情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
特定非営利活動法人
能登ネットワーク


代表/数馬 嘉雄  担当/瀬戸 千晶
珠洲市飯田町15部11番地 〒927-1214
[事務局]
輪島市河井町4部52番地 〒928-0001
TEL 0768-23-1177 FAX0768-23-8989
URL http://www.notonetwork.jp/
新しい事業を構想、実践する団体がうまれることが、地域の未来を開く上で不可欠である。能登ネットワークはメンバーの中から新たな会社を複数設立し、着実に地域に根ざした事業開発を進める一つのモデルである。

MyPage15号に掲載(2004年9月発行)

能登の有志が連携 
 能登半島の各地で活躍する人たちが連携を検討していた際に、能登空港が具体的な計画として現れた。そこで、奥能登の先端から七尾周辺も参加して、能登空港ネットワーク協議会を立ち上げる。まず、地域を知ることから始めようと、能登の広い範囲に散らばるメンバーの地元を見て回った。
 一方で、能登に遊びに来ていただいた方々に能登の魅力を伝える語り部を育成しようと、「語り部講座」もシリーズで開催。これが契機となり、柳田村(現・鳳珠郡能登町)では、「かたりすと講座」が継続実施され、能登空港での出前口演の担い手づくりにつながっている。 
事業開発のための会社設立 
 能登空港の利活用を促進し、能登の魅力を知っていただくために、東京に情報発信拠点を作ろうという意見の高まりを受け、有志26名が出資して(株)能登百正を設立。平成11年、銀座8丁目に居酒屋「のとだらぼち」を出店。能登の素材を生かした料理や地酒を提供し、内装や器も可能な限り能登のものを使っている。スタッフも能登から送り込んでいる。毎日のように能登の素材を空輸しており、銀座で能登に出会える貴重な場になっている。お客様も、石川県ゆかりの方から、周辺にお勤めのサラリーマンやOLなど、リピーターも増えている。 

NPO法人化 
 能登空港の開港を受けて、組織名を能登ネットワークに変更、NPO法人の認証を受け、新たな活動を始めている。そのひとつが(有)のとの設立。能登ネットワークの有志が出資しており、能登半島をステージにした自然体験やツーリズムの推進を主な事業としている。能登空港の利活用のためには、新たな楽しみの創造が不可欠であり、これを積極的に推進する体制になってきたともいえる。
 能登がより魅力的な半島となり、暮らし続けられる人が増えるためにも、ツーリズムをはじめとして、仕事づくりが求められている。そのような事業を積極的に開発する役割を担えるのも、地域経営という観点で活動する人たちの強みである。

能登全体を出会いの舞台に
魚醤フォーラムのパネルディスカッション 平成13年には魚醤フォーラムを、平成15年には地酒フォーラムを開催。地域の資源を活かし、交流の舞台づくりに実践的に取り組んでいる。 
報告書 地域の魅力の核には人がいる。能登人に繰り返し会いに来ていただけることが理想とも言える。そのために、魅力的な人の発掘を積極的に進めている。すでに、奥能登の商工会、商工会議所が連携して「能登の手帳」という小冊子を作成している。これを発展させ、新たな人材開発を行うことで、魅力的な人情報の蓄積を進め、人に会うことを主目的とした旅をプロデュースしたいと考えている。もちろん、能登は新鮮な海産物や山の幸、そば、野菜、米など素材にも恵まれており、食も大きな魅力要素である。それらに付加価値をつけるためにも、関わりのある人をクローズアップしていくべきである。そのような活動を継続的に担える組織が能登ネットワークである。

Webへの転載にあたり、近年の活動を概括いただきました。(2007年)
 引き続き能登地域の魅力を発信しようと活動しています。「醸しの里・能登構想」は、県の「地域づくりプロジェクト発掘事業」としても取り組みました。(「地域づくりプロジェクト発掘事業」は、平成17〜18年の2年間にわたり能登地域の資源を活用した取り組みを展開するもので、産学官が連携して支援し、交流人口の拡大と活性化を図る事業です。)この一環として能登ネットワークでは、首都圏に住まう方が能登と持続的に交流できる仕組みとして、「ITOKO会」を発足しました。「ITOKO会」は、いとこのようなスタンスで末永く親密なおつきあいができる関係づくりを目指していきます。
 また、これまで能登の魅力的な人情報を発信してきた「能登の手帳」
(商工会と連携事業)の考え方を踏まえながら、人情報を発信する「能登人(のとびと)」の発行も準備中です。今後は、そうした「人との出会い」を楽しみに能登に来ていただけるようなモデルツアーや体験メニューの充実も図っていく予定です。
 能登を出会いの舞台にする事業に、継続的に取り組んでいきます。
主な活動
「ITOKO会」の発足・・・会員数97名(うち首都圏52名)

小冊子「能登人」の発行・・・A5版、100ページ、40名の能登人(のとびと)をご紹介

「おばあちゃんの知恵袋」・・・失われつつある暮らしの知恵など


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