[ 金沢便り2005.10月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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10月31日(月) ハードとソフト
ハードとソフト、どちらが優先すべきことかと言えば、ソフトが先行すべきは当然である。現実には、ハードが見えやすいので、どうしてもそちらが先行しがちだ。行政の仕事はその傾向が強いし、予算も多い。従って、多くの人々もそのことに目が行きやすい。しかし、どのようなハードも、それが出来上がった後の運営、活用、商売が重要であり、まずそのことを固めてからでないと、危ない。機能しないハードが出来やすいし、現実としても多い。一度、ぶちこわしてしまった方がすっきりする施設も多いのだが、それも無駄使いというもの。従って、機能しない施設をいかに活かすか、それもソフトウエアの構築にかかっている。そのようなことを延々と行ってきたような気がする。しかし、これから整備するハードについては、ソフトを 先行して考えていただきたいものだ。テストマーケティングを事前に繰り返してみることも大事だ。それが、八尾で行っていただいた「10日商い」という事業やフードピア金沢などのイベントの意義である。
10月30日(日) 赤かぶの収穫体験
五箇山の合掌の里であった赤かぶの収穫体験に参加。8月28日に種を蒔いた赤かぶが大きく育っていました。関係者用の1畝を大勢で収穫したので、20個弱を収穫させていただきました。正式なオーナーの皆さんは、相当な数になったはず。グループでの契約が望ましい広さかもしれません。合掌造りの舘を背景に、赤かぶを抱えた姿は、五箇山らしい。手打ちそばや染め物体験、わら細工体験、さらに民謡披露もあり、賑やかな合掌の里でした。サービス精神が旺盛な五箇山の皆さんです。その後、氷見の永芳閣にお邪魔して、女将と1月の事業について相談。女将は率直で魅力的な方です。

赤かぶの収穫体験
10月29日(土) 間伐体験
能登町の道の駅・桜峠に集合し、杉林の間伐体験を行う。能登町の漁民の方々や女性林業研究会のメンバー、一般参加の方など総勢39名で体験を実施。あいにくの雨であったが、6つのグループに分かれ、1グループが30本の杉林の中から曲がったものや生育の良くない3本を選んで間伐を行う。斜面での作業は大変でしたが、貴重な体験でした。既に枝打ち間伐を実施した杉林でしたので、下層植生も豊富で土壌は安定しており、腐葉土も十分あるように感じました。杉林などの人工林も間伐することで、保水力、土壌保持力、養分供給力も高まります。そのことへの認識を広めていくことが重要です。昼食の後、女性林業研究会の皆さんとお話できたことが大きな成果でもありました。お世話いただいたのと森林組合の皆さん、ありがとうございました。

間伐体験
10月28日(金) 中谷健太郎さんと
亀の井別荘に中谷健太郎さんを訪ね、1時間弱、意見交換。商店街の方向性をいかに明確にできるか、商工会というスケールではなく、商店街単位で意見をうかがう機会を設けることからスタートし、それぞれに方向性を打ち出すことが早道ではないかとのこと。地域の農産物を活用することについては、農協も積極的に事業として取り組んで欲しい。個別農家との関係を構築している旅館は限られる。旅館の原価のうち食材費が最も多いはず。それを可能な限り地域産の農産物を使っていただけるように、個々の農家だけでなく、農協ももっと一生懸命取り組むべきでしょうね。昼はアルテジオのレストランで久し振りにいただく。最後に桐屋でお茶と井尾さんとの話しを楽しみ、帰路に着く。

アルテジオのパスタ
10月27日(木) 観光容量調査委員会
由布院での観光客の絶対量をいかにコントロールするか。一方、地域における産業連関を分析し、観光産業の広がり、地域への経済波及効果を正確に認識し、今後のあり方を明確化しようという趣旨の委員会の準備委員会があった。県の振興局長や由布市部長、農協組合長、商工会長、そして、観光協会長、旅館組合長、観光協会専務理事、そして政策投資銀行大分事務所長という顔ぶれですから、大半の委員候補が出席しての検討です。実態把握をどこまで行えるか、観光客を対象にしたインタビューやアンケートなども実施し、一方で、商品の流れを正確に追跡することを目指したいもの。観光客の行動をしっかり把握した調査はほとんどない。したがって、今回の事業が新たな現状把握の一歩になれるとよい。調査だけでなく、今後の展開をイメージするためのモデル事業にも取り組みたい。とりあえず、毎月委員会を開く予定です。来週は最初の本委員会です。午後は、レンタカーを借りて豊後高田市の昭和のまちを見学にいく。観光客は確かにたくさん来ている。夜は亀の井別荘の湯の岳庵であった、有機農業研究会をのぞく。広域から意欲的な農業者が集まっていました。

美味しかったホロホロ鳥
10月26日(水) 由布院へ
地域づくり情報誌の巻頭座談会として、静岡の田中さんを囲んで、コーディネーターの赤須さん、濱さんと議論。その後、田中さんと一緒に、小松空港から福岡へ。空港で田中さんとわかれ、夕方には由布院に到着。由布山荘にチェックインし、観光総合事務所へ。由布院に来られていたご客人と、井尾百貨店の井尾社長、米田さんと茄子屋(川上1503-6 TEL0977-85-3314)へ。豪勢な鍋や名物料理のとり天などをいただく。いずれも美味しい。その後、井尾さんのご自宅へ。パラゴンというりっぱなオーディオでクラシックを拝聴。球磨焼酎を一通り飲ませていただくが、10年ものの古酒はさすがに美味しい。

名物料理・とり天
10月25日(火) 広域観光
午前は井波の創遊舘で「観光とまちづくり」について講演。お客様の視点に立てば、広域連携での観光への取組みが不可欠です。もちろん、ツーリズムということで提案している「ガイドが少人数のお客を対象にして行う交流・体験活動」が基本となります。そのような魅力的なツアーが地域に数多くあれば、多様なお客様のニーズに応えられます。新たな出会いもあって有意義な機会でした。その後、能登町まで走り、役場で「とんと昔話の会」のことについて話をうかがう。帰りにのと森林組合に寄り、谷内参事と間伐について意見交換。能登で勉強会を開きたいものです。谷内参事は常に前向きで魅力的な人です。夜は、鳥越で直売場勉強会。ここにも新しいメンバーが参加して下さっていて、今後が楽しみになってきました。

光り輝く井波の八日町通り
10月24日(月) さくま食堂
商工会の事業で中能登町のさくま食堂(中能登町福里 TEL076-777-1431 月曜定休 11:00〜14:00、17:00〜22:00)にお邪魔した。お好み焼き屋さんであるが、ご主人は農家をされている。ネギやニラなどは自家栽培や地域の人が生産されたものを使っている。裏メニューはラーメンとのこと。羽咋から七尾までの範囲の人々がお客さんになっているようだ。ランチメニューも用意されているがお客さんは少ないとのこと。裏メニューを表に出すことを提案。早く確実に出てくることを訴求できるメニューがあった方が昼は入りやすい。やきそばも生めんを茹でたものを使っておられて、さっぱりしている。サラダも用意したいと言われる奥さんは意欲的な人だから、もっと積極的に商売されれば、お客さんは増えるはず。ラーメンは懐かしい味がしました。ネギがたくさんあるのなら、ネギラーメンも欲しい。

裏メニューのラーメン
10月23日(日) 学ぶこと
吉野谷の工芸の里で行われていた「モノづくりフェア」を見学。出展者も多いが、お客もそこそこ来ていた。ディスプレイの仕方によってのぞいて見たくなるような店がある。スタッフの人の立ち位置にもよるのかもしれない。会場全体を明るくして、コーナーの中にお客を引き込むような展示の仕方が望まれます。初めての試みなので、いろいろ今後に向けて検討いただくとよい。次に、とりごえ市の様子を拝見。いつもの顔が揃っています。この市のおかげで、話すことが上手になったとの感想をうかがう。実験市はいい学びの機会になっているようだ。その後、さらに加賀の実性院に行く。茶道と香道の会が行われていたが、お話の会もあったので、それをうかがう。歴史を研究されている人は多いもので、面白く語っていただくと楽しめます。

工芸の里にいたネコ
10月22日(土) 美味しい魚を育てる森づくり
美味しい魚を育てる森づくりに参加。あいにくの雨であったが、50人ほどで、能登町の山奥で木を植える。きつい斜面に一人5本は植えたであろうか。漁連や商工会の女性部も参加して木を植える。成長が楽しみである。昼は集合場所の七見ポケットパークの横にある「なごみ」でお刺身のついた食事をいただく。汗をかいたので、温泉にも入るが、海の見える露天風呂は気持ちよい。門前、輪島経由で帰る。来週は間伐体験である。森林問題のメインは間伐であることを理解いただきたいものだ。

雨の中、みんなで植樹
10月21日(金) 輪島やぶ本店
久しぶりに輪島に行ったので、わいち商店街にある「輪島やぶ本店」に行く。ご主人の姿は見えなかったが、顔の似た若い人がいた。息子さんであろうか。安心して入れる数少ない店の一つ。能登の山を走り回り、眠くなって危なかった一日であった。柳田から輪島に入り、門前を回り、最後に柳田に行く。能登は山国、森に覆われた半島であることを実感する。この森があるから、能登周辺の海は豊かであったのだろう。もっと、森を大切にしないといけない。

やぶ本店のせいろ
10月20日(木) すし八
かほく市の異業種交流会・NUTの勉強会で講師をつとめる。西田幾多郎さんをテーマに商品開発を進めたいとのことであった。誰を対象にした商品を作るかを明確にして、商品企画を作るべきです。西田記念館を訪れる人が土産にしたくなるようなものを是非開発してほしい。さらに言えば、西田幾多郎さんが猫を可愛がっていたことにちなんで、猫祭りがスタートしていることをもっとアピールすべきです。終わった後、呼んで下さった西さんとすし八(かほく市浜北ハ23-3 TEL 076-283-0415、11:00〜22:00)さんにお邪魔して、別の事業について相談を受ける。若者が参加して地域資源の発掘作業をしているとのこと。マップ化する予定とのことでしたが、ホームページに情報を蓄積することを優先すべきですね。すし八さんではおつくりと寿司をいただいたが、きれいな仕事をされる店です。能登有料と平行して走る幹線道路沿いにあります。店の外観は地味ですが、味はしっかりしています。ランチ1,050円〜もおすすめですね。女性には海鮮チラシが人気とか。

きれいな「すし八」の寿司
10月19日(水) 当事者の声
井波町での生活サポート事業の可能性を探るためにヒアリングを行う。60才以上の女性たちにお話をうかがうが、まだ母親のお世話をされていたり元気であるが、母親世代については、生活に伴う困難は多い。ちょっとした買い物や病院へ行く際も難儀しているようだ。自ら買い物に来られる場合も、ショッピングセンター・アスモの階段の登り降りが大変なので、わざわざ段差のない正面玄関まで時間をかけて回っているとのこと。除雪や庭の草取りも大変で、一人暮らしでは難しい。すでにサロン化しているショピングセンターが一番の生活拠点になっています。この実態を活かして、商業者もきめの細かいサポートを考えるべきですね。当事者の声は重要だ。

アスモの喫茶店でいただいた天丼
10月18日(火) 教育・学習
学び続ける人を育成することが最重要課題だ。新たな価値を生み出すのは人です。地域が有する資源の最たるものは人材。政策の基本にそのことが明確に位置付けられる必要があります。長期的視点、世界の中における役割や存在意義、世界全体での持続可能な社会システムや暮らしのあり方という観点で発想し、評価できる人が期待されています。そのために必要なことは地道な知識の蓄積。そして、新たな知を生み出すために、知識を再構成しつつ、新たな知を付加して、世界の全体像を把握しようとする努力。多様な関係を構築し、一つひとつの出会いを通じて触発され、新たな知を生み出す、それが生きている証となるはずだ。心理学や社会学、経済学、政治学などと同時に、生物学、物理、化学、数学などの基礎的な学問の成果を学び続けることが必要なのです。もちろん、文学や美学、法学なども重要で、あげればきりがありません。そして、それらを統合するための哲学が期待されます。知の体系としての哲学を構築し続けることが学ぶ究極の姿ではないか。
10月17日(月) そばの吸引力
ジェトロで午後打合せがあったので、昼は近くの金沢市立工業高校の横にある「越前五福そば」(金沢市畝田東1丁目84 TEL076-267-1269 )でいただく。この店、以前は名鉄丸越の地下にあったので、なじみのお客も多かったとは思うが、武蔵が辻から、相当離れた場所に移転したにも関わらず、最近はお客が多い。典型的な越前そばを出して下さるので、リピーターが多いのかもしれない。それにしても、そばの吸引力は強いものがあります。山の中にあるそば屋にもお客が来ているところが多い。利賀や白山麓が典型です。そばの吸引力は変わらないのではないか。普遍的な食べ物です。食べ物は普遍的な魅力があるということかもしれない。

五福のおろしそば
10月16日(日) とりごえ市
久し振りにとりごえ市の様子を見に行く。今日は金沢の産業展示館で農林漁業まつりも行われているので、出展者は少ないが、お客様はそこそこお見えで、売れていました。楽しみにしていたきのこも早々に売り切れです。隣にある一向一揆歴史舘で行われている「越中五箇山と一向一揆」展を見て出てきたら、きのこは売り切れていました。知的障害者複合施設・青い鳥で収穫祭を行っているということでしたので、そちらものぞく。森や水田に囲まれた立地で、周囲には実のなる木が沢山植えられています。

天然のきのこ
10月15日(土) 路面電車
富山で路面電車を活かしたまちづくりについてのフォーラムがあった。パネリストとして参加したので、北陸線で富山まで行き、富山市内を走る電車に乗ってみました。大学前までまず行き、帰りに西町まで乗る。お客の数は相変わらずであるが、学生さんや高齢者が多い。途中の駅でどのようなお店や楽しみがあるかを、マップ化したものを配布すべきですね。そうすれば、もっと楽しめるようになります。低床の車両にし、車椅子の人も乗れるようにすれば、すべての人が乗りやすくなります。車中心の社会からどう転換できるか、車より安全で便利な交通手段として再生していくことが重要だ。自動車の危険性や強者としての視点に人を立たせてしまう性格の見きわめも大切です。例えば、歩行者と運転者、視点をかえて見れば、想像がつくはずだ。想像力の話もさせていただいたが、伝わったかどうか。強者の論理で民営化を推進する政策が進行している時代ではあるが、持続可能な社会を形成して行く上で、公共交通手段をいかに機能させていくか、生活スタイルの見直しも必要だ。早稲田大学の宮口先生も一般参加者として来られていたが、懇親会にもおつきあいいただいた。

富山の路面電車
10月14日(金) 持続する関係づくり
国外からの観光客向けのガイダンスシステムづくりの相談に県の観光交流局へ。音声・映像を使った仕組みを実験的に制作し、イメージをつかんでいただきましょう。地域の人との交流や、より詳しい話が聞けて始めて、魅力や価値が伝わるはず。そのためには、もっと突っ込んだ取組みが必要だ。民間でできることをどんどんやってみたい。看板やホ−ムページ等の多言語化などの基礎的なインフォメーションは公にも取り組んでいただきたいところです。地域の人材をフルに活用すれば、十分面白い仕組みが作れます。このホームページを早い段階で、多言語化することが先だって言われそうですが、・・・。
10月13日(木) 手打蕎麦つくだ
富山県商工会連合会の商品クリニックが福光町商工会であった。森本からの山越えの道を行く事にして、森本にある手打蕎麦「つくだ」で昼をいただいた。森本駅前通りから福光に向かう道に入り、スナック峰の横の細い道を行くと突き当たりにの横にある。道路は狭いが、駐車場は広い。店も落ち着いた雰囲気で、こだわりが感じられる。おろしそば900円をためすが、めんが細く揃っている。大根おろしも辛くなく食べやすい。あとはスタッフの服の色が派手なことが玉に傷で、店の雰囲気にあわせた方が望ましいかも。とうへんぼくな仲間の店です。

つくだのおろしそば
10月12日(水) 美味しい石川
石川県商工会連合会の特産品販路開拓支援事業で「美味しい石川」という冊子とWebサイトを制作しています。そのための事業委員会があった。委員の松浦さんがいらっしゃる兼六園のそばの石川県観光物産館では掲載商品の取扱いを始められたものが複数あるとのこと。新たな販路開拓には確実につながっています。そのような事業成果を集約して、地域の商工業者に提供すべきですね。実際に成果が出ている企業の方々に意見をうかがい、それをメディアに盛り込みたいものです。頑張る人を応援するというのが、基本スタンスになっていますので、この事業に繰り返し応募してくれている方々にじっくり話をうかがってみたい。商工会の全国物産展でも「美味しい石川」という「のぼり」を作るようです。「美味しい石川」というコンセプトの深化を図る事業展開も考えるべき段階かもしれません。「おいしい石川」フェアとか、「美味しい石川」ツアー、「私の美味しい石川」など、多面的な事業展開が可能だ。

「美味しい石川2」
10月11日(火) 排除
『「改革」の条件』(佐和隆光編)という対談集の中で、佐和隆光氏は次のような発言をしています。「サッチャ−時代のイギリスのように、何事も民営化が望ましいということで、公的な医療や教育の予算を削減した結果、公的な医療や教育が荒廃してしまった。その結果、貧しい家庭の子どもは質のいい教育から「排除」されてしまう。そして、貧しい人々は質のいい医療からも「排除」されてしまう」。排除される者のいない社会を目指すことが重要であり、そのことが社会の安定と安心、安全な社会を形成していくための基礎となるはずです。知恵と情報を駆使して金を稼いだものが勝ち組となり、いい暮らしを享受するというのは、いびつな社会です。民営化の進んだ競争社会で、勝ち組になり得ない多くの人々にとって暮らしづらい社会です。それは、勝ち組の人々の高度なサービスを享受できる暮らしへの脅威が増すことにもつながります。少なくとも「排除」された人間たちが反撃に出る可能性が高まるのはたしかです。そのようないことへの想像力をどれだけ持ちうるかが、問われているのではないか。

『「改革」の条件』
10月10日(月) きのこ狩り
門前の星野さんにきのこ狩りに連れていってもらう。門前から輪島に向かう途中から林道に入り、途中に車を停めて、林の中へ。沢山のきのこを収穫したことがあるという場所であったが、さすがにすでに人が入ったあとがあり、少ない。しかし、星野さんのおけがで、30年以上ぶりにきのこ取りを体験できました。手仕事屋に戻り、そばをいただいてから帰る。総持寺通りでは放生市が行われており、お客さんが多い。昼前から手仕事屋も人がいっぱいだ。帰りに、富来のアスクに立ち寄り、「さもん」さんで人気の塩辛を購入。アスクの各店主や事務局の皆さんも元気そうで何よりです。

きのこ
10月9日(日) 能登のブナ林
午前中から、石川の森林50選に選ばれている奥能登のブナ林を見てまわった。柳田と輪島の境にある鉢伏山が最初。頂上付近にブナ林が点在しています。ブナ林の中を歩くようにはなっていないが、尾根の両側に生えているブナを見おろすことも可能です。次に珠洲市の宝立山に行く。トンネルの上に上がる道路があり、そこを登っていくと、両側にブナ林が点在しています。ブナが両側にきれいに生えたゾーンがあり、歩いてみると心地よい。最後に、輪島の高洲山に行く。2つのルートがあるが、一方は自衛隊が管理しているので、小さな石柱が立っているところから登った。頂上には自衛隊のレーダーが設置されているし、工事も行われていたが、手前にあるお宮の裏山一体がブナ林になっています。林内には遊歩道も整備されており、最も歩きやすい。ブナ林を歩く旅を企画するには十分なフィールドです。夕方から門前で、地域づくりの分科会の打ち合わせ。そのまま、まんだら村の「有限会社のと」で懇親会、宿泊。

高洲山のブナ林
10月8日(土) ほっぺ
雨の土曜日、休養日とする。明日も明後日も出かけないといけないので、・・・。家族と図書館や買い物に出かけただけで、あとは自宅でゴロゴロ。夕食後、野々市に住む同窓生より電話があり、出掛ける。近くに住んでいるとは聞いていたが、野々市で飲むのは初めてのこと。小学校5年生の時に転校した際、クラス委員として世話になった記憶がある。面倒見の良さは変わらない人だ。高校の同窓生が集まっていた。「ほっぺ」(野々市町粟田4-28-1 、076-294-7515、木曜定休、17:00〜1:00)という名前からはスナックかと思ったが、地酒と地の素材を活かした料理を提供する人気のお店のようだ。店の前面と裏に大きな駐車スペースがあった。

ほっぺの店内
10月7日(金) 坂のまちアートin八尾
坂のまちアートin八尾があったので出かけた。天気も良く、心地良い秋の一日でした。多くの会場にアート作品が展示され、まちは賑わっています。野の花展も今年は熊騒動もなく、多くの町民の方々が参加されています。初日の午前中でしたので、まだ花をいけている方も何人もみられました。人が関わって出来上がっていることが分かっていいことです。やはり重要なのは、出展者や会場の方々とお話しすること。水上の味噌屋さんでは甘酒をいただく。例年のことであるが、庭を眺めながら、ご主人や若奥様と交わす言葉に意味があります。西町の浅野表具店に作品を展示していた今年初参加の福光の彫刻家の作品も面白かった。坂のまちアートは月曜日までです。

野の花をいける
10月6日(木) 魚の美味しいまちづくり
能都町商工会で魚の美味しいまちづくり委員会が行われた。自治研修センターでの政策形成研修の講師役を1日つとめて、能登に向かう。途中、高松パーキングできれいな夕日を眺めることが出来た。他にも夕日を眺めているお客様がいました。夕日は人を引き付けるものなのですね。魚の美味しいまちづくりは数年前に数馬商工会長と相談している時に閃いたコンセプト。徐々にその事業内容が充実してきています。今年は、さしみ屋を商店街に実験事業として開店、10月22日には美味しい魚を育てる森づくり、10月29日には森づくり2として間伐体験と町が主催する鯨楽旬談、12月1日からは寒ぶりまつり、12月4日には、寒ぶりの解体即売、いしり食談と続きます。寒ぶりまつりは1月15日まで続きます。新たな事業は美味しい魚を育てる森づくりで、間伐も重要な意味があります。海を豊かにするためにも、人工林はしっかり間伐・枝打ちを行い、多様な植生、生態系を形成するようにしないといけません。

日本海に沈む夕日
10月5日(水) 手仕事屋
午後、和倉のあえの風で講演があったので、昼は門前まで足を伸ばし、手仕事屋でそばをいただく。店内には、外人さんがいっぱい。総持寺に来られたお客様のようだ。もりそばをいただいたが、きのこのシーズンのようで、和え物もご馳走になった。能登は山の幸も豊富で、これからが一番贅沢な季節になります。能登の人はいい暮らしをしていますね。他所からたびたび訪ねる人はそのおすそわけに預かることを楽しみとしていよう。「準能登人」のような顔をしてあちこち顔を出し、美味しいものをご馳走になり、楽しいことに参加させていただく。それでも、異人性を維持し続けることに存在意義があることを目指したい。本来、全ての人は異人として存在していることを自覚しているべきなのです。地域も、異人を積極的に受け入れ、交流を通じて触発されつつ、地域の価値を再評価し、新たな事業を創出していくべきなのです。講演でお話させていただいたのも、このことです。

手仕事屋のそば
10月4日(火) しん馬
雨が降り続いて寒い。秋の気配が増してきています。金木犀の花が咲き始めているが、雨で香がしない。昼は久安のしん馬さんに久し振りに行く。いつものルートが工事中で、違う道を探して行ったが、他にお客はいなかった。工事の影響は如実に現われている感じだ。そのようなことはおくびにも出さないご主人夫妻はよく出来た人達です。午後も事務所で本を読む。たまには遠方に出かけないこともあってよい。

しん馬のそば
10月3日(月) 観光まちづくり
午後は能都町商工会でいしり事業の委員会。早めに着いたので、さしみ屋で昼食。最近はお客さんが多いとうかがっていたが、たしかにひっきりなしにお客さんがいらしていた。近所の3軒の魚屋さんから配達される刺身は新鮮だ。会議の後、八尾に向かうが2時間半ほどで到着。観光まちづくり推進委員会の最初の会議。観光まちづくりという委員会名に一抹の不安もあったが、「観光まちづくり」を委員会名に掲げることで、テーマが絞り込まれ、取組み課題が明確になる、町民の皆さんの観光アレルギーも緩和されてきているので、観光を掲げても大丈夫とのこと。いずれにしろ、早急に各町内ごとのワークショップを行い、住民の皆さんが何を期待しているか、何を問題ととらえているかを把握すべきです。そのことをベースに全体計画を描くべきだ。富山市全体の総合計画に反映してもらうためには、方向性と取り組む事業が明確になればよい。ディテールを描くことはその後で十分だ。合意形成は議論の中から生まれる。住民や商店の意志が高まっていかないと、ハード整備をしても、機能しない。理想は住民自ら住宅を改築し店舗を改装して、美しい街並が形成されていくこと。問題はその際に、まちのイメージにあわない建築物が生まれること。そのためのガイドラインを示すことが急務かもしれない。会議の後、上新町の「館」で海鮮丼をいただく。元は魚屋さんだけあって、ネタは新鮮で美味しい。

「さしみ屋」のセット

「館」の海鮮丼
10月2日(日) 月見のおわら2
朝から雨が降り、鬱陶しい日であった。午前中はとりごえ市の様子と、吉野の白山里の奥のキャンプ場で行われたブナの森のコンサートの現場を見学。雨の中を歩いたので疲れた。夕方から気乗りはしなかったが、雨が上がってきたので八尾に向かう。県境では雨も落ちていたが、八尾では雨が降っていないとのこと。途中、晴天パターンで行うことを確認し、商工会の駐車場に車を止め、月見のおわら見学へ。観光協会の方と一緒に諏訪町の町流しの後ろについて歩く。地方の方々の演奏や唄を存分に聞かせていただきました。最後に諏訪町通りを上から流しておりてきたが、踊りが通り過ぎた後、おしゃべりがうるさくなったり、前の方に向かう人が演奏者の真横を通ったりするので危ない。お客さまに楽しみ方のマナー指導を徹底するようにしないといけない。旅行代理店のスタッフへの情報提供と教育も必要だ。

諏訪町での町流し
10月1日(土) 月見のおわら
月見のおわらが行われた。クラブツーリズムのための企画事業であるが、一般のお客様も十分見られます。早めについて、町内を見て回り、風庵でそばをいただく。その後、おおつか茶舗で中国茶を楽しみながらおわら談議。最初の町流しが終わった後、諏訪町通りに入り、風庵の前でご主人達と東町のおわらを拝見した。おわらは「ああだ、こうだ」と批評する地元の人々に鍛えられて上達するものなのでしょう。その後、通りを上がり、観光会館の前で行われていた踊り方教室の様子を見るが大勢の人が踊っていました。最後に諏訪町通りの坂の上の方で鏡町のおわらを拝見。町内によって雰囲気が違うことがよく分ります。いつものことながら、終わりの時間帯に坂の上の方に来ると人は少ない。

月見のおわら
さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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