[ 金沢便り2007.1月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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1月31日(水) 地域ブランド
商工会連合会の地域ブランド発掘支援事業の委員会が中能登であった。これまでの技術的蓄積を活かして新たな商品開発に取り組んできていただいた試作品の評価検討を行う。それぞれの作成者から説明をいただきながら意見交換を行うが、段階の差は歴然とあった。商品としての完成度やオリジナリティを高めるために必要なのは、自らの技の強みや弱みを明確にし、想定顧客を念頭におき、そのような人たちの参画を得て商品開発を行うような姿勢ではないか。指示に基づいて仕事をするパターンが続いてきた場合は、独自に商品を作るということは難しいかもしれないが、新たなアプローチに挑戦していただかないといけない。そのための触発の場として委員会は十分機能していたように思う。一番明快であったのは塗装館の坂井さんであった。地域ブランドについて独自に考えを構築した上でアプローチしてくださっています。彼女の能力、可能性は高い。可能な限りサポートできればと思う。

説明する塗装館の坂井さん
1月30日(火) いしり
いしりに関わっている人を取材して回る。いしりという地域性のあるものを作っている人は個性的な人が多い。その中で、小木港にあるカネイシさんの若旦那はホームページを自ら作り意欲的に取り組んでいる。ブログも頻繁に書いておられます。目の前が港で大きな漁船が停泊していたりします。漁港の近くには魚屋さんがいくつもありますので、立ち寄りたくなるような店にしていただけるといいですね。ネットでの販売を促進するためにもリアルな店の存在とその魅力が大切です。出雲の松が枝屋さんも言われていたが、ネットのお客さんが訪ねて来ることも多いとのこと。その際に期待を裏切らないようにしたいものです。午後3時過ぎに宇出津港で午後のせりの様子を見学したが、メインはタラとアンコウでした。

せりを待つタラたち
1月29日(月) 表敬プログラム
ラトヴィア共和国の大使が来県されるので、金沢における表敬プログラムをまとめる作業をしてきたが、本日確定した。1991年独立した新しく小さな国とはいえ、大使は国を代表して外交を行う存在である。その意向を最大限尊重したプログラムづくりを試みてきた。しかし、相手のあることなので実現できなかった部分もあるが、我慢していただきましょう。当日は1日アテンドし、よりよい交流が行われるようにサポートできればと思う。今回のことで、ラトヴィア共和国について少しは勉強させていただいたが、旧市街が世界遺産に登録されている首都リガは魅力的な街のようです。ラトヴィアは民謡が盛んな地でもあります。実際にラトヴィアに行かれた中谷健太郎さんにもお話をうかがったが、大統領が魅力的な女性だとも言われていた。面白そうな国と接点が出来てよいことです。
1月28日(日) 新たな政策提言
先日から議論していることの一つは、国からの政策、事業メニューに対する対案を提案していくことが重要であるということ。例えば、都市の中心地の活性化、地域の商業振興のプログラムとして「中心市街地活性化」が一貫して取り組まれてきているが、中心市街地だけが地域の商業地域ではないし、田舎に行けば行くほど、中心市街地と言われるようなまとまった商業ゾーンや集住しているゾーンはないところもある。そのような地域はこの概念では対象にならない。金沢のような街であっても、郊外の住宅地の中にある商店や商店街は対象にならない。選択と集中が政策の基本方針かもしれないが、全ての国民の暮らしを守ることが国是であるならば、別のメニューが必要であろう。一方で中山間地の活性化の事業もいろいろ取り組まれているが、平野部の農村は対象になっていない。都市近郊の農地の保全活用も重要な政策課題だと思われるが、その仕組みは弱い。いずれも、新たな政策構築が必要であろう。最近のコンパクトシティの概念も、それからもれる地域が多いことが想定され、対案を早めに提案していくが必要である。
1月27日(土) 食談議
婦中の千里山荘で行われた「高山線沿線食談議」に参加。地元の企業等が開発を進めてきた食品の試食評価を行った後、福光のラモヴェールのオーナーシェフ岡田さんに講演いただく。草刈り十字軍として来られ、それが縁で福光に移住し来ることになった。草刈り十字が表彰を受けた際、天皇皇后両陛下と懇談された時の話など、楽しめる講演でした。食談としては十分で、もっと話をうかがいたいと思わせられる話でした。食談議終了後、小松に移動し、グランドホテルで、遠野から地域づくりの勉強会のためにお越しいただいた菊池新一さんたちと話し合う。菊池さんは今年の3月で役場を辞めて、新たな会社を設立し、地域振興の仕事をされていくようです。さすが、能力の高い人は違いますね。

講演する岡田さん
1月26日(金) 魚の美味しいまち2
漁師町に泊まった楽しみの一つは朝の漁港を見学すること。荷捌き場には早朝から水揚げされた魚が並べられており、料理屋さんやお宿、魚屋さんたちが品定めをしています。邪魔にならないように魚を見学させていただく。寒ブリも4本だけあがっていましたが、目立ったのはタラやアンコウです。今日も引き続き魚を提供している店を取材してまわる。風来坊で昨日いただいていない料理を撮影し、次に海産物加工品を作っている又蔵さん、北畠水産加工場でお話をうかがう。昼食は数馬酒造横の「きょうちゃん」で五目ラーメンをいただく。午後はあさひやさんという焼き肉さんでいしり料理を撮影させていただく。焼き肉屋さんだが魚料理が多い。スズキのカルパッチョは美味でした。その後、内浦のファミリーレストラン大家族で取材。刺身定食やぶりかまの塩焼き、やりいかの刺身などもメニューにあります。加賀屋で修行していたという若旦那が作る和食が美味しそうだ。松波飴に寄り、おばあちゃんの顔を拝見した後、百楽荘を見学させていただく。洞窟風呂や九十九湾にせり出したお食事処は魅力的でした。女将さんともお話が出来、収穫の多い一日でした。

あさひやのスズキのカルパッチョ
1月25日(木) 魚の美味しいまち
朝早くに金沢を出て、今日も能登で取材を続ける。夢一輪館、横山鮮魚店、下平鮮魚店、かじ旅館と個性的な店が多い。横山鮮魚店は小木の商店街にある魚屋さんだが、旅のお客様も多いようだ。観光の途中によられたお客さんからの注文で遠方に魚をきれいにさばき、すぐ食べられるようにしたものを送っておられます。能登でとれたふぐにも力を入れておられます。かじ旅館は柳田にあるが、天然の八目うなぎや雉子料理が珍しい。山菜やきのこもご主人自らがとってこられたものを季節には出しておられます。宇出津の民宿ふわに泊めていただいて、夕食は久しぶりに「風来坊」に行く。きれいに改装されていて、カウンターが広くすごしやすくなっていました。珍しく生のくじらがあるというので、食べさせていただきました。

くじらの盛り合わせ
1月24日(水) 茅葺庵
朝から能登に行く。最初は能登中核工業団地にある「サン・アロイ」さんでヒアリング。自動車部品や電気部品、おむつなどをつくるための金型の材料となる特殊金属を作っている会社です。トンネル掘削の際に使うマシンの先端の刃となる部分にも活かされているということです。目には見えづらいけれど、特殊なジャンルで社会にとって不可欠なお仕事です。以前、人材に関するシンポジウムで社長ともご一緒したことがあるが、技術部長も明快な方でした。次に、富来で寺岡さんと相談。能登ネットワークの事業についてご意見をうかがう。昼は三井の茅葺庵で行われた能登ネットワークの例会に参加。今後進めていただきたい事業について提案させていただく。その後、内浦のラブロ恋路で取材。お店の物語として情報をまとめさせていただくことにしょう。たこすかし名人の大瀧さんは相変わらず元気です。その後、山中まで移動し、「観光による地域活性化」についての勉強会の様子をうかがいにいく。長い一日であった。

茅葺庵でいただいたつみれ汁
1月23日(火) おつきあい
人が動くのはおつきあいのある人からの情報に基づくことが多い。そのような観点で人間関係のフレームづくりが重要です。固定した関係ではなく常に外部に開かれた関係を目指すことです。それがネットワークを広げることにつながります。外部に開かれたとは、意識して新たな人との出会いを求めて行動すること。さらに異なるジャンルの人たちと交流することを心がけることも大切です。文科系の人間からすると、技術系の人たちの発想や行動は異質なものです。都会の人と田舎に住んでいる人との間には大きな違いがあります。そのようなことは交流してみないと分からないことです。おつきあいの基本は異質性、異人性を恐れず関わり続けることかな。
1月22日(月) 宮崎県
そのまんま東氏が知事に当選した宮崎県。大学の同級生が県庁にいるので、何度かお邪魔したことがある。九州の中では最も不便なところなのかもしれない。鉄道で大分から行くとすごく遠く感じる。高速で行くとすれば熊本回りでいくことになる。飛行機で行けば近いのでしょうが、宮崎便は限られている。従って、どうしても遠くに感じる。沖縄よりも遠くに感じるとも言える。そのような県の振興を図る上では、公共事業の削減が続いているが、高速交通網の整備が不可欠なのかもしれない。もちろん、その前提として魅力的な地域づくり、地域の情報発信が必要です。今回、マスコミから注目される人を知事に選んだ宮崎県民はそのようなことを暗黙に感じていたのではないか。一度お邪魔したことがある綾町は魅力的な町でしたね。工房が集積しており、有機農業にも積極的に取り組んでいました。そのような個々の地域の活動を深化発展させるような事業が必要です。
1月21日(日) 越中八尾冬浪漫
八尾では、今年も2月の毎週日曜日に民謡の競演会が行われます。「越中八尾冬浪漫」です。今年は、郡上八幡の郡上踊りも参加いただきます。昨年もお越しいただいている西馬音内盆踊りも第2週に出演されます。地元からはいつものように五箇山民謡とおわらが出演します。冬の楽しみとして定着してきていますね。土曜日の夜と日曜日の夜には石垣や町並みのライトアップも行われ、商店も夜遅くまで営業の予定です。高山線とまち歩きバスで遊びに行ってみたいものです。
1月20日(土) ラトヴィア共和国
雪の博士として有名な中谷宇吉郎の研究成果を紹介する展示会が一昨年末から昨年初めにかけて、ラトヴィア共和国の首都リガの自然史博物館で開かれました。そのために、加賀の雪の科学館の神田館長や、宇吉郎の次女の中谷扶二子さん、そして、甥にあたる中谷健太郎さんをはじめ大分から15名も参加されました。現在、雪の科学館でその際の写真やラトヴィアの写真家が撮影した写真を展示した「写真展 ラトヴィアの冬」が行われています(2月27日まで)。それの見学も兼ねて、2月1日、2日とラトヴィア大使が石川県にお見えになります。初日は雪の科学館の見学と加賀市長や商工会議所への表敬訪問等が予定されています。2日は金沢に来られますので、その際のプログラムづくりを依頼されています。とにかく、知事には予算編成時期のお忙しい中、お会いいただけることになりました。ラトヴィアの首都リガの旧市街は世界遺産に登録されている美しいまちのようです。同じく県都・金沢の兼六園周辺の世界遺産登録を目指す石川県にとっても、学ぶべきことの多い国ではないでしょうか。
1月19日(金) 能登上布
午後から中能登にお邪魔して取材を続ける。最初に訪ねたのは高澤醸造近くの山崎仁一さんの工房です。能登上布を専業とされている唯一の工房です。3年前に息子さんが戻ってこられて、跡継ぎとして仕事に励んでおられます。ご主人は高齢ですがお元気で、仕事の管理監督者として後進の指導にあたっておられるという感じでした。工房には若い女性たちが働いています。新たな担い手として能登の人だけでなく千葉からも来られています。高機での織り作業も4名の方がされていましたが、スピードが違いますね。さすが専業の技は高い。新たなデザインも毎年作られるそうです。今後に期待できます。次に、とんぼ玉を作っている待寺さんを訪ねる。京都から鹿島に移り住んで、農業をしながらとんぼ玉を作っているユニークな存在です。農業を続けながら創作活動を続けられたいとのこと。面白い人はまだまだいるものです。

能登上布を織る
1月18日(木) 玄猿楼
富山の山田村の玄猿楼で八尾観光協会の評議員会及び新年会があった。川沿いに建つ宿の自慢は源泉掛け流しの温泉である。新たに露天風呂も昨年作られたということで試してみた。木製のデッキ風の空間に2つの露天風呂が作られており、小さい木製の風呂は熱く、大きい石で作られた風呂はほどよい温かさで、いつまでも入っていられるようであった。他の空間にも徐々に手を加えられており、きれいになってきていますね。接待さんのお一人は沖縄の東村の方でした。東村のやんばる自然塾にお邪魔したことがあるし、代表の島袋さんご夫妻や息子さんにも能登にお越しいただいたことがあるが、すべてご存知であった。世間は狭い!
1月17日(水) 温泉旅館の営業実態
今日は山中温泉にお邪魔して、旅館の若旦那にお話をうかがう。山中温泉全体のお客のデータは発表されているが、個々にお話をうかがうと、営業の実態に大きな違いがあることがよく分かる。収容力の大きな旅館であっても、個人客の比率が高かったり、地元のお客様の比率も高いところもあります。食の素材や器についても、地元のものを活かしているところが多く、お昼の食事を受けているお宿もあります。徐々に営業の内実を変えてきている旅館が多いのではないかというのが率直な印象です。彼らの状況認識と新たな取り組みに今後の可能性を感じることができます。
1月16日(火) 能登島
和倉温泉から大きな橋を渡ると能登島です。なだらかな丘陵地が広がり、入り江のところに集落が点在するのどかな島だ。ここには他所から来た人が多くいます。ガラス工房のスタッフや案山子窯の山田さん、農業をやっている高さんご夫妻、カヤックやカヌーを仕事にしている渡邊さんをはじめ、たくさんの人が移り住まれています。これらの人に共通していることはあくせくしていないこと。ゆったりとした時間の流れを楽しんでいるような方が多い。スローライフをテーマに活動しているのとカフェの仲間たちもいます。能登の中でも魅力的な存在だ。

案山子窯の招き猫
1月15日(月) 炭焼
能登半島の先端、珠洲の山奥で炭を焼く大野長一郎さん。全国の中でのもっとも若い炭焼職人ではないかとのこと。この地域では長く農業などの傍ら、農閑期の仕事として炭を焼いて来た歴史があるが、戦後、いわゆる燃料革命で炭の需要が減少し、炭を焼く家が少なくなってきた時に、大野さんのお父さんはあえて人を雇用してまで炭を焼きはじめられた。今でも炭窯を4つ作り、炭を焼き続けています。材料となる木を植えるところから始めており、持続可能な炭焼の仕組みを作ることが目標です。大野さんは30才ですが、珠洲市木竹炭生産組合の組合長でもあります。

大野長一郎さん
1月14日(日) 常滑やきもの散歩
常滑の焼き物散歩の道を歩く。散策マップが用意されており、毎年更新されているようで、PART20と書かれていました。天気も良くて絶好の散策日和でしたので、多くのお客様がお見えでした。ほとんどが個人客で多くて10人程度のグループです。ボランティアガイドの案内も行われていました。工房だけでなく、多くのギャラリーや喫茶、飲食店も増えています。車がほとんど通らないような細い坂道が続きますので、健康づくりにもちょうどよい散歩道かもしれません。ギャラリーや工房でいろいろお話をうかがえると、魅力が伝わってきます。集積しているところにはお客さんも集まりやすい。

工房を改装して作ったギャラリー
1月13日(土) 森林の健康診断全国会議
豊田市で行われた「森の健康診断全国会議」に参加するために、愛知県に行く。森の健康診断は一昨年、豊田で最初に行われた活動で、全国で行われようとしています。昨年、様子を見に行っていましたので、お誘いを受け参加しました。石川からは、能登で里山里海自然学校づくりを進めている金沢大学の中村浩二教授が発表されました。森の健康診断は人工林比率が高く、手入れが遅れている能登で行えればと考えています。会場で、片野の鴨池にいた日本野鳥の会の大畑さんにもお会いすることができました。今は豊田市自然観察の森の所長をされています。

健康診断のオリジナルグッズ
1月12日(金) 楠亭
朝から、山中で旅館の方々にお話をうかがって回る。午後に時間が空いたので、久しぶりに総湯に入ってみる。湯船が深く広いので、空いていれば、水中歩行ができるくらいです。夜は八尾で坂のまちアートの実行委員会。新年会を兼ねていたので、最初から上新町の楠亭で行う。この店は八尾にお邪魔しはじめた初期に、上新町の商店街の皆さんに連れて来ていただいたお店です。会合の後の二次会として、ここでもつ鍋をいただきました。八尾を代表する庶民の味です。地元の皆さんの憩いの場となっており、常連が多い。カウンター、テーブル、座敷とあり、いろんな使い方をされています。良心価格で明朗会計なので、安心して利用いただけます。

楠亭のもつ鍋
1月11日(木) 生涯現役の語り部
柳田で年配の方々にお話をうかがってまわる。役場の五田さん、能登ネットワーク理事長の数馬さんにもおつきあいいただく。70代、80代の坂下さん、小箱さん、中瀬さんであるが、いずれも話は面白い。鉢伏山の三角点や水源と思われる場所をお持ちの坂下さんは一緒に山に行っても良いと言っていただけました。春になったら、山主さんと一緒に鉢伏山のブナ林を散策したいものである。小箱さんは炭焼きを続けておられるので、炭窯のそばで今度は話をうかがってみたいものである。
1月10日(水) ゆゆなの実
一里野に取材に行く。鶴来までは雪は無かったが徐々に積雪が増えてゆき、一里野ではスキーが出来る雪景色でした。岩間山荘山緑荘花くるみの女将3人で作っているくるみの殻を使ったストラップが「ゆゆなの実」です。ゆゆなは3人のお名前の頭文字です。ストラップは殻の丈夫に穴を開け、ひもを通して鈴とビーズがつけてあります。実の部分に綿をつめ、いろいろなデザインの布をかぶせてあります。手間がかかっていますが350円でそれぞれの旅館や土産物屋、道の駅などで販売中です。まとめて買って帰るお客様も多いとのこと。昔は薪と一緒に燃やしていたものですが、有効活用できないかと試行錯誤を繰り返してきて、今の形になっているようです、今後も改良が加えられていきそうですし、新たな商品展開も可能ですね。

ゆゆなの実
1月9日(火) いなとく呉服店
羽咋のまちはずれにあるいなとく呉服店に取材で訪れた。中能登の田んぼの中のようなところで、新たな店を作られ呉服店の看板を大きくかかげて商売を始めるという決断がすごい。もちろん、呉服がメインになりようもなく、販売商品としては和装小物が多くならざるを得ない。その延長上に呉服もということであろう。このような立地の店にお客様を誘導するためには、特長のある商品が必要だ。その柱が能登上布である。近くにある唯一と言ってよい工房とタイアップし、貴重な織物を生かしたオリジナル商品の開発も進めておられる。それらの取り組みの紹介も必要でしょうし、上布の工房見学などもできるようになるとよい。近くには、高澤醸造や遊陶房、鳥屋酒造などもあり、産業観光の拠点としても魅力的なゾーンになるかもしれない。店内には喫茶コーナーも設けられているので、気軽に立ち寄っていただけるとよい。

いなとく呉服店
1月8日(月) 温かい社会へ
弱者に冷たい社会を実感することが多い。高齢者の介護の自己負担率が高まったり、転院を余儀なくされる仕組みが当然になっている。障害者の施設利用にも自己負担が設けられるなど、自立の促進、自己責任などという美名のもとに導入される施策は怪しいものが多い。派遣社員やパートタイマーも膨大であり、フリーターなどという概念に惑わされているうちに、下層にとどまらざるを得ない存在になっていないか。ホームレスの人がたくさん存在し、自殺者が3万人を超えるという現実は、どうなのか。もっと弱者に温かい社会を目指さないといけない。そうでないとろくな死に方は出来ないのではないか。
1月7日(日) 強風
夜中から強い風が断続的に吹き続けていました。列車は止まり、飛行機は欠航が相次いでいました。こんな日は食料を買い出しに行った以外は出かけず、家で煮物でも作ってじっとしているに限ります。雪はほとんど降らず、日常生活には支障のない程度でしたが、長距離を移動するにはしんどい天気です。新潟県のスキー場では遭難したり、足止めを食うお客さんが大量に出たりと、散々な休日でありました。天候が悪いときは無理をせず、柔軟にスケジュールを変更することが大事です。それが自らを守る一番の術ですね。
1月6日(土) 門前
昼は門前の総持寺の門前にある手仕事屋でもりそばをいただく。午後から、栃木という集落の才願さんのご自宅で、お話をうかがう。がま細工や漬け物、玄米だんごなど、ものづくりに熱心に取り組んでこられた奥様方が集まってくださっていました。集落の歴史は古く、総持寺の歴史と並ぶくらい。急な川沿いに家が集まっており、川は夏場になると枯れることも多いが、家の裏にある井戸か枯れることはないとのこと。耕地も多く、山の斜面につくった畑も重要な存在であった。昔ながらの知恵と新たに培ってこられたものが蓄積されている素晴らしい人たちが暮らすところです。才願さんのご自宅の座敷で、玄米だんごでもいただきながらお話をうかがえるようになるとよい。

手仕事屋のもりそば
1月5日(金) 初仕事
朝早くに家を出て能登町にお邪魔した。午前10時から商工会でいしり事業についてのミーティングがあった。新たに開発してきたいしりといか味噌の試食評価を行う。ものそのものを何度も少しずつなめてみた。最初は違いがよく分からなかったが徐々に微妙な差異が分かるようになった。香りと味わい、塩分、見た目などで評価していたが、新たな顧客開発のための新商品開発であるから、伝統的ないしりとは異なる香りでよいのではないかと感じた。昼は「こじま」で刺身定食をいただく。いろんな魚が盛り込まれていて楽しめます。今年も能登通いが続きそうですね。

こじまの刺身定食
1月4日(木) 価値を考える
地域の価値、まちの魅力を問うことも必要なことだ。その地域に住み続けられる、そのまちに人が繰り返しやってくるのはどこに魅力があるからか。その内実をしっかり見定めることをした上で、今後の地域のあり方を議論することです。企画の作業で言えば、現状分析ということであろうが、そのためには既存情報を整理するとともに、現場で実際に体験してみること、まちの人の話を聞いてみることも不可欠だ。そのような活動の蓄積によって、まちに入っただけで、まちの可能性を感じられるようになるのではないか。
1月3日(水) 関係の集積としての人生
年の初めらしく、想像力を働かせて、いろいろな可能性を探ってみるのも面白い。例えば、違う人生としてどのようなことが考えられるか。これまでの人生の節目での選択として想定できること、その結果としてどのような生き方が描けるか。同じようにこれからの人生での選択ポイントとしてどのようなことが考えられるか。仕事上、コンセプトを語り、提案してきたが、自らの人生や仕事におけるコンセプトとしてどのようなことを設定できるか。基本方針としてどのようなことを掲げていくか、そのようなことを確認しておくことも有意義ではないか。「関係の集積としての人生」をしっかり生きるために心がけるべきことを明確にしておきたい。
1月2日(火) 新しい機能の発見
年末にMac miniに標準で付いているテキストエディタでHTML文書が書けないと書いた。しかし、その「テキストエディト」の環境設定で、「開く/保存」の中の「ファイルを開くとき」で「HTMLファイル中のリッチテキストコマンドを無視」をチェックしておくと、大丈夫でした。HTMLの指示に従った表示にならず、HTMLも表示してくれます。何冊か見た解説本にも出ていなかったが、テキストエディットの「ヘルプ」に書いてありました。パソコンに含まれている情報を探してみるものですね。今日は早速テキストエディットで書いてみました。
1月1日(月) あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。地域の中で成果を生み出せる活動、次代につながる事業の構築を目指して仕事を続けたいと考えています。多くの地域に関わることは難しいと思いますが、昨年がそうであったように北陸3県を基本フィールドに、出雲や由布院でも成果を出せるような活動ができればと思います。一方、東北では毎年お邪魔している上山や旅館大沼の大沼さんがいる東鳴子温泉など、魅力的な人がいるところに関わり続けたいものです。継続する関係を基本に、新たな出会いを通じて創造力を触発し、持続可能な社会の仕組みづくりを進めます。

尾山神社の初詣
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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