[ 金沢便り2005.8月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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8月31日(水) 地域を創造する政治を
現在の政治を左右している最大の層は都市型保守であるとの指摘があります。それが、国の危機を強調され、不安感を高め、単純明解に語る政治家に惹かれている現状があります。都市は地方の上に君臨する構造がありますから、その不公平を維持するためには強力な権力が必要なのです。強大な国家がないと成立しない仕組みです。そのような、都市中心の政治に決別するためには、地域において自らが地域を創造するという新たな政治が必要なのです。現状を変えるための基本視点は、地域で暮らす人々の不安感を少なくし、安心して暮らせるようにすることだ。財政危機を理由に、年金受給年齢を引き上げ、受給額を減らしたり、医療費の自己負担を高めてきた。さらに、金融機関を救うために、超低金利を実現してきたのが、これまでの改革の成果ではないか。消費が停滞しているのは、将来に対する不安感が大きいから。その問題に正面から取り組まない政治家を選んではいけない。東京中心主義を超えるために、地域同士の連携をすすめ、新たな政策形成を進める必要があります。地域で支えあって生きる方策を構築すべきあろう。
8月30日(火) 自立と自律
地域づくりのテーマとして「自立と自律」がある。自立は経済的に自立することに主眼がおかれているようにみえるし、自律は自らを律すること、バランスをとりながら暮らし続けるイメージか。地方自治という概念には両方が含まれているのであろう。自立を目指して、自律して事業を企画実行していくこと。地方分権の内実を形成していくためにも不可欠のことだ。「自立」ということを協調しすぎると、孤高な孤立に陥るおそれもある。あらゆる地域はグローバルに関係しながら存在していることを念頭におくことも大切である。自立を目指すということは自律を内包しており、バランスをとること、関係性をうまくとりながら生きることでないといけない。そのような観点では、自律という概念にこだわることも意義深い。もっと、自律という言葉の意味付けを検討してゆきたい。夜は鳥越村で直売勉強会。直売所の設計を担当している方にお越しいただき、説明を受け、意見交換を行うが、当事者の意見を踏まえない設計には問題が多い。相変わらずのハード先行の事業が行われています。参加しているメンバーが作って来られた草だんごをいただいたが、開発意欲の高い人たちです。このような方々が直売場を支えることになるはずです。

直売勉強会での草だんご。砂糖はなくても美味しいです。
8月29日(月) 政策形成
政策形成研修の第2回目。何が課題かというと、既存の施策には一通りのことが含まれているが、その実効性や程度に問題があります。新たな政策提案として打ち出す時には、特化すること、深化させることが不可欠だ。地域が当面している問題に、いかに本質を着いたアプローチをするか、それが問題解決への近道です。その意味では、最初に5つのグループがプレゼンし、他のグループのメンバーから質問や意見を出してもらったが、重要な視点を提供するものが多かった。このことをしっかり組み込んだものをまとめていってほしいものです。例えば、少子化対策については、他のグループの女性メンバーから、実際に3人の子どもを産み育ててきた経験から、一番大変だったのは子育てのために時間と手間であり、そのことに夫がなかなか時間が取れない現実があるとの指摘があった。子育てに夫が時間をとれるような社会の仕組みづくりが必要なのです。育児休暇を男性にもという政策は打ち出されているが、まだまだ不十分であるということ。それをもっと実効性あるものにするには何が必要か。企業に勤める男性にも育児に関わらせるような制度を設けることではないか。残業や休日出勤等を制限することも必要だ。

研修所でいただいた富士の高嶺焼。面白いことを考える人もいる自治研修センターです。
8月28日(日) みんなで農作業の日
五箇山の合掌の里で赤かぶの種まきを体験。オーナーとして申し込まれた方々と一緒に、種まきを行うが、等間隔に種をつけたテープを埋め込むという便利な方法もありました。種のロスも少なく、間引きの手間がはぶけそうです。その後、白山宮でのこきりこ披露を拝見。昼食を御馳走になった後、城端を回ってから、八尾へ。9日目の風の盆前夜祭。天満町と下新町でのおわらでした。天満町には人が多くいたので、後半は下新町のおわらを楽しませていただきました。お宮の舞台で10時まで存分に楽しめました。年輩の男性の踊りも味がありました。

下新町でのおわら
8月27日(土) 風の盆前夜祭
最も人出の多い前夜祭であった。今日は西上町の「やました」で夕食をご馳走になる。ちょっと贅沢に焼き魚定食を試す。焼たてのかれいが美味しかった。7時前から、上新町の道路には多くの人が道端に座って待っていた。観光会館も満員。鏡町がメインで、サブが上新町。最初に、鏡町を観に行くが、さすがに人が多くて、何重にも広場を取り囲んだ人の頭越しに少し眺めることができた。石段のところにも人がびっしり。同じ踊りなのだが、評判の通り所作が美しく感じる。早々に上新町に移るが、人が多くて近寄れない。谷井さんの聳庵に入れていただき、2階から拝見。人が多くなると、マナーの悪いお客や酔っぱらいが目立つ。例えば、踊り手や演奏者のすぐ横を通る人が多いので危ない。お客さんの協力をいかに得ていくかが、大きな課題だ。地域の人々、例えば店の主人やスタッフは積極的に楽しみ方を話していくべきではないか。ただの観光客ではつまらない。

上新町でのおわら
8月26日(金) 西町の前夜祭
今日も夕方、八尾に向かう。6時半近くに到着し、商工会に車を止めさせていただき、諏訪町の「風庵」でそばをご馳走になる。お客さんの絶対数は少ないという通り、今日も大丈夫であった。観光会館で踊り指導と舞台を見学。踊り指導は初日と同じ人が進行していたが、楽しませ上手だ。これを繰り返しているだけで、基本は覚えられそうだ。その後、一番のお目当ての西町の前夜祭を見学に。たくさん人がいるように見えるが、ポイントによっては、十分見られます。東町の「おおつか茶舗」で休憩後、再度西町へ。今度は「福鶴酒造」に入れていただき、お酒をご馳走になる。と言っても、私ではなく、同行した当社のスタッフであるが。最後に、福鶴酒造の前でのおわらと輪踊りを堪能させていただいて、満足であった。西町で良かったのは、多くのお店や臨時店舗が開いていたことである。お祭りはこうでなくてはいけない。そして、質の高いものを提供すること、お客様との対話をしっかりできるような商売を心がけることである。

西町でのおわら
8月25日(木) 大都市に対抗する
民営化という名のもとに切り捨てられてゆく地方が大都市に対抗するためにできることは何があるか。最大の方策は大都市に地方が供給しているものを断つことである。例えば、水と食料を断つこと。そのために必要なことは地方が連携すること。大都市包囲網を構築できるかどうかが問われる。大都市との関係ではなく、地方同士の関係を重視してゆくこと。大都市には何も供給しない、何も提供をうけないというぐらいの活動が必要だ。逆に考えれば、安心できる水と食料を確保しつ続けることが地方の存在価値になる。基礎的な生活資源を供給してきたのが、我々の地域であるならば、それに付加価値をつけること。大都市にはない、美しい自然、きれいな空気、バランスのとれた森を守り続けることが地方の価値を高めることになる。さらに、地域に伝わる伝統的な文化や工芸、ライフスタイルなど。都市生活者が希求しているのは、そのようなものであろう。日々の暮らしを通じて循環型の関係性、創造的な関わりを実践的に追究することである。それが、地方の存在基盤となる。地方は生活にかかるお金が少ないところ。大都市は高コストである。経済成長主義、GDPを大きな評価基準に発想すれば、大都市が重視されるのは当たり前。生産と消費が大きいのは大都市である。エネルギー消費が多く地球温暖化を促進しているのも大都市だ。自信をもって大都市居住者の発想に対峙しないといけない。そして、大都市を解体し、人を減らさないといけない。現在の争いの基本フレームは、地方と大都市の戦いでもある。
8月24日(水) 前夜祭
夕方には事務所に戻り、八尾に行く。八尾町商工会の田代さんに問い合わせたところ、降水確率30%だが、大丈夫そうとのこと。今日は駅前の福島が会場であったので、駅裏に車をとめて、横断橋を越えて会場へ。駅横のステージでまず、舞台踊りを見学。大勢の人であったが、舞台袖近くまで行くと十分見られました。その後、商店街での町流し、残念ながら、短かったですね。メインはその後の輪踊りという感じでした。踊りたいという観光客も多いので、良い趣向です。今後の課題はおわらが似合う街並形成を進めることです。お客が多いので、整理するスタッフが大勢必要です。ボランティアで手伝う人を入れても良いのではないでしょうか。

福島での輪踊り
8月23日(火) のとだらぼち
10時には東京に着いたので、昼前に能登ふるさと館で、いしりフェアについて、数馬さんも交えて打ち合わせ。午後から、石川県東京事務所で小泉武夫さんにインタビュー。いしりについて存分にお話をうかがいました。いしりについての一定の基準を設けることやいしりを作っている企業の団体を設けること、さらに伝統的な作り方を守りつつ、新たな魚醤製造への取り組みも必要である、・・・。まとめて、印刷物にさせていただく予定です。その後、のとだらぼちへ。5時過ぎから飲んでいたら、よっぱらいましたね。星野さんのとうふやあげと野菜の煮物、能登牛の味噌漬、金時草など、能登、石川の素材を活かしたメニューがほとんど。だらぼちには、リクルートの柴川さんや『旅』の竹内さんも、たまたま見えていました。

のとだらぼちの店内
8月22日(月) 交通政策と過疎化
夕方から激しい雨が降ったりやんだり。不安定な天気が続いています。地方においては自家用車優先の社会になっているが、道路は公が建設し維持してきた。もちろん、地域の人々が維持してきた道の歴史もありますが。持続可能な社会システムのためには公共交通機関を活用することが必要であり、そのような方向にいかに転換するか。しかし、鉄道やバスの民営化は、結果として、地方の切り捨てにつながっています。能登半島では鉄道が徐々に廃止され、高齢者は出かける回数が減ってきています。バスも国鉄バスが廃止され、徐々に減ってきています。効率を追求すれば、都市に人が多く集まることになります。人が生きていく基礎的な環境として都市がよい場であるのかどうか。道路公団を民営化し、道路も民間で建設する(?)という方向で動いているが、果たして、その結果として想像されることはどのようなことか。地方、それも過疎地の道路整備が進まなくなるということ。道路公団民営化の議論のキーワードである「無駄な道路」ということでひとくくりにされてしまえば、過疎地の道路は建設されなくなります。地方分権ということで考えれば、地方独自の基準と政策選択で道路建設が可能な方策も必要だ。民営化の行き着く先に見えるのは、過疎地の切り捨て、ふるさとの荒廃だ。そのような流れに乗る事がよいのかどうか、人生の選択でもあります。都市に向かうのか、自然環境の豊かな地域を生活環境として選ぶのか。都市に住みつつ、自然環境の良いところでも過ごすためには、一定の基礎的な交通手段の整備が必要だと思うのだが。
8月21日(日) 民営化という虚妄
面白い本を見つけました。東谷暁著『民営化という虚妄』(祥伝社、平成17年3月刊)、「郵政民営化」の問題点を語った本です。「国営=悪」という感情論が国を滅ぼす、と表紙に書かれているが、民営化=善という発想に大きな錯誤があるということ。郵便貯金、簡易保険で集められたお金は大蔵省経由で特殊法人等に「財政投融資」ということで流れていました(今は違います)。その特殊法人が赤字で悪い事をしているので、入口を閉ざすことで、特殊法人の問題も解決できるという話になっています。実態は逆で、財政赤字を少なく見せるために、郵便貯金や簡易保険の資金が利用されてきたということです。この資金がなければ、国債を発行してきたはず。郵政民営化の前に、特殊法人の評価、今後のあり方を再検討すべきなのです。財政赤字を削減することが優先課題です。重要だと思うには、今のような大きな資金、ネットワークを有するまま、分割民営化し、一番困るのは既存の銀行や保険会社、運送会社であるということ。郵便局を民営化すると言いながら、郵便局ネットワークは維持しますというのは、無理な話です。採算のとれない郵便局は閉鎖されるというのがニュージーランドなどの事例が教えてくれることです。小泉さんが一番あてにしているアメリカでも郵便事業は国営だ。郵便局の金利も民間と同じことになって久しいが、郵便貯金に生活者のお金が流れているのは、何故か。安心を求めているのです。銀行はいつ何時潰れるか、合併するかしれないから。そのような、生活者の気持ちをどれだけ、理解しているのであろうか。生活者の将来への不安感を少なくするような政治を行うことが大切です。今の政治は不安を増幅することを行っているだけだ。富山県の綿貫さんを応援されている皆さんに是非読んでいただきたい本です。次のブログも参考になります。よく分かる郵政民営化論Blog版
8月20日(土) 風の盆前夜祭
風の盆前夜祭が始まった。初日で土曜日ということもあって、下新町は人が多かった。それでも、隣の今町でも踊っていたので、お客さんは分散していました。下新町で輪踊りが9時過ぎに始まり、しばらくしてから、今町に上がってきたら、聞名寺の石垣の前で今町の保存会がおわらをされていました。それをじっくり拝見した後、各町内の公民館をのぞいて回ったが、西町、東町は練習が終わっていました。最後に諏訪町の公民舘をのぞいたら、練習をされていました。そばの専能寺では踊りの練習もしていました。村杉さんや風庵のご主人、飯島さん、山田さんなど、よく知った方々が多くて、安心して聞けました。いい雰囲気です。観光会館でのおわら指導や舞台披露も見たが、おわら指導は新しい趣向も取り入れられていて、楽しめる内容になっていました。5時過ぎに八尾に着いて、風庵や高野、ふくろ亭などでそばをいただき、おかめやおおつか茶舗、明日香などでお茶をしながら、おわら談議を楽しむ。その上で、観光会館でおわらについてさらに学ぶ。最後に町流しを拝見するというのが、おすすめの楽しみ方ですね。おわらを楽しんだ後、土産が買えるように、お店が遅くまで開いていると、よいのですが・・・。

聞名寺の石垣前での今町のおわら
8月19日(金) 神楽
昼に神楽(寺町1-20-10 TEL076-280-5010)という和風中華そばの店(泉野図書館の前の道路を犀川方向にかなり行くと左側にあります)に行く。今日は冷やしつけめん(950円)をいただく。さっぱりしていて、食べやすい。数量限定ですので、僕らの後のお客さんで売り切れになっていました。めんも手打ち麺で限りがあるので仕方ありません。寡黙なご主人は高校時代の同級生のお兄さんです。人柄は信用できますし、こだわりも分るような感じです。カウンターとテ−ブル席が一つだけですので、待つ事も覚悟してお出かけ下さい。

神楽の冷やしつけめん
8月18日(木) 規制緩和
自由な競争に基づく事業活動により、よりよいサービス、よりよい商品供給が行われ、利用者の便益が増すというのが規制緩和という概念に伴うイメージです。しかし、本当に何でも規制を緩和してよいのであろうか。例えば、農産物の輸入自由化は何をもたらしているであろうか。カロリーベースの食料自給率は40%(生産額ベースだと70%)になり、いざという時の不安が続いています。木材や水産物の輸入自由化も同じ結果につながっています。農林水産業を離れ、農山漁村を離れる人が増え続けています。農山村は人口減少、高齢化が進み、農地や山は荒廃が進んでいます。自然災害が発生しやすい状況が進んでいます。人口減少が進む地域では、能登のように、鉄道が廃止され、バスなどの便も悪くなり、自家用車がないと暮らせなくなっていく。そして、ますます暮らしにくくなり、過疎に拍車がかかります。今の政策の行き着く先に見えることは、都市への人口集中と不安の増大、ではないか。
8月17日(水) 概念を検証する
現在進行している事態をより正確に把握するためには、基本となっている概念を再検討してみる必要があります。たとえば、民営化、構造改革、財政再建、地方分権、規制緩和、・・・。特に権力者が多用する概念を検証してみることが不可欠です。プラスの評価のともなう言葉として多用されているが、その内実はよく吟味してみないと分らない。民営化可能なこととそうでないこともあるはず。中央も地方も、行政機能の多くを民営化していけるのか。行政機能は徐々に膨らんできた歴史があるが、なぜそのようなことになったのか。それを民間に移すことの意味はどのようなところにあるのか。国民の生活を支える基本となる事業や活動をすべからく民営化していけるのかどうか。医療や福祉、教育、衣食住の基本要素を総べて民でまかなう方針でいくのかどうか。構造改革、財政再建と民営化はからめて検討されるべきであるが、本当に国民の生命財産を保全していくために必要なことはどのようなことなのか。個々の事業について検討が必要だ。郵便局及び郵便の存在意義はどれほどあるのか、簡易保険、郵便貯金と民間保険、民間の金融機関の貯金との違いはどこにあるのか。単純に分りやすく比較してみる必要があります。政策選択の向こうに何が見えるか。政策が生み出されてきた背景と、その政策の結果を描いてみることも大切だ。政策形成も民営化を図る必要があるのだろうが、民間から政策をを考えることで、行政の存在意義をもう一度明らかにすることにつながるようにも思う。
8月16日(火) マル激トーク・オン・デマンド
ネット上にある面白いサイトを見つけました。神保哲生さんと宮台真司さんがホストをつとめ、毎回ゲストを迎えて議論するコーナーです。最近の番組は選挙特番 [8月12日収録] 「私が郵政民営化に反対する本当の理由」です。郵政民営化に反対してきた荒井広幸さんがゲストです。じっくり聞けば、郵政民営化に反対すべきだと感じさせられます。民間でできることは民間へ、ということが叫ばれ続けており、郵政民営化もその中に位置付けられているが、実際は民間でできないことが多いことも事実。振込手数料が70円で代金や会費を払える郵便振替は民間ではない。誰でも入れる簡易保険のような保険も民間にはない。民営化することで、確実に地域の生活者は高い料金を払わざるを得なくなり、不安な暮らしを強いられることは確実です。郵政民営化の意味を考えるにはちょうどよい内容です。スローガンで単純化して、国の舵取りを進める政治、極めてあぶない状況が進んでいることがよく分ります。荒井氏が何度も口にした「共助」という概念も有効です。
8月15日(月) リンク集
新たなリンク集を作ってみました。祭・イベントのリンク集です。カレンダーは多くあるのですが、詳しい情報につないでなかったり、1県だけのものが多かったり。速やかに詳しい情報も取得できるようなページがあればと考えていましたので、作ってみました。とりあえず、3県の情報を調べて並べてみましたが、詳しい情報が少ない祭やイベントも多くあります。そのような基本情報を整理することが、まだまだ必要なのですね。リアルタイムで祭やイベントのことを紹介するような試みも必要です。旅をする上で、どの時期のどこに行けばよいのか、よく分らないのは困ったものです。観光協会等の基本的な役割として、情報の整理とリアルタイムの情報提供を行って欲しい。
8月14日(日) 違和感
違和感のある事態が進行しています。郵政民営化法案が参議院で否決されたことを理由に、首相は衆議院を解散、選挙になりました。その選挙のために、反対した議員に対する対抗馬の擁立を進める首相の行動には違和感を覚える。反対者を政治的に抹殺することを徹底しようとする姿勢は独裁者の政治行動そのものだ。次の選挙結果により、首相が再選された場合、与党の政治家であるなしに関わらず、首相に異を唱えること自体が遠慮されていくおそれがある。それは先の大戦でヒットラーのような人が登場し、多くの国民の支持を得て、多くのユダヤ人を虐殺できたことにつながる道ではないか。今の選挙は独裁者を産み出すかどうかが、問われている選挙のように感ずるのは私だけであろうか。このような違和感を大切にしたい。
8月13日(土) あめや
七尾の妻の実家の墓参りに行く。義兄を伴い、能登有料道路、能越自動車道で七尾まで行くと早い。本竜寺で墓参りを済ませ、能登の鵜川の親戚に向かう兄を七尾駅まで送り、駅前通りの「あめや」に行く。ここで、うなぎをいただくのが毎年の恒例行事です。うな重をご馳走になるが味はくどくなくて美味しい。同じような習慣の人が多いのか、12時前にはほぼ満席状態です。この店、七尾の中では最もおすすめできる店の一つです。義父に七尾で最初に連れてこられた店でもあります。夜は山代温泉で恒例の高校の同窓会。その前に、山中温泉のかよう亭にお邪魔して、ハーブティをご馳走になる。素晴しい空間です。

あめやのうな重
8月12日(金) 雨ふり
雨が降ったりやんだり。激しく雨が降り続いて、道路が川のようになったりです。事務所の階段部分の修理をしていただいていますが、作業がはかどりません。さすがに雨が激しいと、一旦中止です。それでも、断続的に工事は進み、暗くなるまで工事の音がしていました。最近、お盆休み前に雨が降る事が多いように思う。富山に墓参りに行った際に、すぐそばにある常願寺川に遊びに行く事も無くなってきました。自然に近づく貴重な機会であるのだが、難しい。川は雨が降ると急に増水し、しばらくは水が濁ったままです。今年も無理かな・・・。
8月11日(木) 人口分散
持続可能な社会を形成していくための大きなポイントは人口分散です。大都市はエネルギー消費が多くならざるをえない。エネルギーの過剰消費(地球内や宇宙とのエネルギー循環構造を超えて消費が進むこと)は地球温暖化につながっています。現在、大きく進行している山の広葉樹の枯死も、温暖化による害虫の異常発生が大きな要因のようだ。温暖化は異常降雨による洪水、土砂崩れが頻発することの原因にもなっているはず。そのような現状を変えていくためには、人口分散を政策的に進め、地産地消を基本に、地域経済を成立させることを目指すべきです。モノの移動よりも人の移動を優先させる発想が大切ではないか。地域での人口定着のためには、交流事業が大きな柱となります。地域の「自立」とは孤立ではなく、外に開かれてないといけない。常に新たな関係構築を行いつつ、自らを律することができること、それが「自律」のイメージです。閉鎖的な風土が人口流出を招いている面もあるので、常に意識的に外に向けて開いていくことも重要だ。開放的で、かつ自立を志向した地域社会こそ、住んでみたいと思わせるところです。
8月10日(水) 和倉温泉
和倉温泉の商店を取材。夕方おじゃました飲食街にある「まちこ」さんはおでんが人気のお店。「地元のお客さんが多い」という女将さんは隣の漁師町・石崎の人。奉燈祭が有名で横綱・輪島さんの出身地です。女将はさっぱりとした性格のようで、そのようなところも人気の秘密かもしれない。おでんは透明な塩だしできれいな印象。味も薄味で食べやすい。地物を使った手づくり料理はおふくろの味という感じでもあります。黒板メニューもいろいろあって、お客さんの好みに応じていただけそうです。この飲食街は個性的な店が多いので、商店連盟の看板の下がった店はのぞいてみる価値は大いにあります。

「まちこ」のおでん
8月9日(火) 観光と物産
石川県商工会連合会の販路開拓支援事業のお手伝いをさせていただいています。今年で3年目。「美味しい石川」という冊子を作り、宿泊施設や観光拠点、流通関係者にお配りしてきた。インターネットでも記事をアップしてあります。地域の宿泊施設でお客さんにお渡しいただき、旅の途中に直接店を訪ねていただくことを促進しようとしています。Web版には割り引き等の特典も付けて、活用促進をはかっています。成果が出ている店も増えてきているようですので、さらに、新たなことを試みてゆきたいもの。宿泊施設の方々を対象に地域の「美味しい店めぐり」のツアーを実施してみてもよいですね。そうすることによって、観光と物産が結びつきやすくなります。
8月8日(月) 福井フェニックス花火
福井の足羽川の河川敷きで花火を観た。昨年の7月に洪水で決壊した場所の少し上流です。昨年は花火大会も中止になったので、2年分をまとめて上げているのではないかというぐらいでした。すぐ間近で観ると迫力が違います。福井市全域から人が出てきたのではないかというくらいの大勢の人でした。地域の人々にとっての貴重な楽しみになっているのはたしか。地域の人々が楽しむことが基本で、そのおすそわけを他の地域の人にも提供する、それが観光になるのかもしれない。

福井フェニックス花火
8月7日(日) 森林の危機的状況
今日も鳥越での「とりごえ市」の様子を見に行った。途中からの山の様子に愕然とした。一週間前からさらに広葉樹の枯れ木が目立つようになっています。点々とあった感じが、今日は面的に広がっている印象です。道路際の大きな木が枯れているものもあります。このまま進むと、山が崩壊しそうです。集落の裏山の頂上付近から駄目になっていきそうです。緊急的に対策をとらないと、取り返しのつかないことになるのではないか。温暖化は確実に進んでおり、病害虫の異常発生は顕著です。

広がる広葉樹の枯れ木
8月6日(土) ヒロシマ
ヒロシマの日がやってきた。被爆60周年である。10才だった人も70才、被爆者の平均年齢は73才であるという。8月6日を知らない人が過半数をしめているという報道もあった。それが日本の現状の一断面である。優先すべきことがないがしろにされていないか。人生で考えるべき優先順位、時間を費やすべきことの選択が間違っているのではないか。ヒロシマを考えるためには、現場を見る事、当事者の話を読んだり、聞いたりすることも必要だ。峠三吉や原民喜をはじめ、多くのヒロシマをモチーフにした作品もあるので、それらを読んでみるのもよい。 次は峠三吉の有名な詩です。
ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを へいわをかえせ
8月5日(金) まち・むらネット北陸
北陸農政局さんからご案内をいただいたので「まち・むらネット北陸」に入会することにしました。ネットでダウンロードした申込書をメールで送付したら、すぐ登録してくださり、リンク集にも入れていただきました。メールでのメッセージも届きましたし、その対応の早さに驚きました。この素早さが大切ですね。活動に期待を持たせる動きです。そこで、勝手に入会を呼びかけることにしました。メインはグリーンツーリズムの推進ですが、交流をテーマにいろんな活動が展開できればと思いますので、興味ある方は入会して下さい。国の機関のサイトからリンクをはっていただける貴重な機会かもしれません。
8月4日(木) 茅の葺き替え
五箇山の相倉集落で茅の葺き替え作業をしているというので、拝見に行く。観光協会の山崎さんに案内いただく。おかげで、作業をしている人の話もうかがえました。お盆までには作業を終了するとのこと。まず、端の部分、五箇山ではハフと言われる屋根の妻の部分から葺いていきます。風雨や雪にさらされ傷みやすいので、しっかりと葺きますが、ハフそのものも下から順に葺いていきます。森林組合に入って10年以上という沼口さんをリーダーに作業が進められていました。ニュースで取り上げられたので、問合せも多いようだ。大学生や小学生の合宿研修も行われており、見学者が多かった。民宿勇助さんで、アイスコーヒーを御馳走になるが、中は山風が通って涼しい。囲炉裏のある部屋の隣には大きなテーブルもあって、くつろぎやすそうです。一度、泊まってみたいものだ。

茅の葺き替え作業中
8月3日(水) 夜のまち歩き
夜の八尾でまち歩き。照明のあり方を考えるための調査に東京から何人も来られていたので、様子を見に行く。おわらのぼんぼりを何本か、灯していただき、雰囲気をつかんでいただく。さらに、街頭や裏通りの照度を図っていました。たとえ、閉店した後でも、お店の中にあかりがあると印象はよいものです。石積みの斜面の上に人々が暮らしていることを、感じ取っていただけるようなあかりの灯し方を住民参加でできるとよいですね。空中都市のようなイメージを演出することも可能ではないか。

あかりの入ったお店
8月2日(火) 直売場
鳥越の皆さんと、直売場の視察に行く。最初は長野のオランチェ。高速の信州中野ICを出てすぐのところにある農協が経営する施設。周辺の500軒の農家が野菜や果物、花、加工品などを出品しています。今の時期、目立ったのは桃。何人もの人が桃を出されています。すべてを見て回って気付いたのは同じ人があちこちに置いていること。それで、余計多く見えるのかもしれない。参加された方と議論になったのは、場所を固定して、コンテナに名前を明示して販売する方がお客さんは選びやすいのではないかということ。選ぶ楽しみを提供するということでの発想も必要ですので、そのためには、より多くの出品者を確保することが大切です。次に行ったのは、城端のヨッテカーレ。スマートICの城端を出て目の前がヨッテカーレです。これも分りやすい。オランチェは100円均一が基本でしたが、ヨッテカーレは価格がばらばら。自らバーコードシール発行器でシールを作成して、商品を並べる仕組みになっていることが参考になりました。自己責任の原則が徹底しています。帰りに福光の道の駅にも寄る。荷物の多くなる視察研修でした。

果物が豊富なオランチェ
8月1日(月) 広葉樹の枯死について
昨日の写真について、メールをいただきました。「広葉樹が枯れているのは、ほとんどはカシノナガキクイムシが原因です。いわゆるマツクイムシ(マツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウのコンビ)で枯れるように、ナラ菌(あるいは、アンブロシア)が、カシノナガキクイムシを媒介しているようです。温暖化により南方系のカシノナガキクイムシが生態域を広げているといわれていますが、下のURLにあるように、実態は山形県などから、日本海側を南下しているようです。http://fserc.kais.kyoto-u.ac.jp/asiu/kasinaga/。いかに拡大を防ぐかを真剣に検討しないと、ますます森林の荒廃が進み、熊やその他の動物達も里に降りてくることが増えそうです。白山麓だけでなく、あちこちの山で見られるようになっています。山中のほくりく荘で自治研修センターの政策形成研修の講師を9時半から夕方5時までつとめ、その後、越中八尾観光協会の役員会に出席。心身ともに疲れた一日であった。
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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