[ 金沢便り2007.7月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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7月31日(火) 柏崎は頑張っています
新潟県中越沖地震から2週間が経過したが、地元の皆さんのホームページやブログを拝見していると、営業再開された商店や宿泊施設が増えてきている。もちろん、店舗が倒壊して、そう簡単に営業再開できない店もあるでしょうが、復旧、復興に頑張っておられる様子が伝わってきます。現場にいる方々のアップされている写真やコメントは状況をよく伝えてくれています。そのようなブログ等は新潟県中越沖地震関連情報にまとめてあります。落ち着いたら様子を見にいきたいものです。
7月30日(月) 白山麓
昼は久しぶりににわか工房で手打ちそばをいただく。当初から関わっておられるメンバーが元気に仕事をされていました。新たなメニュー「おさとそば」を試させていただく。大根おろし、とろろ、きのこ山菜が盛りつけられた3つの皿に分けられたそばです。いろんな味を楽しみたい人に向いています。運営組織の農業法人の理事長も代わり、今月から時給も上がったとのこと。3年連続黒字で税金もしっかり納めていますから、地域振興事業としてはモデルですね。午後からは一里野で商工会の事業で相談会。夜はバードハミング鳥越となりのキャロットで地域づくり懇談会番外編。先日参加してくださったメンバーを中心に、ガラス工房蕾の内藤さん、白山里の松崎さんなど新たなメンバーや国土交通省の学生インターンで白山市にやってきている松下恭子さんと荒倉由佳さんも参加してくれました。地域づくりの現状を学ぶという意味でもよい機会になったのではないか。今後も連携して活動していただければと思う。キャロット(白山市上野町ヤ74 TEL 0761-94-2886)は地元の有志で出資し店舗を改装した店で、昼の部は11:00〜19:00(火・水定休)、夜の部は19:00〜24:00(木、金、土のみ営業)。昼は玄米カレー、とりごえぷりん、たまごケーキ、手打ちだんごと飲み物の喫茶で、夜はバーに変身します。

にわか工房のそば

キャロットの「とりごえぷりん」
7月29日(日) 金曽農園
宝達志水町の金曽農園に桃を買いに行く。収穫は7月下旬とうかがっていたので、事前に電話して出かけた。途中までしか行っていない農免道路の行き止まりのところから右に下りると農場はある。眼下にりんごと桃の畑が広がり気持ちよい。農場では体験学習の中学生も手伝いに来ており、本格的な収穫が行われていました。ちょうどよい具合に収穫の様子も撮影させていただくが、やっぱり美味しそうな写真が一番です。せいぜい後1週間ぐらいで収穫してしまうとのことです。様子を観に行くなら今ですね。帰りには竹森正伸ぶどう園に寄り、金曽さんからいただいた桃を届ける。竹森さんのところでは、大粒のぶどうも出始め、お客様も多く、忙しそうでした。美味しい季節になってきました。

美味しそうな桃
7月28日(土) 原宿
午後から原宿の中谷芙二子さんのご自宅で、中谷宇吉郎雪の科学館を核にした片山津温泉の活性化策について議論する。基本は雪の科学館へのお客様を増やすことで、地域の人たちとの接点を増やすことだ。そのためには、雪の科学館での取り組みで評価の高い実験を充実させると同時に、地域の人々の協力をいただきながら、自然を学ぶ、環境について知るプログラムを開発し、雪の科学館や片山津一帯で実施すること。知的に楽しめることへの評価は高まっており、その手法の一つとして実験は面白い。さらに、雪の科学館が片山津の入口として、町の散策マップのようなガイドマップを作成し、雪の科学館で配布することを考えるべきではないか。雪の科学館が自立的に運営していけるようになるためには、入館料の見直しも必要だ。高校生以下が無料になっていたり、75才以上の高齢者割引というのもおかしいのではないか。実験スタッフ、実験装置や設備の強化で、集客力が高まり、経営的に安定するようになるであろう。帰りは、上越新幹線、ほくほく線、北陸線で帰ってくる。たくさん本が読めて、たまにはいいものです。

直江津駅
7月27日(金) 静岡へ
朝早く出て、静岡に行く。静岡市に降り立ったのは初めてのことだが、駅で呼んでくださった田中さんたちと合流、駅の飲食街でむぎとろご飯をご馳走になる。空港についてのセミナーの会場は中心市街地にあり、そこまで歩いて行く。富士山静岡空港と小松空港を結ぶためには、人、モノ、情報での交流が不可欠だ。現状では北陸から静岡に観光に行くということにはなっていない。とにかく、東海北陸道が全線開通した段階からそのようなツアーを実施して欲しいものだ。さらに、メインの観光素材は富士山でしょうから、富士山で楽しむ企画を沢山生み出し、登山するだけでなく、森歩きなどのプログラムも体験できるようにしてほしい。すでにあるのでしょうが、全国的に知名度はまだまだ低い。そのようなことの蓄積で、富士山静岡空港に飛行機で飛んで行って、富士山で楽しむ、富士山を楽しむということが最大の楽しみとなるようにして欲しいですね。講演終了後、東京に移動。停電があったようで、新幹線が遅れていたので、品川で下りて山手線で新橋に移動、だらぼちで門前出身の坂さんと会う。

待月楼のむぎとろ定食
7月26日(木) 金沢問屋センター
今日も朝から問屋センターで企業回り。いろんな企業を訪ねてお話をうかがっているが、最初にお邪魔した大宗さんは活気が違った。忙しく動き回る人、電話の応対や打ち合わせの声、そして程よいBGMが流れていて、お店らしい。社長のお話をうかがったのは宝石が陳列されているコーナー。高くないものが展示してあるとのことでしたが、庶民にはそう簡単には買えない価格のものもあった。問屋センター内外の企業とタイアップして事業を展開していきたいという社長のお話は、説得力があった。このような方が次代を担うべき存在と感じた。魅力的な経営者はいらっしゃるものです。今回のヒアリングは100社以上になるので、無理があると分かりつつ始めたが、面白い人に出会える貴重な機会として、楽しみながら取り組み続けたい。

よろこび庵の「じゃあじゃあめん」
7月25日(水) 梅雨
梅雨があけない。西の方では梅雨があけたと宣言されているが北陸はまだのようだ。今日もどんよりした空模様が一日続き、夕方には激しく雨が降った。もうそろそろ、からっと晴れて欲しいところだ。農家も困っておられるはずだ。果物も甘みが増さないし、野菜などの収穫にも支障をきたすのではないか。先日、門前の星野さんからうかがった話では、天候が悪くても美味しいスイカやブドウを作れることこそが農家の技であるとのこと。珠洲の皆口さんはこんな天気が続いているから、今年はスイカの出来に自信があると言われていたそうだ。楽しみにしていよう。それでも、天気が良くないと消費が伸びないのではないかという心配も別にありますが、・・・。
7月24日(火) 中谷宇吉郎雪の科学館
加賀の片山津にある「中谷宇吉郎雪の科学館」に行く。加賀市の直営施設となっているが、今後の運営のあり方についてはまだ流動的な要素がある。加賀が生んだ人財の中でも最も貴重な方かもしれない中谷宇吉郎。今でも教科書に多く取り上げられており、師匠の寺田寅彦と並ぶ存在である。科学することを学ぶ拠点として、科学館の存在は重要である。地球環境が急激に変化する時代にあって、ますます科学の重要性は高まっているのではないか。そのような知見とセンスを持った人財の育成は今後も大きな社会的テーマであろう。個人的にも科学的なることを学び続けることが重要だ。そのような観点で、雪の科学館の運営をいかに発展深化させるか、外部の人間として真剣に考えてみたい。もちろん、甥に当る由布院の中谷健太郎さんや宇吉郎の次女の中谷芙二子さんとの関係が背景にあるのだが、そのことを抜きにしても、積極的に関わるに値することのように感じている。
7月23日(月) 空港のネットワーク
週末に予定されている静岡での講演のために、県の交流政策課と空港企画課でお話をうかがう。近くの国内旅行や新幹線が通る地域への移動は鉄道が主体となるので、遠距離で鉄道の便が悪い地域の間でのネットワーク化ということがメインとなるのかもしれない。しかし、問題はそのような地域同士でのお客様の確保の問題だ。小松・福岡便も減便されるという話が出ているくらいだから、一方が大きな都市でも難しいということ。それだけの需要が通年で見込める素地がないといけない。観光であれ、ビジネスであれ、需要予測と創客計画が明確にできるかどうか。再来年3月に開港する富士山静岡空港の利用予測のために、新空港を起点に何が可能かをリアルに描くことから始めないといけない。
7月22日(日) 能登ネットワーク
能登ネットワークの総会があったので、例年のように出かけた。今年は役員改選時期でもあり、理事長が数馬さんから寺岡さんに代わった。そこで、総会の会場は富来の「渤海」で、懇親会は「風舎」で行われた。総会ではしっかり1時間以上かけて審議が行われ、来賓の挨拶もあった。残った20分程で、今後に向けての話をさせていただく。懇親会では寺岡さんが自信をもっている能登牛の一番良いもの(A5)を使い、刺身、しゃぶしゃぶ、ステーキ、カレーなどと、贅沢な食事でした。いいものはやはり美味しいですね。

しゃぶしゃぶの肉
7月21日(土) 風評被害
新潟県中越沖地震でも風評被害が問題になっています。長岡市にある蓬平と寺泊の観光協会役員が市長に陳情したという記事がネットに掲載されていました。長野県飯山の森の家の木村支配人からも夏休みのキャンセルが入ってきているとうかがっています。最初の報道で被害が出ているという情報が流れた地域だけでなく、周辺地域に大きな影響がでることが予想されます。能登半島地震の際もそうでしたが、積極的に情報を発信し、お客様にも個別にメッセージをお送りする等の活動が継続的に必要ですね。高速道路が全線通れますので、ほとんどの地域に行くことは可能なはずです。8号線も1地区だけ不通の区間があるだけで、それも23日には復旧の予定です。遠慮せず、新潟県や長野県に遊びに参りましょう。
7月20日(金) 触発効果
昼は問屋センターでヒアリング、夜は加賀で地域づくり懇談会であった。問屋センターで企業を回ってお話をうかがっているが、ポジティブな発想をされる人と話していると閃くことが多い。ブレーンストーミングの際に、他のメンバーの発言を否定しないという基本原則が最初に確認されるが、積極的、前向きに発想する姿勢でお互いに臨むことが触発効果を高めるということでしょう。多くは経営者であり、長期的に発想して下さいますので、ポジティブになりやすいことも幸いしているようだ。夜の懇談会では初めて出会う方も多く、よい機会になりました。今後もこの出会いを活かして、継続して交流し、具体的な連携活動を進めていただければと思う。お互いの情報を提供しあうことからスタートすることでもよいし、それぞれの現場での話し合いも大切です。それぞれの施設を体験をされているのだが、その場で話をされていないようでもあるので、今後はいろいろと話を聞くことも重視していただければと思う。
7月19日(木) 新潟県中越沖地震関連情報
先日発生した新潟県中越沖地震関連情報コーナーの情報充実を進めているが、営業情報やイベントの実施情報の発信が早い。能登半島地震までの活動の成果もあって、情報発信が早くなってきており、被災地からの情報も出やすくなっているようだ。柏崎市のホームページはすべて震災関連情報になっているし、多くの観光協会等のページではイベントや花火大会の実施情報が沢山あがっています。宿泊施設や観光施設の営業情報も多くなっています。ツーリズムの勉強会の講師としてお越しいただいている木村宏さんが支配人をしている森の家のトップページにも元気に営業している旨のコメントが書き込まれています。
7月18日(水) ヒアリング
午前中から問屋センターでヒアリング。1日をかけて7社でお話をうかがう。すでに問屋という概念を超えたビジネスを展開している企業が多く存在していることがよく分かりました。問屋という概念からビジネスという概念で事業のあり方やまちのあり方を考えましょうということが昨年の青年部の皆さんとの議論の結論でした。そのことを踏まえ、今年目指しているのは、新たな事業の実施であり、そのための基礎調査としてヒアリングを行っていますが、昨年の活動の成果の正しさを確認することができました。具体的な事例を作ることでさらに、ステップアップできればと思う。夜は、鶴来のおはぎ屋で地域づくり懇談会。10名以上の方に集まっていただき、議論も盛り上がりました。若手のネットワークづくりのためのよい機会となりましたね。次回を7月30日(月)19:30〜、バードハミング鳥越の横にあるキャロットで行うことに決めました。確実にネットワークを広げることを目指したい。

問屋センター内「よろこび庵」の手打ちそば
7月17日(火) 八世乃洞門
午後から能登町商工会で会議があり、一旦終了して、時間があったので、珠洲まで行った。先日通れるようになった輪島と珠洲の境界にある八世乃洞門の様子を見たかった。塩田通りと言われるほど沢山の塩田がある海沿いの道を行くと、洞門にたどり着く。海に落ちるきれいな滝があり、飲食店が何軒もあります。輪島側はすぐ曽々木の民宿街で、窓岩も近くです。遊歩道もあり、時間があればゆっくり散策してみると良さそうです。ここが通れるようになったので、輪島から珠洲、珠洲から輪島へのドライブや ツーリングが便利になりました。

八世乃洞門
7月16日(月) 新潟中越沖地震
10時過ぎ事務所にいたら、地震があった。弱いが長い時間揺れたように感じた。久しぶりに能登半島地震の余震だと思っていたら、高知の吉村さんからのメールで教えられた。能登も心配だとのこと。さっそく、ネットで調べたら、新潟が震源とのことで、柏崎を中心に大きな被害が出ている。能登半島で3月にあったばかりなのに、また近くでおこるとは・・・。最近地震があった近くでもまた大きな地震があるのだから、しばらく地震のないところはもっと危ないのかもしれません。全国の皆さん、気をつけましょう。新潟や長野の皆さんの暮らしが早くもとに戻ることを念じております。できるだけ、早いうちに新潟に行きたいと思います。とりあえず、関連情報のリンク集を作成。
7月15日(日) 手仕事屋
10時過ぎまで部屋でごろごろしていたが、その後、手仕事屋へ。開店前から豆腐やそばをご馳走になり、朝食にする。坂さん、田丸さんたちも合流。星野さんの話をうかがう。昨日、遅くまで飲み過ぎたのか頭が痛かったので、12時過ぎには帰ってくる。台風のせいか、ようやくお客さんがやってくるというところであった。地震の影響は深刻で、能登のお客さんは半分程度との話もうかがう。

手仕事屋のもりそば
7月14日(土) 星野正光さん祝賀パーティ
門前のビューサンセットのコンベンションホール夕陽で行われた「星野正光さん 第25回北國風雪賞受賞記念祝賀会」に出席。もっぱら記録係として写真を撮り続けていた。能登ネットワーク理事長の数馬さんの挨拶の後、来賓祝辞、花束・記念品贈呈、星野さんの挨拶があった。そして、乾杯の後は和やかな歓談でした。途中、横浜からわざわざお越しいただいたITOKO会の本田さんからの色紙贈呈や地元のバイストリートバンドの演奏、能登ネットワークのメンバーでもある珠洲の泉谷市長の祝辞など、盛り沢山でした。料理も、酒も能登一円のものが集められていて、楽しめました。祝賀会の後は、総持寺通りの寿司屋「森ます」で二次会。最後は、ビューサンセットに戻り、三次会。東京から帰省していた黒島の坂さんや金沢からやってきてくれていた田丸さんたちも参加してくれて、盛り上がりました。寝たのは1時過ぎであった。

挨拶する星野さん
7月13日(金) てらおか風舍
能登半島・富来の寺岡畜産が経営するレストランが金沢にもあります。「てらおか風舍」は能登牛をメインにした肉料理がおすすめだ。久しぶりに昼をいただきにお邪魔したが、お客さんが多かった。ゆったりした空間で食事が出来て、ちょっと贅沢な雰囲気を味わえます。おまかせ牛肉ランチ(サイコロステーキ)をいただいたが、スープも美味しかった。富来の増穂ケ浦の近くに本店があり、能登を旅する途中の食事処として、魚以外のものが食べたくなったら、おすすめです。
台風が沖縄を通過して、九州に接近中です。その進路上に、かつて金沢にいた吉村未紀子さんのいる農場・南風耕作堂(高知県)があります。能登半島地震の時も、応援のブログを書いて下さっていました。被害が少ないことを祈るばかりだ。

てらおか風舍のランチの肉料理
7月12日(木) まれびと
加賀であった「まれびとピア懇話会」の事務局会議に出た。代表の吉田さんのホテル百万石の食事処「大観」で夕食をいただきながら、いろんな話をする。6人という人数は一番適当な数だということを実感した。だれが進行する訳でもなく、話が展開していく。たわいない話もあれば、本質的な話もあり、最近の加賀の状況を知ることも出来て、有意義であった。このような場においては、最初は話をうかがっていることが多いが、途中から、議論に参加させていただくというパターンである。その中で、話し合ったのは「まれびと」の存在意義である。まれびととは神様のような高貴な存在を意味していたようであるが、「まれびと=客人、よそもの、珍らしい存在」として、地元の人や組織内の人とは異なる視点からの評価や問題提起をすること、そして、鳥瞰的に全体状況を語ってみせる役割も期待されている。そのような役割を果たすことが永遠なるまれびとの自覚である。

大観の料理の一品
7月11日(水) 社会保障
社会不安の柱にあることは社会保障と環境問題である。社会保障は医療、福祉の問題が大きい。現状は消えた年金に関心が集まっているが、制度の構造そのものの再検討が必要ではないか。財源も含めて、正面からの議論が不可欠だ。子どもたちの養育と、高齢者の年金や介護をいかにするかをもっと議論すべきだ。現状の年金制度や介護システムでいいのかどうか。少子化対策も不十分ではないか。年金の財源を考えてみても、就業形態の不安定化、派遣やパート、フリーターなどを沢山生み出している労働政策に根本的な問題がある。収入が少なく不安定な層が多いということは、税収や社会保険料も少なく、不安定になっているということである。国政選挙というのは、そのようなことも含めて、今後の政策のあり方を議論する機会とすべきではないか。
7月10日(火) 地域づくり学科
家で寝ていたら、事務所に就職のための訪問があるとメールが届いた。地域づくり学科の学生さんなので、会ったほうがよいのではとの総務からの提案です。それも能登出身の人とのこと。さらに追加でメールが来た。知人のお嬢さんとの知らせである。それならばと事務所に出かけ、社長が応対していた話に加わる。世に「地域づくり学科」という専攻科があることを初めて知りましたし、地域づくりを学ぼうとする学生さんが相当数いるということにまず感心してしまいました。ネットで調べると複数の大学に存在します。インターンシップも導入されているようですが、例えば、石川で行っている「地域づくり円陣」のような、地域づくりの具体的な活動に参加していただきたいものです。そうすれば、地域が当面している課題や地域の現状がよくご理解いただけるのではないか。大学の先生とも一度会ってみたい。
7月9日(月) ほどほどに
のどの調子が良くないので、仕事はほどほどにして帰って寝る。毎年、春になると調子が悪くなるのは、仕事のせいか、気候のせいか、複合しているのかもしれませんが。以前は胸のあたりに何かひっかかっているような感じが毎年春先にあったが、それは自律神経失調症と診断されて、薬を飲み続けると治ったものです。最近はその症状はなくなったが、のどの調子が悪くなるということが続いている。持病だと思ってあきらめるしかないですかね。かかりつけのお医者さん曰く、しゃべることを控えるようにとのことですので、家でじっとしているのが一番かもしれない。
7月8日(日) 八世乃洞門
調子が良かったので、出雲を朝早くに出て帰ってきた。6時23分発の新型車両の「特急やくも」で岡山へ。岡山からは「のぞみ」(従来の車両、昨日は新型車両で各席に電源があった)で京都まで。京都でサンダーバードに乗り、金沢には13時17分に着く。帰って新聞を見たら、うれしいニュースが出ていた。能登半島地震以後、幹線道路で唯一不通になっていた、輪島と珠洲を結ぶ国道249号のトンネル「八世乃洞門(やせのどうもん)」が7月7日、片側交互通行で通れるようになった。当初は7月20日の予定でしたから、工事関係者が頑張って下さったということでしょう。但し、安全確認のために監視員を配置し、5:00〜20:00の間のみです。大型観光バスも通行可能です。これで、輪島から珠洲へ、珠洲から輪島への通行がスムーズになります。近いうちに一度行ってみよう。
7月7日(土) 出雲へ
神在月企画の相談のために再度、出雲に行く。出雲で神在祭が行われている11月24日(土)に実験事業を行う計画です。有志の集まりでの試みですので、行政等からの資金提供はないが、趣旨に共鳴していただける方々に集まっていただければと思う。神々が集うころに連動して「まれびと」が集う。その場での議論を通じて新たな事業企画をまとめたり、新たな政策提言を試みたいものです。過疎地のあり方について、具体的な事業を構想できればばと考えています。事前に問題提起を行うべきでしょうね。今年の事業は参加者を多く集めることにこだわらず、着実な事業実施を目指したいところです。まずは、具体的な事業を企画実施することで地域内のネットワークづくりからスタートです。打ち合わせの後、八雲神社の横にある「Mirth」で夕食。人気のお店とのうわさ通り、多くのお客さんでした。若者、女性たちが気軽に立ち寄れる店で、店内も、料理もおしゃれでした。

Mirthの料理
7月6日(金) 休日の増加
人々の暮らしにゆとりをもたらし、いわゆる地域への地域外からの人々の訪問を増やすための政策として、単純に毎月3日以上連続した休日を2回以上設けるというのはどうであろうか。休日が増えることで、人は遠くに出かけやすくなります。そのような状況を確実に作るための方策が「連続した休日を増やす」という単純なこと。連休があれば、どこかに出かけていることが多いのもたしか。そのようなことからスタートすると、政策も国民に分かりやすくなるのではないか。
7月5日(木) 時間の充実
時間消費ということばをよく聞くようになった。有限の人生にとって、いかに時間を過ごすか、消費のあり方が問われているのはたしか。何もしなくても、与えられた時間は消えていく。一方で時間を持て余すこともある。時間との関わりが人生にとっては重要な意味がある。そのような観点で時間消費という概念が重視されるのも妥当なことであろう。強いて言えば、時間は消費する対象として考えるだけでなく、時間の充実を目指すことも大切ではないか。限られた時間だからこそ、今この時間を満ち足りたものにするという意識と努力が大切なように思う。サービス業など、事業として時間という概念を扱う場合は、お客様の持っておられる時間の充実に貢献すること、充実した時間の提案がよりよい関係を作ることにつながるのではないか。無駄にお客様の時間を消費していないか、常に意識していることも大事だ。
7月4日(水) 竹次郎
柳田で打ち合わせの後、竹次郎で昼食をいただく。ちょっと贅沢に刺身定食1300円をご馳走になる。空間は能登町でも最もゆったりと作られている食事処ではないか。カウンターや小上がりもあり、ランチは850円からあります。前面に緑を配置し、駐車場は店の横にあるので、食事の際には窓から緑が見えるようになっている。ご主人はつば甚で修行してきた方です。幹線道路からは学校の裏手にあって分かりづらいですが、安心しておすすめできるスポットです。

竹次郎の刺身定食
7月3日(火) 能登応援旅行
白山商工会の女性部の皆さんが、「能登応援旅行」ということで輪島、穴水、能登島に出かけて下さいました。震災の現場を見ていただき、当事者のお話をうかがうこと、そして、能登で食事をし、能登の物産を買っていただく。震災直後から提案させていただいていたことを実践してくださいました。ありがとうございます。まだまだお客様が少ない状況が続いていますので、研修や旅行の企画があれば、是非能登にお越し下さい。
7月2日(月) 富山市岩瀬
富山の岩瀬地区を歩いてみた。森家では名調子の解説をうかがうことができました。和洋折衷の面白い語りは、110円の入館料以上の価値がある。皆さん、楽しみながら解説をされています。界隈の整備はどんどん進んでおり、きれいな街並が形成されつつあります。銀行も街並にあった建築になっています。手打ちのそば屋が複数になっていますし、ガラス工房も立地しています。魅力を強化するための取り組みが矢継ぎ早に打たれているという印象です。個々の住宅や店舗も次々と整備が進んでおり、魅力的なゾーンが形成されています。平日とは言え、お客様も歩いており、今後が楽しみだ。

岩瀬の森家界隈
7月1日(日) 定常型社会
広井良典さんの『定常型社会 新しい「豊かさ」の構想』(岩波新書)は全てを読むに値する本です。定常型社会には3つの意味があるとのことです。一つは「マテリアルな(物質、エネルギー)の消費が一定となる社会」。2つ目は、「(経済の)量的拡大を基本的な価値ないし目標としない社会」。3つ目は、「<変化しないもの>にも価値を置くことができる社会」。これからの地域社会のあり方を考える時、念頭におくべき概念ではないか。地球という私たちが暮らす環境の限界が明らかになりつつある以上、定常型社会というコンセプトは基本とならざるを得ないが、さらに、価値観の問題として、変わらざるもの、伝統や伝承されてきた文化、過疎化が進む地域社会そのものに価値を見いだすことが必要になっているように思う。もちろん、地域社会も変化していないのではなく、おかしな方向に変化しており、せっかくの価値を見失っているのではないかということを問題にしていかないといけない。祖先たちが形成してきた文化を受け継ぎ、次代に渡すべきことも多いし、環境的な資源をしっかり保全することにも取り組まないといけません。定常型社会とは量的バランスを考えつつ、フローのあり方を見直すことであろうし、次代も安心安全に暮らせる地域社会、地球環境を構想することではないか。
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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