◆チャイルドライン
チャイルドラインというシステムを知ったことがきっかけで、それを活動の真ん中においていこうと会を作った。チャイルドラインはイギリスで1986年から始まっています。「チャイルドラインいしかわ」の案内カードは学校(18才以下の子供達が通う小・中・高校、専門学校など)やコンビニ等で16万枚配っていただいています。 私達が今使えているツールが電話だったし、こだわっているのはフリーダーヤルです。子どもがかけやすい状況を作ってはじめて、子ども専用電話です。回線は2本あります。電話を受ける役割は40名の方が担っています。ひとり月1回で、緩やかに続けてもらいたい。1日3時間担当します。聞けるのは3時間が限度、エネルギーがいりますから。
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◆静かにできることを 子どもの話を聞いて、「こうしなさい!」というのではなく、「どうしたの?」と声をかけることです。そのあとは自分でもともと持っているエネルギーをとにかく活かしていってもらいたい。そのためには今持っている不安だとかもやもやしたことを吐き出すしかないんじゃないかな。相談という言葉は意識して使っていません。相談とつけると、解決、何かの答えを返さないといけない。子ども達はそれを求めていないはずだし、私達の狭い経験の中で教えるべきでもないだろう。自分が置かれた状況の中で自分がひねり出して、じゃこうしよう!みたいなことを作り出していくしかない。作り出しただけ、自分で動いた分だけ、責任も自分にかかってくる。
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◆聴かせてもらいたいな! 聴いてあげるというほどおこがましいことでもなく、聴かせてもらいたいな!私たちでよければ、話してくれれば受け止めたいよ!そんなところです。そのために研修します。いろんな意識をフラットな状態に戻して、自分が今まで持っていたものをそぎ落とした状態で向き合ってもらう。そのような意識がないと、聴けないし、逆に二次被害を与えてしまう。日頃からやられている説教とか指示を与えてしまうと、やっぱり大人は駄目だ、大人はイヤだと押し返すことになってしまう。
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◆「受け手」研修会
いろんな人と関係を作っていくという部分ではつながっているんですが、子どもの話を受け止める、いかに聴く事に徹するかを真ん中にすえてプログラミングしてあります。最初は仕組みから入っていって、受け止めるってどういうことなのか、ということと、子どもの状況を知ること、その上で、実際に聴いてみようということで、実践も入ってきます。今後、研修を公開していこうと考えています。私達がやっていることを家庭でやってもらえばいいということで、スキルを公開しようとしています。自分の気持ちを受け止めてもらえた!という実感をもった層が増えることで、地域の中が随分ちがってくるのではないか。 「受け手」研修会には部下を持つサラリーマンの人も参加されていて、部下との関係がうまくまわるようになったと言われています。
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◆話しを聴くポイント とにかく興味を持って、関心を寄せて、子どもがなにを語ってくれるかという気持ちをもってのぞむことが大切です。うなづきとか、ちょっとしたことばのニュアンスが大事。 黙ってていいよ!という体験を大人がしてきていない、そこにいてくれるだけで全然OKなんだという経験が少ない。そういう時間の持ち方をしたことが少ない。子どもの無言にこちらは無言で添います。黙って待っていると、子どもはまた話しはじめます。 こうした経験から、子どもの気持ちに添うことを少し実感します。聴いているよ、一緒に考えているよという姿勢で、子どもの気持ちを受け止めます。
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子どもに対する父親の意識調査の実施から報告書を作成。さらに「家族の関わりを考える講座」や「パパ子育て講座」などを企業や団体に向けて実施中! |
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