◆手づくりカヤック
カヤックはメンバーが手づくりしています。能登ウッド(県産材加工施設)から、地元産材のストリップ材を購入し、それを、熱を加えながら曲げ、順番に型に貼り付けていきます。長さ約5mのカヤック1艇につき、幅2cm、厚さ5mmの板が4m材で100本程度必要です。板で形を作り、表面をサンダーできれいに磨いて、さらにガラス繊維で全体を覆い、コーティングします。
約300時間かかりますが、型を事前に作成しておくなど、時間の短縮を図っていきたい。
◆カヤックとカヌー
カヤックとカヌーは本来は同じもののようで、漕ぐ姿勢の違いがある程度。膝を立てているのがカヤックで、足を前に伸ばしているのがカヌーです。カヤックもカヌーも複数の人が乗ることもできます。カヤックの標準は4m80cmですが3.5mから6m強まであり、川用でも1.7mから4.5mくらいまで、サイズのバリエーションがあります。
◆工房も手づくり
工房は、メンバーの所有していた空き店舗を改装。土間打ちも自分たちでやって、工房を作った。艇台にしているのは、廃校になった小学校の平均台。安定感があって使いやすい。理科室の実験台も作業台として活用しています。
海のそばにあり、眼下に魚やカニなどが泳いでいるのが眺められる場所。頻繁にカヤック談議に花を咲かせています。
手づくりカヌーの先進地・埼玉県名栗村を8人で視察したのが平成15年11月のこと。委員会を設立したのは1月ですから、まだ半年そこそこ。2月には1号艇の試作を始め、4月には完成。進水式を行った。町のイベントの際には、町内を流れる川でカヌー体験も行っています。
◆将来は事業としての自立を
将来はNPO法人にして、専属スタッフをかかえ、カヤックやカヌー体験を事業として展開してゆきたい。10艇ほどを同時に制作できる工房を物色中です。
穴水湾は、海を生かして楽しむには絶好の舞台。能登空港を使って東京からもお越しいただき、能登の海を満喫いただければと考えています。
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