情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
大呑薬師塾

代表/井上 正
担当/池岡直樹
七尾市花園町ワ48  〒926-0382
TEL 0767-59-1111(大呑公民館)
URL http://www.oonomi.net/
七尾と氷見の境界近く、富山湾越しに立山連峰が望める大呑(おおのみ)地区。地域の自然環境や産業、そして貴重な人材を活かした活動を進める薬師塾。
女性たち主体のグループ「郷土食研究会」と連携しつつ、グリーンツーリズムを推進している。

MyPage15号に掲載(2004年9月発行)

最初は公の予算をいただく 
 活動の始まりは公民館での地域づくり活動。行政からの助成金が無くなった後、それまでの活動の成果を発展させるために、グループを作り継続することにした。
 最初に取り組んだのは、地域全体で行う「薬師の里フェスティバル」の企画・実施。具体的な活動を通して地域内でのネットワークも広がり、日常的な活動の芽も生まれた。

薬師の里フェスティバル

ちまきづくり体験女性たちの活動をサポート
 女性たちのグループ「薬師の里・郷土食研究会」は地域の食文化を再評価したり、地域にある梅を活かした商品開発を続けている。地域の食材を使った昔からの料理の研究を、1〜2ヶ月に一回行っていた。男性チーム「薬師塾」はそれらの活動を支える。作ったご馳走の味をみたりという側面もあった。郷土食研究会は、七尾市内のリボン通りの市に参加したり、梅ジャムや梅の甘露煮の商品化などをし始めている。

グリーンツーリズム
清流・熊渕川 グリーンツーリズムは薬師塾の名を前面に出しているわけではない。今年一回食談議を行った時は女性グループに大いに助けてもらった。
 最初に昭和女子大の先生に来てもらい、地域診断を実施。今の地域づくりからレベルアップするために、問題点や課題を出してもらった。それがベースになってグリーンツーリズムの取り組みに発展してきている。
 国土交通省の学生インターン事業にも参加。学生が2年間で4人、10日間ほど民泊で滞在。ここで出来る体験をしてもらい、地域の人々と交流した。初年度は横浜国大の大学院生と筑波大学の学生。昨年は実践女子大と立教の女性二人。今もメールのやり取りをしたり、つながりはある。一昨年の学生は去年遊びに来てくれた。

人気の食談議
 食談議の値段はケースバイケースで6,000円、3,000円。アジ、カツオ、太刀魚など、目の前の富山湾で捕れる魚や山菜、野菜などを持ち寄って料理を作る。20名限定だが、お客さんは金沢方面の方が多い。
 今はボランティアなので、継続していくためには、小遣い銭程度でもお金が支払えるようにしたい。

手がきのイラスト入りマップ新会社の設立へ
 ソフト面はできてきているが、拠点となる施設整備の必要性もだんだん出てきた。生産直売や農家レストランを行う施設を検討している。来年ぐらいから計画づくりにとりかかり、平成18年着工。もちろん、直販と体験がうまくリンクできるようにしてゆきたい。
 体験については、地域在住の人、50人ほどが認定されている。網起こし、魚や漁法の説明、かきもち作り、竹の子掘りなど。川での流し網の体験とかもあり、少しずつ工夫を加えていくようにしたい。

 


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