情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
産品開発から体験交流まで
薬師の里・郷土食研究会 

代表者/岡部 淳子 
連絡先/濱 和代 
七尾市東浜町ハ部55番地 〒923-0384
FAX 0767-59-8030
E-mail kazuyo@neting.or.jp

MyPage12号に掲載(2003年3月発行)

 

 


 

 


地域の素材で特産品を
 私たちの活動の基本は特産品づくり。商品化を目指しているものは、『梅の甘露煮』と『梅ジャム』。『ところ天』、『梅ゼリー』など天草を使ったものもあります。お店を持ってないので、お客さんの反応を見ながらイベントで試販してます。季節や会場、お客さんの層などを考えて、他に『タコ飯』など色々なものも出しています。試作ものでは、『ゆずの皮のお菓子』や『ゆずのジャム』なんかも。
 七尾商業高校の生徒さんに、試販用のラベルを作ってもらったのがご縁で、バスケットボール部が『梅の甘露煮』を「スッキリとする」と気に入ってくれて、試合の前や練習の後に食べてくれているんです。



「梅の甘露煮」、「梅ジャム」

地元の梅を生かす
 地域の梅を買い取って原料にしています。かつて転作作物として梅を植えていたそうで、梅の木がたくさんあるんですが、市場に出しても二束三文なので、皆もてあまして自家用の梅干や梅酒なんかにしか使っていない。それをうまく使えないかというのが始まりだったんです。
 『梅の甘露煮』は、食べたことがない人が意外に多いので、まず受け入れてもらうことから。1年目は、京都・大阪・東京のイベントに試食品を持って行き、千枚前後のアンケートを回収できました。去年初めてイベントだけで試販してみました。地元の道の駅や七尾駅前リボン通りのバザールにも少しだけ出しています。あとは注文で。今年は6月から毎夜つくります。目標は千個。遣い物にしてもらえるよう、お土産品用のパッケージも作ってみました。

天草も地元のもので
 普通、ゼリーはゼラチンだけど、能登には天草があるので天草のゼリーを作ってみました。天草で作るところ天は固いので、「結構固くなるんじゃない?」って思われますが、分量を調整すると意外とプルンプルン感が出て、年配の方にも好評。イベントに持っていくと、即完売します。

産品づくりを地域に根付かせたい
 商売になるには、相当数造れないとダメなんですけど、有職婦人ばかりの今の段階では程遠いかな。とりあえず、地域にある梅を無駄にしないように。年配の方がたくさんいるので、楽しみの活動として根付いてくれたら良いかと。
 今、農業短大に商品の成分分析をしてもらってます。美味しい商品開発のためには、梅の種類から勉強しないと。植えられているものは5、6種類あります。甘露煮にして美味しい梅、美味しくない梅。ジャムに向く梅、向かない梅がありますね。


商品開発の検討風景


京都・大江山のイベントにも参加

ツーリズム
 子どもたちに色んな体験をさせてやりたいなあ、という思いから、年に1回、大イベントの国際交流をやってます。県内の国際交流員や英語助手の人たちを、薬師の里に招いて民泊してもらっています。去年、薬師塾の方々が受け皿になった国の事業では、大学生も夏休みに二人いらして、十日程いろんな体験をしてました。

 地区には海も山も川もあり、私らには普通のことも、街の人にしたら「へー、こんなこともあるんだ」という体験が結構できたのでは。山の木を下ろしたり、漁船に乗って定置網を見学したり、農作業もできる。七尾市内の人も、釣りたてのイカを食べたら止められんで、「イカ釣り体験やってよ」って言われる。
 立山も見慣れていれば空気みたいだけど、初めて見た人は感動モノ。星がきれいだし、海がきれいだし、月が綺麗。ホタルを見るだけでもいいですよ。すっごい数のホタルがクリスマスツリーのようになるんです。


薬師の里フェスティバル


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