[ 金沢便り2006.9月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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9月30日(土) 月見のおわら
夜は八尾で「月見のおわら」を見学する。山中の皆さんが視察に来られたので、案内かたがた、あちこち見て回る。後半は「簫庵」の2階から拝見させていただく。「月見のおわら」はクラブツーリズム主催のツアー企画であるが、地元の協力のもとで行われているので、一般のお客さんも結果としては多く見に来られています。鉄道を使って来られているお客様もそこそこいらっしゃいます。夕方、八尾駅にいたら、何組も観光客と思われるお客様が出てこられました。多くの人に楽しんでいただきたいものの、これ以上増えても難しいというところです。地元の商店にもそこそこお客が入っておられましたから、地域経済には十分貢献しているはずです。

諏訪町通りの夕景
9月29日(金) 石川県デザイン展
朝一番に金沢に戻り、石川県庁に行く。県庁19階の展望ロビーで「石川県デザイン展」が行われ、10時からオープニングセレモニーが行われた。早めに着いたので、一通りの展示を見て回ったが、高校生たちの作品が一番面白かった。デザインに至る考え方が添えられていて分かりやすい。プレゼンテーションとはビジュアルな表現だけでなく、言葉による説明やメッセージも加わることで、理解しやすくなるし、価値が高まるということだ。それに引き換え、プロの作品展示には、そのような説明のないものもあり、改善すべき点と言える。漫然と作ったわけではないはずで、展示してお見せする以上、何らかのメッセージを加えるべきではないか。プロセスが分ることで、評価もしやすくなると思うのだが、いかがであろうか。デザイン展は2日(月)まで行われています。

石川県デザイン展
9月28日(木) 喜の葉
夕方目掛けて福井に行き、「喜の葉」(福井市中藤新保街14-1-24 TEL 0776-54-2523 定休:日曜日、17:00〜23:00)という住宅地の中にある店で会食。宿泊したホテルルートイン福井大和田から、車で2、3分程度。歩いても20分程度というところであるが、田舎道を歩かないといけないので、タクシーが安全です。店内はカウンター、テーブル席、そして、板の間に座るタイプに分かれていた。料理はお刺身や馬刺、バイガイ、ソースとんかつ、みょうがの田楽など、美味しくいただきました。このような郊外の店は飲酒運転の問題もあって、お客様が減っているとのこと。そんな心配をせずに、ゆっくりと楽しむにはちょうどよい店だ。

お刺身の盛合わせ
9月27日(水) 輪島の魅力人
朝から輪島にお邪魔して、輪島の魅力人を取材して回る。最初にお邪魔した坂口さんは漆器の製造販売が本業のようであるが、地域の伝統的な行事や神事、仏事について詳しい。職人からスタートして独学で学んできたことが活きています。次にお邪魔した松本さんは、工房蔵ギャラリー「遊庵」を経営されていて、お椀、箸の使い方を通じて漆の魅力を伝えています。午後からお話をうかがった海女をされていた方々の話も面白かった。彼女達と一緒に舳倉島に行きたいものです。最後にお邪魔した中島酒造店さんは当主自ら酒造りをされている古い蔵です。明治初年創業ということすが、もっと古くから商売をされていた感じですね。社長が杜氏を兼ねていると、思いきった酒づくりも可能とのこと。中庭の見える座敷は落ち着く空間でした。

中島酒造店
9月26日(火) こきりこ祭り
夕方から五箇山に行き、上梨白山宮境内で行われた「こきりこ祭り」を楽しませていただいた。残念ながら、夕方から雨が降ってきたので、テントの下での競演でした。白川郷荻町民謡保存会、越中五箇山麦屋節保存会、越中八尾おわら保存会、越中五箇山こきりこ唄保存会の順に競演が行われ、最後は総踊りでした。最後に披露されたこきりこは踊り手が3人いて、動きがダイナミックで迫力がありました。総踊りでは多くの人が輪になって踊っておられました。踊りたい人が多いことがよく分ります。それと、こきりこ祭りに来るお客様は、こきりこという伝統芸能が好きな人が多い。五箇山という地域や土地の人々が気に入っているのかもしれません。なんとなくのんびりとしていて、ほのぼのとした気分にしていただけます。

こきりこ踊り
9月25日(月) 問屋
石亭で問屋センターの未来開発プロジェクトのミーティングがあった。主要な役員や青年部の方々に参加いただき、議論を行う。視点として提起したのは、問屋・卸企業の経営、協同組合問屋センターのあり方、そして、問屋町全体のまちづくり。持続可能なまちづくりを進める上での視点として、主体、事業、資金の問題があることを最初にお話しして、全員にご意見をお願いした。後半は自由に発言いただいたが、厳しい卸業界の現状が一方にあると同時に、新たな事業展開を進めている企業もあり、可能性を感じることができました。継続的にお手伝いすることで、魅力あるまちづくりを進められればと思う。特に若手の人達の中に意欲的な方が多いことが魅力です。触発的な人材が集積していることが、まちの力となるはずです。

石亭のお造り
9月24日(日) 五箇山麦屋まつり
五箇山・下梨の地主神社で行われた麦屋まつりを見学に行く。神社の横手に向けて作られた舞台が見られるように、客席が設けられており、有料の指定席は椅子席になっており、その前には無料のスペースも設けられていたので、最前列で拝見した。踊り手の表情が見えやすかったが、演奏者が見えづらいのが難点であった。何度も拝見しているが、若い人がいることが素晴しい。小谷麦屋節保存会という一番下流の集落の保存会は地方も踊り手も若かった。伝統芸能の伝承のためには担い手の育成が不可欠であり、山奥の村であるが、そのような人が育っているのが強みです。

平家太鼓の会の演奏
9月23日(土) 大西蒲鉾
氷見と羽咋に叔母さんを案内した。恒例の墓参りであるが、氷見の寺ではちょうどおつとめの最中であった。おかげで、貴重な住職の法話を聞くことができました。住職は私の結婚式の仲人をつとめていただいた高峯正あき氏です。ガンの手術をされて間もないということで、体調が悪そうでしたが、法話後、少しお話をすることができました。羽咋の寺は私から見て、祖母の実家であり、ここでも本堂と墓に参る。美川に叔母さんを送り届けた後、美川の大西蒲鉾(白山市美川和波町北221 TEL076-278-2227、8:00〜18:00、月曜定休)に寄ってみた。美味しいという話をうかがっていたので、試しにいろいろ買い求め、早速試食してみたが確かに美味しかった。薄味で食べやすい。おやつにも向いていますね。

大西蒲鉾の手作りかまぼこ
9月22日(金) こいこい祭
山中温泉のこいこい祭を見に行く。本陣と呼ばれるたまり場があちこちに設けられ、酒盛りが行われています。町内会や同期生、団体によって本陣が作られているようであるが、地域の人々の交流の場として機能しているのではたしか。20時からの山中節輪踊りにも多くの町内会や団体が参加しており、徹底して参加型のイベントになっています。最後のプログラム「新山中節踊り」は若者やよさこいソーラン愛好者向きです。問題は運営を行政が行っていること。住民参加型のイベントであれば、運営も住民主体で行われるスタイルに変換していくべきではないか。こいこい祭は23日も行われます。

山中節輪踊り
9月21日(木) そば畑
奥能登の商工会女性部の広域の活動として、門前の水に関する施設を見て回る。八ケ川ダム、古和秀水、水質浄化センターを見学した。説明を詳しく受けると理解が進みます。古和秀水は説明は特に無かったが、初めて来たという方や、随分久しぶりという方も多く、このような勉強会も一定の意味があることがよく分かる。途中、まんだら村にも立ち寄るが、その近くに、きれいに花の咲いたそば畑がありました。能登では一番のそばの産地らしい風景です。今の時期の楽しみの一つでもあります。

門前のそば畑
9月20日(水) 具体性
議論で重要なことは具体性です。抽象的な概念での整理も必要であるが、一つひとつの概念の定義が曖昧なまま議論していると、合意形成がされているようで、実際の理解は大きく異なるということも起こりえます。概念的な整理と同時に、具体的な例示や、活動や成果物の具体的イメージがないといけない。具体的な話であれば、多くの人も議論に参加しやすくなります。委員会やシンポジウムの議論でも、そのようなことを意識して心掛けるべきです。
9月19日(火) ブナ林を歩く
留学生のリャオさん(台湾)、シルビアさん(ポーランド)を一里野に案内した。岩間山荘の女将さんに大林の森に連れていっていただく。3時間ほどかけてゆっくり見て回るだけで十分楽しめます。ブナやミズナラ、トチノキ、カツラ、ホオノキなど多様な落葉樹があるとともに、地元の人たちが植え育ててきたスギも大木になっています。遊歩道沿いには、山野草が多く見られます。岩間山荘で、山のものを活かした昼食を御馳走になり、温泉にもゆっくり入って、山を満喫していただきました。もうすぐそれぞれの国に帰るお二人には、よい思い出ができたのではないでしょうか。岩間山荘の北村祐子さんの無理のない案内やサポートにはいつも感心してしまいます。

ブナ林の中で
9月18日(月) 寺のまちアートinいなみ2006
井波で行われているまちなみアートを見学に行く。瑞泉寺とその周辺にある5ヶ寺も会場となっています。寺を会場に現代アートの作品などが展示されているのは面白い。異論もあるようだが、お寺が地域で果たしてきた多様な役割を再認識させてくれるような試みです。お寺は地域に開かれていないといけないのです。井波は彫刻家が300名以上活動している町であり、多くの工房があります。普段から工房での仕事ぶりが眺められるようになっているところが多いが、今日のようなイベントの時は、気軽に見学できて、工房とお客さんのよい出会いの機会になっているのではないか。裏通りにあるところも含め、工房めぐりのマップを作るべきですね。

寺の中での作品展示
9月17日(日) 城端むぎや祭
城端のむぎや祭を見物に行く。善徳寺の特設ステージとじょうはな座での競演会、町内4ケ所に設けられた舞台での街並み踊りが楽しめます。さらに今年は、昼のむぎや踊りが行われていない時間に、東町の通りで輪踊りが行われたり、移動中の町内出演団体が、通りで踊りを披露したりと、むぎや踊りが見られる工夫が沢山ありました。じょうはな座の前では競演会の始まる1時間前から踊りの講習会が行われ参加されている人も多かった。地元住民が楽しむと同時に、お客がいる以上、お客の期待に答える工夫が必要です。どちらか、ということではなく、お互いが楽しめる場づくりが期待されます。

東町の通りでの輪踊り
9月16日(土) 高山線沿線
高山線沿線探検隊の候補になっているところを訪ね歩く。婦中のホウライサンワイナリー、いこいの村、音川観光農園。山田ではふれあい青空市、牛岳温泉健康センター、森のコテージ 木・MAMA。細入では猪谷駅で車を止め、駅前をぶらぶら。猪谷駅は、神岡鉄道への乗り換え駅であり、駅前のお店では11月で廃線になる神岡鉄道の絵や絵葉書を販売していました。店の主人をよくみたら商工会の森下さんでした。お父さんが経営者ですが、手伝っているとのこと。長年養蜂に励んで来られた老舗です。直ぐ近くには、関所館があり、そこものぞくと、館長さんが説明して下さいました。そこで仕入れた情報に基づき、神通川を渡って少し上流に上がったところにある野仏の里も見に行く。素朴な地蔵さんたちが並んだところがいくつもありました。歴史を感じさせてくれる苔むした石垣が多くあります。ゆっくり散策するといいですね。橋の上からの眺めはどこも素晴しい。魅力的なポイントの多い高山線沿線です。

山裾にある猪谷駅
9月15日(金) 五箇山合倉集落
午前中は八尾で高山線沿線探検隊の打ち合わせ。日を決めてのイベントと同時に、通年での活動を構想しています。一般のお客様に写真やメッセージをお送りいただき、ホームページ上にアップしていきたい。沿線の魅力をいろんな視点で評価した情報が蓄積されていくことで、高山線の利用を促進すること。鉄道を使った旅の楽しさを訴求できるといいですね。夕方からは留学生の高さんと五箇山に行く。観光協会の山崎さんにおつきあいいただき、営業の終わった民宿・勇助さんで地元の牛乳を味わいながら話す。眼下に広がる集落の風景はのどかで、これも日本の一側面であることを記憶にとどめておいて欲しいと思う。夜は金沢に戻り、リャオさんも交えて、3人で最初に行った東山で会食。会場は浅田屋さんが経営する螢屋。古いものを活かした地域づくりに関心のあるお二人には相応しい空間でした。高さんは11時の夜行バスで大阪に行き、関空から帰国されます。いつまでもお元気で、そして、来年にはまた金沢に戻ってきてほしいものです。

相倉合掌集落の風景
9月14日(木) 製品開発と商品開発
中能登商工会地区で、織物会社2社に訪問し、お話をうかがう。1社は、これまで大手メーカーの下で織物を作っていたが、これからはオリジナルな商品開発にも取り組んでいかれたいとのこと。新たな時代の幕開けを感じさせる話です。午後お邪魔した会社は独自開発の特種な糸で、付加価値の高い事業展開をされています。賃加工のみの繊維会社とは異なるアプローチを続けていますので、地域の中では異質な存在です。社長の言われることの真意はなかなか理解されないかもしれないが、十分魅力的です。自ら研究されてきた物理・化学の知識は強力な武器だ。
9月13日(水) さしみ屋
朝一番に能登町にお邪魔して打ち合わせ。昼は「さしみ屋」でさしみ定食をいただく。継続は力なりのようで、コンスタントにお客さんは来ているし、昨年開発したいしり商品も売れているとのこと。近所の3軒の魚屋さんから注文に応じて刺身が届く仕組みは面白い。速くて新鮮だ。いしりの販売拠点も増えていたり、いしりの売上も増えているとのこと。そのような実績をしっかり把握してネット等で発信していくべきですね。

さしみ屋の定食
9月12日(火) 鮨処あいじ
夕方から、留学生の高さん、劉さんと一緒に片町で寿司を食べる。犀川大橋の一つ片町寄りの細い道を下流の方に向かい、銭屋の少し手前の片町ペントハウスビルの1階にある「鮨処あいじ」(片町2-30-2 TEL 076-234-3733)で御馳走になる。カウンターだけの小さな店であるが、さっぱりとした空間と愛想のよい御主人夫妻が人気のようで、お客様がよくいらっしゃいました。寿司が好きだという高さんにはすべてのねたを試していただき、大満足のようでした。

あいじの寿司
9月11日(月) 政策形成
政策形成研修の最終回であった。今年は県庁でプレゼンを行う。研修参加者が所属する上司や同僚などにも聞いていただきました。次は県庁の部長クラスなどに聞いていただける内容にしたいものである。可能性のあるコンセプトは提起されています。それをいかに実現性のある内容に詰めることができるか。想像力をたくましくして細部を描いてみること、それが全体構成をしっかりとしたものにすることにつながるはず。研修日以外の日にも何度も集まって議論を行い、細部を検討したグループのプレゼンには実現可能性を感じることができた。しかし、描ききれていない部分を質問されるとやはり弱い。研修なので、そのような点を指摘されることが一番の学びの機会になるのもたしか。今後の政策立案の際に、今回学んだ手法を是非試して欲しいし、部局横断で新たな施策を構想することを習慣化してほしいものである。
9月10日(日) 雨の立山
留学生のお二人を立山に案内したが、残念ながら雨だった。それでも、立山の石碑の前で記念写真をとり、玉殿の湧水で水をくんていただきました。立山ホテルのカフェでお茶を飲み、空の様子を見ていたが、雨が上がりそうになかったので、散策は断念して、下りてくる。天気は悪かったが大勢のお客様で、室堂やケーブルカーは混雑していた。紅葉の見頃は9月下旬から10月前半ぐらいとのことです。快晴の時に再度挑戦したいものです。雨の高速をおそるおそる運転して帰り、「ぶどうの木」で食事を楽しむ。ぶどう棚を眺めながらの食事は初めての体験とのことで、喜んでくださいました。食事の後、社長の本さんに施設内を案内いただきました。やはり、当事者の話は面白いし、説得力があります。

立山の石碑の前で
9月9日(土) 坂のまちアート
風の盆も終わって、久し振りに坂のまちアートの実行委員会に参加した。出展作家、会場の組み合わせも確定し、協賛金をお願いしている段階。ポスターやDMも出来上がったので、美術館や会場、出展作家さんに発送する作業を行う。10月6日(金)から9日(月)に向けて最後の準備活動であり、毎週のように集まりが必要になるでしょう。可能な限り参加し、フォローしていくつもりです。これまでの坂のまちアートとは異なる側面をいかに創出できるか。常に深化・進化しつづける事業を目指さないといけません。参加アーチストもお客様をも触発できるような作品、構成を追求してゆきたいものです。

坂のまちアートの実行委員会
9月8日(金) 行革
総務部長、財政課長も交えて、行財政改革についての検討会議。県庁のスタッフに意見を出し合っていただいた行革についてのアイデア出しミーティングの報告および意見交換を行う。行財政改革の大きなフレームの話が抜けていたようには感じたが、具体的なアイデアとしては生かせそうなものが多々あったはず。税金を使うのが仕事ではあるが、その効率や価値を高めるために必要なことは多いはず。県民の立場にたっての施策の展開が必要だ。無駄を省くためには、県庁スタッフ一人ひとりの経費がいくらになるか、1日どれくらのお金を使っているかはしっかり認識すべきです。直接人件費だけでなく、事務所の維持管理費や事務所にかかっている経費も全て頭割りしてみると相当な金額になるはず。民間企業でいえば、販管費は人件費と同じ程度の金額はかかっていることが多い。そのようなことが理解できれば、我々のような外部の人間とのミーティングの設定の仕方や謝金のあり方も変わってくるのではないか。
9月7日(木) 木の器と手打ちそば
山中温泉に行ったので、昼は菅谷の「山ぼうし」でそばをいただく。ろくろの里を標榜しているだけあって、器は山中漆器です、お盆も皿も。地域性を感じられるサービス、空間、食事が地域を訪ねる楽しみの一つ。そのようなことを地域全体で徹底して取り組んでほしいものだ。こだわりが感じられることが地域のイメージを強化する。地域人自らにどれだけそのようなこだわりがあるか、地域の魅力とはそのようなことにかかっている。

山ぼうしのそば
9月6日(水) 現場
能登鹿北商工会地域の田鶴浜でヒアリング。小原鉄工所と田鶴浜建具工業協同組合でお話をうかがうが、やはり現場で当事者と話し合うとアイデアがひらめきやすい。それも異なる業界の社長さんも御一緒していただけたので、それが促進されたように感じた。新たな商品開発と同時に現状の商品の価値を訴求する活動も必要です。地域ブランドの確立のためには、地域に蓄積されていること、ひと、ものを情報化することがまず必要だ。その上で、新たな活動を継続的に創出することで、その地域の強み、魅力を高めていくことではないか。地域の人々が自らの有する資源や可能性を感じ取れる機会を設けることも必要なのだと思う。昼は、ホームセンターヤマキシ前のステーキ赤蔵(七尾市高田町へ部77 TEL0767-68-2744 火曜定休)さんでいただいたが、本格的なステーキ屋さんでした。

赤蔵の豚の生姜焼き定食
9月5日(火) 具体性
ビジョンを描くと同時に重要なのは、実現に向けてのプロセスを具体的に描くこと。そして、ビジョンのリアリティを感じていただけるような機会を設けることが、関係者の参画意識を高めます。実験事業の企画から実施までを共有することで、継続的な活動への契機が生まれます。いろいろな活動、事業はそのような観点で企画実施されるべきです。りっぱな計画書や絵が描かれても、実現されなくては意味がありません。シンプルな企画書で分かりやすく説明することを心掛けるべきです。関連資料や背景説明のデ−タ等は添付すればよいのですが、核となる考えを論理的に整理することが大切です。もちろん、コアとなるコンセプトはひらめくもの。それを体系的に位置付けることができるか、それが新たな企画や政策を構想する者の一番重要な役割でしょう。コンセプトから具体的な事業への展開をリアリティのあるものにできるかどうかは、背景となる現状をしっかり分析把握できているかにかかっています。あらゆる学問知識の総合が必要ですが、人に関わる事業を描く時は、心理学と想像力が問われます。
9月4日(月) 中能登めぐり
商工会連合会の事業で中能登の企業をめぐる。新たな商品開発やブランド化の可能性をさぐるのが目的であるが、詳しくお話をうかがうと独自の技術や商品をお持ちのことがよくわかる。そのような特長のある話を情報化することで、十分地域産業の存在をアピールできるのではないか。地域の将来イメージを明確にするためにも、地域で活躍する企業の事業内容を詳しく紹介する活動を行うべきではないかと感じた。中能登は繊維・織物の町です。能登上布会館があり、テキスタイル・ラボがすでにあり、新たな資料館もできる予定です。新たな商品開発にも積極的に取り組んでいる企業もあるだから、それらを情報化することで、繊維の町、織物の町としての存在感を強調していくべきではないか。
9月3日(日) 山中節道中流し
朝から山中温泉に行き、山中節道中流しのお手伝い。昼は山中節全国コンクールが行われており、商工会の事務局では一日山中節が聞こえていた。午後から、旅館に道中流しの道順を書いたチラシを配る。さらに知っている商店やタクシー会社も回り、チラシをお届けする。河鹿荘ロイヤルホテルでの練習風景を観た後、まちやで手打ちそばをいただき、かよう亭での打合せに参加。山中座前の道明りの設営を行い、ろうそくに点灯した後、道中流しを見に行く。予想以上に遅く、山中座には1時間遅れの到着であった。輪踊りをしていただき、山中座の中で「雪の山中」を最後に演じていただき、12時過ぎに終了でした。多くの町民の人や観光客にご覧いただけたのは成果でしたが、今後の課題も沢山発見できた実験イベントでした。

道中流し
9月2日(土) 風の盆2
今日も、夕方から八尾の風の盆に行く。八尾の手前から渋滞しはじめ、駐車場はどこも満車とのこと。仕方がないので、商工会の田代さんに電話して、車をとめられるところを教えていただき、裏道を通り、街に近い所で駐車。雨の中、徒歩で街に行く。町民広場ではバスがひっきりなしにやってきて、お客さんを下ろしており、異様な雰囲気が漂っていた。ここでは団体のお客様が優先だ。石垣の坂道も混雑しているということで、通行止めにされており、上手の階段から坂の上の町に登る。どこの通りも人が溢れており、混雑の極みです。それでも、観光会館をのぞき、会館横のステージでおわらを拝見。その後、一番上の西新町まで上がり、少しだけ輪踊りを拝見。諏訪町の様子も観た後、上新町で谷井明美さんに簫庵に入れていただく。高橋治さんが新聞記者と打ち合わせ中であったが、その奥で、料理をご馳走になる。高橋さんのおみやげの特製おにぎりも美味しかった。その後、人にもまれながら下り、おおつか茶舗や福鶴酒造をのぞき、下新町でおわらを拝見した。

下新町でのおわら
9月1日(金) 風の盆
夕方から八尾に行き、風の盆を楽しむ。というより、八尾の人たちとの話を楽しむと言った方が良さそうですが。上新町の「おかめ」で、コーヒーをいただきながら、お客様の話をうかがう。次に、ぎゃらりー翠華堂で古川さんたちと延々話をしていました。雨が降ってきたので、雨宿りです。ちょうど、雨の晴れ間に上新町の方々が、杉江表具店さんの中庭でおわらを演じて下さいましたので、御主人の好意で拝見させていただきました。胡弓を杉山峰夫さんがひき、唄は上新町の小倉亀寿堂の若旦那、囃子方も馴染みの方で、よい状態でおわらを楽しませていただきました。お庭でのおわらを拝見したのは初めてです。夕食は久宝多でおいしい寿司をいただき、最後におおつか茶舗でお茶をいただく。いつものコースです。

お庭でのおわら
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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