情報誌「MyPage」バックナンバー
▼参加団体紹介
七尾音泉感動協会
代表(ボイラー長) 伊藤 昇
七尾市桧物町57-10 〒926-0048
TEL&FAX 0767-52-1231
URL http://blog.goo.ne.jp/nanao-onsen-kando-kyokai
音泉のネットワークでまちを元気にしていく過程で出会う人々は、実に陽気で前向き。小さいからこそ生み出せる、温かい心の交流と人々の笑顔が広がる。「まちの元気」の源泉を掘り当てた感動がこちらにも伝わってくる。

MyPage19号に掲載(2007年3月発行)

小さいお店からまちを元気に
 温泉観光協会ではない。音の泉で感動すると書いて、音泉感動協会。小さなお店で、音楽を始めとする生のパフォーマンスを楽しむ場を提供することで、まちを元気にすることを目指している。「元気ななお仕事塾」から生まれたプロジェクトのひとつ。

小さな会場でのライブ演奏
 ボイラー長の伊藤さんが営む美容室で、御祓川の浄化を願うコンサートを開いたことがきっかけで、「こういう楽しい取り組みを、もっといろんなところでやったらいいんじゃない?」と、呼びかけたところ、10店ほどのお店(うちお寺が1つ)が集まった。基本的にライブは会員のお店が開催し、協会はそれをサポートする。お店会員のほかに、スタッフで協力してくれる「音泉友の会」の皆さんも集まった。地元で音楽をやっている人たちは、「音泉元の会」として、お店にいい音を沸かしてくれる。
◆いい音、沸いてます
 2005年9月から、数回のプレイベントを経て、2006年1月に「音泉開き」を行なって協会が設立された。その後も、美容室でボサノバ、喫茶店で弦楽四重奏、酒蔵でジャズ、お寺でライブイベント、食事処で落語、カフェで生演奏映画・・・などなど、様々な形の小さいライブを年間で20回ほど開いてきた。毎月1〜2回は、どこかでライブが行なわれていることになる。
 ライブハウスではないので、アーティストも普段とは違う雰囲気でパフォーマンスする。お店の中には、音楽を通じて人々の笑顔が満開になっていく。まさに、いい音泉に浸かって、いい音を浴びて、元気がどんどん沸いてくると、心までポカポカ温まるという、音泉感動現象がそれぞれの会場で見られた。
 音泉協のライブは、お客さんとお店の関係を強くすることも目的である。ライブ中には、恒例のくじ引き大会があり、会場のお店やミュージシャンからのプレゼントがもらえる。
◆「いちもく」とメルマガ「浴びろ!いい音」
 毎月第一木曜日には、会員の店に集まって、次のライブの計画を立てたり、情報交換をする「いちもく」を開いている。それぞれのお店のライブ情報は、ブログとメルマガで発信。メルマガの読者は、ライブに来てもらった人に、携帯で登録してもらい、少しずつ増やしている。できればニュースペーパーなども発行して会員のお店に置きたいが、今はお金をなるべく掛けずに、長く続けていける媒体で情報発信をしている。
 七尾マリンシティ推進協議会が行なう『七尾まちづくりアワード』では、プレゼンで生演奏を行い、審査員も感動の渦に巻き込んで見事に準グランプリを獲得! 賞金で、会員が使える音響設備を整えた。

◆心の絆コンサート
 2007年3月4日、音泉から生まれたネットワークを元に、ホールで「心の絆コンサート」が開かれた。

「心の絆コンサート」には、多くのメンバーが参加
 事前に音泉元の会のミュージシャンたちが、市内の中学校をまわってミニライブをやり、当日は会場全体で「心の絆」を大合唱した。出演者も、ゴスペル、吹奏楽、ロックバンドなど、ジャンルと世代を超えた一大音楽イベントである。音楽の力、そこから広がる心の絆を強く感じるコンサートとなった。
 お店をまちに対して開くことで、音楽を通じた感動が、どんどん広がっていく。今日も、どこかでいい音泉が沸いているかもしれない。

vol.19 「団体紹介」へつづく

MyPageトップ(全号もくじ)へもどる