[ 金沢便り2013.3月 ]
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3月31日(日) のと里山海道
 のと里山海道の無料化記念式典が行われたので参加しました。後半がおもてなし大会ということで、JTBの田川社長が講演されました。先日の日本エコツーリズム協会の理事会(田川氏は副会長)後の懇親会でも、隣に座らせていただき、いろいろお話をうかがわせていただきましたので、参加することにしてありました。エコツーリズムについても語っていただきましたが、観光庁のアンケート結果の話は特に参考にすべきですね。能登有料道路、田鶴浜道路、川北大橋が正午から無料になりました。


無料になり人のいなくなった料金所

3月30日(土) 新たな旅立ち
 能登事務所で打ち合わせ。4月から新たな場で活動を始める2人と今後のことについて話をしました。地域に移転したいと考える人を受け入れてきましたが、それぞれ新たなステージに移ってもらい、新たな方の受入体制を整えたいと考えています。 能登定住・交流機構で進めていることは、地方に移りたいと考えている方々の受け皿を少しでも増やすことです。地域の企業の方々に働きかけを続けて参りますが、自らもそのような役割を担えればと考えています。二人には、新たな職場や設立される会社をベースに活躍されることを期待しています。


3月29日(金) Mターン
 夕方、金沢駅で東洋大学の学生さんと待ち合わせ。香林坊の109のコインロッカーに荷物を預けてもらい、いたるへ行く。昨年9月の能登ゼミにきてくれた2名が再度能登に来てくれました。珠洲で活動してくれていましたが、しいたけ小屋ひろきちさんで今回もお世話になりました。Mターンは珠洲チームからの提案だったようです。今回きてくれた志保石さんの発案とのことです。こちらの勘違いでした。卒論研究のために繰り返し能登にきていただけるとのことです。どのような研究をしてくださるか楽しみです。ゼミのサポートだけでなく、卒論研究などもサポートできるとよいですね。いずれにしろ、東洋大学と能登からの創発として、Mターンを浸透させていきたい。


3月28日(木) ヘルスツーリズム
 今日の午後はヘルスツーリズムモニターツアーを体験に山中温泉に参りました。昼前に山中温泉に着くようにして行き、東谷の<手打蕎麦屋・だんくらで昼をいただきました。小ざっぱりとしていて心地よいお店です。午後1時に山中温泉医療センターに行き、まずは健康チェック、その後、温泉プールで水中運動です。ボールやビート板を使った運動は負荷がかかって筋肉を鍛えてくれそうです。今度はいつも行っているプールでも試してみたい。その後はヘルシーなジュースをいただいた後、栄養指導をしていただきました。食生活や生活習慣を見直すよい機会になります。管理栄養士のきれいなおねえさんに言われると、動機づけとして強いですね。最後に温泉の利用について、副院長よりお話をいただきました。温泉療法指導者の資格も取られたとのことです。医療センターの中庭の桜がたくさん咲いていました。前面の道路際の桜も咲き始めています。今週末には十分楽しめそうです。夜はすずや今日楼で伝承料理をいただきました。十分健康的なメニューになっています。ボリュームが多いので、カロリー計算をして、少なめにしていただければよいのではないでしょうか。


だんくらのおろしそば

山中温泉医療センターの桜

すずや今日楼の伝承料理

3月27日(水) 空港で仕事
 チェックアウト時間近くまでホテルで仕事をさせていただきました。その後、雨が降っていたので、どこにも行かず羽田空港に向かう。搭乗予定の飛行機まで3時間以上あり、出発ロビー内のデスクで仕事をさせていただきました。長時間いると空港という場所の特徴がよく分かります。大きな人の波がありますね。出発便の近くになると人であふれ、最後は走る人もやってきます。飛行機が出発してしまうと、しばらくは静かになります。数える程しか人がいない状況がしばらく続くのですが、徐々に人が増えていき、また大きな波がやってきます。今回は那覇空港でのトラブルで、引き返したきた飛行機もあり、余計混雑した時間帯もありましたが、1000円分の食事サービスを受けられた後、その人たちもしばらくしたら再度旅立っていかれました。金沢に戻ったら、病院に行き、ドクターより経過説明を受け、退院となりました。


3月26日(火) ふるさと回帰支援センター
 朝一便で東京にやってきました。まずは、有楽町の交通会館に入っているふるさと回帰支援センターにお邪魔して、支援センターへの参加の仕組みについてお話をうかがう。献血センターが同じフロアーに入っていますが、献血に来た人も寄っていかれるとのこと。次に石川県東京事務所に行き、松原所長にお話をうかがう。市町のサポート制度についてまとめた一覧が必要など、貴重なお話をうかがうことができました。仕事情報も一覧にできると良さそうです。ホテルにチェックインした後、目黒に行き、日本エコツーリズム協会理事会に参加しました。大勢の理事の皆さんが参加されていましたし、鳥取県からも国際大会の経過報告に来られたので会議室はいっぱいでした。次年度の事業計画、予算案も示されました。いかに持続的な運営を計画し、実行していくか、次年度が正念場になりそうです。懇親会が9時前に終わったので、のとだらぼちに行く。


のとだらぼちでいただいた料理

3月25日(月) 能登半島地震から6年
 あの日から6年が経ちました。被害のひどかった輪島市や穴水町はきれいになっています。町並みの中に空いたスペースが目立ちますが、家や商店は再建されています。問題は、確実に人口が減り、空き家が増えていること。それに伴い地元の人を相手にした商売は難しくなりつつあります。昨日お邪魔した黒島地区も町並みはきれいになっていますが、商店はほとんどありません。お客様が訪れてもお茶を飲んだり、食事をし、土産を買う場所がありません。単にお金を落とす場がないということだけではなく、地域の人々と交流する場が限られているということに問題の本質があります。そのような地域ではファンを増やすことはできません。門前の星野さんも、手仕事屋というそば屋を営業しているからこそ、いろんな人との出会いが広がっているのではないでしょうか。ワンウエイのガイドだけでは弱くて、双方向で対話する場が必要です。そのためには、お店という舞台が重要なのではないか。対話するだけではなく、その間に食べ物や飲み物があり、お金も動くことで、深まる関係がありそうです。関係の重層性という概念には、間に交わされるいろいろなこと、もの、ことば、ふれあいなどが積み重なることをイメージできますね。


能登半島地震で被災した後の角海家

3月24日(日) 角海家
 ビューサンセットに泊まっていたので、朝食の後、周辺を散策。その後、黒島の角海家を拝見しました。地元の方が常駐されていて、詳しく解説してくださいます。能登半島の地震で大きく傷んでいましたが、きれいに修復され一般公開されています。北前船の廻船問屋として栄えた歴史ある家で、階段状に設けられている蔵は面白い造りです。20数年前に、観光パンフレットを制作した際に、角海藤子さん(故人)と一緒にお茶を飲んだ居間からは海が見えます。天領祭の際のお宝展示を再現して撮影するために、蔵から屏風を運び、道路に面した部屋を囲み、真ん中にお宝を置いて撮影させていただきました。日本海文化交流会議の分科会会場としても活用。懐かしい空間ですね。


家の前で解説をうかがう

立派な造り

蔵の前から見上げる

3月23日(土) 雪割草
 手仕事屋で昼をいただいた後、猿山岬の雪割草を拝見に行く。皆月側の駐車場から入り、まずは灯台へ。途中の斜面に群生しているところが何ケ所もあります。足元にも咲いていました。灯台は特別に公開されていましたので、一番上まで上がって見学。灯台からの眺めは良いですね。灯台から斜面を上がり猿山頂上まで行く。灯台に近い斜面には、多くの雪割草が咲いていました。頂上から周遊して駐車場に戻りましたが、斜面に多くのピンク色の雪割草が見られます。来週末が満開状態になるのではないか。雪割草にはミスミソウとスハマソウがあるようですが、その違いがよく分かりません。葉っぱの先端部がとがっているのがミスミソウ、まるっぽいのがスハマソウと書かれているのですが、・・・。


白い花の雪割草

ピンク色の雪割草

群生している場所がいくつもあります

3月22日(金) 震災復興地域づくり総合支援事業
 能登空港の奥能登行政庁舎4階会議室で<震災復興地域づくり総合支援事業委員会がありました。10時から15時半までの長丁場です。震災復興基金で地域振興事業を支援するというものですが、5年間の支援期間以降まで持続されるようなフレームづくりと主体の育成、地域内連携の促進と付加価値化、相乗効果を発揮するような動きを導き出すことが期待されています。課題は多いが、あと2年でどこまで積み上げられるか、一過性のイベントで終わるのではなく、そのことを契機に地域内に新たな動きや連携が進むことを期待したい。


3月21日(木) あざみ園
 午後から富山市宿坊にあるあざみ園で委員会があったので同席させていただきました。今年度最後の会議でしたので、活動報告と次年度の活動についての話がありました。当方からとりまとめた防災マニュアルについて簡単に報告させていただきました。事業継続計画をしっかり考えておくことが重要であることについて詳しく説明。後半はフリートーク状態でしたが、地域の住民の皆さんの要望として多い移動手段の確保について議論が行われました。中山間地に住まう高齢者や障害者のための移動手段としてより利便性の高い方法を検討し、事業として継続される仕組みを構築していくべきですね。会議の前に、施設の敷地の境界あたりを見て回りましたが、急な斜面になっている場所があるので、地震や風水害で崩落する危険はあります。斜面のメンテナンスを継続的にしておくことが大切です。万一、孤立した時にどこから物資を運び入れるか、どのように食料や水を確保するかを考えておくことも重要に思う。


あざみ園からの眺め

3月20日(水) 黒川歩き
 能登町の黒川集落を歩くイベントに参加。石川県農林水産部の事業ですが、能登事務所で請け負っていましたので、様子を拝見に。セミナ-ハウスやまびこでおむすびとそばの昼食を食べていただいた後、スタート。白山神社の前を抜けて坂を下りを、橋を渡ります。岩井戸公民館のそばを登り、水野さんのご自宅でお話をうかがい、裏手にあるため池を見学。池の周りにはきれいな森が広がり、野鳥がさえずっていました。そこから戻り、中谷家が見える場所で説明を受けた水路の入り方は魅力的な話でした。棚田が何層かになっているのですが、手前の水田と、下の田では水路が異なっていること。対岸の山際に入っている水は対岸の森の奥から流れ出てくる水であること。そして集落が形成されているのは、湧水がある場所にできているということ。集落の形成史を研究してみる価値はいずれにおいてもありそうです。最後に中谷家の中を拝見させていただきました。先代のご当主のお話をうかがって以来ですから、随分久しぶりのことです。


ため池のそばにいた鳥

水田にあった卵

中谷家の蔵を大勢で見学

3月19日(火) 年度末仕事
 今日も一日事務所に居て、年度末のまとめる仕事でした。報告書をまとめる作業が何本か残っています。請求書の発送と入金の確認も重要なフィニッシュワークです。多くはない仕事リストと預金通帳を突き合わせ、抜けがないかチェックします。請求書をお送りしたあ後、そのままになっている仕事があったりします。年度末に確認しておかないと、予算が無くなったと言われたことがありましたので、必須の業務かもしれない。あと10日間、早々にまとめを行い、次年度の活動をスタートさせていきたいですね。今日の昼は、工大近くのTERRAでいただきました。平日の昼は学生さんもお越しです。


TERRAのラーメン

3月18日(月) しん馬
 昼は久しぶりに久安のしん馬さんに参りました。少しだけ店内のPOPが変わっていましたので、新しいメニューを注文してみました。豚の角切肉を煮込んだつけ汁がついています。肉の塊が3つ入っており、ごはんも食べられそうです。添えられていたふきのとうみそも春の香りで美味です。一輪挿しに水仙が活けられて春らしい雰囲気満載でした。夕方には、師匠にあたる唐変木(白山市鳥越)の橋本さんからFBでメッセージをいただきました。お元気そうです。


しん馬のそば

3月17日(日) 誤嚥性肺炎
 昨日、叔父が 誤嚥性肺炎で入院した。80歳を超えており、危ない病気です。死因としても時々報道されるので、気をつけたい。日本呼吸器学会のサイトによると、その原因は「神経伝達物質の欠乏によって、咳反射や嚥下反射の神経活動が低下して起こります。咳反射や嚥下反射が低下しますと、知らない間に細菌が唾液と共に肺に流れ込み(不顕性誤嚥)、この細菌が肺の中で増殖して誤嚥性肺炎が起こります。また、胃液などの消化液が食べ物と共に食道を逆流して肺に流れ込み、誤嚥性肺炎が起こることもあります」。対策としては、「歯磨きを毎日して口の中の雑菌を減らしたり、食後に一定時間(2時間)座ってもらって胃液逆流を防ぐことも誤嚥性肺炎の予防にとって大切です。さらに、高齢者では、歯ぐきをマッサージしますと、嚥下反射が改善して誤嚥性肺炎の予防に役立ちます」とのこと。39度以上の熱が出て、何度か吐いたのですが、本日はさすがに熱が下がり、安定していました。しばらくは病院のお世話にならないといけなさそうです。


3月16日(土) 素晴らしき資産
 門前町の古い家を拝見させていただきました。内定をいただいた過疎地域の事業を輪島市門前町中心に行うための拠点として借り受ける想定です。古い家でりっぱな柱がいっぱい入っています。頑丈に作られていて、震災でも大きな被害は出なくて、窓ガラスが割れた程度で済んだそうです。土間をうったスペースが広く、商店として活用されていたことがうかがえます。事務所としてだけでなく、ギャラリー的な活用も可能そうです。門前町で創作されている作品や特産品等の紹介ができるとよいですね。UIMターン者を囲んでのサロンなども企画実施したい。以前商店街で取り組んでいた「もんぜんや」とは異なる活動ができると良いですね。まち歩きの拠点としての機能も担えると、通りを歩いて楽しむことを促進できそうです。


素晴らしい造りの空き店舗

3月15日(金) 生き抜く
 南三陸町の人々の被災後の生き様を紹介したドキュメンタリー映画「生き抜く 南三陸町 人々の一年」を拝見しました。香林坊のシネモンドで今日までの上映ということでした。昼の上映で、お客様は20名程。老人施設で一緒に働いていた妻を亡くした佐々木さんや、役場で働いていた娘をなくした千葉さん、防災対策庁舎で最後まで避難を呼びかけていた夫を亡くした三浦さんなど、何人かの1年間を追いかけています。つらく悲しい現実ですが、少しでも前向きに生きようとする姿が美しいです。漁をグループで再開した漁師たちの仕事ぶりも、素晴らしい。海に痛めつけられ、それでも海とともに生きる南三陸町の人々の暮らしの原点が、そこにあります。


3月14日(木) 優先順位
 どんな仕事、事業、活動でも、すべきこと、したらよいことが複数ある場合、何を優先するか。そのことを決めざるを得ない。我々の役割は、新たな活動を促進することであり、日常的にすべきことはそれぞれが根気よく継続していただくことだ。地域の将来にとって何が必要か、優先的に取り組むべきことを考え続け、新たな企画を生み出し、実践することが期待されている。公のお金を投入して行う活動については、特に優先順位を意識して取り組みたい。地域の未来開発のために、何を優先すべきか。


3月13日(水) 創造人財
 能登定住・交流機構で誘致を目指す人財像として「創造人財」を掲げています。企業や農業法人等に入り、新たな商品開発や事業開発、デザイン開発等を担える人財をイメージしています。自治体にとっても、新たな政策形成を進められる人財が強く求められています。官民一体となって、地域の未来開発のための活動を積み上げていくことが大切です。相互に触発し合える関係が理想です。人財集積こそが地域の未来を開くはず。30歳前後から40歳前後の子育て世代をメインに想定していますが、それ以上の年代の方々に期待することは、若い人を雇用して行う事業を興していただくことです。年齢を問わず、自ら新たな店を開く、宿泊や飲食、癒し事業等を創業する起業人財も地域に期待される人たちです。他の地域で培った経験を活かして、能登の未来開発に関わっていただける方はいらっしゃいませんかね。


3月12日(火) 被災地の未来を考える
 東日本大震災から2年ですが、能登半島地震から6年になります。能登では自らの震災のことを語ることは少なくなっていますが、地域が抱えている問題は深刻さを増しています。人口減少が急激に進み、高齢者の比率も高まっています。東日本大震災の被災地のように何も無くなったような地域はありませんが、家や店は再建されても、そこに住む人、暮す人が確実に減少しています。それは、東日本大震災の被災地の今後を考える上で参考にすべき点が多々あるのではないかと思う。縮小均衡を前提にしたまちづくりを考えるべきではないか。特にハードについて巨大なものはいらないように思うがいかがであろうか。小規模でも質の高いサービス、商品を提供できるような場になり、受け継いできた伝統を次代につないでいける地域を目指すべきだと思う。


3月11日(月) あの日から2年
 東日本大震災から2年が経過しました。その過程で何ができたであろうか。何度か被災地の南三陸町にお邪魔して、地域の人たちの話をうかがい、彼らがしたいと思いつつ、できていないことのお手伝いをするべく活動をしていますが、ささやかな動きでしかない。地域の将来を考えると、被災地のお手伝いのために仕事をしている若い人たちが地域に定着できるような仕事づくりを進めないといけない。一見お客様が多く見える観洋さんのようなホテルに、どうすれば人財とお客様を継続的に集められるか、まだまだ道半ばです。町の再生はいつのことであろうか?。緊急避難的な対応として設けられた仮設商店街に観光客が訪れているので、賑わっているように見えますが、地元の人々は隣りの登米市のショッピングセンターで買物している現状があります。能登の商店街の状況と重なります。南三陸町で暮そう、南三陸町にいかなくてはと思っていただける魅力を継続的に創造していくことが強く求められます。それが、町に人が留まれる大きなポイントになるのではないか。


南三陸町防災庁舎(2012.5.20)

3月10日(日) 総持寺祖院の涅槃会
 午前10時半からは総持寺祖院で行われた涅槃会を拝見に参りました。「お釈迦様が亡くなられた日(般涅槃に入った)にちなむ、犬の子(干支の形を模した涅槃団子)まき。佛涅槃図に描かれた動物を模した団子をまくこのだんごを持っていると1年間のご利益あり。」(総持寺祖院のHPより)とのことで、多くの参拝者が集まっていました。お勤めの後、いよいよ犬の子まきです。皆さん多くのだんごを手に入れておられました。その後、食事も予約しておいたので、100名ほどの方々といただきました。煮物や酢の物、和え物、ご飯、味噌汁、漬物と盛りだくさんで600円は安いと思いました。長年門前町にお邪魔していますが、初めてのことです。貴重な機会に参加でき良かったです。午後は旧酒井邸で、報告会でした。商工会の若手にも参加いただきましたが、ワイナリーを作っておられる高作さんにも参加いただき、いろいろコメントいただきました。学生諸君にとっても学びの多い場になったのではないでしょうか。


お勤め

涅槃団子をまく

涅槃団子

3月9日(土) 門前まち歩き
 まずは手仕事屋で星野さんのお話をうかがった後、門前のまちを歩く。小学校の横の道を歩いたのは初めてのことでした。そこから児童館に抜け、バイパスを歩いて北國銀行まで行き、商店街に戻ります。もう一度裏通りに入り、香椎荘という旅館があった前を通り、ランドマークカフェの前に出ました。禅の里交流館の前を抜けて、川沿いを歩いて総持寺のそばまで参りました。途中、畑仕事をされていたおば様と立ち話。その後、塀沿いに歩き、亀山にあがりました。峨山禅師の墓に参り、亀山の中を歩いて、図書館の裏手に下りました。坂の下のお地蔵さんに花を活けておられるおじいさんに話をうかがう。そこから今度は川沿いを下り、櫛比神社を抜けて、横町を歩きました。空き家になっているが、板壁のよい雰囲気の建物が健在です。「いずみや」の前から、商工会の方に下り、バスターミナルの方に歩きました。途中、中西香月堂という和菓子屋を見つけ入ってみました。うぐいす餅、桜餅、六方、利久まんじゅうなど、いろいろな商品を作っておられます。店の経営者が亡くなった後、そこで働いていたので、引き継ぎ菓子づくりをされているとのことです。1個づつ注文し、皆で試食してみました。このような機会でもないと入らなかったお店でした。その後、はしもとやで昼食としました。能登丼やオムライス、肉うどんなどを注文、満席状態で多くのお客様がお越しでした。食後は、総持寺方向にメインストリートを歩いて参りました。高作さんの店、幸福さんにも入り、手仕事屋にもどりました。模造紙を買い求め、車に乗り、古和秀水を見学した後、まんだら村に戻り、プレゼンづくりに取り組んでいただきました。当方にとっても発見の多いまち歩きでした。どんなまとめができるか、楽しみですね。


中西香月堂の利久まんじゅう

はしもとやのオムライス

幸福さん

3月8日(金) 中央大学谷下研究室
 朝は穴水の商店街の吉村さんの店で今後の商店街活動について意見交換。11時前には能登空港に行き、中央大学理工学部谷下研究室の谷下教授と、学生諸君を出迎える。レンタカーを借りていただき、門前に移動し、まずは手仕事屋でそばをいただく。その後、総持寺を拝観し、酒井邸でオリエンテーションを行う。地元のお世話になる方々にも参加いただきました。そこからは、商店街を歩いてみて回る。商工会青年部のメンバーが一緒だったので、お店を訪ねやすかったです。「ギフトもんぜん」は、ギフトショップなのですが、ほのぼのとした作品が集められていたので、カップを買ってみました。一旦宿舎のまんだら村に行き、じんびの湯に入ってもらいました。夜は、手仕事屋で地域の人達にも参加いただき、懇親会でした。若ものたちが何人も参加してくれたので、発見の多い場になりましたね。先生と当方は先にまんだら村にもどり、学生諸君は若者たちと二次会へ。どんな展開があったのであろうか。


総持寺では涅槃だんごづくりが行われていました

下口さんのお店の中でヒアリング

ギフトもんぜんで

3月7日(木) かき食談
 夜は恒例の穴水町かき浜でのかき食談でした。新しいメニューも出していただきました。かき田楽です。メインの炭火での焼きがきは、おなかがいっぱいになるくらいいただきました。今シーズン最初のかきでしたが、すごく美味しく感じました。かきは不漁と言われてきましたが、年を越してからぐっと成長が進み、水揚げは少ないですが、味は良いとのことです。ご主人にいろいろお話をうかがうことができ、有意義な食談でした。輪島の大沢からご参加いただいたお客様は長く都会で働いていて、震災の年に故郷に戻ってこられたそうです。その後、観光ボランティアに参加し、勉強を重ねておられます。輪島市内のことだけでなく、奥能登一円のことを勉強しようと、今回もわざわざ参加されたようです。素晴らしい動きですね。


炭火で焼いたかき

3月6日(水) まだら館
 午前11時から能登空港で「能登空港寄らん会」の会合があり、能登定住・交流機構について説明と協力要請をさせていただきました。老人会のお世話をされている方々が中心の組織ですが、皆さん前向きです。能登を盛り上げようと一生懸命です。午後は能登事務所で打ち合わせ。その後、門前に移動し中央大学の今週末の活動について打合せ。夜は輪島に移動し、まだら館で夕食をいただき、7時過ぎから、御主人にお話をうかがう。半分以上は今後の可能性について意見交換をさせていただきました。1985年、フードピア金沢を始めるに当たって、先代の古谷文男氏に、協力のお願いに浅田屋の浅田裕久社長(先代社長)とお邪魔したことが思い出されます。息子さんである若旦那は、神戸の大学を出た後、浅田屋グループで修行されて、故郷に戻ってこられています。今後の新たな展開を期待したい。


いしる鍋定食

3月5日(火) あの日を忘れないために
 南三陸町のことを考え続けるためには、あの日の映像を時々拝見することだ。NHKのニュース映像がリアルです。テレビでライブ映像を見ていた時の記憶がよみがえります。地元の人が撮影した映像もユーチューブに何本も上がっています。南三陸の復興商店街のショップでもDVDにした映像を販売していたので、購入したものがあります。いずれも、実際に被災された方々はご覧になりたくないかもしれませんが、遠方にいる人間ほど、見るべきではないかと思う。NHK東日本大震災アーカイブス


3月4日(月) 観光が再生を先導する
 南三陸ホテル観洋で女将さんと1時間ほどお話をさせていただきました。地域が当面している課題がよく分かりました。やはり、観光が地域の再生を先導している現実が見えてきます。南三陸町では、典型的にそのような状況が進行しています。住民の流出が続く中で、地域経済の柱は観光客になっている印象が強い。もちろん、がれき処理や建設需要は多いですから、そちらで所得を得ている人も多いでしょう。しかし、町の中でみかけるお客様は観洋さんと復興商店街に集中していますし、それぞれが頑張ることで、地域にお金を回す役割を果たしています。観洋さんだけでも200名以上の雇用を維持していますし、増員を図っておられます。その社会的な役割をもっと評価すべきではないかと思う。復興商店街にお越しになるお客様も、観光のお客様が多いはず。女将さんに提案したのは、料理とサービスの充実です。料理のボリュームをおさえ、美容と健康を意識したお客様にも喜ばれる料理を用意していただきたい。連泊可能な選択メニューを充実していただくことも重要です。エステや癒しのメニューを増やし、連泊化を促進できませんかね。


観洋10階から望む日の出

3月3日(日) 海の見えるやすらぎの森
 南三陸ホテル観洋に9時に着き、預けてあった道具を持って、やすらぎの森へ。眼下に志津川湾が見下ろせるエリアを広げ、切り株をきれいに切りそろえる作業を続けました。後半は斜面に切り倒されたままになっていた木を細かく切って片付け、最後にいくつか腰かけを作りました。切り株をきれいにした場所に寝転がってみました。空が近くて、雲が流れ、木の梢が揺れ続けています。気をゆるすとすぐに寝れそうです。11時には現場を離れ、浜街道を歩いて観洋に戻り、温泉に入れていただき、レストランで昼食を楽しみ、すべての活動終了です。くりこま高原駅まで学生諸君を送りました。


切り株をいかして腰かけを作る

寝っころがれるようになりました

全員で記念写真を

3月2日(土) 提案と議論
 8時20分には平成の森を出て、さんさん館に移動。午前は阿部勝善さんの案内で、入谷を回る。風は冷たかったが、時々太陽の光があたり、なんとか歩くことができました。途中、勝善さんのご自宅にお邪魔して、お茶をいただき、薪割体験もさせていただきました。巨石のところでしばらく過ごした後、さんさん館に戻りました。昼は「すがわら」でいただきました。食事の後、女性たちをひころの里に案内、シルクフラワーフェアを見学。2時からは、中央大学のゼミ活動の報告会でした。3つの班に分かれて、田束山、やすらぎの森、山の神平をテーマに提案をしてくれました。見学にきてくださった方々も20名近くになり研修室がいっぱいになりました。質疑応答もいろいろ出していただき、有意義でしたね。


山の神平を歩く

薪割体験

ゼミ活動の報告

3月1日(金) 海藻おしば教室
 朝10時前にはくりこま高原駅に到着。中央大学生たちを出迎え、南三陸へ。さんさん商店街で昼を食べ、他2名の到着を待つ。総勢10名で平成の森に移動し、海藻おしば教室を体験させていただく。指導は藤田岳さん。海藻についての基本的なことも教えていただきました。その後、山内明美さんのお話をうかがい、最後はバーベキューガーデンで、わかめのしゃぶしゃぶを楽しませていただきました。わかめは牡蠣の養殖をメインで行っている漁師の千葉拓さんがもってきてくださいました。平成の森の宿泊施設での夕食の後、部屋で懇親会を行い、藤田さん、山内さん、千葉さんも参加してくださいました。厳しい状況をいかに打開するか、知恵の出し様が問われますね。部外者がどこまで関われるか、じっくり考えたい。


海藻おしば教室

山内明美さん

大きなわかめを持つ千葉拓さん

以前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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