[ 金沢便り2008.2月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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2月29日(金) 再び由布院へ
朝一番のサンダバードで大阪に出て、大阪空港から大分に飛び、由布院に行く。午後1時からの湯平温泉での研修会に参加。観光客へのボランティアガイドを考えておられます。ご提案したのは、有償で行うこと、ガイドスタッフを配置して行うこと。お宿のご主人やスタッフが片手間で行うには無理があるし、顧客満足度を高めることは難しい。10数人の方々が参加されていたが、それぞれが得意なテーマについてはガイドするということでもよい。立ち寄りしやすいお店や温泉が沢山ある場合はお客さんにマップを渡しただけでも、散策されるであろうが、それが少ないと、誰かが案内しないと楽しみとして弱いであろう。夜は、由布院駅前の「焼鳥みっちゃん」で大谷さん、安部さんたちと楽しませていただく。


みっちゃんのめん料理

2月28日(木) 予想外の雪
朝7時40分すぎの上越新幹線で帰途についたが、ほくほく線の「はくたか」が動いていないとのこと。大雪の除雪作業に手間取っており、運転の見通しがたたないので、長岡まで新幹線で行き、長岡駅で特急北越に乗ることになる。しかし、長岡駅で1時間半以上待つことに。次々とお客様がやってきて、待合室も立っている人が出る始末。結局自由席に乗るしかないと判断し、早めにホームに降りて待つ。30分近く待っていたが雪が吹き付けて、大変でした。それでも、待ったかいがあり、座って金沢まで来ることができました。一旦、事務所に戻り、夜は山中でまちづくり人材養成塾の5回目があったので、早々に向かう。バウハウスさんで行われたが、10数名が集まり、今後の展開について議論する。連携して出来そうなことがいろいろあるが、大聖寺の町家再生事業の対象になっている施設の活用について、企画開発ミーティングを行うなど、継続的に関われるようにしたいものである。


バウハウスで出していただいたピザ

2月27日(水) 東京
午前の列車で東京に移動し、まず目白のホテルに荷物を預けに行く。その後、池袋西武で行われている「加賀能登のれん会」の物産展の様子を見に行く。急いで作成した印刷物「美味しい穴水」を持って穴水町商工会のスタッフも来ていた。物産展は7階催事場で行われていたが、狭い空間に沢山の店が出展しており、賑わっていた。午後は、日本エコツーリズム協会の小林理事に面会、石川県でのエコツーリズムの展開について相談する。一旦ホテルに戻り、メールをチェックし、来週月曜日に東京でのアポイントを入れる。夜は「のとだらぼち」に久しぶりに行く。こちらも、満席状態で賑わっていました。


2月26日(火) 地に足のついた生き方
スピードとスケールを追い求める生きた方がよいのかどうか。地に足のついた生き方を考えたいものだ。小さい頃から、家の仕事を手伝うこともなく、勉強ばかりしており、成人してからサラリーマンしかしたことがなくて定年を迎える生き方はどうなのだろう。少なくとも、成人するまでの間に経験すべきは自然と向き合い、食糧を獲得する術を身につけることではないか。定年後の生き方を考えると、自らの食べ物を自ら作ることが理想のように感じる。兼業を生きるか、定年もなく、生涯そのような暮らしができることがよいのではないか。自立とか自活ということの基本のように思う。午前に金沢を出発、仙台で行われた「まちづくり元気塾」の報告会に出席する。二次会では、中山地区の皆さんと山形県の小国町の皆さんとも交流が出来、有意義でした。今後につながることを期待しています。


二次会でいただいた刺身

2月25日(月) 手仕事屋営業再開へ
門前の手仕事屋の祈願祭の様子を見に行く。4ケ月かけて新築した店舗は、落ち着いた雰囲気に仕上がっています。総持寺のお坊様による大般若経の読経が行われ、清浄な空気が流れました。祭壇には打ちたてのそばや鯛、大根、塩などが飾られ、震災復興と商売繁盛の祈願が行われました。お店のスタッフや建築に携わった人、近所の方々も参列され、総持寺の寺内町であった門前らしい雰囲気でした。28日、29日に試食会が行われ、3月1日から営業再開です。3月2日には「門前そばの市」も総持寺通りで開かれます。


祈願祭の様子

2月24日(日) 
昨日から断続的に雪が降り、朝方まで風も強かった。朝には車に雪が10cm以上積もっており、一旦雪かきをしたら、再度降り、すぐに白くなってしましました。それでも、午後には晴れ間も出るようになったので、結局道路の雪も解けた。日の当る場所はすぐに雪が消えるが、日陰はいつまでも雪が残っている。お日様の力の偉大さを感じる瞬間だ。太陽のお陰で助かっていることも多いし、自然の中で生きていることを感じられる気候です。隔離された場所で生きていると感じないことかもしれないが、外に出て、雪と触れ合うと実感できることもあるものです。


2月23日(土) 死生観
人が生きていく上で重要なことは、死を認めて生きていくことだ。確実に死ぬことを前提にすることで、生が輝く、生きていることの喜びを実感できるのではないか。限定された時間を与えられているから、その時間を大切にしようという意識も働く。死を迎えた時、どれだけのことを記憶としてよみがえらせられるか。そのためには、一人ひとりとの出会いを、ひとつひとつのことを大事にしないといけない。明日は来ないかもしれないけれど、それでもよいではないかという開き直りというか、今をしっかり生きることだ。命を生み出し、育んでくれているものたちとの関わりをしっかりすることにもっとエネルギーと時間を費やすべきではないかと感じる。そのことが生を満たしてくれるだろうし、そこに最も根源的な生のあり方がある。死ぬことで、他の命を育む側に回るということで価値を発揮することも可能だ。


人と環境との関わりが見える景色

2月22日(金) 能登島の宿
一日かけて能登島でお宿の取材を行う。11軒の民宿や旅館でお話をうかがい、写真を撮影し続ける。お宿によって特徴は様々で、ブランド化ということで事業を行われているが、統一した基準を設けたり、共通メニューを提供するという発想も一方にあるようだが、個性を磨くことで価値を高めることが有効ではないかと感じた。基準を設けるべきは、素材や器に地物を優先的に使うこと、接客のレベルを上げること、空間のメンテナンスをしっかり行うこと、情報発信を積極的に行うこと、などであろうか。泊まってみたいと思うお宿がたくさんあって、面白い仕事であった。お宿の人に魅力があることもたしかだ。夕方撮影した中村家(七尾市能登島町字佐波ヨ-25 0767-84-1158)では、寿司屋で修行してきた若旦那が寿司を握ってくれた。目の前の海で親父さんが穫ってきたきた魚や貝を活かしたサービスである。お客さんの評価も高いようだから、もっと積極的にアピールして欲しいものだ。


中村家の若旦那が握ってくれた寿司

2月21日(木) 白山
山中温泉に向かう際、時間が無かったので高速で行った。片山津インターから柴山潟の小松側の道路を走っていったが、白山がきれいに見えた。白鳥が飛来している水田の近くに車をとめて写真をとった。肉眼で見るときれいに見えてもカメラでとるとぼんやりしている。目のすごさは勝手にクリアーに見えるようになっていることだ。白山は石川県の広い範囲から眺めることが可能だがこの辺りからみるといい形に見える。もちろん、白峰村の山の上から眼前に眺める白山も素晴らしいが、深田久弥さんが、大聖寺から眺める白山が素晴らしいと書いておられたことも頷ける感じだ。


柴山潟のそばから見た白山

2月20日(水) 政策評価
地方議会の存在意義は変化すべきである。執行部からの提案に対して質問する、議決するだけでなく、対案を示すことや住民との橋渡しを行う役割(住民ニーズの把握からの政策提案や政策についての住民への翻訳・説明)が期待される。政策形成のプロセスに住民参加をいかに促進するか、先端のニーズを踏まえた政策形成を進めることで成果を出しやすくする、財源の有効活用を図るべきである。そのような観点での、政策への関わりが必要である。地域のことを地域で考え決定し、実行していくためには、そのような活動の積み重ねが必要である。その前提として、現在の政策への評価が必要である。政策形成プロセス、政策実行がどのように行われ、そして、どのような成果が生み出されているか。例えば、住民参加や恊働という概念をキーワードにしている政策が多いが、その施策形成のプロセスにどれだけ住民が参加しているか、地域の実情を踏まえた進め方をされているか、そのことから評価すべきである。


2月19日(火) 特産品懇談会
富山県商工会連合会で行われた「特産品懇談会」にコーディネーターとして参加。毎回のように参加されている企業もあるが、新たな企業や商品との出会いもあって面白い。今回は特に若い人が参加してくれていたのがうれしかった。一人はオオヤブラッスリー大谷崇さん。大沢野にあった地ビール工場で製造に携わっていたが、その会社が倒産したので、独立して地ビールの製造を行っています。ターゲットやコンセプトを明確にした商品開発を進めています。もう一人は 麻善蒲鉾の麻生大輔さん。「ちびかま」という食べやすいサイズにしたかまぼこを作っていたり、食品添加物を押さえ、色づけも生物由来のものを使っていたりと、生活者の志向に応えようとしています。自ら製造に携わっているところも強みです。他にも、ご当地ネクタイをそれぞれの地域で作っているシミズの志水久義さん、かわい(南砺市のアミュー店、他)の河合秀和さん。商品の課題が分かっていて正直な人たちでした。新たな出品者として参加いただいたモカ洋菓子店(富山市山室)の西尾由紀夫さんも意欲的な人でした。この事業は、地域で頑張っている人たちとのネットワークの形成の場として一定の役割を果たしているように感じた。さらに後半は流通企業等のバイヤーさんに加わってもらい、商品を前にして商談をしていただきましたので、具体的なビジネスにもつながるはず。商工会連合会の事業としては有効性の高い事業の一つだ。


2月18日(月) 人材と価値創造
企業で人を採用するということは、正規雇用である限り、継続的に賃金を払い続けるという前提である。その人に払う賃金の多寡はあるが、その人にかかる経費以上(賃金、社会保険料、販管費、等)の価値を生み出してもらってこそ、企業として成立することになる。それが消極的な捉え方であり、より積極的に考えるならば、違う発想が可能だ。自ら仕事を生み出し、新たな価値を生み出す能力を有した人材を採用することで、企業としての力は高まるということであり、そのような人材採用にもっとエネルギーを投入すべきではないか。リクルート時代に言っていたことは、大卒一人の生涯賃金は2億円以上という話しである。年収500万円でも20年で一億円になる。大都会では、1千万円以上の所得のある人はざらにいるであろうから、20年で2億円以上になる計算である。もちろん、金額の多い少ないもあるが、生み出す価値とのバランスが大事だ。地域性もあるであろう。地価や住居費等も含めた物価の基準が異なる地域では必要経費も異なる。いずれにしろ、重要なのは、価値を創造してくれる人材を地域に、地域の企業に集めることである。人材移転こそ、バランスのとれた地域、国づくりの基本だ。個人として考えるべきは、仕事を通じてどのような価値を生み出しているか、である。


2月17日(日) くじらを食べる
能登町の民宿かね八で行われたくじらを食べる会に出る。漁師兼民宿経営の桜井さんに特別ゲストになっていただき、くじらについての話しをしていただいたが、そのコーディネーター役である。おかげで2月に水揚げされたミンククジラを食すことができました。毎年1回ぐらいはくじらをいただいているが、たまにはいいものです。能登町の人はくじらですき焼きをされることが一番多いようであるが、刺身も美味です。立田揚げもついて、贅沢なコース料理でした。その後、宇出津港で行われていた「しかたの風」を見学。雪がテントに積もり大変そうでした。可能であれば、荷捌き場でする方がよさそうですね。


くじらのすき焼き

2月16日(土) 雪の山
河内のセイモアスキー場まで息子を送迎する。自らスキーをすると言い出したことなので、その意志を尊重してサポート。先週は当方が由布院に出かけていたので、バスで一里野温泉スキー場まで出かけたようだ。外で楽しむこと自体に価値がある。自然と触れ合うことが少なくなっているからこそ、季節のアウドアでの楽しみを増やしたいものである。森を歩いたり、海に入ったり、フィールドそのものは昔からあるが、その楽しみ方を変えることで、新たな魅力が見いだせることだってある。スキー場ではスキーをしている人よりスノーボードを楽しむ人が多い。海も泳ぐよりも、カヌーで楽しんだり、生き物観察のような楽しみ方もある。森歩きは精神的な健康回復のための活動としての価値が高まっているようだ。そのようなことを地域の中で推進していきたいものである。


山の雪景色

2月15日(金) いたると更科 藤井
輪食の安原さんと片町で飲む。最初に行ったのは「いたる」。相変わらず賑わっていた。観光客とおぼしきお客様と地元の常連さんとが混在している。ここで食べないとと思っていたべにずわいを注文し、久しぶりにいただく。刺身の桶盛りも定番だが、小坂れんこんのてんぷらや金時草なども注文する。8時に入店し、11時過ぎに出たが、さすがにお客様は少なくなっていた。それからでもグループ客が入ってきていた。次に雪降る中を歩いて「更科 藤井」へ行く。途中、キャバクラの客引きからたくさん声をかけられた。藤井ではちょうどよい具合に、カウンターが空いていたので、ざるをいただく。いつ食べてもきれいなそばです。


べにずわいがに

2月14日(木) 雇用政策
能登町での雇用創出事業のためのミーティングに参加する。企業や事業者さんから意見や質問を出していただくことで、明確になることも多い。曖昧な概念に基づいて事業のフレームを構築しているところがあり、解釈が分かれることも多い。多分、事業を最初に企画した国の担当者も細部まで描けていないのではないかと思う。今後必要なことは、現場の具体的な状況を踏まえ、明確な要望や提案を地域から出していくことで、より成果の出やすい施策にしていくことではないか。国の担当官に一度打診して、すぐあきらめてはいけないように思う。彼らも地域の事情が細かく分かっているはずもないし、他の省庁の政策を知悉しているとも思えない。地域でいろいろな省庁の政策に対応している立場だからこそ、問題点や連携の可能性を明らかにできることだってあるはず。そのようなことは遠慮せず、はっきりと申し述べていくべきではないか。それがよりましな政策形成への近道だ。


2月13日(水) 新しい出会い
能登の産業振興事業についての打ち合わせに同席する。初めて会う人が多いが、新たな仕事は新たな関係を作るということでしょう。その出会いが継続するものになるかどうか、仕事を通じて関係の深化ができるかどうかである。成果がしっかり生まれ、お互いの中によい記憶が残るようにしたいものである。そのためにすべきは、コンセプトを語り続けることである。企画者の使命の一つは事業の全体をコンセプトがぶれないように、コンセプトを深化するようにコントロールすることである。自らも事業のコンセプトは何かを問い続けることだ。この仕事の意義はどこにあるか、この仕事を通じてどのような価値を実現しようとしているか、そのような根本的な問いを内外に発し続けることである。


2月12日(火) 由布院における連携
朝一番に由布院観光総合事務所に行き、荷物を置いて、お隣の「クアージュゆふいん」に行く。保健師の森山操さんと山中での研修会について相談。いろいろ資料も頂戴し、イメージが明確になってきました。その後、米田さんに井尾百貨店に連れていっていただく。井尾さんはお店の向かえで大きな建物を建設中でした。砺波平野から移築したというりっぱな建物です。5月には豆腐料理&居酒屋として開店する予定です。一番上の部屋まで上がってみたが、大きくしっかりした建物です。築80年の建物だそうですから、これからますます丈夫になることでしょう。昼は駅前通りの「ととや」で親子丼をいただく。落ち着くお店です。午後は米田さんと今後の展開について相談。課題は多いが優先順位を明確にして事業を進める必要があります。それと、これまであまりうまくいっていない、各種団体との連携をいかに進めるかです。クアージュゆふいんとの連携、行政との連携、商工会との連携、森林組合との連携など、うまく組めれば、もっと面白い展開が可能なはずです。 課題解決のためには、手を組まざるを得ないこともある。山形県の鶴岡から1ケ月研修に来られた春山さんと挨拶をした後、生野さんに駅前まで送っていただき、高速バスで由布院を後にする。久しぶりの由布院は新たな出会いもあって、楽しいひとときでした。


井尾さんの建設中の新たなお店の梁

ととやの親子丼

ととやの外観

2月11日(月) 佐賀県武雄市
朝早く起きて、温泉につかり、散歩に出かける。気温が低くなっていたので、川から湯気が立ち上っており、由布岳の裾野も霧に覆われてきていました。水田の中の道を通り、アトリエとき、玉の湯のそばを通り、川沿いを下って、宿舎にもどる。よい散歩コースです。由布院らしい雰囲気を味わえる空間ですね。午前中は九州ツーリズム大学の続きがあり、最後に、宮口教授、佐藤学長、中谷健太郎さんの鼎談があった。ワインを飲みながらの楽しい語らいです。午後は米田さんご家族と佐賀県武雄市に行く。佐賀県に行くこと自体初めてです。温泉街を見学し、世界一の飛龍窯での窯炊きの様子を見学。薪をくべる体験も可能です。帰る前に役場近くの「後楽園」でチャンポンや焼きそば、餃子、チャーシューなどをご馳走になる。武雄は長崎に近く食文化は共通しているものがあるようだ。武雄は由布院から2時間ほどのところにあります。名刺の肩書きに「武雄市営業部観光課佐賀のがばいばあちゃん課、農林商工課レモングラス係」と書いてあった古田さんにはあちこち案内いただき、たいへん御世話になりました。部や課の名前からして面白そうな役場です。30代の市長が活躍されているようです。


田んぼから見た由布岳

川沿いにあったお地蔵さん

宮口氏、佐藤氏、中谷氏による鼎談

武雄温泉のシンボル・楼門

武雄温泉の古い浴場

川古の大楠、樹齢3000年

飛龍窯

後楽園のチャーシュー

チャンポン

2月10日(日) 由布院へ
久しぶりに由布院へ行く。福岡空港で高速バスの予約をしていたら、ちょうど中谷健太郎さんもお見えになった。時間があったので、空港3階のそば屋に一緒に入り、そばをご馳走になる。由布院では、九州ツーリズム大学の由布院講座に途中参加。懇親会は亀の井別荘の湯の岳庵であったので、その前に、中谷健太郎さんと、加賀の雪の科学館の運営について相談。亀の井別荘本館で料理長のご馳走をいただきながら、ご意見をうかがう。いろいろお話をうかがうことができたので有意義でした。遅れて懇親会に参加し、江藤雄三ご夫妻の楽しい話しをうかがいながら、野菜のしゃぶしゃぶを楽しませていただく。能登で海藻しゃぶしゃぶはいただいたことはあるが、野菜のしゃぶしゃぶは初めてでした。二次会は「星野詩」で、米田さん、江藤訓重さん、宮口教授、佐藤学長、麦屋弥生さんなどとご一緒し、最後に「五番館」という焼肉屋で焼肉とカレー、炒飯を食す。宿泊は国民宿舎由布山荘でした。


由布岳

湯の岳庵での野菜のしゃぶしゃぶ

懇親会で挨拶する若手

2月9日(土) 人間関係
生きていく上で重要なのは、やはり人間関係である。どれだけ信頼するに足る人であるか、自らも信頼に値する人間であるか。そのようなことを問い続けるしかないし、おつきあいが続くのは限られた人である。そのような限定された関係の中で人は生き、そして死んでいくのである。関係の総和として人は存在しているが、それほど大きな量ではない。質的な関係という観点では深く広いことはありうるであろう。そのことを念頭に他者との関わりを考えていきたい。無理はしないで、ほどほどのところでよい。関わり続けたいと思う人とだけしかつきあえないものなのかもしれない。全世界の全ての人とは交わりようもなく、それでも、そのような人たちのことを考え続けたい気持ちもある。直接出会える人は限られるが、それを越えて発想は広く深く試みたいものである。


2月8日(金) 政策課題
何を政策立案の優先課題とするか。行政が関わる事業にはすべからく政策がある。そのような総花的な話しではなく、優先して取り組むべき課題は何か、特に地域にとっての課題は何かを明確にしないといけない。課題設定型政策形成研修のお手伝いをしているが、その課題設定にも、課題設定者の問題意識、状況認識が表現される。研修参加者に領域を示すも、具体的テーマは自分たちで絞り込むということでも良いように思う。課題としては大枠を示すにとどめ、何が優先課題かを考える、議論することから始めるというアプローチもある。研修プログラムを考える際に、階層別に異なるレベルの研修を構想するようであるが、その構造にも問題があるかもしれない。新人、中堅、管理職と段階を踏むとすれば、新人段階では与えられた課題に取り組むことでトレーニングを行い、中堅は自ら課題を発見できる能力が期待されるので、自らテーマ設定を行う研修にし、管理職クラスになれば、地域経営という観点での政策立案や政策の整合性を念頭においた政策立案という風な構成もありうる。視点を変えると次のような構成も考えられる。新人については、特に仕事の発想基点をどこにおくかが問題なので、住民の生活に直結した政策に取り組むことが優先課題かもしれない。中堅になれば、産業振興をメインに意識した政策に取り組み、最後は、全体の地域経営とか広域連携で行うべき政策を構想する。全てに共通する視点として、住民視点や産業振興、そして、地域経営ということを念頭に置くということでもよい。自由に政策構想を行うことが理想ではあるが。


2月7日(木) 役立つ事業
県庁であった雇用創出事業のための打ち合わせに参加。当り前であるが、公のお金を使ってする事業や政策は、地域の住民や国民にとって役立たないといけない。地域で雇用を生み出す事業は、地域の事業者も参画しやすく、就職希望者も入りやすい仕組みになっていないといけないし、常にそのような観点での事業フレームの構築が期待される。経済的にゆとりのない地域の企業が成長していくためには、サポートが必要であり、そこに政策の存在意義がある。市場原理だけで、人材獲得を競えば負ける。そこを補うことで、人材の偏在を少しでも是正することだ。雇用創出は定住促進施策との連動が必要であり、魅力的な地域活動や情報発信も同時に行う必要がある。資金力や情報量では劣るが、知恵を出すことで、新たな価値を生み出す努力を続けることだ。価値観やライフスタイルの転換を提唱することも必要なのだと思うし、新たな価値観で生きる人をクローズアップすることも大切だ。そのような活動を積み上げることで、少しでも能登へ、地域への関心を高め、人の動きを導き出したいものである。打ち合わせの後、穴水に行く。


穴水のボラ待ちやぐら

2月6日(水) 中島酒造
能登半島地震で酒蔵が壊れた中島酒造店の中島さんは、数馬酒造さんで酒造りをされています。ご主人が輪島から能登町に通い、酒造りを続けています。一度は廃業しかないかということも言われていたが、酒蔵再建に向けて頑張っておられます。お手伝いできることは、中島さんの造られている酒の販売を促進することだ。5000万円ほどをかけて酒蔵を再建されるとのこと。その返済は当分続くであろうが、それをまかなうためには売上が伸びないことには難しい。輪島の中浦さんが特産品販売サイトを作りたいと言われていたのも、中島さんの酒を売ることを通じて支援したいとのことであった。震災後に全国の皆さんにお願いしてきたことの一つであるが、継続的にご支援をお願いしたい。


2月5日(火) 雪模様
静岡からきていた高校生姉妹を増戸さんの家まで迎えに行き、かみのやま温泉駅まで送る。役場の山口さんも見送りに駆けつけて下さいました。その後、上山から南陽市経由で金沢に戻る。途中、山形と新潟の県境は激しく雪が降っており、ゆっくり運転であった。北陸自動車道に入った後も、雪が降ったりやんだりで、途中除雪作業も行われており、行きより1時間以上余計にかかりました。10時前に上山を出て、金沢に着いたのは4時半ぐらいでした。さすがに疲れた。それから、政策形成研修について打合せを行う。仕事はしていないが、長い一日でした。


2月4日(月) 旧中山小学校利活用検討協議会
白鷹町が主宰されている「旧中山小学校利活用検討協議会」が旧中山小学校で行われた。委員として出席させていただく。委員の皆さんから、地元の皆さんでまとめた「中山地区総合計画書(案)」について高く評価いただき、細部をつめながら、地元が主体的に運営していく方向で作業を進めていただくことを了承してもらいました。地区の総会での議決が必要であるが、地元の皆さんの機運の盛り上がりが、ご理解いただけたようだ。行政としても、活用方策や活用主体の公募は行わずに、地元の意向を尊重した展開を考えていただけるとのことである。3度の元気塾でのワークショップ等を通して、地元の皆さんの意識も相当変わったように思う。一定の成果があったと言えるであろう。今後の活動に期待したいし、何らかの形で関わり続けたいものである。昼は、委員の皆さんと一緒に手打ちそばをご馳走になり、上山に戻り、今度は葉山館に泊めていただく。


旧中山小学校と白鷹山

2月3日(日) 上山と中山
午前中は、市議会議員の松枝さんに案内いただき、古屋敷の尺八工房を訪ねる。あいにく、主の永井栖鳳さんはお出かけでしたが、奥様からいろいろとお話をうかがうことができました。古屋敷は映画の舞台になっただけの素晴らしいところです。永井さんの工房は川に面して建っており、川に迫り出すように部屋が作られ、川で泳ぐイワナなどが眺められるとのこと。お庭では何種類もの鶏を飼っておられます。薪ストーブのための薪も自らが作られているとのこと。お隣にはお弟子さんが住んでおられます。その後、紅柿を求めて、農家と、直売所をめぐり、午後1時には山元地区の大風正明さんのご自宅にお邪魔する。大風さんの作られた手打ちそばをご馳走になる。何度もご馳走になっているが、美味しい。電気業が本業だが、飲食業でも食えそうな人です。午後2時半には白鷹町の中山に行く。旧中山小学校で「まちづくり元気塾」の最終回を行う。中山地区総合計画書(案)を説明してもらい、参加者からも意見を出していただく。その後、濱さんと高峰で総括コメントをさせていただき終了。懇親会は、能登から送っていただいた寒ぶりやヒラメ、イカなどのお刺身とタラ鍋をメインに、地元の皆さんの作られた漬物や「ひきづりうどん」など盛り沢山でした。最後は学校の教室で宿泊体験を行う。


元気塾の様子

能登の魚の刺身

ピザを作る

2月2日(土) 高太郎
午後2時過ぎに金沢を出発し、上山温泉に向かう。上山市内に入り、途中で役場の山口さんと合流し、まずふじや旅館にチェックイン。所要時間は5時間半ぐらいでした。タクシーで中心街にある「高太郎(kotaro)」(上山市沢丁7-10 TEL 023-672-1134)に行く。一番最初に上山にお邪魔した時にもお邪魔しているし、全国街道交流会議の二次会でもお世話になっている。元気のよい女将さんと美味しい料理が人気の居酒屋です。土曜日とあって、家族連れや若者のグループが多い。地酒とお任せの料理を出していただき、存分に楽しませていただきました。


高太郎の料理

2月1日(金) 政策創造
地域の未来開発は地域から政策を構想することが重要であると感じている。能登町でミーティングを行ったが、既存の政策メニューでは足りなりことが多い。成果を生み出すために本当に必要な政策提案を行っていくべきだ。地域の実情に応じて柔軟に対応できるような仕組みが必要である。本当に地域に任せていただくためには、政策立案から実行にいたる管理をしっかり行えるような地域の体制づくりも必要だし、そのようなことができるようになるためのトレーニングが不可欠である。それなりの予算を任せてみて、どこまで有効に活用し、成果を生み出すことができるか、繰り返し実験的な試みを行ってみることだ。


さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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