|
今回、Webへの転載にあたり、会の立上げから今日までを再度概括いただきました。 |
|
「スタート」 |
当地は、過疎化、高齢化、少子化など、亡びゆく地域の代表的な条件となっていた。そこで昭和62年より、「10年程度の変革計画で、地元民はもとより有識者の意見を取り入れ、当地域にフィットした図面を書き、次世代に託そう! 但し、今出来ることは即実行しよう!」とスタート。実現には主に三本の柱を立てた。
1-地域の生活環境の整備、及びインフラの整備・充実
2-地域の文化伝承の保存と育成
3-地域素材を生かした経済活性の創造、開発
地域有志124名によりスタートした。(正式には平成2年6月) |
「活動」 |
1-地域の生活環境の整備、及びインフラの整備・充実
◆「石川県健康の森」の誘致により、林道、作業路の設置 [H5より]
◆当地に空港設置の働きかけ、「能登空港」の実現 [H16.フライト]
◆「森とエコロジーの町宣言」の活動計画づくりと実現 [逐次実施]
◆上下水道の設置 [H18.上下水道通水] |
2-地域の文化伝承の保存と育成
◆「遠見和紙の保存と発展に協力(子、孫が継続)、遠見周作遺作展実施 [H4]
◆かや葺家屋の調査と保存 [H4.ナショナルトラストで調査、H15.市に2棟買取り、H19.3.全国茅文化ワークショップの実施]
◆獅子舞の保存と支援(当地区に4種あり) [H12.国の助成金の紹介手続]
◆「あて祭り」の実施(夏に全集落のミコシを一堂に集めイベント実施) [H3]
◆「あての森フェスティバル」実施(H3の「あて祭り」から青年団が続けて実施) [H4〜.] |
3-地域素材を生かした経済活性の創造、開発
◆「あて葉」を活用し、料理の添葉を生産販売。以後、12種類の木の枝葉を料理店へ納入。ほかに金沢の中央市場、時折り県外からの注文あり [H7]
◆「特産市場」の設置により、4年間アンテナショップとして活用。市場調査 [H10]
◆「三井経済活性化協同組合」を当会有志によって設立 [H10]
◆「サロン杜の駅」の開設。のと三井駅の無人化と廃線に伴う癒しの場所 [H12〜] |
|
当会が発足して10年頃に、地域の中から、「“活性化”は“考える”だけでなく、そろそろ実行に移さねばダメだ」との声が上りました。色々と提言、実施してきた中で、表面に出ず裏方・支援組に徹し、「地域が少しでも良くなれば、また将来につながる布石になれば」と努力して今日に至りました。しかし、地域の声を堂々とかたちに示すときが来たのでは・・・・。加えて、当初10年を目途にプランニングをしようとのことでしたから、正に実行部隊を組織すべきだとして、「三井経済活性化協同組合」をつくりました。
会員35名で「活性化を考える会」の経済活動を引き継ぎ、新たに経済活動を当組織で実施し、熱心に参加協力してくれた者に行ってもらうことにしました。したがって、当組合は、
|
1 添敷葉の生産、販売
2 「石川県健康の森」ログハウス、ロッジへの貸布団業務
3 茅葺案「三井の里」(輪島市所有)の管理運営の受託
4 旧・福島邸(輪島市所有)の農家民宿
5 雇用保険「三井労働安全衛生協議会」の事務受託 |
を実施。紆余曲折しながらも今日に至っております。本年度(2007年)は、農家民宿を手掛けるのですが、そのノウハウが課題であります。
以上、過去20年近くを列記しましたが、当会が設立されたおかげで、石川県健康の森、能登空港、田園空間整備事業の根起こしを行い、上水道の無い当地区にも、大型プロジェクト導入により給水ができたと確信しています。
私ども地域を愛する者たちが何のアクションも行わず居たなら、今日の三井は無かったと思います。ハードが出来た今後は、ソフトを如何に高めてゆくかが、地域のさらなる活性に寄与することでしょう。 |
|