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11月30日(木) 能登ワイン 穴水に打合せと取材にお邪魔した。最初に取材に訪れたのは、能登ワイン。能登産の生の葡萄から仕込んだ最初のワインが出来たということで、試飲会をちょうどされていました。助役さんや関係者が沢山出席されていました。セレモニーの後、社長にインタビューさせていただきましたが、バーベキューがスタートしたので、御馳走になることになりました。来年1月に販売予定のワインも試飲させていただきましたが、美味でした。当初のソフト面の計画づくりのお手伝いをしていましたので、ようやく商品が出来、良かったです。今後はいかに販路を確保しつつ、より魅力的な場にしていただくかですね。 | 能登ワインの工場 |
11月29日(水) 人間関係 今回の福岡・由布院への視察でいろいろな人に出会えたのは、これまでに蓄積してきた人間関係が生きていました。福岡でお会いした人も由布院人脈でしたし、由布院の中でも同じです。出会いの場を提供し続けてきた由布院は、確実に人と人をつないでいるのです。その典型が、東鳴子の大沼さんとの出会いです。由布院で出会った仙台の志賀秀一さんに誘われて参加した「地域デザインネット」で大沼さんを知り、東鳴子を訪ねたのは2年前。今年の夏にも東鳴子を訪問し、さらに先週は鳴子温泉での元気塾でご一緒しました。そして、今回は由布院で偶然出会いました。由布院のおかげで、魅力的な人との関係が広がり、深まっていくことを実感できますね。今後も由布院通いを続けたい。そして、人と人をつなぐ役割を、地域としても、個人としても果していきたいものです。 |
11月28日(火) 由布院2 雨もあがって、傘を持たずに由布院をめぐる。最初に駅前のバス乗り場に荷物を預けて、アトリエときまで歩く。その後、桐屋で一服、さらに玉の湯の中をぶらぶらして、玉の湯の2階で、溝口薫平さん、桑野和泉さんのお話をうかがう。途中、高田陽平さん、安部順一さんにも参加いただく。そのまま、玉の湯で昼食を楽しむ。どうみても、予算より多い内容であった。いつもいつもすみませんね。午後はフローラハウス、無量塔、アルテジオを見学。最後に駅前商店街もぶらぶらしてみる。急ぎ足の由布院でしたが、いろいろ、魅力的な話をうかがえた滞在でした。 | わずかに頂上が見えた由布岳 |
11月27日(月) 由布院探訪 雨の中、朝から由布院をめぐる。最初にお邪魔したのは「クアージュゆふいん」。ちょうど、保健師の森山さんがおられたので、中をご案内いただく。今日も福岡から団体の体験ツアーがあるようで、皆さん忙しそうでした。次に、由布院美術館と桐屋に行く。桐屋ではお茶とおはぎをいただく。いい時間になっていたので、玉の湯に移動し、葡萄屋で昼食をいただく。その後、アトリエときにお邪魔し、作業場も見せていただく。出てきたところで、東鳴子温泉の大沼さんにお会いする。別府までこられたので、由布院にも寄られたとのこと。その後、江藤雄三さんのお話を聞きに行く。農場も見せていただき、実感がつかめました。夕方からは湯の岳庵で中谷健太郎さんのお話をうかがい、そのまま会食。最後は玉の湯のバーで過ごす。米田さんが北見の方を連れて来られたので、しばし、まちづくり談議を重ねる。 | 紅葉が進む金鱗湖からの流れ |
11月26日(日) 糸島工房めぐり 福岡空港から、地下鉄、JR筑肥線で「筑前前原」に行く。駅には「糸島ふるさとガイド」会長の吉丸克彦氏が出迎えて下さっていました。由布院の米田さんからガイドをお願いしていました。最初にご案内いただいたのは、加布里港そばで牡蠣を提供しているお店です。牡蠣や魚を炭火で焼いて食べる。美味である。日曜ということもあってか、多くのお客様がお見えだ。季節限定のお店のようだが、もっと集積させると集客も増えるのではないか。次に工房めぐりということで、レイモンドさんの玉虫工房、工房雲、雷山陶秀窯に案内いただく。レイモンドさんは来日して30数年、玉虫でいろいろなアクセサリーを作っておられます。吉丸さんとの人間関係で今回は見学させていただきましたが、観光客を常時受け入れている訳ではなさそうでした。工房雲は由布院の「アトリエとき」で修行されていた小野寺さんの工房です。奥さんは由布院駅のアートホールにいた越さんです。越さんとは久しぶりの再会です。工房のある元鶏舎には多くの工房やギャラリーが集積している芸術村になっています。最後にご案内いただいた雷山陶秀窯はプロ野球選手として活躍していた方が開かれている陶芸工房です。最後に糸島のミニFMのスタジオにお邪魔、米田さんのお母さんのインタビューを受ける。福岡空港に戻り、高速バスで由布院に向かい、由布院では米田さんと駅前通りの丸で会食、フォローラハウスに泊めていただく。充実した一日でした。 | 越さんと小野寺さん |
11月25日(土) 高山線沿線探検隊・八尾隊 八尾で行われた高山線沿線探検隊の様子を見に行く。第一期として企画した探検隊に最後である。20名の定員通りの人数であったが、聞くところによると、定員を越えて申込みもあったようだが、お断りした方々もいたとか。絶好の探検隊日和で、参加者の多くが高山線でお越しいただきましたし、越中八尾駅から町民広場までは、まちめぐりバスで行くという公共交通機関を使ったプログラムになっていました。参加された方々も探検隊のコンセプトを理解された方々が多く、カメラ片手に魅力的なポイントを撮影されている方が多かった。是非感想やコメントをお寄せいただきたものである。久しぶりに「風の盆ステージ」も拝見しました。 | 石垣で写真撮影 |
11月24日(金) やまださ 能登町商工会でミーティングがあったので、夕食は「やまださ」でいただく。今後の展開についての相談も受けるが、商品がきれいに片付いて、店がきれいになっていることが印象に残った。来店されたお客さんも同じ主旨のことを言われていた。その気になればできるものです。もっと地域にこだわった商品を増やしていただければ、さらに魅力的な店になることでしょう。まんなか市の会議では、寒ぶりまつりのことを議論したが、具体的なことをつ検討すると細部の課題が明確になって、リアルに全体像が描けるようになってきたのではないか。 | やまださの具沢山の夕食 |
11月23日(木) 「坂のまちアート」コンセプト 八尾での「坂のまちアート」の実行委員会に出席。坂のまちアートのコンセプトが問われているのだと実感した。まちで行うアートの意義はまちとの交感であり、まちの人達との交流があっての創作活動です。そのような活動の上に作品づくりを行うことで、参加するアーチストも地域の人も触発される。アーチストにとって普遍的な作品づくりを目指すとしても、具体的な場や個々の人々との関係の中で作品のイメージが形成されることも多いはず。そして、そのような事業を継続することで、地域の魅力が高まることが期待される。まちを舞台にアートを行うことは最終的にはまちの人も、まちそのものをも変えるようなパワーをもつ事業にならないといけない。例えば、既視感を表現するアートを行うことで、未来をイメージさせることも可能だし、地域の人々の中にあるまちの記憶を表現することで、まちが持っているポテンシャル、歴史を伝えることもできるのではないか。 |
11月22日(水) 小布施 久しぶりに小布施に行き、小布施堂の市村次夫社長のお話をうかがう。社長のお話を伺うのは、2回目である。1回目は加賀のまれびとピア懇話会のメンバーと一緒にお邪魔した時にうかがっています。ちょうど、蔵部を作っている時でした。今回は富山市南部商工会連絡協議会の視察研修として行きました。1時間しっかりとしたお話をしていただきましたので、すごく勉強になりました。研修としては十分な内容でした。小布施のあちこちで、紅葉した葉っぱが舞っていました。平日でしたが、多くの観光客が来ており、さすが観光地ですね。団体や個人客が通年で訪れることで、経営的に成立する店が多いのか、ガイドツアーのようなことは行われていませんが、今後の課題はそのようなプログラムづくりかもしれませんね。イベントは多いし、新規に開店する店も多く、栗菓子以外のお菓子は新規参入者が作っておられるようだ。 | 紅葉がきれいな蔵部の前面 |
11月21日(火) 勝山ツーリズム塾 朝の便で東京を発ち小松に戻る。勝山に車で移動して、商工会議所で行われた「勝山ツーリズム塾」でツーリズムについてお話をさせていただく。20年前に勝山探検隊を6年続けていただき、その後も繰り返し訪れている数少ない場所です。古い街並や、白山神社平泉寺、恐竜博物館、ラブリー牧場や、それらに関わる人達など魅力的な素材はいろいろとあるのだから、地域資源を活かしてツーリズムのプログラムづくりを是非進めていただきたいものです。高山線沿線で行っている探検隊の企画のベースは勝山探検隊にあります。 | 紅葉が進む |
11月20日(月) 大崎の新しい観光を考える 「市町村合併後の各地域が連携して、広域観光推進をめざすまちづくり」がテーマの勉強会です。午後から、議場のようなところで開かれた。基調講演として、キーワードについての考え方と、3月31日に合併した大崎市の総合計画に盛り込んでいただきたいポイントを提案する。観光振興のためだけでなく、地域全体の産業振興や生活充実、生きがいづくりのためにも観光振興を考えるという視点が必要です。そのような観点でいくつものポイントをお話しした。その上で、パネルディスカッションとして、醸室の佐々木愛一社長、田尻あすなろ会の白旗成典さん、東鳴子ゆめ会議の大沼伸治さんでディスカッションを行い、コーディネーター役をつとめた。古川を基点に陸奥東線というJRの線路が走っているので、鉄道をからめた事業を行うことがとりかかりとしてはいいかもしれませんね。富山で行っている「高山線沿線探検隊」のイメージです。その紹介もさせていただいた。終了後、古川まで送ってもらい、新幹線で東京に戻り、東京泊まり。 | 鳴子温泉の裏山にある潟沼 |
11月19日(日) 鳴子温泉 宮城県の鳴子温泉に行く。小松から羽田に飛び、東京から古川(仙台の隣)まで新幹線で移動。古川で参加する皆さんと合流し、車で鳴子温泉まで案内いただく。古川市内では、今回のパネルディスカッションのパネリストになっていただいている佐々木さんが経営する「醸室(かむろ)」を見学。沢山あった酒蔵を改装して、いろいろなお店を入れた複合施設になっています。横を川が流れていたり、楽しめる空間になっていて、集客力はありそうです。鳴子への途中、「あ・ら・伊達な道の駅」にも寄っていただいたが、すごい人でした。早めに鳴子温泉卿の一つ・川渡(かわたび)温泉の旅館ゆさに到着。夕方からは勉強会ということで、観光関係の皆さんと意見交換。5つの温泉があって、各々に特徴があり、鳴子温泉卿ということで宣伝もしているが、その連携が弱いようだ。大崎市という古川も含めた広いエリアでの活動ということになるとさらに弱い。何となく全貌が見えてきた感じでした。夕食後、部屋にこもって、キーノートスピーチの原稿を考える。 | 醸室の外観 |
11月18日(土) 工房めぐり 山中温泉での工房めぐりがスタート。朝の天気も良くて、いい感じでした。お客様もお宿でパンフレットを見たという方が少しずつ、芭蕉の館にお見えになっていました。参加メンバーのブログを見ていう方もいたり、時代を反映しています。オープニングセレモニーも済んで落ち着いたところで、町内循環バス・お散歩号で菅谷のろくろの里まで行ってみる。佐竹さんの工房でお話をうかがう。工房がいくつも集積していて、見学しやすいエリアです。裏通りには昔の道が残っており、人が歩く道になっています。住んでいる人にとっては家の裏かもしれませんが、歴史的には表通りであったところなので、スポットを当て直してもよいのではないかと感じる。次に、山中で唯一、沈金をしている関さんのところにお邪魔して、仕事を拝見する。フリーハンドで描く技は一見の価値があります。新たな商品についての意見交換を行う。山崎さん、要明さんの工房もお邪魔して、お話しをうかがう。山崎さんの工房にはお客さんが来ている様子でした。要明さんは、新しいことに挑戦しているので、その話が面白い。いろいろな道具類も自ら開発されていて、異色な人です。 | 関さんの沈金と蒔絵が組み合わさった作品 |
11月17日(金) 工房めぐり設営 三国での打合せの後、山中に移動し工房めぐりの設営を行う。参加工房の皆さんが集まって来て作業を一緒に行ったのでスムーズに準備が出来ました。工房めぐりの案内所と位置付けた「芭蕉の館」の中に、18日、19日だけ、工房めぐりに参加している工房の作品を展示します。こうやって作品を一堂に展示すると、多様な仕事をしている人がいるということがよく分ります。継続的に展示していただけるといいのではないかと思うくらいです。工房めぐりのホームページも徐々に充実してきていますが、期間中、工房をめぐり追加取材を行うつもりです。 |
11月16日(木) 特急仕事の限界 工房めぐりのマップのデザインを入稿してから、間違いの指摘がいくつかあった。特急仕事の限界かと思う。原稿を書いた人間が見ても気付かないことが多いし、先入観で見てしまいやすい。やはり関係していない人間に見てもらわないといけませんね。それが、校正という仕事の意義なのです。ホームページはどんどん修正・追加ができるので気楽です。参加型で充実させていければと思う。 |
11月15日(水) イベントへの期待 工房めぐりのための取材のために再度山中へ行く。漆器業界の厳しい状況が何となく分るお話をうかがえた。一方で今週末行う「工房めぐり」への期待が高いことも感じました。これまでも同じような試みがあったが、それぞれの置かれている状況が違うようだ。少しでも、工房の皆さんのお役に立つ事業として構築していくべきなのです。直接お客様と出会うことから、今後のものづくりへのヒントや刺激が得られること。そして、お客様といろいろ話をしていただくことで、継続する関係につながることが期待されます。工房の皆さんへの踏み込んだ提案もすべきなのかもしれない。 |
11月14日(火) 問屋の未来 問屋センターで青年部の皆さんとミーティング。問屋センターの未来は若手にかかっています。そこで、ビジョンづくりの活動に青年部の皆さんの参画を求めています。彼等の問題意識や将来への展望が盛り込まれないことにはビジョンとしての意義はありません。前回のミーティングで出していただいたアイデアの中からさ1つにテーマを絞って、より具体的に事業イメージをまとめていただくグループワークをしていただきました。最初はけげんそうな感じでしたが、盛り込むべき要素を入れたシートをお示ししたので、議論を進めやすくなったようです。2時間ほどで、かなり細かく整理した事業企画が出来上がりました。可能であれば、このような議論を継続していただくといいのですが...。 | 流通会館・よろこび庵での夕食 |
11月13日(月) 工房めぐり 今日も山中に行き、工房をめぐる。18日、19日の工房めぐりに参加いただく工房の追加取材です。追加で参加を希望される工房も出てきて、ぎりぎりまで取材が続く。工房の作品を販売しているところもよく調べるといくつもあったので、追加取材。主旨を説明し、可能な限り作品を増やしていただくことや、展示についてもお願いする。どのような工房が参加するかにもよるが、地元工房の作品や商品が置いてあるお店の情報発信も追加で行っていくべきですね。最後に行った亀田さんの工房では、朱塗りの鏡台の直しをされていました。おばあちゃんが使っていたものを孫さんが嫁入りに持っていくとか。漆の良さを伝える話しでした。 | 漆塗りの鏡台の直し |
11月12日(日) 紅葉狩り森林浴ツアー 山中の県民の森で行われた「紅葉狩り森林浴ツアー」に参加した。あいにくの天気であったが、歩いている時は雨が上がっていたので助かりました。先月末からは一段と紅葉が進み、山の上の方はきれいになっています。管理事務所近くのモミジやイチョウはきれいに色づいています。川沿いの初心者コースを森林浴センターまで行ったが、それなりにアップダウンもあって、御年配の方々にはほどよい散策であった。いくつかのコースの一つとして、十分かもしれない。人数が20人ほどもいらっしゃると、解説も届いていないことが多そうでした。やはり、一人のガイドでカバーできるのは5、6人ですね。毎週行われるが、まず地域の人や観光関係の人に知っていただくことが大事ではないか。そして、ガイドできる人を増やすことです。 | 紅葉が進む県民の森 |
11月11日(土) 美味しい魚を育てる森づくり 能登町で「美味しい魚を育てる森づくり」の活動を行う。「魚の美味しいまちづくり」を進めているが、その一貫の活動でもあります。海が豊かになり、美味しい魚を人間が頂戴できるためには、森も豊かでないといけません。能登半島は森におおわれた大地であり、その森が豊かであることが重要です。荒れた地があるのであれば、森にかえし、手入れの行き届いていない人工林は枝打ち間伐を行い、多様な生態系が育まれるようにしなければいけません。相変わらずある誤解は、人工林をつぶして、広葉樹の森を作ればよいという発想。人工林を保全することで、針葉樹と広葉樹の混ざった森にすることが多様な生態系を育む豊かな森を形成することになります。人工林は保全をしっかり行い、枝打ち間伐した材を有効に活用する仕組みを再構築すべきです。100年木まで育てつつ、途中で切り出した材をお金にかえることで、次なる森を育成する資金を獲得する、持続的に展開される森林業を形成すべきです。 | 多くの人達が参加した森づくり |
11月10日(金) まれびと来る 沖縄にお邪魔した時にお世話になっていた島田さんが金沢に来られたのでご一緒した。愛知で行われている地域づくり全国大会に参加せずに、こちらにお越しになられたようだ。島田さんのふるさと・伊計島はサンゴの環礁と砂浜に囲まれた小さな島です。昨年5月にお邪魔した時はリーフで生き物観察を楽しみ、ウニをご馳走になりました。リーフの上でいただいたウニは最高でした。海人のおじさんも魅力的な存在です。島の入口や北部には砂浜もあり、海で楽しむには十分魅力的なところです。伝統的な造りの家屋が点在する集落、石で積み上げた塀など、沖縄を満喫できるポイントとして活用すべきなのだと思います。 | 島田さん |
11月9日(木) 清流を求めて 清流の写真を撮影するために、山に分け入る。きれいな水が流れている清流を求めて川沿いを遡上していくが、道路が途中で行き止まりだったり、こんなところまで人が住んでいるのかという集落にたどりついたりと、新しい発見もいろいろありました。眺めとしては、コンクリートで固められた川ではなく、自然に出来た川の流れがそのまま活かされているところがいい。多くの川は自然の力で形成されたはずですから、人間に都合がよいように流れを変える時も、そのような自然の力の働きを活かすことを研究すべきなのでしょうね。 | 清らかな水の流れ |
11月8日(水) 工房めぐり 山中漆器の工房をめぐる。来週末に行うイベントの取材であるが、実際に仕事をされている様を拝見しながらお話をうかがうと勉強になります。布着せなども仕上がった商品は見ていても実際の作業を拝見したのは初めて。下地の仕事の手間をうかがうと山中漆器の価値が分ります。ろくろを挽いている工房では、材木からの木地の取り方が違うので、山中漆器は強いことを説得力を持って教えていただきました。立っていた木の向きに対して垂直に取るか、水平に取るかによって、へりの強さが違うということ。山中にいながら、金沢で修行され、四角い茶道具を中心に作っている職人さんもいます。仕事として成立させるために自ら努力をされている人が確実にいるものです。そのような人達は地元ではなく、遠方に納めておられ、他所からの評価が高いとも言えます。山中の漆器産業もまだまだ可能性がありますね。 | お椀のへりに布着せ |
11月7日(火) 坂のまちアート 坂のまちアートの反省会があった。反省は今後のためにするもの。議論は必然的に将来展望に向わざるを得ない。一番若い古川歩さんからコンセプトや方向性についての問題提起があった。事業としての魅力を高めるために必要なことは、「坂のまちアート」コンセプトの深化、発展を図ることではないか。「坂のまちでアートする」、坂のまちの町家でアート展を行うだけでは足りない。「坂のまちをアートする」、坂のまちを再創造するような触発的なアプローチが必要だ。「八匠」の皆さんは街の記憶を再構築すべく、在来工法の木造の家を作り続けておられます。坂のまちアート実行委員会は、住民の皆さんとの交流を通じて、アートなまちを創造することを目指すべきではないか。住民のセンスが高いまち、アートがまちにあふれ、来る者を触発するまちでありたい。「坂のまち」らしさは石垣や坂道、城ケ山などに象徴的に表れています。そこをいかにアートするか。まち全体を舞台にした活動が、「坂のまちアート」のコンセプトのはずです。まちで行うアート活動は、必然的にまちの人を巻き込み、まちの人を主体にするようなアートも必要なのです。「未来のまち建て」をテーマにしてもよい。 |
11月6日(月) みず 午前中から能登島に行ったので、昼は「みず」(七尾市能登島半浦町 TEL0767-85-2160 営業時間/9:00〜19:00)という魚料理の店に連れて行ってもらった。能登島大橋を渡ってすぐの右側の大きな駐車場のある一角にあります。店内は座敷とテーブル席、カウンターがあり、一方には炭焼炉端コーナーが設けられています。浜焼きや牡蠣焼きが楽しめます。注文した刺身定食が700円で4種盛りのお刺身がついてきます。日替り定食は500円です。姉妹店の民宿「千寿荘」の紹介もあったが、1泊2食で5250円とのこと。新鮮が魚介類が調達しやすい場所だから可能な料金設定ですね。 | みずのお刺身 |
11月5日(日) 魚の駅生地 黒部の生地の港のそばにある「魚の駅生地」(いくじ)(黒部市生地中区265 TEL0765-57-0192 営業時間:直売9:00〜18:00、お食事11:00〜22:00、年中無休)に行った。鮮魚や加工品、地域の特産品の直売所と魚料理が味わえるレストランが併設されています。魚は地物を中心に販売しており、その場で調理してくれます。刺身にしてもらい、その場でいただいているお客様も多い。隣のレストランではバイキング方式で刺身や煮魚、揚げ物、酢の物などがいただけます。焼き魚は自分で焼いて食べるスタイルです。味噌汁は大きな器で魚が入ったものが出てきます。その具もあるものを使っている感じでした。この施設は漁協が経営されており、販売スタッフは漁師とのことです。目の前が港でリアリティがあり、港町の散策への拠点にもなっています。マップには町内の詳しい情報が掲載されていました。営業時間等も入っているとさらに利用しやすくなりますね。 | 魚のショーケース |
11月4日(土) 神岡鉄道 北陸線、高山線を乗り継いで、神岡鉄道に乗ってみる。富山からの高山線にも鉄道ファンとおぼしきお客さんが沢山乗っていたが、猪谷駅には、それ以外の手段でやってきている人達もいるようで、駅は人であふれていました。神岡鉄道は64%がトンネルか橋梁ということでしたが、たしかにトンネルが多かった。途中、時々見える窓外の風景は紅葉が進んでいました。終点の奥飛騨温泉口駅まで行き、駅周辺を散策。つるべ橋の上から高原川の峡谷美を眺める。周囲の山は上の方から紅葉が進んできています。猪谷駅でもらっていたパンフに紹介されていた「がおろの道」を歩いて神岡大橋駅まで行く。川と線路の間に遊歩道が作られていて楽しめます。歩道には沢山のチップが入れられているところが多く歩きやすい。この遊歩道はボランティアの人達が整備されたとのことで、全長600mあります。がおろとは河童のことです。神岡大橋駅から帰りの列車に乗ったが、車内は寿司詰め状態でした。11月末の廃線まで、混雑が続くことでしょう。 | がおろの道から見た神岡大橋 神岡鉄道の「おくひだ2号」 |
11月3日(金) 能登人めぐり 志賀町の能登人をめぐる。最初はころ柿を作っている細川さん。味人めぐりで取材させていただいて以来のおつきあいです。当方のホームページで紹介している記事を見て注文してくるお客様もいらっしゃるとのこと。少しはお役に立っているようだ。ころ柿づくりへの研究熱心さには感動してしまいます。次は寺岡さん。経営されている能登牛が食べられるレストラン風舎で能登牛のお話をうかがう。常に一番よい牛を仕入れているとのこと。ただし、残念ながら、牛の出荷頭数では、全国で東京、大阪に次いで少ないのが現状。これをいかに変えていくかが大きな課題だ。最後は関の鼻の瀬口さん。社長御夫妻自ら店頭に立たれています。商品開発にも熱心に取り組まれている様子でした。関の鼻やヤセの断崖と呼ばれる景勝地であり、珍しい自然現象を楽しめる場を持っていますので、そのようなプログラムづくりも期待したい。 | 関の鼻でみつけた小さな世界、カニやウニなどが生息しています |
11月2日(木) 工房めぐり 山中漆器の工房をめぐる。11月18日、19日に行う工房めぐりのための取材である。木地師、塗り師、沈金師、蒔絵師と段階を踏んで仕事をされている人がいます。工房が点在しているが、手仕事が見られることは十分魅力的なことです。イベントで終わらせず、継続的に楽しめるプログラムにすべきです。すでに、工房見学に来るお客様はいるとのことなので、情報をしっかり出すことで、お客様と工房との接点を増やしていくべきですね。それが、新たなものづくりのヒントを得る機会になるはずです。 | 木地師の仕事 |
11月1日(水) 金沢問屋センター 夜は問屋センターで青年部の皆さんに集まってもらい、今後の問屋センターで行うべきことについて意見を出し合っていただく。問屋という業種が置かれている状況を踏まえ、新たなコンセプト設定と、問屋センターとしての機能の高度化が必要です。そのような発想に辿り着くには少々時間がかかるかもしれないが、若手の皆さんが議論を通じてそのような地点にたどり着くことを期待したい。流通業が集積しているメリットをいかに発揮できるか、集積がさらに進むような可能性を広げることができるか。集積することで価値が高まることも多いはすなのだが、現状ではそのようになっていないのではないか。問屋という概念で議論している限りは難しいのかもしれない。家業から企業へ、流通ビジネスへ、そして、問屋センターからビジネスセンターへ飛躍できるか。職住近接のコンパクトなまちづくりを目指すのであれば、別のコンセプトが必要だ。 | なぜか夕食は流通会館1階よろこび庵のカレーうどんであった |
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。 |
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