[ 金沢便り2009.12月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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12月31日(木) 大晦日
 雪の大晦日です。午前中から風が強く、天候が崩れそうだったので、昼前に買い物に行き、午後からは家にいました。徐々に天候が悪くなり、久しぶりに雪が積もりました。元旦も雪の予報ですから、静かに家にいることにしましょう。たまにはじっとしていることがよいのではと・・・。最近の傾向としては眠いことです。そんな時は寝ることです。というわけで、早々に寝ることにしましょう。早寝早起きを習慣化できるとよいですね。コンセプトシートを1枚仕上げるのがやっとの一日でした。


12月30日(水) 師走
 今日も珠洲まで出掛けた。今年だけでも、何度目であろうか。わくわく広場には、燈籠山の山が立ててありました。照明を入れると目立つことでしょう。門松も設置してありました。職業訓練の一環で作り立てていただいたようです。正月らしくなりました。夢のと2号館も正月飾りになっています。わくわく広場のスタッフの採用を伝え、さっそく課題を説明させていただきました。スタートが遅れた分を取り返すためには、一気に仕事をしないといけません。飯田彩り市場は年末用品を買われる方で賑わっていました。珠洲はお日様が射して心地良かったです。その後、門前に移動、手仕事屋でそばをご馳走になり、豆腐をいただいて帰りました。手仕事屋さんも多くのお客さんがお越しです、さすが一番の書き入れ時です。


手仕事屋のもりそば

12月29日(火) しん馬
 昼は早めの年越しそばということで、しん馬さんにお邪魔し、もりそばと麦とろごはんをいただきました。メニューにメモが挟んであり、ご主人が心筋梗塞で倒れられて、馴らし運転中とのことです。メニューも圧縮しておられるようです。健康によい食べ物を作っているのですから、長く仕事をしていただければと思います。そのためには、無理をされないことです。ほどほどに、適当に生きることもよいのではないでしょうか。多くの人々に支えられ、その関係の中で生きているのですから、他人にお願いできることは遠慮なくお頼みすればよいですね。


しん馬のそばと麦とろごはん

12月28日(月) 釣りキチ三平
 能登が登場するコミックは多いが、最近出版された『釣りキチ三平平成版Vol.8』も、その一つです。「能登のタコすかし」を紹介していただいています。冒頭の部分には、能登半島の先端・珠洲で珪藻土コンロを作っている丸和工業の脇田又次さんが登場します。タコすかしの指導者としては、能登町の大瀧信男さん(ラブロ恋路の副支配人をされていました)が登場です。私どもも子どもや職場のメンバーと一緒にタコすかしを体験させていただいたことがあります。ラブロ恋路になる前の「恋路荘」時代ですが、タコすかしの体験の後は、たこ料理を堪能しましたね。今回の矢口高雄さんの釣りキチ三平は「四十年目の記念作」とのあとがきもありますので、そちらもご覧下さい。一つの作品を仕上げるためには時間をかけて取材し、資料を集めて読み込んでから構想を描き、そしてようやく作品が作られていくことが分かります。さらに、相当な時間寝かせておいてから作品に結実することも多そうです。そんな作品の背景がわかるあとがきです。


釣りキチ三平平成版Vol.8

12月27日(日) ほっぺ
 昨日の夜は、能登から戻り、野々市のほっぺ(野々市町粟田4-28-1 TEL 076-294-7515)で高校が同期の仲間のささやかな忘年会に参加しました。ここに行くのは2度目ですが、魚料理の見せ方が素晴らしい。「魚菜と北陸の地酒」と看板のショルダーに乗せるだけのことはあります。お刺身の盛り合わせだけでなく、あんこうの薄造りや白子の石焼、白子酢、タラ鍋、さつま揚げ、出し巻き、最後にいただいた稲庭うどんと、盛り沢山でしたが、一人6000円以内に納まっていました。郊外にあって、人気のお店ですね。


ほっぺのお刺身の盛り合わせ

12月26日(土) 能登人・のとびと
 朝から出掛けて能登で3人の方にお話をうかがう。最初にお会いしたのは中能登の益野則子さん・克介さんご夫妻。やませみ屋を立ち上げ、石やガラスでオリジナルグッズを手づくりしています。記念の品として納めておられることが多いようです。マイペースな感じが魅力的で、お客様はインターネットと口コミが多そうです。次に七尾の城山の中腹に位置し、眼下に七尾の街を見下ろすことができる「J.Road」にお邪魔して、ご主人の森山仁さんにお話をうかがいました。眺望は素晴らしく、能登島大橋やツインブリッジも見渡せます。料理はパスタ、ピザ、サンドイッチ、それにハーブティもおすすめです。店内にピアノが置いてあり、年に数回はライブも行われるようです。最後は中島から穴水に向かう途中にある「蕎麦処くき」でお嬢様の久木詞集(くきしず)さんにインタビューしました。脱サラでそば屋を始めたお父さんと同じように、詞集さんも、システムエンジニアの仕事を辞めて、そば屋の二代目として仕事をしておられます。最近はそばプリンを独自に開発し、マクベスの公演の際には能登演劇堂の前のテント市で販売実験を行い、今はくきで販売されています。探すと面白い人はいるものです。それもじっくりお話をうかがうと、その魅力が理解できます。今後もこのような活動を続けていきたいものです。


やませみ屋の益野則子さん

J.Roadの森山仁さん

くきの久木詞集さん

12月25日(金) 小松のトマト
 北陸3県では、小松市が最もトマトの生産が多く、70軒の農家で4億円の売上があるそうです。生食用の種類を生産していますので、金沢のスーパーの店頭で「石川県産」として売られているものも、多くが小松産なのかもしれません。それが、「小松産」として表示されるようになるためには、どのような取組が必要か。他との違いを明確に認識されるような作り方、品質、情報発信が必要です。生産方法や成分、味に違いがないとすると、情報発信にもっと取り組むことです。まず生産者の紹介を、そのトマトにかける意気込みやこだわりを詳しく表現することから、他の産地のトマトとの違いを明確にできるかもしれません。さらに、成分や味についても、しっかり分析データを蓄積することで、優位さを示すことが可能になることもあるでしょう。今後、必要なことは、そのような地道な活動ではないでしょうか。すでにうららのトマトというサイトが作られています。


12月24日(木) 喜兵衛どん
 穴水のやまがらさんに立寄り原稿をチェックいただき、打ちたてのだったんそばをご馳走になりました。一度だけ富山で試食し記憶に残っていた“にがみ”もなく、美味しくいただけました。ルチンが普通のそばの100倍もある健康食と言われていますので、また食べたいですね。その後、夢一輪館でご一緒する方々と合流。板盛りそばをいただいた後、珠洲に向かう。喜兵衛どんの中をじっくり拝見しました。所有者である桜井さんに中をご案内いただきましたので、隅々まで拝見させていただきました。圧巻は漆掻き、漆工用具、揚浜製塩用具のコレクションです。国指定の重要有形民俗文化財に指定されています。1967年に開館し、奥能登の観光ポイントとして、多くのお客様に親しまれていたが、2002に閉館し相当たちます。珠洲市の中心部にある大きな施設ですので、何とか活かす方法を考えたい。


豪壮な喜兵衛どんの母屋

12月23日(水) 理論と政策の選択
 たまたま見つけた本に書かれていたのは、理論が政策を導くということ。市場原理主義が規制緩和策を導き出したという分かりやすい話です。但し、ここで重要なのは、規制緩和の個々の施策について吟味することだと思う。例えば、タクシー業界の規制緩和は台数を増やし競争を厳しくすると同時に、運転手の所得を極端に低くしています。スチュワーデスも非正規雇用が増え、所得が低くなっています。同じような仕事をしていても所得に大きく差が出ています。労働関係の規制緩和は労働強化と低賃金化を招いています。一方で電力の自由化は、多様な選択肢を示してくれています。エネルギー自立化を目指すことも可能な社会になっています。今後も必要なことは、理論の吟味と政策の選択、そして、地域からの政策の創造なのだと思う。地域が優先的に必要としていることを地域から提案し実現していきたいものです。


12月22日(火) 久しぶりの金沢
 久しぶりに一日金沢にいました。自分でも珍しいと感じてしまうほどですが、雪もあって能登に居続けましたから、尚更です。それでも、このサイトを使った情報発信にとって重要だと思うのは、雪が多いというようなことを強く印象づけることは避けないといけないということです。絵になるのは雪景色だと思うと、雪が積もった写真を使いやすいですが、そのような写真や映像をあちこちでご覧になった太平洋岸の人々はたいへんなんだと強く印象に残るおそれがあるということです。それを払拭していくためには、リアルな状況を繰り返し発信しないといけません。今日は気温も高くなり、事務所前の雪も確実に融けています。幹線道路から事務所の前まで、雪はほとんどなくなりました。事務所の駐車場も午前中に除雪をした上に、雪が融けたのでなくなりました。昨日帰って来る時はほとんど道路の雪が無くなっていた能登の状況も、能登の皆さんが連携して発信していただく必要がありますね。


雪が消えた我が家の前の私道

12月21日(月) 沖縄そば
 今日も珠洲にいたので、昼はだんだんで沖縄そばをいただきました。2、7(朝市がある日は商店街の女将さんたちが運営)以外の平日は北川さんの沖縄料理が楽しめますが、今週のメインは沖縄そばです。単品でいただきましたが、懐かしい感じです。ご主人が手打ちした麺に、沖縄らしい天ぷら(さつまあげ)と豚肉が入っています。単品メニューとして常時あると良いのですが。今日は午後、能登空港で「能登ふるさと博」について協議いただいた「ほっと石川キャンペーン実行委員会」がありましたので、同席させていただきました。夜は珠洲に戻り、飯田わくわく広場の運営についてのミーティングに参加して、久しぶりに金沢に帰ってきました。途中の道路はすべて除雪がされていて、スムーズでした。冬場にお客様を増やすためには、道路状態をリアルに伝えるサイトがあると良いと感じました。国土交通省が設置した幹線道路を映すライブカメラも設置されていますが、半島の先端まで設置いただければと思います。


北川さんの沖縄そば

12月20日(日) 奥能登キリコ囃子フォーラム
 午後はラポルト珠洲で「奥能登キリコ囃子フォーラム」がありました。運営のお手伝いをしていましたので、午前中から現場で打ち合わせを行い、昼もE'cafeで講師、司会の方々といただく。藤平朝雄さんの基調講演、高山哲典さんの話題提供があり、最後にキリコ囃子の演奏がありました。やはり、笛、太鼓、鉦での演奏は楽しめますね。キリコ祭をテーマにした事業を3年間続けてこられたとのことです。本日のフォーラムを拝見していて考えたのは、キリコ囃子の競演会を継続的に行うことです。地域の中での練習や本番としての祭の場が基本ですが、地元以外での披露の場があることが、担い手の皆さんの意欲を刺激し、芸のレベルを高めることになるのではないか。後継者の育成という観点でも、発表の場を定期的に設けることで、確実に伝統芸能を身につけられれば、アイデンティティの核を形成できるのではと思います。それは地域への誇りや愛着につながることでしょう。受け継ぐべき芸能を有する地域はその芸能をしっかり伝えることで、地域の持続可能性も高められるのではないかと思います。


キリコ囃子の披露

12月19日(土) へんざいもん
 飯田で打ち合わせの後、宮口先生に再度会うべく、しいたけ小屋ひろきちと里山里海自然学校に行く。アドバイザー派遣事業のその後の状況ヒアリングのためにお見えでした。里山里海自然学校ではへんざいもんで昼食を一緒にいただきました。里山マイスターの受講生や先生方も利用されるので、毎週土曜日だけの営業ですが、それなりの客数になっているのではないでしょうか。地元の素材を活かしたおかあさん料理ですから、一般のお客様も気軽に利用できるような仕組みになるとよいですね。数人程度なら、いきなり行っても大丈夫そうですが、基本は事前予約です。700円でボリューム満点の昼食です。土曜日に珠洲に行かれることがあれば、お試し下さい。


へんざいもんの昼食

12月18日(金) 宮口とし迪教授
 午後から、「飯田彩り市場」の打ち合わせを行う。アドバイザーの斉藤温文さんと事業を管理しているランドブレインの青木信さんに現場をご覧いただいた後、今後の事業の進め方について意見交換を行う。懇親会を商店街の「犀星」で行い、美味しいすきやきをご馳走になりました。その後、たまたま別の事業で珠洲にお越しいただいていた早稲田大学の宮口とし迪教授と合流。ずいぶん久しぶりです。この前にお会いしたのは2008年2月、由布院での九州ツーリズム大学の時です。「星野詩」というスナックで麦屋弥生さんとご一緒して以来です。麦屋さんはその年の6月、岩手・宮城内陸地震で亡くなられてしまいました。宮口教授は麦屋さんが通われていた栗原市に今も行かれているようです。一度は栗原に行き、麦屋さんが活躍されていた現場を拝見したいものです。


宮口とし迪教授

12月17日(木) 
 朝早くに金沢を出て能登に向かう。能登有料道路では何台かの車が事故で停車していました。所々に少しだけ雪が積もっていて、一番事故になりやすい状態です。こんな日は、よく先を見てスピードをコントロールしないと危ないです。珠洲道路に入り奥に行くにしたがい雪が多くなり、当目地区に入ると除雪車が出動した跡がありました。能登事務所の裏の水田は真っ白です。完全に冬景色です。昼過ぎに珠洲の飯田にやってきたらそれほど積もっていません。それでも、断続的に雪が降り、寒くなっていますので、今日から3日間は珠洲に泊まることにします。雪道を移動するのはそれだけで疲れそうですから。


能登事務所からの眺め(鉢伏山方向)

12月16日(水) 山元食道
 久しぶりに八尾にお邪魔して鏡町の山元食道で昼食をいただき、お話をうかがう。「食道」は間違いではなく、昔は別の場所でもつ鍋屋をされていて、その際に、メイン素材の内蔵は食べ物の通る道だから、店名に「食道」をつけられたそうです。今年4月にオープンしてから健闘されています。メディアで取り上げられると一気にお客さんが増え、大忙しのようです。風の盆の時はもちろん、坂のまちアートの時が最も忙しかったと言われていました。そんな時も手抜きせず、仕込みをしっかりされているので、余計たいへんなようです。鏡町というメインストリートからはずれた場所にあって、よく商売をされています。もちろん、町の雰囲気は徐々によくなっていますし、飲食店の集積が進んでいて、今後がますます楽しみな八尾の鏡町です。


山元食道のスペシャル豚丼

12月15日(火) とうへんぼくな仲間
 午後、珠洲まで出掛けたので途中、穴水のやまがらさんに寄ってそばをいただきました。「とうへんぼくな仲間」のメンバーとうかがっていたので、一度来たことはあったが、その時はあいにくお休みでした。雨の中を再度訪れてみたら、閉店時間の午後2時ぐらいでしたが、他のお客さんもいたので、そばにありつくことができました。眼下に穴水湾が見下ろせる森の中にあり、素晴らしい立地です。ざるそばをいただき、少しお話をうかがっていたら、よいタイミングで白山麓・鳥越の橋本邦夫さんがお見えになりました。橋本さんは「とうへんぼくな仲間」のリーダーであり、メンバーのそば打ちの師匠でもあります。自らもそば屋・唐変木を営まれています。鳥越で何度かそば打ちの体験をさせていただいたことがあります。昔は素人にも体験指導されていましたが、今はプロを目指す人を指導されています。今回も珠洲の珠洲製塩さんにできた手打ちそば屋の指導に何度かこられていて、その最後のチェックに来られた帰りとのことでした。やまがらのご主人も橋本さんです。親戚ではないかとうかがったら、小学校からの同級生とのことでした。長い時を経ても、おつきあいが続くのは素晴らしいことですね。


やまがらのざるそば

12月14日(月) 事業の根幹
 グルーヴィという会社は30数年前、デザイン事務所としてスタートしています。その後、企画に力を入れ、企画制作会社として活動してきました。しかし、その内実はまだまだデザイン事務所です。デザインをしてはじめて仕事が完結することが多く、デザインが仕上がると安心するところがあります。しかし、商品もお店も、事業も、持続的に回る構造ができてはじめて成果と言えます。そのようなところまで、関わり続けることが本来の仕事でないといけない。プランニングディレクターという肩書きで仕事をさせていただいているが、その役割はそこまで継続的に関わることだと思う。そのような仕事、役割にどれだけ価値を見いだしていただけるか、そのような関わりの必要性を提案し、説明を重ねていかないといけない。現業深耕、拡現業、脱現業ということを議論していた時代もありましたが、デザインや企画のレベルを深める・高めると同時に、新たな事業領域の開拓、企業としての事業領域の転換を図るべきではないかと思う。新たな企業コンセプトを考えたい。


12月13日(日) この仕事はやめられない!
 午前と午後、それぞれ初めてお会いする人に話をうかがいました。お二人ともマイペースで仕事に取り組まれています。午前にお邪魔したのは、穴水の浅田政義さんの浅田洋服店。インバネスコート(とんびコート)を数年前より作られています。紳士服のオーダーメイドの店ですが、スーツの仕事が減ってきていたので、新たな商品開発として始められました。それも地元のお客様からの要望で研究をスタートされたようです。11月にNHKの番組で取り上げていただいたおかげで、全国から問合せが殺到し、忙しくなられています。休日をよいことにいろんな話を3時間もうかがいました。尺八を習われたり、太鼓、社交ダンス、お茶と仕事の役に立ちそうなことにもいろいろ挑戦されています。さらに、ネットでの発信にも積極的に取り組まれています。その生き方が面白いし、理にかなっています。「能登には人はいない」と失礼なことを言われる人もよくいますが、それは能登人と深く話したことがないか、知らないだけ、出会っていないだけですね。今日のように、魅力的な人に出会えると、この仕事はやめられない!と強く思うのです。


浅田政義さん

12月12日(土) みそ料理の可能性
 石川県味噌工業協同組合の主催で「加賀みそを使った料理の紹介・西洋料理、日本料理、中華料理」が行われたので、参加しました。服部栄養専門学校技術部教授の佐藤月彦さん、平塚未来(ひでき)さんに実演いただきました。1時間ほどで合計5品を作っていただきましたが、どれも美味しそうでした。味噌太巻・にぎり寿司、牛ロース味噌チーズ巻き、鶏のマスカルポーネと味噌煮、鶏の味噌焼きジャガイモときのこ添え、鶏手羽の味噌炒めと盛り沢山です。味噌はいろんな料理に使えること、チーズなどともあうことを知ることができました。30名ほどの参加者でしたが、人数分を用意いただいた試食はほぼ完食。温かい状態でいただけるように工夫もされていましたが、話をうかがいながら実演していただくと、より美味しくなるのではないかと感じました。ごちそうさまでした。


料理実演

12月11日(金) 菊乃や
 事務所の忘年会を主計町の「菊乃や」という貸町家で行いました。古い町家を再生し、貸し出す事業はあちこちで行われていますが、その一つが「菊乃や」です。主計町らしい3階建ての外観で坪庭、茶室があり、2階には縁側が道路側と庭側にあります。食事は近くの割烹から届けていただきました。日本海倶楽部のビールも届けていただき、楽しませていただきました。3人だけが泊まったのですが、浅野川の向いにある「輝BAR」「余市」を飲み、その後、その隣にあるくわな湯につかり、帰って寝ました。「輝BAR」は内装も素晴らしく、お客様のボトルキープの棚が屏風をいかした戸で見えなくさえていて心地よかったです。「菊乃や」は浅野川沿いの「太郎」の横から一本入った細い小路に面していますが、通りを通る方の声がすごく近くに聞こえました。玄関に入ってこられたのかと錯覚します。慣れればそんなものなのでしょうが、細い通りのために、声が反響するのでしょう。金沢の町家暮らしを体験するための贅沢な空間であることはたしかです。


輝BARのカウンター席

12月10日(木) ホテルパシフィック東京
 朝早く戻るために、品川駅前のホテルパシフィック東京に泊まっていました。6時には起きて、早々に朝食バイキングに行く。このホテルに泊まる楽しみは、朝食にあると言われる人も多いが、メニューが充実していますし、美味しい。調理人さんに目の前でオムレツを作っていただきました。朝早いのに行列ができていました。多分一番人気のメニューではないかと思います。珍しく若い女性の方がフライパンを振っておられました。平日のためか、一人で泊まっているお客様が多い。量を食べる訳ではないが、庭を眺めながら充実した朝食でした。30分ほど楽しませていただき、すぐにチェックアウトし、京急で羽田に向かうが、飛行機で移動する人にとっては、便利なホテルです。しかし、このホテルも来年には閉鎖することが決まっています。機会があれば、再度泊まっておきたい。


注文して作ってもらったオムレツ

12月9日(水) 東京
 朝は珠洲に居て、酔いがさめた頃に金沢に向かいました。途中、穴水町商工会に寄り打ち合わせ、もりそばでおろしそばをいただく。ご主人は相変わらず元気です。その後、能登有料を白尾まで来て、河北潟干拓地のペザンでのミーティングに参加。女性農業者の勉強会ですが、商品開発も最終段階です。次年度に向けての話をしましたが、意欲的な女性たちの集まりはいつも面白い議論が展開されます。その後、小松空港に向かい、夕方の便で久しぶりに東京にやってきました。急いで、恵比寿まで行き、そこからタクシーで打ち合わせ会場へ行く。石川県観光プロデューサーの早川和良氏に能登ふるさと博の今後の展開についてアドバイスをいただきました。今後も意見交換をしていきたいし、専門分野であるCM制作で石川に関わっていただければと思う。打ち合わせ終了後、近所の焼き肉屋をご紹介いただいたので、試しに入ってみました。「炭火焼肉・きらく亭」は、きれいな内装、スタッフもしっかりとした制服で、一見高そうでしたが、メニューを見て安心しました。一人5,000円でおさまり満足しました。こちらの懐具合を斟酌した妥当なお店を推薦いただきありがとうございました。早川さんはいい人です。


きらく亭で焼き肉

12月8日(火) 変化はどこに
 珠洲市飯田町の商店街の皆さんとの勉強会で「舟あそび」にお邪魔して、ギャラリーを作られたいきさつを舟見有加さんからうかがい、ギャラリー内を見学。その後、近くの龍泉に会場を移し懇親会を行う。近くにいながら、お互いをよく知らないことが多いので、じっくりお話を聞く機会として有意義な研修会になっています。今後につながる出会いの場になっていることを期待しつつ、連携して活動ができるとよいのですが、・・・。この勉強会は商店街のおかみさんたちがメインとなっていますが、彼女たちの行動力のおかげで、商店街が変わっているとの評価をいただいています。さらに、変化を実感いただけるようにするためには、個別のお店を目に見えて変える取り組みを継続したいですね。一店ずつ、コンセプトを絞り込み、計画を立て、新たな展開を具体化する積み上げ活動が必要です。


龍泉の料理

12月7日(月) いいかげん
 「いいかげん」とは微妙なことばです。ほどほどにいい加減に生きることが、人生を楽しくし、長生きできる秘訣であると説かれたりします。一方で、いいかげんな奴と言われると、テキトウな仕事ぶりで、あてにならない人をイメージしていたりします。テキトウも適当であれば、妥当な、それ相応の行動を意味しますので、要はその匙加減、バランスが大事なのだと理解したい。適度にしっかり考え行動すると同時に、力を抜く所は適当に抜いて行動することが、精神的に疲れないコツなのかと思う。そのためには、自分一人でやろうとせずに、他の人に助けていただく気持ちが大切なのではと感じています。自立や自律も他の人との関係の中での概念であり、他の人と関わることで、目指すべきことなのではないでしょうか。完全な人はいないので、人の良い面を見て関わること、良いところをいかに伸ばすかを考えてつきあいたいものです。


12月6日(日) 私が出来ること
 一人でできることは限られています。いろいろな人との関係の中で、いろいろな人を巻き込んで仕事をしていますが、その成果を確実に出すためには、関係する人々との議論を積み重ねることと、きめ細かな進行チェックを行う必要があります。それがどこまでできるかを考えると、関われる事業は限られます。人生の残り時間がどれだけあるか分かりませんが、少しでも未来につながることを残しておこうと考えるならば、関わることを絞り、取り組むことが大切なのではと思う。一方で、家族関係で、今でないとできないこともありますので、そのための時間も確保せざるを得ないとすれば、自ずと仕事に活かせる時間は限られます。そのような多くの限定の中で、何に取り組むか、よく考えてかからないと、何事も中途半端になり、成果が出ないことで終わりそうです。師走というせわしない時だからこそ、動き続けつつ深く考えたい。


12月5日(土) 心やさしき人
 先日、路傍にたたずむ叔父さんを助けてくれた方の所にお礼に参りました。どういう訳か、金沢から根上まで自転車で行ってしまい、雨が降る中、道路の端でじっとしていたそうです。車で通りかかった方が、心配して声をかけてくださり、警察に連絡していただいたので、無事保護されました。直前にラジオで放送されていたこともあり、タイミング良かったようです。夜中に金沢を探し回りましたが見つけられず、途方に暮れていましたが、おかげで助かりました。心やさしき親切な人はいるものです。世の中捨てたものではありませんね。本当にありがとうございました。


12月4日(金) テーマが明確な店づくりを
 今日も珠洲に行き、珍しく日帰りしました。朝早くに家を出て、途中、柳田食産に寄り打ち合わせ、その後、珠洲に参りました。「飯田彩り市場」は開店4日目となり、少し落ち着いてきている感じですが、新たに商品を持ち込まれる方もいて、動きはいろいろあります。常に動いていること、何が並ぶか分からないという面白さが良いのかしれません。定番品としての新鮮な季節の野菜類が並ぶとともに、加工品や数量限定の物もあると良いですね。花や果物も欲しいところです。塩を並べることも考えてみていますが、近所の多くの商店でも販売していますから、・・・。商工会議所会頭ともご相談していますが、商店街のお店はテーマが明確な店づくりを進めたいですね。昼はだんだんで北川さんが作られた沖縄料理(2と7の日以外の平日限定)をいただきました。


飯田彩り市場の店頭

12月3日(木) あんやと
 昼を近江町いちば館2階の「あんやと」でいただきました。自然薯むぎとろ定食と加賀野菜おやきのれんこんを試してみました。たっぷりのむぎとろは美味しかったです。東京に居るときに、新宿のむぎとろご飯屋で、よくいただいたものです。最近では、しん馬さんでそばと一緒にいただいていますが、健康的な感じでよいです。このお店は給食センターで長年働いておられた女将さんが始められたお店とのことです。木を活かした内装にもこだわりが感じられます。近江町いちば館には初めて入りましたが、地下には先日から夢一輪館さんも出店され、そばぜんざいの提供や夢一輪館オリジナルのくんせいとうふをはじめ、能登の手作りの食べ物の販売をされています。能登の産物を金沢でまとめて販売している店が欲しいと思っていましたので、今後が楽しみです。


あんやとのむぎとろ定食

12月2日(水) 出会いと交わり
 今日は二・七の朝市の日です。何度目の朝市であろうか。昨年から、可能な限り朝市の様子を見に出ているが、言葉を交わす人が増えています。「飯田彩り市場」を作るために説明に回ったためでもあります。昨年から何度も話している人もいますので、その蓄積の成果が一方にあります。立ち話かもしれないが、そこで語られることは、一人ひとりの人生であったりします。中卒後、紡績工場に働きに出たが、20歳前に能登に戻り、結婚して数十年。今は子どもたちが都会に出て、ご主人も亡くなり、一人暮らしとのこと。朝市は小遣い稼ぎの場かもしれないが、いろんな人たちと楽しく話ができて、生き甲斐でもありそうです。朝市と直売所の違いを明確に打ちだし、両方が共存でき、相乗効果が発揮できるようにしていきたいものです。


二・七の朝市では珍しい地魚の干物

12月1日(火) 飯田彩り市場開店
 飯田彩り市場が開店しました。朝7時前にお店に行き、農家の皆さんが野菜や果物を持って来られるのを待ちましたが、なかなか来られません。8時過ぎにようやく、一通り揃い、セレモニーを8時半から行いました。市長や商工会議所会頭にもご挨拶いただきましたが、商店街の人々や農家の方々にも列席いただき、十分なオープニングでした。その後も商品を持ち込まれる方がいらっしいましたし、お客様も頻繁にお越しになり、初日は5万円弱の売上でした。商品開発と、その管理をしっかり行い、継続的にお客様にお越しいただけるようにしたいものです。そして、補助事業が終了した後も、自立的に事業運営ができることを目指したい。途中、別件の打ち合わせであちこち回りましたが、新たな出会いもあって有意義な一日でした。諦念を越えるためには、具体的な成果を出す事業を持続的に展開するしかないですし、そのようなことを通じて、意欲的な人材と出会い、地域の担い手として活躍いただくことをお手伝いできればと思います。私が能登に関わり続ける意味はそこにあります。


飯田彩り市場のオープニング

さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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