[ 金沢便り2009.6月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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6月30日(火) 休業日
 身体が痛かったので、半日は寝ていました。それでも、午後からは起き出し、久しぶりに叔母さん(母親の妹)のところを訪ねました。半年ぶりでしょうか。時々は電話で話していましたが、それなりに元気そうで何よりでした。80歳に近づいて一人暮らしですが、ご主人が亡くなって4年経ち、慣れてきたとも言っていました。以前は寂しいと繰り返し言っおていた時期がありましたが、最近は違うようです。生活に必要なものをいかに調達するか、近くに商店がないことが悩みの種ですが、その上で福祉や医療機関をいかに利用するか、常に話題にのぼります。幸い、よいケアマネージャーについていただいたようで、少しは安心です。人生の終盤をいかに生活するか、重要な課題です。


6月29日(月) 森の整備
 今日は一日、鉢伏山で過ごしました。朝5時からは、頂上エリアに向かうルート整備と三角点近くの竹刈りを行いました。一旦事務所に戻り、9時頃からは再度、ルートづくりの現地踏査と眺望ポイントづくりを行う。広場風になっていた場所の竹や枯れた木を切り倒して分かったのは、炭焼き窯があった場所ということです。山の斜面を利用して炭窯をつくり、その前の広場になっているところで、準備作業をされたり、出来上がった炭を整理したりされていたものと思われます。今度は所有されている坂下さんにご一緒いただき、確認していただければと思います。3人がかりの一日作業により、能登空港や富山湾、さらに立山連峰が見える眺望ポイントができました。


炭窯跡(右手の窪みが窯口)

6月28日(日) 蛍川
 今朝も鉢伏山に登り、頂上エリアの竹刈りを行う。昼は珠洲焼ギャラリーショップにいたが、暑い一日でした。飯田わくわく広場では、燈籠山の製作が進んでいます。日曜日とあって、たくさんの方が仕事をされていました。夕食は久しぶりに、のんべさんでいただきました。能登事務所に戻った後、暗くなるのを待って、8時ごろから、蛍を探しに行く。事務所裏の小さな農業用水にもたくさん飛んでいました。そこから、当目地区の谷を遡上してみたが、川沿いにはあちこち蛍が見られました。圧巻だったのは、生き物調査で入った川でした。橋の上から眺めると、川全体に光の点滅が見られ、それがあふれてきている感じです。しばらく、眺め続けていました。星もきれいで素晴らしい夜でした。


蛍川(よく見えませんが)

6月27日(土) 人の誘致
 地域の未来開発のためには、人の誘致が不可欠です。それも未来を担うべき若い人が地域で仕事ができ、暮らし続けられるようにすることです。年上の人は後輩に将来を託すべきですが、そのためには託すべき相手が必要なのです。そのような後進の育成はあらゆる世界で期待されています。人口減少と高齢化が確実に進行する能登では、特に人の誘致に注力すべきですね。今日は朝5時前に起き、鉢伏山に行き、三角点を目指す新たなルートづくりを行いました。長いみちのりも少しの積み重ねからです。


鉢伏山途中からの朝の眺望

6月26日(金) 珠洲ホタル
 午後は珠洲焼ギャラリーショップの新人スタッフを伴い、窯元めぐりを行う。たまに、作り手の皆さんの現場を訪ねることはよいことです。珠洲焼きに関する新たなお話もうかがうことができますし、仕事のされ方のサイクルなども拝見できます。夕食をでこでいただき、暗くなってきた後、ホタルを見に行く。中山さんの飯塚窯の近くの川にたくさん見られるとうかがったので、川沿いに車をとめ、ホタルを待つ。暗さが増していくにともない、光が増え、動きも盛んになり、川に沿って飛び回ったり、水田の方に飛んでくるホタルもいて、近くを飛んでくれたりします。1時間以上楽しませていただきましたが、帰る際によく見たら、他にもホタルを見に来られている人がいらっしゃいました。季節限定の楽しみとして、おすすめですね。


ホタルの動き

6月25日(木) 持続可能な地域
 「持続可能な地域」をテーマに取り組んでいますが、その柱は何か。一つは、環境の持続可能性、生態系の関係性を念頭に、多様な生き物の共存が可能な社会を形成していくことです。エコロジーや生物多様性という概念で語られることも多いが、その内実が問われます。物質の循環、水の循環、エネルギーの循環が生命活動を支える基本ですから、それらがどのように仕組みとして組み込まれているか。物質、水、エネルギーの消費は、廃棄物、よごれ、廃熱を生み出しますが、それをどのように循環させるか、生物的な循環システムなど、エコロジカルな仕組みを考えるべきです。二つ目は、健康の維持です。人はいつかは死ぬ存在ですが、いかに健康に長生きできるか、それは多くの人々の関心事です。生きる基本が食べることにあるのは、生命を維持するために不可欠だからです。食事は人間関係を形成する上でも重要な役割を果たしていますから、個食はほめたことではありません。何をどのように誰と食べるか、だけでなく、健康のためには、空気がきれいで、緑や水が豊かな生活環境、毎日の生活習慣、適度な運動で身体を使うことも不可欠です。食べ物を自ら獲得・生産し、水を確保し、エネルギー源(薪や枯れ枝など)を獲得できない人が出てくると、それらの人たちは、自らが獲得できないものを他の人から仕入れるために、物々交換から始まり、貨幣を媒介とする市場が形成されてきたのです。もちろん、市場は、自らが生産していない、より多様なものを得るためや、生活必需品以外のものを得るためにも機能してきています。現代では、水やエネルギーは社会基盤として自治体や電力会社・ガス会社などの公的な企業体が供給するようになっています。医療や教育、福祉は人が生きていく上で不可欠なサービスであり、公的な性格が強いことから公的な機関が担うことが多い。民間事業体も増えていますが、基本は公的な役割です。その上で、他の生活資材や生活上のサービスは民間企業から買うということで経済が形成されています。このように考えてくると、人が日々の暮らしを行う基本は自活、自立、自治であり、いわゆる経済は小さくてよいと言えます。そのような地域社会が一つのモデルと言えます。生きるための基盤を形成した上で、さらに重要なことは豊かな文化の形成です。語り部や伝統的な民俗文化の意義を再考する必要がありますし、新たな文化創造も地域人の生き甲斐のためには不可欠ではないでしょうか。地域経済とエコロジーのための優先課題は、地域外から人を誘致することです。それらについては改めて書きます。


6月24日(水) 地域に何が必要か
 商工会や自治体、NPOなどのいろいろな事業のお手伝いをさせていただいているが、根本にある課題は地域振興のために何が必要かということ。事業メニューにより、活動内容は異なっており、期限つきなので、途中で終わる活動が多い。それでも、地域振興のために有効な事業は、事業名目を変えてでも、継続されることもあります。そのような知恵の使い方も貴重ですが、本来、地域の未来開発は、本当に必要な施策を継続的に行い、成果を生み出していくことでないといけません。それが、自治体や経済団体の優先課題ではないか。そのためには、地域の将来ビジョンを地域住民が共有できる形で描き、地域住民がそれに向かってそれぞれの立場で活躍すると同時に、自治体や経済団体等は、強力に推進することです。明確なビジョン形成から、地域の未来開発は始まります。大都会とは異なる将来像を描くこと、「持続可能な地域社会」であり、そのためのキーワードは生態系、循環、身の丈にあった大きさではないか。地域社会の基本はそこに生まれ、生きる人々が安全に安心して暮らせるようにすることです。一方で、保守性は生活防衛の基本発想であったかもしれませんが、地域外から嫁や婿を受け入れ命をつなぎ、好奇心を満たし刺激を得るためにも、よそ者を招き、受け入れてきたのが村落共同体の姿ではないか。閉鎖的な村社会ではなく、外に開かれた地域社会を描く必要があります。地域の未来を描きやすくするためには、人財を育成することも重要で、そのためには外に出て見聞を広めてくることも大切です。


6月23日(火) 圧迫感
 朝早くに予約を変更して、午前の便で帰ってきました。東京に1日居て感じたことは、何となくの圧迫感です。街を歩いていても、電車で車窓の風景を眺めていても、なじめない雰囲気があります。多くの時間を珠洲市や能登町などの能登半島の先端で過ごしているせいかもしれませんが、落差が大き過ぎるように感じました。東京は緑も多くきれいな街ですが、建築物が高く、林立しています。20代の時、東京を離れる前に感じていた違和感とは異なるようにも思うのですが、長く居ることは難しい。私たちがすべきは、海が近く緑豊かな能登半島で、都市に暮らす人々をお迎えするための魅力的な場を用意することです。能登半島で過ごすことで、自分たちが元気に生きられるようになることです。羨ましいと思われるような生き方をしていないといけません。そのためには、まず地域に生きる人々の暮らしぶりを再評価し、地域で楽しむことを促進し、実践することです。大都会で感じる圧迫感や違和感も一定の意義があるとは思うのですが、もうなじめないですね。


緑の多い東京ですが、・・・

6月22日(月) 日本エコツーリズム協会
 久しぶりに東京に行き、日本エコツーリズム協会の理事会・総会に出席しました。知床ネイチャーオフィスの松田光輝さんと一緒に新任理事として選任されましたので、理事会、総会それぞれで一言だけご挨拶の機会もいただきました。総会の後は、近くのイタリアンレストランで懇親会も設定いただきました。愛知会長や兼高かおる前会長にもご参加いただき、親しくお話をさせていただきました。エコツーリズムの推進のために、新たな展開を期待されているようです。そのために、我々のような若手(?)を加えていただきました。今後のエコツーリズムのあり方について根本的に検討してみたい。その後、久しぶりだったので、銀座ののとだらぼちに行く。相変わらず、お客様の滞在時間の長い店です。


のとだらぼちでいただいた刺身

6月21日(日) 遠来のお客様
 珠洲焼ギャラリーショップに一日いましたが、今日はお客様に恵まれた日でした。最初にお越しになられたのは新潟からの皆様でした。何度もお越しになられているようで、珠洲のことをよくご存知です。昨日は典座で昼食を食べられ、お宿が湯宿さか本と言われていました。午後からお越しになられた方々も新潟からで、江差追分全国大会の予選会に参加されているとのこと。いずみやさんでご紹介いただいたようです。その後、地元のお客様にもお越しいただき、久ぶりに賑わった日曜でした。珠洲焼のお店を手伝っていただくスタッフを紹介するために商店街を回りましたが、お店によって賑わいへの評価が異なります。店づくりを変える必要性が高いことと、賑わい創出のためには、もっとお客様にお越しいただくための積極的な活動が必要ですね。


午前中の音楽パレード

午後、わくわく広場での太鼓競演

らごら三和のお祭りコーナー
 

6月20日(土) 生き物調査
 午前は鉢伏山の道路沿いの草刈を行う。刈り払い機を使ってみましたが、威力が違います。午後は能登町当目地区で行われた生き物調査に参加。集会所での説明の後、小川に行き、網で川底をさぐり、石を動かしてみたりしました。1時間ほどの活動で、ドジョウ、サワガニ、カワニナ、ハヤ、タニシ、ヤゴ、ヒルなど、たくさんの生き物を見つけることができました。川に入って、生き物を探すという活動も面白いものです。最後は、集会所に戻り、地域の生き物について研究されている谷口正成さんに解説していただきました。長年、能登の川で生き物調査を続けてこられていますので、「この川にこんな『いのち』が」(平成20年11月1日発行)という著書もいただきました。森に関わってきましたが、川にも目を向けていきたですね。


川に入って生き物を探す

水槽に入れて観察

谷口正成さん
 

6月19日(金) 初ホタル
 能登事務所泊まりでしたので、朝5時に起き、鉢伏山へ行き竹を刈りました。午前中から七尾に行き打ち合わせ。昼食をご馳走になり、帰りました。夕方から刈払い機の講習を受け、試しに事務所そばの道路の草を刈ってみました。慣れると十分役立ちそうです。夕食を久しぶりに山びこでいただき、温泉にも入れていただきました。早めに寝ようと電気を消してから思い立ち、窓の外を見ると、ホタルが飛んでいました。4、5匹ですが、空高く舞い上がるものや、2つの光が近づいたり離れたりと、逢瀬を楽しんでいる風もいます。昼間の道路の温度表示は30度でしたので、ホタルが出るのではないかと夕食の時に話していましたが、その通りになっていました。これからしばらくは、ホタルを楽しめそうです。星空もきれいな、気持ちよい夜でした。


ホタルのひかり

6月18日(木) 手仕事屋
 朝は一旦珠洲に行き、ギャラリーショップを開店。本日から新たなスタッフが入ってくれました。新たな展開を考えないといけません。輪島経由で門前に行く。輪島では、「能登人」の残部を預かる。門前では手仕事屋で星野さんのお話をうかがう。「能登人と過ごす能登時間」の最後の確認を途中行う。新たなプログラムも加え、より充実した楽しみにできればと考えています。


6月17日(水) 河北潟干拓地
 河北潟干拓地でのミーティングに参加。干拓地に関わりはじめて10年以上になるのではないかと思う。最初はハーブを試験的に植え、周囲の防風林の間伐枝打ちを行いと、より美しい干拓地づくりのお手伝いができればと関わってきました。その推進力となっていた俵さんは花屋をやめ、農家として入植、ハーブ園を本格的に始められ、ペザンという名のお店もスタートし、着々と事業を進めてきています。今回は干拓地で活躍する女性たちの研究会ですが、ポジティブな人が多く、新しいアイデアがいろいろ出て、今後の展開が楽しみです。会議の後、能登事務所に行く。行念寺さんで、猿鬼伝説を歩くの打ち合わせを行いましたが、お寺さんは落ち着く空間です。


ペザンのハーブガーデン

6月16日(火) 一本杉通り商店街
 七尾の一本杉通り商店街に久しぶりに行きました。気にはなっていてもなかなか時間がとれないでいたが、必要に迫られてようやく行くことができました。残念ながら、定休日の店が多かったので、お会いできなかった人が何人もいらっしゃいましたが、北島屋の北林さんや、押花アートの川端彗信さんにはお会いできました。川端さんとお話をしたのが、珈琲茶房 茜屋さんです。美しい関川由美子さんが経営されています。関川さんは、東京やアメリカで30年ほど暮らした後、10年前に七尾にこられたそうです。美味しいコーヒーが売りですが、ランチもされています。帰りには、中能登のクランボンでコーヒーをいただき、いまい農場で米を買って帰りました。


洋風建築の茜屋

6月15日(月) アメリカの中学生、鉢伏山へ
 今日も鉢伏山へ行く。朝早くは道路沿いのイタドリを刈る作業を行う。8時半からはアメリカの中学生の鉢伏山行きに同行しました。PTPプログラムの一環として3泊4日、能登で過ごすスケジュールの中に組み込んでいただきました。往復の移動時間も含め2時間のプログラムを組み、ブナ林の中で1時間は過ごしていただきました。木に登ったり、好みの木に寄り添ってしばらく静かにしていたりと、日本の森を楽しんでもらえたのではないでしょうか。しかし、2日続けて多くの人を鉢伏山に案内して感じたのは、少ない人数でないと、コミュニケーションが難しいことです。自由に森を楽しんでいただく、森で遊ぶということもよいかもしれませんが、より深く感じていただくためには、言葉による伝達や、視点の提案、感じる機会の設定が必要です。


早速ブナの木に登って遊ぶアメリカの中学生たち

6月14日(日) 歩こう歩こう鉢伏山
 柳田小学校PTAと岩井戸公民館の共催で、「歩こう歩こう鉢伏山」が行われました。そのためにも、朝5時過ぎに頂上エリアに登り、歩くルートを少しずつ広げる作業を行いました。プログラムは、よい天気に恵まれ、ブナ林内を歩き、楽しんだ後は、さらに道を歩き、森林浴の森100選の看板の所から頂上エリアに登りました。途中、道路の両側に生えている植物について、いろいろ質問をいただきましたが、おかげで新たな発見もありました。知らない植物については、後ほど調べて確認しました。頂上エリアで挨拶をいただき、昼食となりました。森の中でいただくおにぎりはおいしかったです。帰りは道路脇のイタドリを刈りながら下りるが、まだまだです。山と関わるためには草との格闘が不可欠ですね。
昨年の今日、岩手・宮城内陸地震が発生しました。同じく能登事務所に泊まっていて、昼に入ったラーメン店で地震を知り、取材を終えて事務所に戻り、夜ネットで調べていて知り合いが行方不明になっていることを知りました。関連情報サイトを作り、注視してきました。それも今年の初めで中断していますが、現地では1周年事業があちこちで行われています。


ブナ林の中で遊ぶ

6月13日(土) 能登は森です
 能登半島が森であることを実感できるのは、山に登り、眼下に見下ろした時です。鉢伏山に行く途中の眺望が開けた場所からの眺めは変化が楽しめます。今朝も早くに行きましたが、雲がわき、靄がかかって雰囲気が良かったです。靄がかかると山並みが引き立ちます。幾重にも小高い山が連なっています。午前10時半から午後3時半まで、能登半島里山里海自然学校の運営委員会とワークショップがあったので、参加しました。これまでの3年間の成果を踏まえて、新たな展開を期待したい。そのためには、いろいろなことをリクエストしていくべきですね。大学が有する知を地域のために活用することを促進していければと思う。


眼下に能登の山並みを見下ろす

6月12日(金) 商業活性化
 午前中は県庁で商業活性化審議委員会があった。商店街で行われる事業への助成を行うことについて審査を行うのであるが、どのようにすればより成果が生み出せそうかについて、意見やアイデアを提供するのが当方の役割であるので、一通りコメントをさせていただく。常に念頭におくべきは、商業活性化の事業ですので、商店にお客様が増えるようにすること。どこか一角でイベントを行うだけでは意味が薄い。地域の商業振興は地域の商業者が主体となり、お客さま獲得を図る事業でないといけません。午後は能登事務所に行き、日曜日のために道路沿いの草刈を行う。


6月11日(木) 保全と活用
 鉢伏山での当方の取り組みは、保全と活用のモデルとも言えます。まず行っているのは保全活動の繰り返しです。昨年から整備を始めていますが、保全に費やした時間は相当なものになります。昨年春から当社のスタッフと二人で繰り返し、ネマガリダケを刈る作業を行い、秋に2度、「鉢伏山のブナ林散策」のプログラムにお客様にお越しいただきました。今年度からは、新たなスタッフ・山崎さんが能登事務所に入ったので、彼も加わり整備を続けています。さらに、先日は初めて、地元の方々にも有償で参加いただき、竹刈りを行いました。保全活動そのものを活用プログラムにする試みでもあります。今日も、午後から地元の方にも参加いただき3人で、頂上エリアの保全活動を行いましたが、もっぱら日曜日の「歩こう歩こう鉢伏山」で柳田小学校の子どもたちと父兄130名以上をご案内することになっているので、その準備です。ブナ林を散策し、頂上エリアで昼食を楽しむことがメインとなっています。天候は微妙ですが、フィールド整備として、当日まで保全活動を続けたいものです。


ネマガリダケが茂った様子

ネマガリダケを刈って明るくなった森

6月10日(水) 野路
 金沢にいたので、久しぶりに手打ちそばのめん工庵野路(金沢市八日市出町514 TEL 076-249-1709 定休/月曜)で昼をいただきました。白山麓の鳥越出身のご主人が経営されているので、鳥越の地名である「のじ」という名前を付けられたようです。メニュー名も白山麓をイメージしたものがいくつもありますし、店内にかけらた絵も懐かしい山村を描いたものがあります。最近は店内禁煙にされたようで、たばこを吸っている人はいませんでした。気持ちよく過ごせるお店の一つですね。


野路の山かけそば

6月9日(火) エコツーリズムセミナー
 県庁で行われたエコツーリズムセミナーに終日参加。山田桂一郎さんと海島遊民くらぶの江崎喜久さん、兵頭智穂さんが講師でした。山田さんからは「観光・エコツアーの市場と動向」、江崎さん兵頭さんからは「エコツアーのマネジメント・サイクル」について詳しいお話がありました。100人以上の参加者が集まり、ようやくエコツーリズムについての関心が高まってきた感じですかね。今後、具体的な事業展開に向けて準備を加速していきたいものです。


6月8日(月) 参加のプログラム
 今朝も鉢伏山に行き、1時間程、昨日の続きを行いました。台地状のヘリのあたりに、広場を設け、散策しやすく、眺望が開けたポイントを作るのが目的です。果てしない作業のようにも思えますが、徐々に明るくなっています。森林浴の森に認定されている森林ですから、歩きやすく心地よい森にしていければと考えて作業を続けています。今後も、同じような保全作業を繰り返すしかないので、より多くの方々にご参加いただき、保全活動を継続できる仕組みを考えるべきですね。一つは、森の保全活動そのものをプログラム化し、広く参加者を募ることです。1回の参加者は少なく設定し、安全に活動ができるようにし、作業の後は心地よいブナ林の散策もお楽しみいただけるとよいです。記憶に残るような内容でないといけませんし、繰り返し参加したいと思っていただけるようにできればと思います。私たちがすべきは、持続可能な仕組みを作りあげていくことです。私たちがいなくなった後にも、引き継がれるようになっていることが理想です。もちろん、後の世代の人たちは独自のアプローチを行っていただければ良いのですが、そのような動機づけは必要かもしれません。関わりの契機を組み込むとか、関心を持っていただくきっかけづくりとも言えます。自分が実践して見本を示すと同時に、他の人たちに参加いただく機会を設けることも重要なのだと感じています。


ブナ林内の歩きやすい森の道

雨に煙る今朝のブナ林を道路から見た様子

6月7日(日) 竹取物語
 鉢伏山の保全と活用のために、ネマガリタケを刈る作業を続けていますが、今日は山頂エリアを所有されている坂下さんや能登町の方々にも参加いただいて、明るい森づくりのための伐採作業を行いました。タケを刈るだけでなく、眺望をさえぎっている木も坂下さんに切っていただきました。おかげで、台地状になっている三角点周辺の縁近くまで行けるようになりました。他にご参加いただいた皆さんのおかげで、昼食を食べたりするためのスペースも広くなっています。あと少し択伐を行うと眺望も開けると思います。14日の日曜日に行われる「歩こう歩こう鉢伏山」の時には、もう少し明るい森にしておきたいものです。


きれいになった鉢伏山頂上付近

6月6日(土) ハクサンフウロ
 久しぶりに金沢にいたので、白峰に出掛けた。西山高山植物馴化試験地が一般開放されていたので、高山植物を楽しませていただきました。ニッコウキスゲがまとまって咲いていたり、ハクサンフウロもきれい咲いていました。花はすでにいろいろ咲いていましたが、来週ぐらいのほうがいっぱい咲いていそうです。一般開放は明日、13日、14日、20日、21日の10:00〜15:00までです。当日の受付(クロスカントリー場)が必要で、問合せは白山市白峰分室教育課076-259-2300、白山高山植物研究会076-273-0017まで。高山植物のお花畑が有名な白山の花を集めたミニ花畑を標高800mの地点に再現しています。高山植物を低地で栽培する「馴化」事業に98年から取り組んでいるとのことです。場所はかつて、石川の森づくりで2000年から数年かけて植林をしたエリアの上の部分でした。植林した部分は木がうっそうと茂っており、それなりに生長していました。


ハクサンフウロ

6月5日(金) サワフタギ
 本日も朝5時に鉢伏山へ行き、頂上エリアの竹刈りを1時間程行う。途中珍しい花を見つけては撮影してきました。今の時期、タニウツギのピンク色やキリの紫色も目を引きますが、その他に多いのは白い花です。ホオノキの大きな花もあちこちに見られますし、道路沿いで白い花をいっぱいつけているのはヤマボウシ、エゴノキ、ウツギ、さらに・・・。小さな花をいっぱいつけている木があちこちにあったので、写真をとってきたものを樹木図鑑で確認したら、サワフタギでした。しばらくは楽しめそうです。


サワフタギ

6月4日(木) 緑のラーメン
 能登事務所に泊まったので、夕食は山崎さんご家族と、古海魯肴(こみろな)でラーメンをいただいた。本日注文したのは、緑のらーめん。いしり味のスープでいただきました。細麺で食べやすく、薄味なのでスープものみほせます。名物メニューのたコロッケ、イカ餃子もおすすめです。 地域の素材を活かした商品開発に熱心な山本さんご夫妻の経営です。


器も緑のらーめん

6月3日(水) コミュニケーション
 人間関係を形成する上で重要なのは、コミュニケーションです。日々の蓄積が重要ですし、いざという時の関わり方もポイントになります。最近気になるのは、言葉づかいの間違い。他人のことを言えたものではないかもしれないが、どうも配慮や想像力に欠ける言動がひっかかることが多い。おじさんになった証拠かもしれない。自分自身、コミュニケーションが苦手で、努力して話すことに取り組んできたが、なかなか上手にはならない。意識して努力しないといけないし、常に自分の言動がどのように相手に伝わるかを想像してみないといけない。人生の先輩方との関係であれ、若い人たちとの関わりであれ、自分が果たすべき役割をよくよく考えていきたいものです。多くは伝わっていないという前提で、意識して積極的にコミュニケーションを図っていく必要がありますね。待っていてはだめで、先手を打つことかもしれない。


6月2日(火) 地域振興のために
 地域を魅力的な場にしていくためのポイントの一つは多様な人が集まるようにすることです。定住者も旅人も含め、面白い視点を持ち、創造的な方に出会える地域であって欲しいものです。まず、その地域の人々の暮らしが創造的であることです。最も知的で創造的な仕事は一次産業だととらえています。珠洲の西山郷史先生も言われていましたが、農林水産の仕事は生物、生態系、気象、化学、物理、数学、統計から政治、経済、経営、国際関係、心理など、トータルな知識をベースにしないとできない事業です。農業も林業も水産業も、人々の暮らしや生命を支える仕事として、もっと高く評価されるべきです。そのようなジャンルに意欲の高い人材を集積できる地域が将来展望を描きやすくなるではないか。二次産業、三次産業が価値を創造しやすくするためにも重要な要件です。地域全体で、もっと人材誘致に積極的に取り組むべきではないでしょうか。そのような問題意識で、石川県に予算をつけていただいて行ったのが定住促進調査です。その成果はいしかわ暮らし情報ひろばにまとめられています。


6月1日(月) ギャラリーショップ1ケ月
 珠洲焼ギャラリーショップを開店して1ケ月以上が経過しました。おかげで多くのお客様と出会うことができました。いろいろなご意見やご希望もいただいています。事業としての採算を考えればまだまだですが、珠洲の中心街での立ち寄りポイントを作り、周辺へのお客様の案内を行うという機能は少しずつ果たしているように感じています。商店街だけではなく周辺との連携は前年度のまちなか再生総合プロデュース事業の課題としてかかげてきましたが、交流施設狼煙道の駅塩田村等との連携にはなってきています。道の駅桜峠能登空港能登の旅情報センターでもおすすめの珠洲のマップ等の配布をしていただいています。お客さまを相互に誘導する機能は果たしていけそうです。そのために極力、お客様といろいろなお話をするようにしていますが、おかげでお客様の要望をうかがうこともできています。情報発信もブログを開設し、徐々に周辺情報も提供するようにしています。商店街の中でも、ゴールデンウィークの珠洲焼女流作家展を延長し、珠洲焼を常設展示する店が何軒かできています。今後の展開についてはいろいろ考えていくべきですが、とりあえず、燈籠山祭に向けて盛り上げを考えて参ります。どなたか、ギャラリーショップの運営をお手伝いいただける人はいませんかね。飯田町商店街や珠洲、能登の情報発信もできるスタッフを募集しているのですが、まだ出会えていません。


川端薬局にできた珠洲焼常設コーナー

さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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