◆中間的な仕事を担う
商店街の道がきれいになり、バリアフリーステーションも出来たが、民間の営利団体が公の施設を管理するのはいけないということなので、中間的な仕事を担う団体を作ろうと、商店街のメンバーが中心になり、いろいろな方面から賛同するメンバーを募り、30名程でスタートした。 具体的な事業としては中心街の活性化と施設の管理運営です。もうひとつは市民活動団体の支援。事務局を受けたり、企画運営の支援も行っています。輪島は団体が多いので、メンバーが重なっていることが多い。それで、できれば一つにまとめようというので、このNPOを作った。なにか事業を抱えた団体の世話をしている人がメンバーになっている。 3,4団体からの事務委託を受け、NPOのメンバーがノウハウの提供を行っています。
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◆地物市
当初はわいち商店街で開き、9月からは工房長屋で開くようになった地物市。朝市がない10日、25日の8時から12時まで開くことでスタート。売り上げの10%を運営費として提供いただく仕組みになっています。全体の売り上げはまだまだです。10日、25日が土日に重なると売上は伸びるが、平日だと少ない。自主的な運営ができるようにもっていくためには、開催日数も増やさないといけないし、土日の開催も検討すべきです。朝市との兼ね合いもありますが。年間売り上げが3000万円ぐらいになれば、専従スタッフも雇用できるようになります。 能登空港の飛行機の便の関係で、お客さまが昼頃に到着される。そういったお客様をお迎えすることも大切ですから、昼前から午後にかけて開くことも検討すべきかもしれません。夕市は3店か4店しか出ていない。そのような素朴な市を見ていただこうとすると、お客さまが夕方まで回遊できるようなまちを作っていくことが必要ですが、まだそこまで整っていない。お客さまを楽しませる仕組みづくりがもっと必要ですね。
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◆回遊性を高める 今年は、回遊性を高めるためのマップづくりとか看板づくりといったソフト開発のための調査事業と最終的な計画づくりを、行政と連携して行っています。行政はまとめたものを事業化して、歩行者向けの看板と、車両向けの看板の設置を予定しています。調査事業にはTMOもNPOも参画しています。
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◆工房長屋 認知度が低い事が問題点ですね。地域の中では知られているのですが、来訪者が分かる仕掛けづくりが足りない。建設にかかる期間が予定より長引いたのと、建設コストが予算以上にかかったので、広報宣伝費が縮小してしまった。県外向け、業界向けの広報宣伝が出遅れています。 地物市は工房長屋と重蔵神社の間と工房長屋の敷地内で行っていますので、狭い。出店数が30店ある。地物市の時は工房長屋の売上もぐんと上がっている。地物市で箸を販売している店もあるので、工房長屋の漆器屋さんは最初いやがったが、実際は、お客でいっぱいになって、相乗効果が発揮されたので、「箸の1軒や2軒あっていいですから、地物市をどんどん続けて下さい」と言われています。工房長屋の運営はTMOが受託しています。
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◆地域づくりの強化 地域のために活動しようとする姿勢をどんどん伸ばしていくことを支援することが大事です。現場で頑張っている人たちが日の目を見られるような社会システムを作れないかなということをNPOに託しています。行政や企業、団体、個人の横の連携、つなぐことが重要です。
輪島市全体にとって、朝市以外で、もっと魅力的なところを作っていくことが重要ですね。
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