[ 金沢便り2007.5月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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5月31日(木) 熊野古道へ
昨日の雨から一転して今日は晴れ。絶好の歩き日和である。レンタカーを借りて、途中の道の駅へ。そこから熊野古道を歩いてみる。植林された森の中を歩くが、舗装されていない道が続く。古い石垣があちこちにあり歴史を感じさせてくれる。熊野古道は信仰の道であると同時に林業の道でもあったことをうかがうことができる森でもあった。途中には切り出した材木を運び出すための設備もありました。牛馬童子像のある箸折峠まで行ってみたが、ちょうど牛馬童子像の前で休憩していたら、地元の方が様子を見に来られ、たくさんお話をうかがうことができた。箸折とは、花山院が熊野詣での時に、昼食に萱を折ったので「箸折」と名付けられたと、解説書にあったが、その通りの場所です。峠と言うのはそのような場所なのでしょう。人と人が出会う場としての役割を昔から果たしてきたはずです。学校を出て夜行列車で大阪に集団就職し、一旦地元にもどったが、今度は東京に行っていた。10年ほど前に田舎に戻ってこられたとのこと。暮らすには仕事も少なく、不便なので、大阪などの大都市に出る人が多い。過疎化・高齢化が進んでいる現状。しかし、世界遺産になったおかげで、多くの人が訪ねるようになったとのこと。年間28万人ほどとか。お客様が増え、注目されるようになってきたので、地元の人の意識も変わってきているのではないか。旅人と話すことが増えているので、コミュニケーション能力は高まっているのかもしれない。牛馬童子像のあるポイントにどなたかがいてくださると面白い出会いが増えそうです。熊野古道を歩く人も、地元の方と話すことも楽しみのひとつにしていただきたいものだ。森を歩くことはそれだけで気持ちが良くなることです。多くの生き物が棲息し、植物だけでなく鳥や動物も棲んでいることが鳴き声や路傍にある糞などで想像されます。旅行代理店のツアーにも出会ったが、地元ガイド(有償)がついておられました。

ガイドと歩く熊野古道
5月30日(水) 旅に出る
人は何故、旅に出るのか。その意味を追求し続けることは、旅人を受け入れる地域の基本的な活動として必要だ。そして、自ら旅に出てみることが、新たな発見や気付きを促進してくれるはず。紀伊半島に行ってみようと思い立ったので、出かけてきた。能登半島の今後を考える上でも、得るものがあるはずという思いもあって。金沢から紀伊田辺までだと5時間はかかる。田辺は熊野古道への入り口として最も近い町である。そこで、田辺に泊まることにした。JRの列車内の広告によると、田辺は「世界的観光都市」として売り出し中でもある。駅前商店街はあちこちの地方都市の商店街と同じようなさびれ具合であるが、元気のよい、きれいな店も多く、飲食店が多いのが特徴であろうか。港町であり、隣には白浜温泉もあって賑わっているのであろうか。熊野道への拠点として昔から栄えてきたまちであることはたしかです。
5月29日(火) 校正
制作物の最終段階で文字の間違いや基本情報の確認を行う作業が校正である。最終的な仕上がりに大きく影響する仕事であるが、その評価は決して高くない。校正にちゃんとお金を払うことになっていないのではないか。制作物の見積もりに校正費用が計上されている例は少ない。それでも、この作業を怠ってはいけない。一つの文字の間違いであっても、出来上がったものの価値が大きく損なわれる。少なくとも制作に関わってきた人間にとって中途半端なものを作ってしまったという後悔が残る。「能登人」の最終校正を行うが、多くの修正すべき箇所が見つかった。これだから校正は大事です。それも、時間をおいて、人に邪魔されない状況の中で時間をかけて行うことが重要です。
5月28日(月) 価値観の転換を
田舎の農地や森林が放置されていくことにより、どのようなことがおこっているか。土砂災害であり、洪水などの頻発である。祖先が営々と築いて来た食料や建設資材、生活資材を確保する場の放棄は、我々の生存基盤を弱くしている。車や電気製品などを輸出し、農林水産物は輸入すればいいという発想もあるだろうが、例えば中国の経済成長によって、木材などのように、すでに農林水産物は日本に入ってこなくなっているものがある。食料や生きていく上での基礎資材は身近に確保できることが、暮らしの基本とならないといけない。それが可能なのが、地方、田舎の良さではないか。現金でものを買わなくても暮らせることを追求することがますます必要なのではないか。お金は少なくとも、環境との関係・人間関係は豊かであること、それが人生の価値ではないか。
5月27日(日) 地域づくりの課題
能登半島地震以降の地域づくりの課題は何かを議論した昨日の地域づくりの総会であった。個人的な見解としては、災害からのハード(道路や港湾、田んぼや森林、住宅、商店など)と暮らしや文化などのソフトの復旧がまず基本的に必要であることはたしか。その上で何をなすべきか。一つは能登半島のそれぞれの地域での暮らしの価値や魅力を再評価する活動が必要だ。次代においても持続可能な暮らしが営まれていること、営み続けられることを明確にしないといけない。都会とは異なる大いなる価値があることをもっと主張すべきではないか。自信と誇りをもって暮らすことが大切である。そのためには現状をしっかり評価、定着する活動が必要だ。その上で、新たな産業や事業の創出が不可欠である。地域が有する資源、人材を有効に活用して、付加価値の高い事業を構築していくことが大事である。若者も定着して暮らせるようにすることだ。子どもを生み育てられるだけの収入が得られるようにならないといけない。
5月26日(土) 関野鼻
午後から輪島で地域づくり協会の総会があったので、早めに出て、関野鼻を見に行く。富来から海沿いを北上、昔ながらの集落が点在して能登らしい風景を眺めることができます。関野鼻は震災によって建物の足下が崩落しており、先端への歩道脇も崩れているので、現在は立ち入り禁止です。所有者の瀬口さんから現場を見て、活用のアイデアを出して欲しいと言われていたので、建物の裏手まで行ってみたが、端によらなければ、そんなに不安はない。ドライブインの建物の端は浮き上がっているので、根本的な対策を施さないといけないですが。建物を一旦撤去して、自然を学ぶ場としてガイドつきツアーを楽しめるようにすべきではないか。県指定の天然記念物になっている「ドリーネ群」やその周辺の森も活かすべきですね。

健在の関野鼻の先端

白波と奇岩

「関野鼻ドリーネ群」の説明看板
5月25日(金) 雨の金曜日
天気予報通り、雨です。時おり激しく降ります。水不足のニュースが流れていましたから、少しは降らないと困ります。昨日お邪魔した二三味さんのところの畑も大浜大豆を蒔いたところですから、雨が降れば発芽が促進されてちょうどよいはずです。事務所に一日いたので、昨日撮影してきた写真を使って、能登の魅力的な風景のページを作成してみました。まずはお客様が少なくなっている能登半島北部の珠洲の海岸沿いを紹介しています。これからも追加していきます。
5月24日(木) 半島の先端
天気が良かったので今日も能登に向かう。穴水の役場と商工会で土曜日の地域づくりのミニシンポジウムの相談。商工会の事務局長さんに出席いただくことになる。被災の激しい商店街の真ん中にある商工会ですから、いろんな被災者の事情を把握しておられます。その後、珠洲まで行き、二三味さんに大浜大豆の畑までご一緒いただき撮影。背後の森林が広がるよい環境で作られています。その後、お嬢さんのされている二三味珈琲でコーヒ−を購入。今日の木ノ浦海岸は静かで青々としていました。つばき茶屋で刺身定食をいただく。いつものように盛り沢山です。その前の遊歩道に入ってみるが、断崖絶壁から海を見下ろせるポイントがありました。森の中で目立ったのはカシワです。ヤブツバキも多い。この下には、徳保の千本椿もあります。

波静かな木ノ浦海岸

絶壁から海岸を見下ろす
5月23日(水) 季節を感じる花
最近、能登有料道路や能登の道を走っていて目につくのは、ピンクの花です。微妙に色の濃淡はあるが、タニウツギがあちこちで咲いています。勝手に増えたものが多いのでしょうから、繁殖力は強いと思われます。季節の花として印象的です。今の時期はフジもあちこちに咲いており、アオギリの花も見かけることもあります。花を探しに能登に出かけるのも楽しいものです。

能登の道路沿いに咲いているタニウツギ
5月22日(火) 地域業
地域で生き続けるために必要なのは従来の職業分類を超えた多様な能力を身につけることかもしれない。ベースに必要なことは表現力であり、コミュニケーション力ではないか。田舎で生きられれば、どこに行っても生きられるとも言える。都会で生まれ育った人の弱点は、農山漁村で暮らすことへの想像力の乏しさかもしれない。例えば、能登で暮らすためには、いろんな生活の知恵や仕事についての能力があった方が暮らしやすくなる。山菜やきのこ、山野草、木のことを知ること。一方で、海辺の暮らしや魚や海藻について知り、その加工法なども知っていれば、暮らしやすくなる。さらに、米や野菜なども作れればよい。半島の暮らしの基本は半農半漁であり、森とも関わるということが基本ではないか。そのような能登での生業のあり方の多様性を再評価すべきではないか。そのことを地域独自の生業のあり方=地域業として深化発展させることをテーマにすべきだ。生き続けるためには次代にそのような知を伝えると同時に、新たな知を生み出すことやそのような知の価値を高めることへの喜びを感じられるようにすべきだ。

農業もしつつ30年以上炭焼きを続けてきた小箱政治さん。多くのことを教わりたい人だ。
5月21日(月) 鉢伏山再訪
快晴の天気でしたので、能登に向かう。宝達志水町の金曽農園さんで撮影した後、柳田に行く。鉢伏山の頂上に行くべく、頂上の三角点を所有されている坂下さんにお願いしてご一緒いただく。坂下政行さんは米寿を迎えるとは思えないくらい健脚です。登り口から最初は急な坂が続くのだが、一度だけ休憩しただけでした。坂を上りきるとなだらかな台地が続き、山岳密教の寺が8つあったと言われるようだが、十分可能な空間があります。三角点の周囲は木が切られているので、すぐ分かりました。その奥には、お宝発掘のために掘った深い穴があります。昔は能登半島一円が見渡せたそうですが、今は木が成長して難しいですね。眺望のためのデッキでも作ればよいかもしれません。鉢伏山の大きな看板がある登り口から少し右に行ったところに、湧き水(お仏共様の水)も出ています。頂上に近いのですが、水は枯れないそうです。森の保水力、山の保水力の不思議なところです。道路は通行止めになっており、一番危険そうな崩落している現場も確認したが、これ以上は崩落しないようですので、応急処置だけしていただければいいのではないでしょうか。その崩落している現場からの眺望が素晴らしいので、直す時には眺望用にデッキを作っていただくとよいくらいです。送電線も走っておらず、ほぼ緑に覆われた能登半島の台地が見渡せ、小さな集落が二つ見えるだけでした。今日は道路沿いのブナを見て回っただけでしたが、森の中にはブナの大木があるとのこと。こんどはそれを見に行きたいものです。

お仏共様の水を葉で飲む

ブナを背にした坂下さん

崩落現場からの眺望
5月20日(日) 東京散歩
目白のホテルに泊まっていたので、目白台まで歩く。かつて、目白通りと明治通りが交差する千登勢橋のそばに住んでいたので懐かしい。目白台の親戚の家で朝食をご馳走になった後、新宿に出て、紀伊国屋書店で本を探す。そして、昨日、歌舞伎町に行く際に気になっていた「やんばる」という沖縄料理の店で、やんばるそばをいただく。場所は、桂花ラーメンのある近くです。浜松町まで行き、少し時間があったので、増上寺まで歩いて行く。緑が豊かなりっぱな空間で、多くの人が訪れています。裏手には徳川家の霊廟もあり、境内の一角にはオープンカフェのようになっている軽食処もありました。歴史のある空間には太い樹木と心地よい木陰があるものです。

やんばるそば
5月19日(土) スローライフ学会
新宿で行われたスローライフ学会に参加するために東京に行く。しかし、小松空港で4時間近くも足止めを食らう。飛行機の故障で部品交換が必要になり、次の東京からの便で運んできてそれで修理を行うとのこと。1000円の食事券をいただき、レストランで時間をつぶすが、そおう簡単に時間はたたないもの。小松を飛び立ったのは12時過ぎで、結局、スローライフ学会の最初の分科会には間に合わず、トークセッションと懇親会の参加となりました。スローツーリズムをテーマにした分科会では、山田桂一郎さんも参加してコメントされたようでした。懇親会で話をすることができましたから良かったですが。懇親会には能登の酒とつまみになるものを持参させていただきました。「ぶらっと!」というブログ新聞で何度も能登への応援メッセージを発信していただいていました。筑紫哲也さんからはメッセージが届いていました。ホテルにチェックインした後、銀座ののとだらぼちに出かけたが、そこで出会ったのは、門前の黒島出身でリクルートにいるという辻さんであった。グルーヴィのこともご存知で、電話をかけられたこともあるということでした。今度は黒島の天領祭(8月16日、17日)に帰られるとのこと。今度は能登で会えるとよいですね。

歌舞伎町で行われたスローライフ学会
5月18日(金) 能登でいちご狩り
天気はあやしかったが、能登に出かける。出かけたのが遅かったので、能登に着いたのは昼であった。まず、道の駅桜峠に寄り、最近の様子をうかがい、夢一輪館でそばをいただく。小箱さんの自宅に寄り原稿の確認。明日は東京に行かれるとのこと。春蘭の里を通り抜け、瑞穂のマルガージェラートでチーズを購入。さらに、ヤマトに寄り、「いかごろ」をいただく。能登町商工会に寄り、簡単に打ち合わせ。内浦で始まっているいちご狩りの様子を見に行く。初めて現場にいったが、沢山のいちご農場があった。平日でお客は数えるほどでしたが、金曜日とあって、熟したいちごがいっぱいなっていました。とてもとても食べきれません。次に、柳田経由で町野、曽々木、金蔵、南志見の順で回り写真を撮影。千枚田にも寄るが、きれいに水田が出来ており、修学旅行生たちも沢山来ていました。輪島では大崎漆器店にお邪魔して、来週土曜日のミニシンポの説明を簡単に行う。門前の手仕事屋でも星野さんに説明。最後に穴水の七海屋に寄り、七海さんに能登人の最新の状況をご覧いただく。

おいしそうないちご

広々とした いちご畑

駒渡で見つけたつばめの巣
5月17日(木) スローライフ学会
19日の土曜日に、東京でスローライフ学会の総会が行われ、出席の予定である。学会の会長は筑紫哲也さん。事務局からもお誘いの電話があったので出席することにしてある。筑紫さんには、ゴールデンウィーク前にニュース23の中で、能登に遊びにいくことが能登の人を元気づけることになる旨のコメントをしていただいていました。そのお礼も含めてお会いできればと思っていたが、月曜日に番組の冒頭で肺ガンの話をされて、番組も休まれているので、土曜日も出席されないと思う。とにかく、早く元気になられることを期待したい。
5月16日(水) 現場力
現場に行く意味はいろいろある。場を体験することにより感じることがまず基本である。さらに、繰り返し現場に行くことで、気づきが深まることも多い。一度や二度のことでは見えないことも、繰り返し行くことで、発見できることもあるだろう。さらに重要なのは、その場にいる人と話すことだ。それも繰り返し話しあうことで、ようやく聞けることもある。そのような、継続する関係の中で伝わることも多いと言うことであろう。一度の現場体験で得られることは常に限られており、直感的に把握できる能力も必要である。そのような能力を鍛えるためにも現場体験を蓄積すべきではないか。

鉢伏山の路傍にある地蔵(5/14撮影)
5月15日(火) 高洲山のブナ林
奥能登のブナ林としては、宝立山、鉢伏山と並んで高洲山が有名である。石川の森林50選にも選ばれている。高洲山は輪島市民が最も親しみをもっている山である。山開きの際には多くの市民が登山される。山頂には高洲神社があり、その周囲にはブナ林が広がっており、散策路も整備されている。神社のすぐ近くに大きな駐車スペースも確保されているので、そこに車をとめていくことが可能。その駐車場からは、奥能登の山並み、なだらかな大地を眺められ、眼下に輪島の市街も望める。頂上には自衛隊のレーダーサイトもある。県内では最も簡単にたどり着けるブナ林かもしれない。

新緑が気持ちよい高洲山のブナ林(5/14撮影)
5月14日(月) 鉢伏山のブナ林
天気が良かったので柳田まで行った。ついでに、鉢伏山の様子も見に行く。大箱の集落を過ぎた地点から、山道に入る。そこに通行止めの柵が置いてあるが、通り抜けは可能だったので、どこまでいけるか車で登ってみる。途中道路の地割れ等はいくつもあったが、一番ひどい状況だったのは、森林50選の看板がある直前の道路。一部が崩落しており、ゆっくり通り過ぎる。目の前に広がるブナ林を撮影しながら通るが、地割れがいくつもあることはあるが、通れないこともない。崩落しているところだけでも早めに直していただきたいものだ。能登の新たな旅の楽しみとして、ブナ林散策は魅力的なプログラムなので、そこへのアクセスを確保することは重要な意味がある。生活道路が優先するであろうが、新たなお客様を獲得していくためには、新たな魅力づくりが必要であり、その観点で鉢伏山は大切である。道路のそばにブナの大きな木があり、さらに、道路が尾根筋にあることから、ブナが斜面に生えており、眼前にブナの実を眺めることも可能です。鉢伏山の隣には高洲山があり、頂上付近には同じくブナ林があります。百万石ウォークに鉢伏山のブナ林散策のプログラムも用意されています。

道路際に立つ大きなブナの木
5月13日(日) 白鷹山に登る
白鷹山の例祭が行われる日にあたっており、地域の人たちと一緒に白鷹山に登る。登ると言ってもスキー場から出ている送迎バスに乗り、レーダーサイトまで上がり、少しだけ登山気分を味わう。白鷹山サミットやヤングサミットなども行われているので、大勢の人たちが登っています。あいにくの雨模様でしたが、消防団の人たちは宴会をしており、皆さん元気です。帰りは途中まで下りて、マイクロバスに拾っていただき、さらに途中下車して、水芭蕉が群生している森を見学させていただく。十分魅力的な森が広がっています。スキー場のロッジには「まぁ・どんな会」の運営する「まあ・どんなレストラン」があり、大勢のお客さんで賑わっていました。中山地区の役員の皆さんと2時間近く懇親会をさせていただきましたが、面白い人たちがいっぱいです。今年の活動が楽しみになってきました。

水芭蕉の群生
5月12日(土) まちづくり元気塾
昨年はゲストとして一度だけ鳴子温泉の講演にお邪魔した「まちづくり元気塾」。今年は、シリーズでお手伝いすることになりました。私が担当するのは山形県の白鷹町。その中でも中山地区という白鷹山の麓の集落です。最初の顔合わせということでオリエンテーションが仙台であった。今年取り組む4つの地域の紹介があった後、地域に分かれて意見交換を行い、優先課題を絞り込み、おおまかな活動の方向性を確認する。仙台での会議の後、白鷹町に一緒に移動し、パレス松風という施設に宿泊する。

パレス松風でいただいたそばセット
5月11日(金) 東北へ
震災後初めて遠方に行く。東京経由で仙台へ。仙台に午後8時半ぐらいに着いたので、一旦チェックインした後、中心街の本屋で「季刊東北学」の「里山・里海」特集号を買う。東北文化研究センターが編集発行しているものであるが、内容が充実している。地域から、本質的な問題をテーマにした本が出版され続けていることは素晴らしい。東北の奥深さを実感させられる内容であり、能登や北陸においても見習うべき活動であろう。
5月10日(木) 門前
震災後、最初に門前に行ったのは、おつきあいが長く深いからである。星野さんのように一貫しておつきあいいただいている人もいることがひとつ。さらに、自分にとって企画の仕事をしていけそうだと感じることができた仕事をさせていただいた地でもある。「日本海・文化交流会議」(平成元年)という事業の企画から実施にいたるまでを行った。役場の中の一室を借りて門前に常駐していた。全国からのゲストを受け入れていただく民宿や旅館を泊まり歩いたものです。分科会を地区に分けたので、諸岡公民館や黒島の角海家、総持寺で分科会を開き、地元の皆さんにご協力、ご参加いただきました。企画書づくりから、ゲストとの交渉・打ち合わせ、能登や全国からのパネリストとの打ち合わせ、参加者の情報管理、そして、地区ごとでの打ち合わせや全体の打ち合わせ会など、多くの人のお世話になりました。その時の町長は道下地区で医院を開いておられる宮丸さんです。その際に活躍いただいた人たちは元気です。

平田さんの「幸福さん」

仮店舗で営業再開した下口さんの「シモグチ」

傾きを直した高作さんの「マルタ屋」
5月9日(水) 輪島市曽々木
震災の影響でお客さんが少なくなっているのは、 トンネルが不通になっている前後の輪島市曽々木と珠洲の塩田が集積している地帯です。迂回路はあるのですが、不便だというイメージは拭えない。海沿いのドライブやツーリングが楽しめないということもあります。それぞれにある民宿や旅館、飲食店、体験交流施設などは営業中なので、不便ですが出かけていただきたいものだ。一日も早い道路復旧をお願いしたい。

曽々木の体験実習館の星野さん

窓岩

近くにある時国家
5月8日(火) 西慶寺のヤマモミジ
穴水から門前に向かっていく途中の集落の入り口に看板が立っている。そこを斜めに入ると目の前に見えて来るのが、西慶寺のヤマモミジ。手前の公民館の前に駐車場があるので、そこに車をとめてあがる。樹齢500年以上と推定されている石川県指定の天然記念物だ。樹高20m、樹冠の幅は25mに及ぶ巨樹で、県内では最大級とのこと。紅葉も素晴らしいが、新緑もきれいです。お寺の奥様は愛想のよろしい方で、お茶でもどうぞとおすすめいただきました。

西慶寺のヤマモミジ
5月7日(月) 手仕事屋経由珠洲へ
珠洲に行く予定があったので、昼は門前の手仕事屋でいただく。連休明けで落ち着いていましたが、お客さんは何組も来られていた。連休中も多くのお客様で賑わったようだ。星野さんは「応援の意味で来て下さった方が多いのではないか」と。高作さんの店も拝見したが、新聞でも報道されたように、しっかり立っていました。鉄骨の柱を足して修繕すれば、使えそうとのことでした。シモグチさんも仮店舗で営業中でした。幸福さんや門前写真館、門前薬局、のむらさん、くしひの庄なども営業しています。ここからいかに魅力的なまちを作っていくか。珠洲では市長を交えて意見交換。新たな事業開発をどこまで進められるか。金沢大学と設置した「能登半島里山里海自然学校」の真価が問われるところです。

珠洲の森、新緑の微妙な色が清々しい
5月6日(日) ゴールデンウィーク終了
震災後の復興のはずみをつけるために、ゴールデンウィークがポイントでありました。多くの皆さんの協力と参加により、能登に多くの人にお越しいただけました。速報として発表されたデータによっても裏付けられています。前半の29日、30日の能登有料の通行車数は昨年より多くなっています。のとじま水族館にも昨年より多くのお客さんがお越しいただきました。課題は今後の新たな展開です。復旧しただけでは、 地域の活性化は難しいと繰り返し書いてきたが、能登に必要なことは新たな事業、仕事、魅力の発掘です。多くのよそ者が入り込むことで、新たな触発的機能を発揮しないといけない。エコツーリズムや健康産業などの事業開発や地域の資源を活かした商品開発を継続的に行っていくことが重要だ。
5月5日(土) 宝立山のブナ林
柳田から珠洲の若山に抜ける道路の宝立山トンネルの手前を左に入り、旋回して道路の上を通り、さらにしばらく登っていくと、ブナ林に出ます。右に入ったところに「石川の森林50選」に選ばれている森があり、右に入らず直進したところにもブナ林はあります。道路の両側にブナが林立し、心地よい空間です。道路際に車を停めて、歩いてみるとよいですね。このブナ林をガイド付きで歩く企画が百万石ウォークに組まれています。この他にも、鉢伏山と高洲山のブナ林が森林50選に選ばれています。鉢伏山のブナ林散策も百万石ウォークにあります。

宝立山のブナ林(4/27)、若葉がきれいだ

手前のカーブにある目印となるブナの木(4/27)
5月4日(金) のとじま水族館
ゴールデンウィーク後半の人出を確認すべく、のとじま水族館へ行く。10時過ぎに到着したが、すでに駐車場に入るために行列ができているほどで、一番上の駐車場まで車で埋まっていました。震災の後、最初にお邪魔した4月10日は、一番入り口に近い駐車場に停めた。次にお邪魔した4月21日(土)は2段目の駐車場だった。本日はさすがゴールデンウィーク、館内はどこも人であふれかえっていました。イルカショーとトンネル水槽を見て帰ってきました。1時過ぎには帰路につきましたが、水族館に向かう道は能登島大橋から車が繋がっているような感じでした。和倉温泉の状況も見ようと帰りに寄ったが、「信寿し」はいっぱいでしたので、「海よ友よ」で昼食をいただく。能登島のすごい渋滞を見たので、七尾へ行くのは断念し、早めに帰ってきました。

イルカショー会場の多くの観客

人が多くてペンギンの散歩も無理かな?

トンネル水槽を上から見る
5月3日(木) 能登へ
天気が良かったので今日も能登へ行く。穴水のかき浜さんにお邪魔してご主人のお話しをうかがい、海を背景に撮影。鳥がさえずり、心地よい風が吹いている入り江です。入り江を囲む森の新緑が清々しい。次に長谷部神社で東四柳史明先生に原稿をチェックしていただき、神社の前で撮影。震災にあった文化財相談も担当されています。次に、柳田の室谷一柊さんのところで作品を撮影。縁側に座ってお茶をいただくが、ツバメたちが目の前を飛び回り、農村風景が美しい。さらに、珠洲に移動し、末政さんのところにデザインを届け、しいたけ小屋ひろ吉にお邪魔して、奥野さんご夫妻を撮影。ちょうどよい天気でした。次に皆口さんの農場で、皆口さんと息子さんを撮影。末政さんの所に戻り、お父様から茅葺きの館についてお話をうかがう。帰る途中、夢一輪館と道の駅桜峠に寄るが、今日はいずれもお客様が多く忙しそうでした。

かき浜のご主人・浜崎さん

美しい入り江と森

長谷部神社の前の東四柳さん

しいたけ小屋ひろ吉の奥野さんご夫妻

皆口さん親子

末政さんの茅葺きの館
5月2日(水) とも旗祭り
能登町にお邪魔して、数馬さんと打ち合わせを行う。昼食の後、小木のとも旗祭りを見学に行く。ちょうど旗を立てているところであった。小さな舟2つをつないだ台舟に高い柱を立てる作業から拝見したが不思議な感じでした。柱の高さと船の大きさがアンバランスで、よく考えられているものです。柱が立ち、飾り付けが済むと旗を作った子どもたちと手伝ってきた大人も舟に乗り込み、動力船に曳航されて、湾内を回ります。子どもの遊びからスタートし、徐々に旗が大きくなり柱も高くなったとのことですが、子どもも大人も楽しそうです。和紙をつないで作った旗の大きさは高さ20m、幅5mあるとのこと。一見の価値はありますね。

柱と旗を立てる

湾内を走り回る
5月1日(火) 能登人めぐり
今日は七尾の濱邸から出発して、能登をめぐる。七尾では青柏祭の準備が進んでおり、大地主神社ではデカ山が組まれていました。花嫁のれん展も開催中です。柳田で「とんと昔の会」のメンバーを撮影。語りの際の衣装で登場いただきました。2000年の語り部講座に参加いただいていた懐かしい顔に出会えました。能登空港で由布院の方々に民話を語っていただいた谷口一枝さんです。次に珠洲に移動し、炭焼きの大野さんを撮影。4つある炭窯の一つの前に立っていただく。昼食はつばき茶屋で、刺身定食をいただく。盛り沢山だ。珠洲製塩にも寄ったが、お客さんは例年の10分の1以下だとのこと。大谷川ではたくさんの鯉のぼりが勢いよく泳いでいた。5月3日、4日は大谷川鯉のぼりフェスティバルです。最後に、中島の能登演劇堂で瀬口さんを撮影。能登演劇堂振興会の代表であるが、経営していた関野花パークハウスは震災でひどくいたんでいて、個人での復旧は困難であるとのこと。景勝地としていかに残し活かしていくか。

とんと昔の会の女性メンバーたち

炭焼き窯の前の大野さん

演劇堂の前の瀬口さん
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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