え尽き
灰となり、土に還ります。
日本料理の発展においても薪炭は深く関わっています。
製鉄や陶芸、刀や包丁といった刃物、鎌や鍬などの農具、製塩。
薪炭の火は日本文化を生み出す、熱の源となってきました。
これからの炭は、いったいどんな文化を生み出すのでしょうか?
炭が秘めている可能性を探りましょう。
PROGRAM 2
森を探検する
受け継がれてきた知恵
森の清らかな空気を
胸いっぱいに吸い込んで森林浴に
出かけましょう。
まるで森が歓迎しているかのように
山菜や鳥のさえずり、木陰や湧き水が出迎えてくれます。
なぜ山奥に暮らすのか?
自然と共生する知恵
森には発見が満ち溢れています。
村を眺望できるところまで林道を登り
とっておきの湧き水を探して、手のひらで汲んで味わう。
何気ない風景のなかには、神秘的な現象が隠れています。
なぜ水は絶え間なく、延々と溢れるのでしょうか。
それは森が蓄えているからです。
たくさんの木々は、水源を涵養し、雪崩を防ぎます。
川辺の並木は、洪水による決壊に耐えます。
そこには先人たちが守ってきた自然があります。
山の恵みと危うさは、表裏一体であることを忘れてはいけません。
自然と共生する知恵から、何を学べるでしょうか。
森に眠る記憶を、掘り起こしに行きましょう。
PROGRAM 3
生き物に優しい農耕
土に触れ、食材を育む体験。
緩やかな傾斜地に設けられた
小さな棚田と畑。
囲炉裏から出る灰や生ゴミは土に還り
農薬を使わずに米や野菜を育て
ホタルやタニシも生息しています。
生態系に配慮した
循環型の暮らしに触れてみませんか
草や花、虫や獣が教えてくれること
いのちが循環する、森に寄り添う農耕。
たくさんの生き物が棲んでいる山々。
チョウやホタル、カエルやヘビ、イノシシやクマなどに
囲まれた村は、まぎれもなく山の一部であり
生き物の棲み処です。
田畑を訪ねてくる生き物を
じっと観察することで見えてくるのは
いのちが循環しているという事実です。
農薬を使わないのは、彼らの居場所を奪わないためでもあります。
生き物の営みに逆らわず
自分たちが食べる分を育てる
小さな農耕は、自然の摂理に則しています。
森に寄り添う農耕によって
100%の自給自足は困難かもしれませんが
そこから学んだ多くのことは
現代生活にも応用できると信じています。
山の暮らしは、日常へのヒントに満ち溢れています。
参加までの流れ
お名前や参加希望日をご記入の上、お申込みください。
参加希望日の2週間以上前にご連絡ください。
当日の持ち物・服装や荒天時の催行について、ご連絡します。
現地で、コーディネーターがお出迎えします。
九谷焼と巡り合う旅のはじまり。
質問&相談
古民家キャンプのご参加にあたって気になることを
現地コーディネーターがお答えします。
080-1965-9004
担当者(山田)の直通電話が繋がりにくいときは
お問い合わせフォームからご連絡下さい。