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手料理のお昼ごはん [山元食道]
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■店内は町屋の落ち着いた風情 山元食道は2009年の4月オープン。八尾の古い町屋を改装した新しいお食事処です。店内に入るとテーブル席、脇の通路を奥へと入ると小上がり席があり、この奥へ奥へと細長い造りが八尾の町屋の典型です。 越中八尾は、伝統産業の和紙工芸や町屋建築再生の大工「八匠」など、日本の古い伝統技術が生きる地域としても特徴的ですが、この店内のあちらこちらにも、八尾の技術が活用されています。 市内で塗装業を営むオーナーが店内を総合プロデュースし、仲間達に声を掛け、随所に工夫を盛り込んだ店が出来上がりました。八尾の職人集団による手仕事の技が詰まった洗練の空間です。 ■玉子お母さんのこだわり料理 山元食道の料理は、ほっとする手づくりの味です。台所を預かるのは、オーナーのお母さんである山本玉子さん。お料理上手で、オーナーの若い頃にも友人たちが家に集まるたびに、よく手料理を振る舞っていたそうです。その美味しい料理をもっと多くの人に食べてもらうことのできるお店をと、山元食道が生まれました。 お料理好きのお母さんが、「手を抜かない」ランチや丼に腕をふるっています。 ■食の「道」を店名に継承 「食堂」ではなく「食道」と書く店名です。これは、以前におばあちゃんが八尾の駅前の福島地区でモツ鍋屋をしていたときの屋号をそのままいただいて復活させた名前。山本玉子さんはその店の手伝いもされていたそうです。当時店名を「食道」と付けたのは、内臓のモツが消化器官で食べものが通る道だからですが、食の道を究めるという風にも読み取れる店名です。 ■週替わりメニュー お昼のきまぐれランチは、例えば先週が鮭、今週は肉といった具合に、週単位を基本に内容を変えています。その時期の美味しいものを取り入れており、野菜などの素材は地元産を基本にしています。時にはお友だちが持ってきてくれたり、ご近所からのおすそ分けがあったりと、まさに採れたての素材が並びます。また、飛騨牛など、古くから飛騨街道を通して飛騨と行き来のあった八尾らしい素材が取り込まれ、何度も訪ねて新しい味と出会う楽しみとなっています。 基本は昼だけの営業ですが、予約で夜も営業しています。単品やセットメニューのほか、モツ鍋その他の鍋物コースもおすすめです。 ■鏡町の細い路地で 山元食道がある鏡町は、坂のまち八尾を実感できる一角です。おわら風の盆の時には「おたや階段」が踊りの絶好の見学場所となって多くの人で埋め尽くされ、また秋のアートイベント「坂のまちアート」でも、かつて粋人が集った花街の面影が残る一角として、趣きある展示会場が提供されます。 お店に通じる小路は、車で入るのを一瞬ためらうような細い道ですが、そこが却って八尾の街並みを満喫しながら歩くにはおすすめの界隈です。ぜひ散策気分でお店をお訪ねください。 |
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