[ 金沢便り2007.4月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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4月30日(月) 能登で田植え
能登半島・七尾の大呑で田植え体験。地域づくりコーディネータ−仲間である濱さんの田んぼで体験させていただく。田植機で植えた後、補植する。田植え機は便利なものであるが、抜けがあったり、1本だけということもある。端はどうしても手で植えないといけない。それで、結局人手もいるということである。のどかな田園風景が広がり、鳥のさえずりが心地よい空間でした。終わった後は、氷見のマイアミの温泉で汗を流し、夕方から美味しい魚や山菜などの御馳走をいただきながら慰労の宴。途中、能登に遊びに来て下さった八尾の田代さん御夫妻にも寄っていただき、一緒に会食。楽しい夜でした。詳しくは次のブログをご覧下さい。

集落のはずれにある橋と木

古い浄土真宗の寺の蔵

田植えの手伝い
4月29日(日) 能登半島の先端・禄剛崎
「禄剛埼灯台」は久しぶりだった。地名は禄剛崎で紛らわしい。一昨年、泉谷満寿裕さんと一緒に二三味さんのお父さんに大浜大豆のお話をうかがいにお邪魔した時は、下の駐車場までは行ったが、灯台までは行かなかった。先日先端を回った際には、上まで行ってみました。3方が海に囲まれており、行き交う船も沢山見えます。近くには漁をする漁船も何艘もいました。イギリス人の設計だという灯台には菊の紋章が入っています。駐車場の向かいには大きな建物があり、今は地元のおばあちゃん、おじいちゃんたちが作られたものが販売されています。わかめや梅干し、ゆかり、かきもち、しいたけ、他いろんなものが並んでいますが、無人です。駐車場の管理人さんのところにスーパー袋がありました。沢山買われる時は最初から袋をもらうと便利ですね。震災以後はお客さんが少ないということでしたが、飲食店も複数ありますから、安心して訪ねて欲しいものだ。灯台までのルートをガイド付きで歩くプログラムがあればよい。

禄剛埼灯台

灯台の下を望む

駐車場前の直売市
4月28日(土) 雷のち晴れ
最初は穴水の能登ワインで撮影。雷が鳴り、大雨の最悪の天気であった。次に能登空港で、「田舎へいこう」の皆さんを出迎え、農作業体験をさせていただく山本さんの家で昼食の後、撮影させていただく。その後、柳田に行く。小箱さんのところにデザインを届け、夢一輪館「Route Press21st.(道21世紀新聞)」を届ける。先日取材されていった道の駅等で配布される情報紙が出来上がっていました。道の駅桜峠にも 立ち寄り、その後は能登島経由で和倉温泉の様子を見に行く。 能登島はツインブリッジが28日から通れるようになっていましたので、中島側から入り、道の駅のとじまのとじま水族館案山子窯民宿せがわと回る。最後に和倉温泉に行き、営業再開された加賀屋のまわりを散策。さすが、沢山の車がとまっていました。温泉街を散策する人も見られました。能登有料や能登島の道路には、県外ナンバーの車も走っており、少しはお客様が来て下さっているようだ。

「田舎へいこう」の参加メンバー

桜が咲いている道の駅桜峠

通れるようになったツインブリッジ

水族館の上の方にある菜の花畑

七尾湾に浮かぶ島

営業再開した加賀屋
4月27日(金) 能登半島の先端では
能登半島の先端に行く。木の浦海岸にある二三味珈琲では良い香りがしていました。試飲を止めたので、直接訪ねてくるお客さんは少なくなったとのこと。隣の家には鯉のぼりが泳ぎ、背景に広がる森は緑の色がついてきています。さらに輪島側に行くと七つ島が見えるようになるところに、つばき茶屋(0768-86-2059)がある。そこで海藻入りうどんをいただく。お客さんがほとんど来ない日が続いているようで、サービスで山菜の天ぷらまでつけていただきました。店の中から七つ島が見える贅沢な立地です。

木の浦海岸

二三味珈琲

つばき茶屋でいただいた海藻うどん
4月26日(木) 能登人めぐり
今日も能登人を訪ね歩く。最初にお邪魔したのは、能登上布の山崎麻織物工房。息子さんがUターンされて、後継者としての仕事をされ始めています。御当主の山崎仁一さんもお元気だ。工房見学も可能だし、ご自宅では作品を拝見することもできます。次にお邪魔したのは、志賀町の細川宗宏さん・定子さんご夫妻。ころ柿やすいかを作っているが、いつも前向きで明るいご夫妻です。息子さんも農業を始めています。気さくな好青年です。次に、能登島ダイビングリゾートの須原水紀さんを訪ねる。ゴールデンウィークに団体のお客さんが来なくなったとのこと。ここにも震災の影響は出ていますね。次に能登島ガラス工房で佐野安正さんから写真を預かる。ここもお客さんが少ないようだ。次に、富来の農家レストラン・むろたにに行く。室谷加代子さんはいつも元気で明るい。料理も魅力だが、農家レストランの一番の魅力はこの人柄にあるのではないかと思う。続いて寺岡畜産寺岡才治さんを訪ね、能登人の原稿の打ち合わせを行う。最後に、サクラ貝細工の濱口初美さんに原稿の確認をしていただく。

山崎さん親子

柿畑で細川さんご夫妻

割烹着の室谷さんとお友達
4月25日(水) 1ケ月を契機に
震災から1ケ月である。余震もほとんどなくなって、避難や避難所生活を余儀なくされている方々もいるが、他の方々は普段の暮らしにもどりつつある。話題として、将来に向けてのことも出るようになってきているのではないか。商店は営業を再開されているところがほとんどだし、宿泊施設も輪島では全ての宿が営業再開したと報道されています。門前の手仕事屋も大きなのれんを出して、本格的な営業再開を示していた。同じ町内で、店が全壊した写真が何度も報道されていた下口洋品店さんも営業再開されています。穴水でお邪魔した井川さんはこぶり石愛好会の会長で、震災でこわれた石も多いようだが、ご夫婦ともお元気でした。能登カフェでは、震災復興支援企画『のとじま手まつりクラフト展&即売会』が始まっていました。徐々に作品が増えていく予定とのこと、なんとなくのどかな企画がいいですね。

こぶり石、何に見えるかな?

大きなのれんを出した手仕事屋

能登カフェでのクラフト展
4月24日(火) 人がいて、暮らしがあって
能登の魅力を伝えるために、何をすればよいかと思案している。とりあえず、これまでに撮りためてきた写真の中から選んで紹介していこうと思う。他のページと重複することが多いかもしれませんが、ご勘弁を。まずは半島の先端・珠洲から2枚。廃校になった小泊小学校に金沢大学が設置した「能登半島里山里海自然学校」。そこで、常駐研究員として活動している赤石大輔さん。好青年なので、地元の方々からも好かれています。その前の家の庭先での仕事風景がもう一枚。わかめ干しの作業をされていました。例年のことなのでしょうが、よそ者には、珍しい風景に見えたので、写真を撮らさせていただきました。

里山里海自然学校 と赤石さん(4月6日)

家の前の畑でのわかめ干し(4月6日)
4月23日(月) 能登半島の風景発見
能登半島の各地には美しい風景が広がっている。季節や天気にもよるが、なにげない場所に魅力を感じられるようになるのが、この地の価値である。有名な景勝地ではないが、その風景に引きつけられるところがある。そのような感覚を大切にしたいもの。旅の楽しみはいろいろあろうが、風景を発見することも大切な要素。車からおりて、気になるところは歩いてみることをおすすめする。そして、写真をとったり、スケッチしたりするのも、記憶を定着する意味で、後からも楽しめる。そんな時間の活かし方はいかが?

能登半島の先端・珠洲の海(4月6日)

能登半島の真ん中・柳田の桜(4月20日)
4月22日(日) 厳しい現実
能登の温泉旅館では、お客様がいらっしゃらないので、従業員さんが自宅待機になったり、連休後も休んで欲しいと言われている人が相当数いらっしゃるようだ。旅館にものを納めている企業や商店も大幅な売上減少で、苦しい状況に陥っています。すでに1ケ月近く仕事になっていませんから、特にパート従業員さんの収入の減少は大きい。企業としても、売上、利益の減少は著しいのではないか。この状況をいかに早く改善できるか、1日1日の活動が問われているように思う。4月28日の加賀屋の営業再開で全てが解決するとは思えないですね。
4月21日(土) 水族館で癒しを
能登島の皆さんが門前の被災者たちを招待 して下さいました。26名の人たちが参加。水族館では、アシカやイルカのショーを見学したり、新たにできたトンネル水槽で頭上を泳ぐイルカやペンギンを楽しんだり、ペンギンさんのお散歩と一緒に歩いたりと楽しんでいただけましたかな。民宿の人たちが作ってくれた手作りの食事を味わっていただき、さらに、ひょこり温泉でゆっくりしていただきました。一方、東京から「のとだらぼちITOKO会」のメンバーら13人が能登に遊びに来てくださいました。手仕事屋で昼食をとっていただき、総持寺を拝観。富来に移り、道の駅を見学、風舍で休憩のつもりが、ワインや料理も味わっていただきました。能登でお金を使うぞ!という意気込みの感じられる皆さんでした。輪島に泊まり、こちらのメンバーとも交流をしていただきます。

ペンギンとふれあう

頭上を通るイルカ

イルカショーを楽しむ
4月20日(金) 能登人めぐり
朝6時に家を出て能登へ行く。最初に柳田の室谷一柊さんを訪ねる。古い家に移り住まわれていましたので、心配でしたが、家も皆さんもお元気そうでした。朝食までご馳走になってしまいました。眼前に広がる景色は相変わらず素晴らしい。宇出津に行き、数馬さんと意見交換。数馬酒造の酒蔵でのプログラムづくりを考える。酒蔵見学と試飲、そして、魚を味わえる食事の組み合わせで十分ではないかと思う。時間があれば、商店街で干場金物店や魚屋さんなどでお話をうかがっていただくのもよい。次に夢一輪館でそばをいただく。山菜の天ぷらも美味しかった。近くの道の駅桜峠でコーヒーをご馳走になったが、たくさんのこごみが届いていた。輪島では、輪島塗の松本さんの遊庵を訪ねる。大きな蔵は健在であったが、倉庫にしてあった蔵と事務所は取り壊すしかないとのことであった。遊庵は営業を続けておられます。中島酒造店も訪ねるが、蔵の中は片付いてきていました。配達や発送に追われ、忙しそうでしたが、中島さんは散髪もされてさっぱりしていました。次に門前の総持寺を訪ね、事務所の人数分の瓦の志納料を届け、山門のところで、瓦に記入させていただく。手仕事屋をのぞいたら、明日のITOKO会の皆さんのための準備をされていました。次に富来の西海水産の沖崎さんのところに行く。震源地に近いが、工場も事務所も大丈夫のようでした。無理を言って、海岸にあるというたたらの跡まで案内いただく。能登半島の一番西端で、灯台もたっていました。いろんな人や文化がたどりつき易かったようだ。沖崎さんのお話は面白い。最後にアスクに寄り、横田インターから能登有料に入る。本日から横田まで開通したので、確認の意味で行ったが、まだ料金所は機能していなかったので、とりあえず無料で入ることができました。兎に角、横田まで開通したので、能登がますます近くなりましたね。

木造の蔵の前に立つ松本さん

酒蔵の前に立つ中島さん

浜で解説する沖崎さん
4月19日(木) 能登でいちご狩り
能登町の赤崎地区で毎年いちご狩りが行われています。今年の情報をいただきました。4月25日よりハウス栽培の農家さんがオープンです。料金大人1,000円 小学生700円 幼児300円です。5月11日からは赤崎一帯のいちご園もオープン予定で料金大人800円 小学生700円 幼児300円です。お話にはうかがっているのだが、まだ体験したことがないので、今年は行ってみたいものだ。問い合わせは能登町商工観光課0768-72-2505まで。泊まりならラブロ恋路で、食事は日本海倶楽部がおすすめです。
4月18日(水) いわゆる「風評被害」
風評被害って何なのか。震災直後に繰り返し報道された悲惨な状況の映像は記憶に残る。そして、能登有料道路が寸断され、和倉温泉の旅館も多くが休業に追い込まれた、というような情報から、印象として残るのは、能登には行けない!という感覚だ。その結果、道路がある程度復旧しようが、旅館が営業再開しても、お客は来ないということが続く。それは能登半島だけのことではなく、石川県や北陸への旅行が控えられるという行動として表れているようだ。加賀温泉でもキャンセルの話が聞かれる。富山でもお客が少ないとうかがった。災害でひどい目にあった人たちを応援するためにも、遠慮せず、遊びに来てほしい。そのような動きを導きだすためには、まず、住民の皆さんの避難所暮らしを解消することが優先課題ではないか。しんどい暮らしをしている人たちがいるところに遊びに行っては申し訳ないという気持ちがあるのもたしか。しかし、日々の売上が上がらない商店や旅館、その従業員さんたちにとって、今の状況は死活問題である。
4月17日(火) 能登人
印刷物としての「能登人」が出来上がる前に、能登の人を紹介するページ「能登人」を作成しました。相変わらず伝わってくるのはキャンセルのお話なので、それを防ぐために必要なのは、より魅力ある情報を発信していくことだと考えています。自然災害を乗り越えて頑張っている人たちを応援するためにも、能登人たちに会いに来ていただきたいものです。そのような観点で、おすすめの人を紹介していこうということです。昨日の段階ではリンク集でしたが、今日は独断的なコメントを加えました。徐々に充実させていきますから、お楽しみに!
4月16日(月) 能登人に会いに行く旅
以前より提案してきたことの一つは、人に会いに行く旅である。魅力的な人を発掘し、紹介することで、その人に会うこと、話をすることを楽しみに来ていただくことを促進しようと活動してきた。能登空港が開港する事前の活動として発行していた「のと[能登]」(商工会連合会)で最初に能登人を紹介。能登ネットワークの活動でも「あいに行く旅」という企画もあった。能登の商工会の事業として「能登の手帳」という人物を紹介する冊子とホームページを作成してきている。改訂版も発行され、奥能登.comの奥能登人物図鑑に転載されています。そして、現在も「能登人」を紹介する本とホームページを作成しているところである。今回の地震のお陰で、新たに出会った人、知った方も多い。地域で頑張っている人は沢山いることがよく分かりました。人口は少なくなっているかもしれませんが、魅力的な人が沢山いる能登は旅をするには楽しみの多いところですね。
4月15日(日) 能登へ遊びに行こう!
高校の時の同級生から電話があった。当方が能登情報を発信していることを見てのことであるが、「ゴールデンウィークに能登にボランティアに行こうかと考えている」と。そこで提案したのは、観光に行くこと。能登に泊まりに行って、能登で能登の素材を活かした美味しい食事を味わい、能登の産物を土産に買って帰る。能登島で水族館やガラス工房、陶芸工房などを見学し、能登カフェでお茶するなどというのもよい。そのようなことで十分ですと。今の状況ですと、ゴールデンウィークは能登は静かなままのような、・・・。地震の多い日本で、大きな地震に見舞われる確率が低いのは大きな地震のあった能登かもしれませんね。遠慮なくお越し下さい。それが能登の人々を応援し、元気づけることになります。
4月14日(土) 物産を買って復興支援
能登半島地震からの復興を支援しようという活動がいろいろと広がっているようだ。能登の物産を買って応援する活動は、地元百貨店の大和が行っているが、高島屋さんで輪島塗の販売を特別に行っていただいていました。友人Hさんのブログに紹介されています。神戸のみみずく舍さんでも行っていただいています。さらに、ネット販売では、氷見の永芳閣能登カフェ、そして、金沢屋も行っておられます。もちろん、能登から能登の産物を全国に送り届けている事業者もたくさんいらっしゃいますので、そのような店をご利用いただくことも可能です。地域振興の基本は地域経済が自立的に回ることにより達成されます。地震からの復興からさらに明るい将来展望を見いだすためには、そのような観点での活動を促進していくべきですね。
4月13日(金) 取材協力
当方のページをご覧になった方が東京から取材にこられたので、おつきあいする。早めに金沢を出て、穴水の海岸沿いにある「ぼら待ち市場」(穴水町根木 TEL0768-52-8222、木曜定休)に寄ってみた。地元の地区の方々10数軒で組合を作り運営されているとのこと。地元で作られている農作物や花から、骨董品的なものまである。周辺地域の特産品もあります。店内ではコーヒーを飲んだり、麺類をいただくことも可能です。もっと、地元の生鮮品が増えると魅力が増しますね。穴水役場に大霜副町長を訪ねるが、震災復興本部で連日忙しそうです。能登空港で出迎え、道の駅桜峠での取材におつきあいする。本日、能登空港から帰る大沼さんとも合流。道の駅の店内には、復興関係の記事が貼り出してありました。次に夢一輪館でそばをいただきながら、話をうかがう。みやげにしいたけをたくさんいただく。きのこの森は楽しそうである。

ぼら待ち市場

道の駅桜峠店内の新聞記事

夢一輪館の板盛りそば
4月12日(木) 満開の桜
事務所の前の弥生小学校の桜も満開です。少し散り始めています。最後の力を振り絞って花を開いているようでもあります。青空に映えてきれいです。思わず写真をとりました、というか例年撮っているのですが、今年はようやく撮影する気分になりました。季節を味わえることの有り難さをしみじみ感じつつ、日々を過ごしたいものです。

弥生小学校の桜
4月11日(水) 千枚田、朝市
7時前に、宇出津港まで、水揚げの様子を見に行く。魚の種類は多く上がっていたが、売上は少ないとのこと。朝食の後、早々にさんなみを出て輪島に向う。途中、千枚田に立ち寄るが、お客さんが沢山いた。マイカーだけでなく、観光バスも2台入っていました。震災後3度目であるが、初めてです。千枚田は田植えの準備が進んでいて、水がはってありきれいです。朝市では、今日から本格的な再開ということになっていたが、さすがにお店も多く、お客様もそこそこいらっしゃいました。ちょうど、御陣乗太鼓の披露もあり、大勢の人だかりができていました。多くの取材陣が来ていましたが、元気のよいところを全国に発信して欲しいものです。朝市の後は、門前に向う。手仕事屋でそばをいただくつもりで出掛けたが、満席であった。工事関係者もいたが、多くは旅のお客様のようであった。いいことです。総持寺祖院ものぞいたが、拝観は可能です。拝観料はとっていないが、修復のための瓦を志納するというのはいい方法かもしれません。

宇出津港に水揚された魚

千枚田の売店で

輪島の朝市のにぎわい
4月10日(火) 能登島からさんなみへ
今日は、宮城から北陸に観光に来てくれている大沼さんを案内して能登へ行く。まず、能登島を回りました。民宿せがわさんの食事処で地物を活かした昼食をいただく。その後、能登島水族館へ。1時半からのアシカ&イルカショーを見学する。お客さんは20数名であったが、平日だからそんなものかも知れません。その後、ペンギンさんの散歩も見学。一緒に記念撮影ができるのはうれしいサービスです。さらに、3月31日にオープンしたトンネル水槽を見学。イルカが頭の上を通るのは面白いですね。2時間以上水族館で過ごし、案山子窯にお邪魔して、コーヒーを御馳走になる。最後に能登カフェにお邪魔して、黒豆茶をいただく。『Oineオイネ』の最新号を買う。夕方になってきたところで、能登島を後にして、さんなみに向う。さんなみでは存分に美味しい魚や野菜の料理をいただく。楽しい夜でした。さんなみさんでもキャンセルが出ているとのこと、泊まるなら今がチャンスですね。

イルカショー

ペンギンのお散歩

トンネル水槽
4月9日(月) 復旧・復興・振興
大雑把に言えば、震災によって壊れたものをもとに戻すこと、それが復旧、さらに、もとの暮らしを取り戻すことが復興、そして、以前の暮らしや、経済活動以上の仕組みを考えることが振興です。これまでの能登のたどってきた経過(例えば、過疎化、高齢化)を振り返る時、復興で止まってはいけないのであって、さらに魅力的な地域づくりを進めることが重要だ。新たな事業や仕事を地域の中に創出する活動を強化しないといけないのだと思う。交流に主眼をおいた新しい旅の形として「ツーリズム」という概念で進めてきたことがひとつ。さらに、ネットが普及し影響力が強くなっているので、ネットを使った能登発の情報発信、物産提供事業を強化することも可能です。能登の魅力的な人や生き物、産物、文化、自然などを詳しく紹介する活動を続け、さらに、インタープリターやガイドがサポートする旅を企画実施していくことにも力を入れていきたい。

手仕事屋のもりそば

門前高校に下げられている垂れ幕

総持寺の門前で営業再開している「くしひの庄」
4月8日(日) 伝えることの重要性
地元新聞にも取り上げていただいたので、このページの提案にそった情報発信をしてくださっているところが増えてきています。個別の旅館や店でできることを徹底して行いつつ、組合や行政としての活動を加えていただくことで、大きな力に出来ればと思う。当面、春の祭りやイベントなどを自粛しないで、より盛大に行うつもりで取り組んでいただきたいものだ。能登の産物を販売したり、情報を紹介するなどを組み込んでいただければと思う。さらに、歓送迎会を自粛しているという話もうかがうので、遠慮せず実施しましょう。その際に、可能であれば、能登の産物や地酒を加えてみて下さい。
4月7日(土) 花見日和
金沢では花見日和です。能登では来週ですかね。昨日、能登鹿島駅の桜はまだつぼみでした。能登の魅力をもっとお伝えしていかないといけない。もともとお客様は多くはないのだから、新たな楽しみを提案していくべきだ。まずは和倉温泉などの旅館等が営業再開すること。さらに、避難されている人が、自由な暮らしにもどること。そのことを優先していただくことで、心おきなく遊びに行きやすくなります。避難されている方々以外では、普通の暮らしが再開されていますので、遠慮なくお越しいただくことが、能登の再生のためには一番の持続可能な仕組みになります。能登のいろんな人に会いに行く楽しみを増やしていきたい。

しいたけ小屋ひろきちで

柳田でみつけた子牛

九十九湾から立山連峰を望む
4月6日(金) 日常が広がる珠洲
朝早くに金沢を出て、珠洲に行く。2時間で着いた。徳田大津から穴水までは30分ほどでした。珠洲では、すえひろ、若富喜会、珠洲ビーチホテル珠洲市役所能登半島里山里海自然学校しいたけ小屋ひろきち、中心商店街、見付島を訪れる。目に見える地震の被害もなく、いつもと同じ日常が繰り広げられているようであるが、お客が少ないことが大きな違いか。行くことが困難な場所というイメージでとられられていることへの認識は薄いのではないか。官民一体となって、積極的に情報発信を行い、お客様に働きかけないと、被災地域周辺でも生活の糧が得られなくなってしまいます。復興とは自立を目指した事業、経済活動を行うことにより可能となります。一時の関係より、継続する関係を目指して活動したいものです。その後、内浦、柳田経由で門前に行く。手仕事屋にいたら、五箇山からボランティアに来ていた山崎さんがいらっしゃいました。麦屋節がとりもつ縁で五箇山と門前は友好関係にあります。星野豆腐店も営業を再開されたようで、みやげにいただく。

見付島

わかめ干し

ビーチホテル
4月5日(木) 能登半島地震関連情報
「能登半島地震関連情報」を作成し始めたのは、いわゆる風評被害が多くの自然災害で発生している経験からです。最近でも、片山津温泉での水害の際には、加賀温泉の多くの温泉旅館でキャンセルが発生しています。今回もすでに、加賀温泉でもキャンセルが多く出ているし、新たな予約が入りづらくなっていると伝えられています。能登半島の中で被害の少なかった地域でもお客は極端に減っています。一旦遠のいた足は、なかなか戻らないもの。私も正直言うと、震災後、最初に能登に行く時は何となく不安感がありました。そのような精神的な抵抗感を超えて、あえて能登にお越しいただくためには、強力な呼び掛けが必要です。そのような活動を行政や地域を越えて展開していくことが、これからの最重要課題ではないか。
4月4日(水) 日々進行すること
いわゆる風評被害ということは、日々進行していることです。手をこまねいていれば、お客さんが来ないだけです。ようやく、そのことに気付いていただけたのか、周辺部でも積極的に営業情報を発信して下さるところが増えてきました。ホームページのあるところは、トップに元気に営業されていることを表示してほしいものです。ブログや日記に書かれていても見つけづらい。メールでもメッセージを発信して欲しい。繰り返し発信しつづけないと、お客様は遠慮して来ません。お越しいただいたお客様とは元気にいろんなお話をしていただければと思う。輪島や門前、穴水、和倉温泉だけの問題ではありません。石川県全域に大きな影響が出ているはずですから、連携して取り組まないと・・・。
4月3日(火) 能登めぐり
本日も能登へ行ってきました。能登町で数馬さんと面会し、積極的な情報発信を商工会、観光協会、行政などと連携しながら進めていただきたい旨、お願いする。観光客の少ない地域ではあるが、民宿や飲食店など、観光で食べている商工業者も多くいらっしゃいます。能登一円、及び石川県や富山県も含めて、積極的な情報発信をしないと、お客は戻らないでしょう。次に曽々木で通行止め地点まで行く。のどかな雰囲気であるが、人はいない。民宿も営業しているはずであるが閑古鳥が鳴いているという状況ではないか。時国家の駐車場にも車はとまっていなかった。千枚田を撮影、道の駅の売店は営業していますがお客は少ない。その後、輪島市内で朝市通りまで行く。少しは出店する人が増えてきたとの話しであった。清水酒造店で酒を買った後、白藤酒造店の前で、鳳至上町街づくり協議会の大崎さんに声をかけられる。「古いものを残そうとしてきた活動は間違っていたのであろうか」という問題提起をいただく。その際に地震対策という視点がかけていたことはたしかであるとも。災害を逆手にとって、まちづくりを進めるということで、意見一致。塗師屋造りの素晴らしい家の中にも、突っかい棒が入れられていました。中島酒造店の酒蔵も見せていただく。惨澹たる状況であるが、修復も可能であるとのこと。土壁をやめて、軽い蔵にしたいとのことであった。前面の店は何ともないので、震災当日からお客様がいらしていた。門前に移り、手仕事屋の営業再開の様子を見に行く。仮の営業ということで、のれんは出さず営業。豆腐が付けられるようになれば、本格営業にするとのこと。穴水を経由して能登島へ。穴水では駅周辺での取り壊し作業が進められています。能登島では、道の駅、ガラス工房、ガラス美術館、水族館、案山子窯の営業を確認。案山子窯では震災のあった日曜日にはお客さんがいた。割れた作品が散乱する中で、割れなかった作品を買っていただいたとのこと。それ以降お客はほとんど来ていないとも。次に、向田の民宿せがわでお話をうかがう。お客はほとんど通らなくなっていたが、能登島大橋が通れるようになって、車が前を通るようになったとのこと。民宿のお客は宿泊予約を延期して下さっているとのこと。最後に、和倉温泉に寄り商店連盟の役員をされている石崎さんのところで意見交換。加賀屋が休館している間こそ、商店街を明るくしていただくようにお願いするが、沈んだ雰囲気は拭いきれないな。少なくてもお客はいらしているはずであり、一人のお客でも大切にもてなすという姿勢が大事ではないか。

清水酒造店
白藤酒造店
中島酒造店
4月2日(月) 花嫁のれん展
毎年、七尾の一本杉通りで行われている「花嫁のれん展」が例年通り開催されるかどうかの問い合わせが多いという。今年もしっかり開催に向けて準備中です。遠慮なくお越しいただきたものだ。他の祭りやイベントも例年通り開催する方向で検討いただき、積極的に情報発信しましょう。そのような動きを加速する必要がありますね。能登島のガラス美術館も30日から営業再開されているそうです。気づきませんで失礼しました。門前の手仕事屋は3日から営業再開とのことです。
4月1日(日) 手仕事屋再開に向けて
今朝も早くに金沢を出て門前に向う。途中、黒島に立ち寄るが、多くの家に赤紙が張られていました。細い道路の両側に木造家屋が立ち並ぶ美しい景観が台無しです。かつて、パンフレットを作成した時に、奥様にお願いして祭りの様子を再現してもらった角海家。道路に面した座敷を開け、屏風をまわりに立て、真ん中にお宝を置いていただきました。その素晴らしい屋敷も、残念ながら崩れかかっていました。板塀の一部は道路に倒れています。我々のお願いを聞いて下さった今は亡き奥様が懐かしい。なんとか再生できないものでしょうか。9時前には手仕事屋に入り、掃除を手伝う。少しでも早く営業再開できればと思う。今日だけでも、何人もの人が営業再開を期待していますということで、声を掛けていかれました。片付けも進みましたので、後は下水の修復を待つばかりです。水を使う商売が再開できるよう、早くお願いします。
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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