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▼参加団体紹介
鳳至上町
街づくり推進協議会

代表 大崎四郎
担当 中島静雄
輪島市鳳至上町17 〒928-0077
TEL 0768-22-0910
夕市が行われている住吉神社そばの通りには漆関係の仕事をされている方々が多く住んでいる。建物の外観からして違う。塗師屋づくりと言われる独特の建築様式が伝えられている。
造り酒屋もあり、輪島の中でも落ち着いた雰囲気のある街だ。朝市に向かう「いろは橋」のたもとにある蔵を改装して「いろは蔵」と命名、住民の皆さんが交代で運営している。
蔵の周囲の整備も行われているので、ここに車をとめて、界隈をぶらぶらできそうだ。

MyPage14号に掲載(2004年3月発行)

地域づくり「椀たたき」がきっかけ
 協議会を作ったのは、数年前に地域づくり「椀たたき」が輪島で開催されたときに、急遽分科会を設けて追加で参加したことがきっかけになっている。その後に、役所から「ここには格子戸がいっぱいあるし、整備しよう」と話が来た。実はその数年前から、幕とか、奴提灯とか、みんなで出して、「ちょっこり頑張ろ」という気運があり、よいタイミングでした。

街並保存が基本
 メインの活動は、この格子戸の通りを大事にするとか、ここにある文化を大事にすること。伝統のある良いものを活かしながら、「何か、このまちを変えてみよう」というのが、一番の目的です。去年から石畳も整備してきています。

石畳の通りで「三夜踊り」を
 去年は、石貼りが出来上がったということで、通行止めにして三夜踊りをやりました。驚いたのは、これまで積極的でなかった方々も踊ってくださって、非常に賑やかにやれたこと。三夜踊りは輪島の街中で、お盆の14・15・16日に行われる踊りです。
 三夜踊りは意外と難しい。我々は、昔から知らない間に覚えてたけど、一回一時間を3日くらいやれば踊れるかな。全く知らない人が、輪に入って踊ろうと思っても踊られない。地方(じかた)は保存会があります。この通りだけでも何人かは歌えるし、太鼓も叩ける。小学生対象に教えることも毎年しています。

地域のみんなで支える「いろは蔵」
 今は協議会のメンバーがボランティアで、「いろは蔵」に出ています。去年の11月から、毎日交替で午前が9時から12時まで、午後は14時から17時まで。水曜日が定休日。
 いろは蔵の名前は、たもとの橋が「いろは橋」だから。輪島に人が住み始めた最初の地区だから、「いろはにほへと」のスタートで、「いろは」という人もいます。
 蔵長さんの小田原毅さんがすごく頑張って、毎月必ず何か展示や絵の展覧会をやっています。絵描きなので、チラシも手書きで作ってくださっています。「いろは蔵」が活動の中心というわけではないのですが、みんな仕事を持ちつつ、頑張っています。

塗師屋のまちの古い文化も大切に
 伝統的な文化として奴提灯と幕があります。大きいのが奴提灯(やっこぢょうちん)。水幕っていうのは、神様をお迎えしたり、目出度い時に出す。幕はそれぞれの家で、昔から伝わっているもので、この通りは模様が家々でみんな違う。去年新しく作られた方もあります。
 奴提灯は塗師屋さんが、年季明けの目出度い時やお祭に出したもので、輪島塗でできた立派なものです。この地域には塗師屋さんが多く、3割ぐらいがそうです。昔の塗師屋造りの家も何軒もあります。 



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