情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
おまつり倶楽部

代表 高田竜也
金沢市保古町ニ141 〒921-8053
株式会社 日本海企画
TEL 076-240-1900
mail nihonkai@cameo.plala.or.jp
大きな炎を上げて燃える大きな松明。祭りのクライマックスはエネルギッシュであった。松任まつりの核イベントともいえる火まつりは祭りの担い手も観客も一つにする。祭りをテーマに活動するグループには、人々を共感させる何かがある。

MyPage15号に掲載(2004年9月発行)

虫送りの火に点火

地元の祭りに参加しよう!
 スタートのいきさつは簡単で、「地元の祭りに参加しよう!」ということ。祭り離れしている若い人を戻そうと考えた。昭和44年生まれ前後の遊び仲間10人くらいで計画を立て、あとは先輩後輩の関係で100人くらいを集めた。各町会だと若い人を引っ張って来るってなかなか出来ないが、そこは先輩後輩の関係の方が強い。松任は古い町もあるけど、新しい住人が多く、町会や青年団は強くない。若い人は「そんな面倒くさいことに参加したくない」っていう。


火まつりがメイン
 メインの活動は、松任の火祭りへの参加。各地区で松明を作って商店街を練り歩き、会場で燃やす。地区の枠を超えた有志でもう一つ松明を作って参加するのが、おまつり倶楽部。日当払って「祭りに来てくれ!」っていう祭りもあるけれど、僕らの場合は参加費を取っている。新メンバーのハッピや松明を作る費用も要るし、当日の弁当代とか飲み物とかに消えちゃう。

松明作りも面白い
 松明作りは土日に集まってやるから、4週間かかる。コンパネで輪っかを作り、竹を這わせて下地にし、藁を巻いて菜種を俵状にして作る。台座を作って松明を乗せる。菜種の栽培も自分たちでやる。本当は減反の田んぼとか利用して農家でやってもらいたい。油粕は肥料として欲しい方がいらっしゃると思うし、油も料理屋さんとかに使ってもらえればと思う。

手づくりのたいまつは大きい

祭り好き
 現在のメンバーは60人くらい。やっぱりイヤだって人間は離れていく。今残ってる人間は祭りが好きで、自分なりに「祭りをこうしたい」って思いでやってるメンバー。
 火祭りは、まず参加することが面白い。やってる間は半分舞い上がって、周りが見えてないくらい集中してる。集中してないと危ないし。イベント的な見せ所は、火が迫ってくるギリギリまでどれだけ他よりも長く持っていられるか。「勝った、負けた」ってないんですけども‥‥‥。


歴史を未来に活かして新たな展開を
 今後の展開は「これから自分たちが新しい文化を創っていく」っていう発想にしていかないと。とりあえず継承会を作り、一歩目の前進にしていきたい。  
 松任祭りは芸能人呼んで何かするっていう商工祭りだったのを、今の形式に切り替えて15年。横江の虫送りがベースにある。そういう文化を僕らが受け継いで、もっと若い人に知らせよう!と、後につなげる形のものにしたい。松任の虫送りや松明の歴史を分かってるおじいちゃんに話してもらって、地元の歴史を学んだり。伝統的な地域の祭をベースにしつつ、新たな要素の付加も常に考えていかないといけない。
 祭り好きの自分たちが楽しみつつ、次代に渡せるものを構想してゆきたい。

燃え上がるたいまつ


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