情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
特定非営利活動法人
すず交流ビューロー


代表:理事長/櫻田博克(さくらだ・ひろよし)
事務担当者:沢谷わたえ(さわや・わたえ)
珠洲市飯田町15部11番地 
〒927-1214
TEL 0768-88-2473
能登半島の先端で出会いを楽しむ。それが珠洲交流ビューローの基本です。先端の地は、新たな出会いと創造の場にならないといけない。民間主体に、楽しみながら出会いを重ねていただければ、きっと新たな文化が地域に根付くはずです。

MyPage15号に掲載(2004年9月発行)

始まりは安心院(あじむ)への旅
手づくりの看板木の香りがするお風呂 しいたけ栽培の研修に行った大分で、安心院まで足を伸ばしたのが転機であったという奥野さん。帰ってすぐに農家民宿の準備をスタート。今は飲食業の許可もとり、本格的に始めている。しいたけ小屋「ひろ吉」は、ご主人の名前をつけた。手作りの看板に案内されて、細い道を入ると、両側にほだ木が山積みされている。前庭にはいろんな種類の花が植えられて、いかにも農家らしい風景。 
 お風呂は木の香りがかぐわしく、贅沢なつくり。宿泊には古い農家造りの母屋を使っているが、少ない人数のお客さんは、家人と同じリビングで一緒に食事を召し上がる人が多いとのこと。 
 能登の先端を出会いの場として、お客様との出会いを精一杯楽しんでいることが素晴らしい。

偶然の一致
しいたけのほだ木 安心院の中山さんは人生を変えるほど強烈な印象を与えてくれた。奥野さんがお邪魔した時、偶然の一致がいっぱいあった。犬を飼っていたことや双児のお孫さん、民泊を始められた年齢と一緒だったこと。市役所を早めに退職して、花や野菜を育て、土いじりをしていれば良いと考えていた。椎茸の栽培もしていたが、人と交わらなくなって、「これではいけないのでは」と感じ始めていた矢先の視察だった。
 農家民宿を始めてから夫婦の会話も増え、ご主人も意欲的に新しいことに取り組むようになった。それも中山さんと同じ。

茅葺の専業農家 
 メンバーの一人、この地で代々農業を営んできた末政さんの自宅は、森を背景にした立派な茅葺の館です。自然環境に恵まれた場所にあり、夏場でも涼しく過ごしやすい。縁側でスイカでもいただけば、日本のふるさとに来たな、という感じが味わえること請け合いです。
 末政さんは特定農業法人すえひろの社長を務めており、農業体験も希望に応じて可能です。 

末政さんの茅葺の館多様なメンバーが集う 
 代表の泉谷さんをはじめ、いろんなメンバーが集まっているところが面白い。珪藻土コンロ、地酒、すいか、ハーブ、炭焼き、梅干しづくり、塩田、珠洲焼、漁業など、多様なメニューが可能です。体験は用意され尽くしたものでなく、準備から一緒にするのが理想。交流を通じて、珠洲の新たな魅力発見と、継続的なおつきあいが出来る人が増えていくことが期待されます。
 当面、体験交流メニューやメンバー紹介のホームページ作成を進めています。農家だけでなく、街の人も参加いただけるようにもっていきたい。広域的な連携も進められれば、能登で連泊が可能になってゆくでしょう。地域通貨も介在させられると、さらに良いのではないか。
 しいたけ小屋を一つの拠点に、地域の皆さんとの交流を重ね、メンバー相互の理解と参加意欲の喚起促進が期待されます。


MyPageトップ(全号もくじ)へもどる