[ 金沢便り2006.7月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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7月31日(月) 行財政改革
行財政改革のアイデア出しのワーキングのお手伝いをする。出先機関の人に参加いただいたグループなので、組織の統廃合や人員削減を目の当たりしてこられた人達である。さらに、技術職として事務職の人達との意識の違いもある。行財政改革大綱には、「県民の立場にたって」とか「県民のニーズを踏まえて」ということが表明されている。そのような観点で、行財政のあり方を考えていただきたいものである。県庁職員が行う行政サービスの価値は県民が評価すること。具体的な活動として、県民からのアイデアや意見を抽出する機会も欲しいところだ。もっと、いろんな接点を作るべきだと思う。そのような観点でも、出先機関にいる職員は県民に近いところにいるので、もっと積極的に動いていただけるとよい。現場をみて、当事者の話を聞くことが、自分達の仕事についての自信にもつながるはずだ。
7月30日(日) 反省会
事業の成果を次につなげるためには、しっかり反省会をしておくことが大切だ。午前中から、商店街の役員の方々と議論した。継続事業ということで取り組んでいただけるようであるが、秋にイベントを組むことは難しいりにこと。成果の出るような取り組みが行われればよいので、全体でイベントを組まなくても個別の店が、自店の都合でイベントを行うということでもよい。そのような情報がしっかり発信され、商店街全体でお客を増やすことにつながればよい。全体で行う活動は年1回ということにしても十分だ。重要なのは、個々の店に活気が出ること。積極的に情報を発信しお客様を増やすという意味では、散策マップを作成し、駅周辺のホテルや旅館に配ることが優先されるべきことであろう。駅周辺でお泊まりのお客様にもっと楽しんでいただくべきではないか。

昼にいただいた出雲そば
7月29日(土) 逸品めぐり
松江市の綾仁さんと一緒に出雲に行く。途中雨も降っていたが、出雲は雨も上がっており、中央通商店街で行っていた「逸品めぐり」にも人が多く来て下さっていました。午後からはアキコ美容室でゆかたを着せていただき、下駄履きで商店を見て回る。他にもゆかたのお客さんもいて、いい雰囲気です。呉服店の女将さんやアキコさんのスタッフもゆかたでしたので、夏祭りらしい演出になりました。逸品めぐりのスタンプラリーも参加者がそこそこいて、普段とは異なる感じだったとの感想をいただきましたし、お店によっては売上にもつながったようだ。このような活動をしっかり継続していただくことが重要です。商店を回っていろいろ話をしていただけで半日が過ぎた。

こん吉堂の薄餅(パオピン)
7月28日(金) 松江
朝一番の新幹線で松江に行く。久し振りです。5時半前に東京駅についたが、新幹線の切符売場も改札口も開いていなかった。5時半に改札口も開いて、中に入る。6時始発ののぞみ1号で東京を出発。岡山で乗り換えて、松江に着いたのは12時半。最初に島根に呼んでくれた松浦さんに松江を案内していただく。これも地域活性化センターのコーディネーター情報交換会という事業で出会ったおかげであるが、その直後にこの事業は無くなっており、私が島根にお邪魔することは続いている。事業の意義や成果を当事者も交えて評価するべきであろう。松江では、山裾でそうめん流しを楽しんだあと、玉造温泉を見学。光を使ったイベントを毎日行っているようだが、昼間の様子は、普通の温泉地と同じです。真ん中に川が流れており、川の両側を歩くことができるようになっっているのだから、もっと楽しめる仕掛けが必要です。さらに天神商店街も久し振りに見学。夜は、天神商店街で活動している島根大学の飯野教授や商店街役員の中村さん、松江市の綾仁さんも加わって、「雷神」(松江市寺町198-61 TEL0852-20-6188、17:30〜3:00)で会食。水害の後ですが、街は元気だ。

流しそうめんのそうめん

最後に行った川沿いにある中村BAR
7月27日(木) 東京で地域づくりを語る
東京の地域活性化センターで打ち合わせ。8月22日、23日に行われる研修会の事前打ち合わせであるが、パネリストが全員揃い、事務局も含めて、当日の進め方について議論した。コーディネーター研修会とタイトルがついているが、コーディネータ−を設置していない都道府県も多く、実際は地域づくりコーディネート研修会でしょう。地域経営という観点で人材と組織について議論するということになりそうです。その中でコーディネータ−の必要性や果たすべき役割を明確にすることだ。地域づくりとは何かを議論することも必要に思う。ボランティアと事業としておこなう活動では自ずと異なる面がある。地域づくりという概念で語っていても内実は大きく異なるのではないか。パネリストの中でも見解は相当異なりそうだ。活性化センターに行く前に、リクルートの柴川さん、旅の竹内さんと会う。竹内さんとは神楽坂で会ったので、そばをいただき、古い喫茶店で話すが、両方ともいい雰囲気の店でした。

神楽坂でいただいたそば
7月26日(水) 能登の魅力
かつて能登から都に多くの物資が送られていたことが分っています。天領であった時代もあった。それだけ、豊かな地域であったことが想像されます。明治時代まで曹洞宗の総本山・総持寺が門前にあり、繰り返し全国から修行僧がやってきていた。能登半島は辺境であるだけでなく、時代の先端を生きてきた歴史もあるのです。門前の黒島には英語を話すお年寄りが多いという。外国航路の船に乗っていたことがある人たちです。そのような蓄積を有する地からこそ、新たな文化創造を進めるべきなのだと思う。大都会ではなく、適度に人が暮らす地域にこそ、これからの時代を考える環境が用意されているとも言えます。縄文時代から数えても6000年、人はこの地に住み続けてきた。これらの歴史をいかに活かすか、今を生きる人達の大きな使命とも言えます。
7月25日(火) 企画集団
県庁近くのカホン(金沢市藤江北4-491 TEL 076-267-7000)で昼食をいただいた後、加賀能登のれん会の勉強会で講師役をつとめる。提案させていただいたことは、物産展集団から企画集団への進化ということである。物産展を止めるということではなく、より魅力的な物産展を行えるようにするために、のれん会と会員の企画力を高めないといけないということ。会員や店頭に立つスタッフも参加して物産展や他の事業企画を考える場を継続的に設けていくことが期待される。新たな知を生み出すためには、多様な方々の参画を得ていくことが有効なアプローチである。後半はグループに分かれて議論していただいたが、活発な意見交換が行われた。このような活動を継続すること、会員企業の社員も参加して行うと、さらに面白い企画が作りやすくなるであろう。のれん会の活動を通じて会員企業とそのスタッフが成長することを促進することだ。実利につながる場をもった異業種連携組織こそ、新たな企画を生み出しやすいのではないか。

カホンのランチ
7月24日(月) 新たな商品開発
八尾で新たな商品開発についての相談をして回る。全くゼロからスタートするという話ではなくて、すでに検討や試作を重ねてきたものを、テストしていただくということが多くなるのではないか。定番品だけで商売をしているという店もあるが、新たな商品を定期的に開発しているところも多い。そのようなお店のお手伝いをするということが商工会の役割ではないか。もちろん、今回のような事業を通じて、新たな取り組みをスタートし、年度内に完成に至らなくても、継続的に研究を重ねていただき、2年、3年とかけてよりよりものに仕上げていただくということでもよい。お菓子に関して、現状の主力商品への評価は決して高くないのも事実であるから、新たな商品開発を進めないとあぶない。今回の事業は顧客と商品開発のプロセスを共有することに意義があるのではないか。
7月23日(日) 地域づくりの成果
地域づくりという概念は極めて曖昧なものである。内実はそれぞれの地域の皆さんの活動によって大きく異なるであろう。地域づくりの主体も住民、団体、企業、行政等いろいろありうる。それぞれの活動が地域へ影響を与えながら、連動したり、相乗効果を発揮することも多いであろう。そのような地域活動を総称して「地域づくり」と言えば、あらゆる活動、事業が含まれるのではないか。地域づくり協会という一つの組織を中心にした活動だけが地域づくりでないのは明確である。能登半島地域での様々な活動に関わってきたが、自治体主導の事業もあれば、民間の企業や団体の活動、商工会の事業など、主体は様々だ。それらの活動の成果として何があるのだろうか。例えば、輪島の三井地区では、研修会で提案した添葉の販売を始めて数年がたち、茅葺きの館の拠点も出来て、ようやく1000万円の売上が見えてきたとのこと。地域の高齢者の生きがいづくりであり、ささやかでも地域経済を形成することになってきている。農林の事業や地元の皆さんの活動、そして、地域づくり協会の事業など、いろいろな場を活用して関わってきた。地域振興のためには、多面的、継続的なかかわりが必要なのだと思う。ツーリズムの推進についても、能登北部グリーンネットワーク協議会の事業から入っているが、エコツーリズムや産業観光的なアプローチの提案もし続けてきた。ようやく継続する主体となる芽が育ちつつあるように感じている。関連する人々の連携を促進し、その動きを加速させたいものである。能登ネットワークでつきあいのあった泉谷さんが珠洲市長になったことだし、先端から一気に進めたいものである。
7月22日(土) 人は何故「辺境」の地に住んだか
今の時代の価値観や生活から考えると、何故こんなところに住むようになったのかということがある。山奥や半島の先端など、街から離れた地域に暮らす人は全国各地にいる。人口数は減少していても、その地に暮らし続けてきた歴史から何を学ぶことができるか。かつては、その地が豊かで暮らしやすかったのではないか。海沿いに点々とある集落は、海と山の産物が手に入りやすく、移動も容易であったのではないか。海沿いに移動する人との交流も可能であったはず。山の中に暮らす人々も、山の恵みが豊かであれば、食料に困らず、暮らしやすかったのではないか。家を作るにも材料の確保も簡単であったであろう。衣食住の基本的なものを確保しやすいところで人々は暮らしてきたはずだ。もちろん、外敵との闘いをさけるとか、闘いやすい地を選ぶということも要素としてあったと想像される。生き延びるための戦略として暮らす場所を選んできたとも言える。それが、交通体系が変わり、新たな産業が育成され、人々のライフスタイルが変化し、都市の形成とともに集住することが加速されてきた。その結果、新たな交通体系や産業から隔絶された地域からは人々が離れていくようになってきた。その根本には、都市的なライフスタイルを優位に位置付ける価値観がある。仕事が多くて暮らしやすいとか、他人からの干渉が少なくて楽であるという理由だけではない。これを根本的に見直さない限り、この傾向は変わらない。さらに、「辺境」の価値とそこでの暮らしの充実のための方策が必要ではないか。「辺境」を先端に変える発想が重要だ。
7月21日(金) 街中で楽しむ「広見」
大きな道路から細い道を入り込んだところに広くなった道路があります。金沢では広見と呼んでいますが、江戸時代に防災のために設けられたとうかがっている空間です。寺町にある「六斗の広見」が一番有名ですが、市内にはいくつもあります。本日お邪魔した「高木屋」さんは、思案橋の信号のところを本多町側に入り、しばらく行ったところにある広見のようになった道路に面していました。老舗のお菓子屋さんらしく、柱がみえるようになった建物や、奥まで続く土間など、昔の商家の造りです。この空間を活かし、中で手作りしたお菓子とお茶がいただけるようになると面白いのではないか。昔ながらの街中で、昔ながらのお菓子屋さんで、美味しいお菓子と美味しい会話を楽しむ。そんな場が市内に増えると、より魅力的な街になると思うのだが。ご主人に最後に提案させていただいたことです。
7月20日(木) 立山
久し振りに立山に上がる。高山植物の花が咲く頃ということで、弥陀ケ原を散策して回る。ガキの田と呼ばれる小さな水たまりが広がる草原にはたしかに多くの花が咲いていました。タテヤマリンドウ、ゴゼンタチバナ、イワイチョウ、マイヅルソウ、ゼンテイカ、ベニバナイチゴ、イワカガミ、クロウスゴ、テガタチドリ、クロユリなど、ガイドブックで確認できた花も多い。散策やスケッチ、写真撮影を楽しむ人も多く訪れていました。室堂に比べて人の数は少なく、魅力的な場所です。ホトトギスなどの野鳥も多く生息しているようですが、鳥達は鳴き声を楽しませてくれるだけで、なかなか姿を見ることはできませんでした。

タテヤマリンドウ
7月19日(水) 雨あがる
ようやく雨もあがり、青空と太陽を拝むことができました。八尾に行った帰り、高速からの眺めが美しかった。不安定な気象をあらわしているのか、不思議な雲が空に広がってはいましたが、散居の屋敷のシルエットがきれいです。こんな素晴しい風景をしっかり伝えていきたいものですね。八尾での打合せには、かつて山田村商工会にいた平井さんも参加され、懐かしい感じでした。平成7年に特産品販路開拓支援事業のお手伝いをしましたので、1年間通ったものです。特産の柿酢を活かした商品開発を進めていましたので、岐阜まで柿の視察研修に出掛けたり、柿シンポジウムでは柿の記念植樹を行ったりと、盛り沢山な事業を行っていました。今年は山田や細入、大沢野、婦中、八尾地区をエリアに特産品の開発とその全国展開を目論む事業に取り組みます。全国展開の仕方は逆転の発想で行いますが。どのようになるかは、事業を進めてみてのお楽しみです。

砺波平野の夕景
7月18日(火) 降り続く雨
全国ニュースになっている通り、雨が降り続いています。金沢の中心部は大丈夫ですが、南加賀の降り方が激しい。川が増水し、道路が冠水している映像が流されています。異常気象が進行していますから、このようなことはどこで起こってもおかしくない。従来とは異なる雨の降り方をしているということもあるでしょうし、以前から警告しているように、森林の維持管理がされていないところでは、森の保水力が落ちているので、水が出やすい、土砂崩れがおきやすくなっていますからね。自然の中で生きていることを実感しないといけませんね。自然をコントロールはできないのだから、よりよい関わり方をしないと、痛い目にあうことになるでしょう。
7月17日(月) まれびとピア懇話会
ホテル百万石であったまれびとピア懇話会の事務局会議に出席。雨降る中を出掛けたが、加賀は雨の降り方がひどかった。久し振りに梅鉢亭の1階にあるレストラン・ことじで食事をいただきながら、ミーティング。ホップホップにいらしたスタッフが活躍しているようでした。ガーリックトーストやパスタなど懐かしいメニューでした。まれびとピア懇話会も15周年とのことです。フードピア金沢の事務局をしていた時に、中村さんが相談に来たのが最初の出会いでしたから、すでに20年以上のつきあいになります。まれびとピア懇話会が出来たのは1991年で、私が参加するようになったのはその数年後。今は社会的な活動は弱くなっているが、メンバーは企業人が多いので、本業を通じて地域を活性化させることに貢献してほしい。
7月16日(日) 雨降り
雨が降り続いていたので、一度買い物に出掛けた以外は、家でじっとしていた。おかげで、ためていたテープお越しがはかどりました。こんな日も必要ですね。出かけないでぼっとしていると、思いつくこともあるものです。雨降りがひどいと不安なので、ネットで川の様子等を見ようと思ったが、残念ながら道路関係のサイトのライブカメラは稼動していませんでした。冬場だけのようですが、こんな時のために、通年で見られるようにしておいて欲しいものです。
7月15日(土) セミナ−ハウスやまびこ
柳田のセミナ−ハウスやまびこで「とんと昔の会」のメンバーの物語を収録させていたき、その後、レストランで手打ちそばの入ったランチをいただく。合鹿椀に盛られたそばは贅沢でしたね。とんと昔の会の皆さんと話したのは、セミナーハウスの1室にいろりを切り、そこで民話を語って聞かせられるようにすること。その上で、レストランで手打ちそばを召し上がっていただくようなプログラムを構築することが有効ではないか。セミナーハウスを拠点に、鉢伏山のブナ林を歩くツアーも企画したいところ。「となりのトトロ」の世界が広がっているような柳田には魅力がいっぱいあることを地元の人々に知っていただくことが大事です。最後にお話をうかがった京都から移り住まれた書家の室谷一柊さんも似たようなことを言われるので、旅人の視点は重要だなと感じた次第です。

やまびこの手打ちそば
7月14日(金) 議論を通じて明確になること
議論を通じて明確になることが多い。一人で考えてもはっきりしない、細部が見えてこない場合でも、議論を通じて明確になっていくことがあります。前向きに考えている人と話をしていると、そのようなことが起こりやすい。そのために重要なことは議論に集中することだ。メモをとることよりも、議論に触発されて、ひらめくことを発言しつづけていくことだ。もちろん、それを図で整理しながらいくことは有効でありますが、相手の言われたことを一言一句メモしていこうなどということはしない方がよい。キーワードを図解しながら、メモすることだ。ひらめきの場の研究も必要ですね。空間や場の雰囲気と参加者の問題があります。今日の議論は朝から夕方までそれぞれ有効でした。
7月13日(木) 上山のさくらんぼ
上山まちづくり塾の皆さんからさくらんぼが届いた。最初に上山にお邪魔した際も、さくらんぼ狩りを体験させていただきました。一つの畑に何種類ものさくらんぼが植えられていて、十分楽しめます。今の時期はさくらんぼ狩りのお客様で賑わっていることでしょう。今回、お送りいただいたのは「大将錦」という大粒のものです。まちづくり塾の皆さんとは4度お会いしています(最初は由布院です)が、前向きに考え行動している人が多く魅力的です。彼等の活動拠点、上山まちづくりセンタ−が中心市街地に移転し、塾生が常駐しているとのこと。農家レストランも出来たりと、頑張っておられます。温泉まちでの活動の今後に期待したいし、再度訪ねてみたいものです。今年は秋田にも再訪の予定がありますので、その際にでも立ち寄りたい。

大将錦
7月12日(水) ヤマカ水産
金沢で仕事をさせていただくようになって20数年であるが、いろいろとお世話になってきた一人がヤマカ水産の紙谷譲さんです。今は会長になられているが、面倒見の良い人です。フードピア金沢の際には、財務担当として活躍いただき、一緒に北國銀行等にお邪魔して、協賛金のお願いをしたものです。今日はのれん会のお話を出口部長にうかがいに行ったが、トップから言われていることとして協調されていたのは、「ウソのない商売」、「ヤマカの名前を汚すようなことはしてはいけない」ということでした。いかにも紙谷さんらしいお話です。帰り際、ちょうど階段で、紙谷さんに出会った。わざわざ出てきていただいたのではないかというタイミングでした。久し振りのことであったが、お元気そうで何よりです。地域の価値の大きな柱は、紙谷さんのような方がいらっしゃることです。
7月11日(火) 桧新宮
一里野の岩間山荘の北村さんに誘われて、桧新宮への山歩きに参加した。8時に岩間山荘に集合、車でスキー場の上まで送っていただき、加賀禅定道の入口から登り始めた。途中休憩を入れながら、桧新宮まで3時間ほどかけて登りました。登り始めて間もなく、ブナ林が周辺に広がりはじめ、ずっと、ブナの森を歩いている感じでした。平たいところには、きれいなブナの原生林があります。対岸に雪の残った山々が眺められます。地元の尾添地区の方々が植えてきた杉林があったりします。足下には、山の草花が咲いていたり、貴重なオコジョという動物と遭遇したり、山の生き物を存分に楽しめました。桧新宮で北村さん手作りのおにぎりをいただき、別ルートでおりました。途中で冷たくきれいな水が湧いているところで、水をいただきました。その横には雪が残っていました。行きは3時間、帰りは2時間ほどの山歩きで、初めての人間にとってはしんどかったが、十分楽しめるツアーでした。最近は都会からのお客様が増えてきているとのこと。歩くルートがはっきりしていますので、紅葉の時期にも再度挑戦してみたいものです。

ブナ林を歩く

大木に囲まれた桧新宮
7月10日(月) のれん会
のれん会の皆さんへのヒアリングを通じて分ってきたことは、のれん会とはのれん的価値を有する企業を目指して活動してきた集団であるということ。組織を形成することで、百貨店での物産展という取引窓口を開設、そのことを契機に、通年での取引に発展させること、本店を充実させ、そこでも十分お客様を獲得できるようになること、さらに、百貨店との取り引きにより、スタッフや企業のレベルアップを促進すること。そのようなビジネス開発の窓口であり、教育装置として機能してきたし、今後もそのことが基本とならないといけない。さらにそのような機能を充実させるめには、積極的な情報発信が必要である。情報発信活動を通じて、企業の姿を振り返り、新たな価値創造を促進することに繋がるはずである。情報発信は、価値の提案でないと魅力を有しないもの。30周年とは、そのようなことを再確認することからスタートしないといけない。
7月9日(日) 図書館
久し振りに図書館に行く。いつも感心するのは人が多いこと。本を読むことにエネルギーを費やしている人がたくさんいるのは素晴しい。自然や環境、社会、人間関係などについて知り考える基本は本を読むことです。読むだけではなく、自ら考えること、それを表現することを通じて、自らの知の体系が形成されていくのですが、基本はやはり読むことにあります。本を読むことが少なくなっていると言われて久しいが、図書館には違う世界が広がっているように感じます。そのような拠点が身近にたくさんあって、気軽に本を手に取ることができるようになっていることも大切ではないか。当社の事務所に多くの本をストックしているのも、そのような意図をもっているのだが、どれだけ活かされているか・・・。そのうち読むかもしれないという本を買い続けてきたが、そろそろ考え直さないといけないのかもしれない。もっとオープンな場にストックしていくことが望ましいのではないか。オープンオフィス、カフェのような場所に本を置いておくことがいいですね。亀の井別荘の談話室のような空間が理想です。
7月8日(土) 合掌集落
留学生の高さんと五箇山の合掌集落に行く。最初に相倉集落で撮影を行い、次に菅沼集落で撮影を行う。相倉集落では、彼女の原稿に基づき撮影を行い、最後に駐車場から上の道路まで歩いて上がり、眼下に集落を望む。その後、上梨の拾遍舎で手打ちそばをいただき、休憩。菅沼集落では、集落を背景に最初の場面の撮影を行った後、塩硝の館で説明をうかがい、撮影させていただく。民俗館でも撮影をさせていただき、最後に「掌」でコーヒーをいただきながら、窓からの眺めを撮影。彼女もお気に入りです。観光協会の山崎さんが合流してくれたので、ひとしきり最近の動きの話をうかがう。五箇山で撮影されたドラマが台湾で毎日放映されているようだ。五箇山の中で一番落ち着くのはここですね。

眼下に合掌集落を望む
7月7日(金) 留学生インターン
夕方、留学生の高さんを金沢国際ホテルに案内した。ホテルの仕事に興味があるので、体験できればということで、浅田社長にお願いしてあった。8月初旬からの1ケ月間、一般スタッフと同じような勤務体系でいろいろな仕事を体験させていただけそうです。台湾からのお客様も3000名はお越しになっているというホテルですから、コミュニケーションのお役には立てるはずです。彼女も日本に留学する以前に、7度も日本に観光に来たそうですが、日本語がよく分らなかったので、何かあっても遠慮していたと言われていました。観光関係の皆さんが考えるべきは、個々のお客様がどのように感じながら旅をされているかということ。地域の人々も、気軽に海外からのお客様に声を掛けられるようにならないといけませんね。
7月6日(木) 芝寿し
加賀能登のれん会のヒアリングで芝寿しの社長にお会いした。久しぶりのことです。20数年前、リクルートの北陸営業所にいた時にお会いしたのが最初のこと。片町のお店の上にあった本社事務所に何度もお邪魔していたものです。今は保古町に本社を移されているので、今回はそちらにお邪魔した。社長になられてかなりたつが、言われることは適格であった。芝寿しは、我々にとってイベントの際の弁当の定番品となっています。フードピア金沢の際のスタッフ弁当も芝寿しでした。手みやげに笹寿司を持って来る人も多い。素材や地域にこだわり、米づくりの体験活動に社長自らが取り組んでおられるくらいですから、お土産やギフトに使える新たな商品開発を進めていただきいものです。ホームページ内の「芝寿し物語」は直接会長からおうかがいしていた話で、面白い。
7月5日(水) ヒアリング
加賀能登のれん会の会員の企業を訪問し、お話をうかがっています。会員の皆さんのお考えをうかがうと同時に、意見交換を通じて、こちらがひらめくことも重要だ。じっくり、時間をかけて話しあうことが大切ですね。それぞれの会員企業の現場を拝見することが、会員の皆さんの当面している課題を把握する上でも意義があります。自信を持って提案できるためには、現場を見ること、当事者のお話をうかがっていることが重要です。
7月4日(火) 泉谷・珠洲市長
能登ネットワークの例会が珠洲の「しいたけ小屋・ひろきち」であった。昼食を最初にいただいたが、泉谷・珠洲市長も参加してくれました。メンバーも市長就任後初めて会う人がほとんどのようであった。珠洲で例会を開いて正解でしたね。午後の公務があったので、昼食のみで帰られたが、泉谷さんのスタンスは変わっていなさそうでした。個人的に参加している会ということで、自家用車の軽で来られた。あいさつだけは市長らしい内容でしたが、以前からあいさつは上手でしたし。残ったメンバーで議論させていただいたことは、珠洲を盛り上げるためにもツーリズム事業の具体化に向けて活動を強化すること。地域で仕事としてツーリズムを実践する人を増やしていくことを目標にして取り組むべきです。毎回、同じことを言っているようなのですが、今度こそ実現に向けて皆さんを叱咤激励していかないといけない。しいたけ小屋・ひろきちさんで、しいたけや地魚などを活かした昼食をいただくというのも、十分楽しめるプログラムでした。農家の末政さんの奥さんも手伝ってくれていたが、楽しくて強力な助っ人です。
7月3日(月) アートの意義
夕方から八尾に行き、夜は和紙文庫で坂のまちアートの会議。応募いただいた作家の方々の採否の検討を行う。どのレベルを目指した事業にするかによって、採用する作家が違ってこざるを得ない。人々の想像力をかきたてる創造的な事業を目指すのであれば、常に新たな作品を生み出し、観る人を触発する作り手を期待するべきなのでしょう。そのような観点で言うと、八尾のまちを舞台に作品制作し、地域の人々に問題提起をしてくださる方がもっと欲しい。趣味の延長で作家になる人もいるので、線引きは難しいのだが、一定の基準を設けて作家の開発をもっと積極的に行うべきでしょうね。会場や地域の人々とのコラボレーションが必要だ。何のための坂のまちアートかというと、八尾の町の未来を創造する機会を設けることに意義があるように思う。そのためには、八尾の人々を刺激する人が必要だ。例えば、アートを10年続けてきたことで、家を改築される時に、作品展示に相応しい空間づくりをされている方が増えているのは確かだし、野の花展を契機に、家を美しく演出するところも増えている。そして、表現活動を行う住民も目立つようになってきた。地域の人々の意識が高まり、表現力が高まることで、出展作家のレベルが高まることを期待したい。
7月2日(日) ホームページ作成講座
朝からホームページの作成講座を続ける。個店の皆さんに何を発信するとよいか考えていただくことがまず大切です。それは、店頭におけるプレゼンテーションの仕方や接客の際の情報提供にもつながることです。自分の商売や商品に自信をもっていただくことは重要ですが、その価値をお客様にしっかり伝え理解していただかないことには、商品は買っていただけません。商品を商品たらしめるのは、買っていただくことにより実現されるものなのです。その意味で、少々強引ではありましたが、実験イベントを設定して、逸品を選定していただく意味があります。理事長を始め、熱心に取り組んでいただいたお店が多くて感心しました。中央通りのフジヨシカメラさんの2階で作業を行っていましたが、昼食には地元で水揚げの多いトビウオ(アゴ)のお刺身としじみの味噌汁、そして、割子そばをちょうだいしました。商店街にこのようなものをいただける飲食店を設けて欲しいものです。

トビウオの刺身
7月1日(土) 出雲駅周辺商店街観光化
午前中は商店を回り、個別相談。午後から、ホームページ作成講座。夜は商工会議所で7つの商店街の人々を対象にした「まちづくり勉強会」で講演。生活サポート的な事業展開と観光商業化の両面での商売の可能性を検討して欲しいものです。高齢化の進む地域社会では公共交通機関や徒歩で暮らせるようなサービス体制の整備が期待されます。一方で出雲のように、全国的な知名度を持った地域で、魅力的な素材があるところは、観光化を促進すべきです。高瀬川や八雲神社など、楽しめるポイントがいくつもあるところですから、商店が魅力を高めていただければ、十分可能性はあります。地域の皆さんの意識改革と顧客視点での発想、そして、外部の視点の活用が不可欠でしょう。

高瀬川
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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