情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
カヤック工房 NOTO

代表  山元広隆
事務局 新田信明
鳳珠郡穴水町字川島
〒927-8601
穴水町役場企画観光課
TEL 0768-52-0300
新しい活動は唐突に始まることもあります。専門家がひとり町にやってきたことで、グループが生まれ、着実に新たな楽しみが地域に定着しつつあります。将来展望も明確に描かれているので、穴水湾がカヤックやカヌーの拠点となる日も近い。

MyPage15号に掲載(2004年9月発行)

加工途中のカヤック手づくりカヤック
 カヤックはメンバーが手づくりしています。能登ウッド(県産材加工施設)から、地元産材のストリップ材を購入し、それを、熱を加えながら曲げ、順番に型に貼り付けていきます。長さ約5mのカヤック1艇につき、幅2cm、厚さ5mmの板が4m材で100本程度必要です。板で形を作り、表面をサンダーできれいに磨いて、さらにガラス繊維で全体を覆い、コーティングします。
 約300時間かかりますが、型を事前に作成しておくなど、時間の短縮を図っていきたい。

重さ11sのカヤックの完成品カヤックとカヌー
 カヤックとカヌーは本来は同じもののようで、漕ぐ姿勢の違いがある程度。膝を立てているのがカヤックで、足を前に伸ばしているのがカヌーです。カヤックもカヌーも複数の人が乗ることもできます。カヤックの標準は4m80cmですが3.5mから6m強まであり、川用でも1.7mから4.5mくらいまで、サイズのバリエーションがあります。

 

川でカヌー体験も実施工房も手づくり
 工房は、メンバーの所有していた空き店舗を改装。土間打ちも自分たちでやって、工房を作った。艇台にしているのは、廃校になった小学校の平均台。安定感があって使いやすい。理科室の実験台も作業台として活用しています。
 海のそばにあり、眼下に魚やカニなどが泳いでいるのが眺められる場所。頻繁にカヤック談議に花を咲かせています。
 手づくりカヌーの先進地・埼玉県名栗村を8人で視察したのが平成15年11月のこと。委員会を設立したのは1月ですから、まだ半年そこそこ。2月には1号艇の試作を始め、4月には完成。進水式を行った。町のイベントの際には、町内を流れる川でカヌー体験も行っています。

将来は事業としての自立を
 将来はNPO法人にして、専属スタッフをかかえ、カヤックやカヌー体験を事業として展開してゆきたい。10艇ほどを同時に制作できる工房を物色中です。
 穴水湾は、海を生かして楽しむには絶好の舞台。能登空港を使って東京からもお越しいただき、能登の海を満喫いただければと考えています。



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