▼参加団体紹介 | |||
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◆能登の有志が連携 能登半島の各地で活躍する人たちが連携を検討していた際に、能登空港が具体的な計画として現れた。そこで、奥能登の先端から七尾周辺も参加して、能登空港ネットワーク協議会を立ち上げる。まず、地域を知ることから始めようと、能登の広い範囲に散らばるメンバーの地元を見て回った。 一方で、能登に遊びに来ていただいた方々に能登の魅力を伝える語り部を育成しようと、「語り部講座」もシリーズで開催。これが契機となり、柳田村(現・鳳珠郡能登町)では、「かたりすと講座」が継続実施され、能登空港での出前口演の担い手づくりにつながっている。 能登空港の利活用を促進し、能登の魅力を知っていただくために、東京に情報発信拠点を作ろうという意見の高まりを受け、有志26名が出資して(株)能登百正を設立。平成11年、銀座8丁目に居酒屋「のとだらぼち」を出店。能登の素材を生かした料理や地酒を提供し、内装や器も可能な限り能登のものを使っている。スタッフも能登から送り込んでいる。毎日のように能登の素材を空輸しており、銀座で能登に出会える貴重な場になっている。お客様も、石川県ゆかりの方から、周辺にお勤めのサラリーマンやOLなど、リピーターも増えている。 ◆NPO法人化 能登空港の開港を受けて、組織名を能登ネットワークに変更、NPO法人の認証を受け、新たな活動を始めている。そのひとつが(有)のとの設立。能登ネットワークの有志が出資しており、能登半島をステージにした自然体験やツーリズムの推進を主な事業としている。能登空港の利活用のためには、新たな楽しみの創造が不可欠であり、これを積極的に推進する体制になってきたともいえる。 能登がより魅力的な半島となり、暮らし続けられる人が増えるためにも、ツーリズムをはじめとして、仕事づくりが求められている。そのような事業を積極的に開発する役割を担えるのも、地域経営という観点で活動する人たちの強みである。 ◆能登全体を出会いの舞台に 平成13年には魚醤フォーラムを、平成15年には地酒フォーラムを開催。地域の資源を活かし、交流の舞台づくりに実践的に取り組んでいる。 地域の魅力の核には人がいる。能登人に繰り返し会いに来ていただけることが理想とも言える。そのために、魅力的な人の発掘を積極的に進めている。すでに、奥能登の商工会、商工会議所が連携して「能登の手帳」という小冊子を作成している。これを発展させ、新たな人材開発を行うことで、魅力的な人情報の蓄積を進め、人に会うことを主目的とした旅をプロデュースしたいと考えている。もちろん、能登は新鮮な海産物や山の幸、そば、野菜、米など素材にも恵まれており、食も大きな魅力要素である。それらに付加価値をつけるためにも、関わりのある人をクローズアップしていくべきである。そのような活動を継続的に担える組織が能登ネットワークである。 |
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