[ 金沢便り2008.3月 ]
最初のページの金沢便りのバックナンバーコーナーです。
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3月31日(月) 猿山岬の雪割草
猿山岬の雪割草群生地を見に出かける。月曜日でしたが、多くのお客様がお越しでした。皆月側の駐車場に車をとめ、灯台のそばを抜け、斜面に群生した雪割草を楽しませていただきました。白い花が多いが、ピンク色したものもたくさんあり、自然に群生しているところが素晴らしい。この自然資源はしっかり保全していきたいものです。盗掘する人もいるようだが、自然の状態で生えているところに価値があるので、そのことを尊重してほしいものだ。人が入り込めないような斜面には、ピンク色の花が沢山見られるポイントがいくつもあります。そのようなポイントもガイドつきで楽しむようなツアーを人数限定で行えるとよい。雪割草だけでなく、ケヤキの天然林や他の多様な植生も魅力です。違う季節にも是非訪ねてみたい。


猿山岬の雪割草の群生

3月30日(日) かけこみ仕事
年度末ぎりぎりに頼まれる仕事もあるもの。暫定的な内容でよいからということで請け負ってしまいましたが、なかなか大変。なんとか、まとめてメールで送信。さらに、追加で膨らませる要望も届いてしまい、時間を縫って、追加作業を行う。可能な範囲でボリュームアップし、再度送信。メールという便利なものがあるおかげで、速やかな納品が可能となる時代です。しかし、かけこみ仕事はすこし怪しいところがあるので、年度始めに見直しをしないといけませんね。


3月29日(土) グループインタビュー
能登の企業の商品について意見をうかがうグループインタビューを実施。女性10数名に集まってもらい2つのブループに分かれて行うが、事前に想定していた結論とは異なる意見が多かった。お客様に聞いてみないといけないものだと、つくづく感じた。細部についても評価や課題を指摘いただき、商品改良のポイントとして活かせそうです。お客様の視点は面白いし、重要ですね。もちろん、企業サイドの判断もあるでしょうから、協議が必要ですし、ラベルひとつを直すにしても、一定の経費がかかりますから、そのような面からの評価も必要です。最後に言われたのは、「私たちの意見を反映して商品が変わったら、是非買います」ということ。商品づくりへの参加も楽しみということです。


3月28日(金) いずみや
門前のいずみやさんでそばをご馳走になるため、社長、スタッフ2名と出かける。いずみやさんでそばをいただくのは10数年ぶりではないか。ずっと気になっていたので、よい機会となりました。おばあちゃんは89歳とのことで、ずいぶん耳が遠くなっています。相当大きな声でしゃべらないと、会話は成立しないが、とにかく喜んでくださいました。山芋つなぎのぶっかけそばを4杯もいただき、満足しました。2階も拝見したが、壁が落ち、天井がはがれているところもあり、修復はこれからの感じでした。建物も相当傾いていますが、生活に支障はなさそうです。近いうちに再度訪ねたいものです。


そばをつくる泉久子さん

門前そばの典型

談笑する泉さん

3月27日(木) 人財募集
地域振興の柱は、仕事として関われる事業を創出することであり、その担い手を育成、誘致することである。特に新たな事業は、新たな人材誘致が必要な場合が多いのかもしれない。能登の振興のために、能登半島を舞台に新たな仕事を生み出すことに意義と価値を見いだす人を誘致することだ。優先的に取り組むべきは、次のようなことであると考えている。(1)グリーンツーリズムを深化発展させ、エコツーリズムを事業展開すること、(2)広大な森林を活かし、森林セラピー(森林療法)を事業化すること、(3)持続可能なエネルギー生産のために、バイマス事業に取り組むこと、(4)醗酵技術を活かした新たな商品・事業開発、などである。もちろん、既存産業の活性化もテーマであるが、それは既存産業に従事する皆さんにまず考えていただきたいことである。そのような、新たな事業開発の推進主体として、いかに機能できるかである。


3月26日(水) 能登人めぐり7
今日も朝から能登へ。1年経過後の能登への道路は穏やかでした。最初に、柳田地区大箱の室谷一柊さん宅を訪ねる。コーヒーを1杯ご馳走になり、次に中谷家へ。御当主に囲炉裏のそばでいろいろお話をうかがう。蔵も拝見させていただいたが、ひなびた外観の木造の建物の中にある荘厳な感じのする朱塗りの蔵は不思議な雰囲気です。上品な奥様もお話に参加され、いいお話を沢山うかがいました。次に輪島に移動。能登ネットワークの事務局に顔を出し、蔵口屋(くらぐちや)のご主人にインタビュー。まちづくりの仲間で会社を作り、新たな商品づくりを支え、地域振興につなげようとされている姿は今後の地域活動のモデルになるように感じた。帰りに穴水の「もりそば」でそばをご馳走になり、先日の「能登人との交流会」で当社のスタッフが御世話になったことのお礼を。最後は、JAおおぞらに寄り、組合長に久しぶりにお会いする。大泉豊秋組合長は能登ネットワークのメンバーでもあり、ちょっと無愛想な印象を与えますが、なかなか面白い人です。


「もりそば」の冷やしおろしそば(器は穴水産の欅のお椀)

3月25日(火) 能登半島地震から1年
能登半島地震から1年がたった。この1年間は最も多く能登に出かけたのではないかと感じている。過去においても、町の基本構想の立案やイベント、ショッピングセンターの開業手伝いなどのために頻繁に通ったことはあったが、能登一円を繰り返し訪ねたのはこの一年が初めてではないか。自動車の走行距離も4万キロを超えている。能登ではイベントが各地で行われたようだが、金沢にいると静かな1日であった。復興が進んでいる部分とまだまだこれからということがある。そして、地域の振興が進むためには、新たな事業を興していく取り組みが不可欠だ。


3月24日(月) 日本エコツーリズム協会
厚生労働省で行われた能登町の雇用創出事業のプレゼンに同席する。最初に概略説明を行い、細かく質問をいただいたことについて、メインは役場の担当者が答えるのだが、補足的に高峰と数馬さんがお答えるするという展開でした。石川労働局の方にも助け舟を出していただいたりして終了。その後、数馬さんと「加賀能登金沢江戸本店」の様子を見に出かけたが、昼食を同じビルの9階でいただく。その際、しばらく地震があって揺れていました。さすがに能登半島地震を体験されている数馬さんは敏感でした。帰る都合を考え、品川の駅の構内にあるコインロッカーに荷物を預け、目黒のJICの会議室で行われた日本エコツーリズム協会の総会に出席。山田桂一郎さんにも出会ったので、能登でのエコツーリズムの展開について協力を要請。事務局長にも紹介いただき、能登への支援をお願いする。丁度良いタイミングで総会を行っていただいたので、初めて参加させていただきました。山田さんのエコツーリズム協会事業での講演録はこちらを!


3月23日(日) 東京の居酒屋
午後の飛行機で東京へ行く。音声データを起こすためのパソコンを持って行く。少しの時間を活かして、録音したインタビューを起こす。夜は、坂さんと銀座コリドーの一角に入っている居酒屋で打ち合わせ。平日なら「のとだらぼち」にいくところだが、日曜日なので、宿泊していたホテルの近くで店を探した。店前に出してあるメニューを拝見して、地域名が書いてある、素材にこだわりが感じられた店にする。店の造りもこだわりが感じられて正解でした。店の名は「七厘や圓」(中央区銀座7-108番地先銀座コリドーB08 TEL03-3289-0211)。近くに4つの店を展開されています。


「七厘や」でいただいたほたるいか

3月22日(土) 能登人めぐり6
百楽荘の展望風呂と洞窟風呂と、朝食を挟んで楽しませていただく。さらに九十九湾展望台から蓬莱島も撮影させていただた。10時に地酒列車の参加者を見送り、珠洲に向かう。丸和工業さんを訪ね、脇田社長から新商品についてお話をうかがう。常に新たな商品開発に取り組まれています。こちらのコンロは由布院の亀の井別荘でも使っていただいています。次に、メルヘン日進堂の日野愛子さんにお話をうかがう。ブログやメルマガで情報を発信し、ネットで多くのお客様を持っておられます。バームクーヘンが最大の人気商品です。次に輪島に向かい、民宿漁火の下孫一さんを訪ねた。日程を間違えていたが、快くお話をしていただきました。お宿は風格のある建物で、大きな囲炉裏があり、民宿らしい。多くの語らいがあったことを想像させてくれます。急な道路を下った海辺で3戸だけがひっそりと暮らしており、平家の落人の集落と言われると納得させられるような場所です。そこから更に南下し、大沢集落を通り門前に向かう。門前では最初にいずみやの泉久子さんに久しぶりに会う。随分久しぶりであるが、いつもの居間でお話をうかがう。震災からの復旧はまだまだであるが、注文に応じてそばを打っておられるようだ。来週に再度お邪魔してそばをご馳走になることにする。次に、雪割草まつりがおこなわれている総持寺通りの様子を拝見、図書館での雪割草の展示会場で堀間嘉男さんを撮影させていただく。珍しい雪割草が沢山あり、十分楽しめます。最後に手仕事屋でそばをいただき、星野さんのお話をうかがった後、帰ってくる。


丸和工業のハッピー七輪

日野愛子さん

下孫一さん

泉久子さん

堀間嘉男さん

堀間さんが育ている珍しい雪割草

3月21日(金) 能登人めぐり5
朝は城端の薪の音で打ちあわせ。ランチをご馳走になった後、能登に向かう。最初に夢一輪館を訪ね、雪の消えたきのこの森で高市さんを撮影させていただく。次にお邪魔したのは駒渡の物産販売所。施設の開設から運営を担っていらっしゃる橋本洋子さんは、海産物の加工も行っている。最近の人気商品は海洋深層水を入れたソフトクリーム、甘みがおさえられた感じで食べやすい。次に柳田植物公園近くの福正寺に飯山正悟氏を訪ねる。東京と能登と半々の暮らしをされているとのこと。合鹿椀の資料は見事だし、報恩講に使う御膳とお椀のセットも素晴らしい。その後は、百楽荘に行き、地酒列車の「能登人との交流会」に参加する。くじらの刺身や皮の和え物も出たが、メガラスの串焼きやいしり鍋など、能登らしい物を沢山楽しませていただきました。


薪の音のデザート

高市範幸さん

橋本洋子さん

飯山正悟さん

メガラスの串焼き

いしり鍋

3月20日(木) 能登人めぐり4
7時前に起きて、港の荷捌き場の様子を見に出かける。水揚げされた魚や貝、海草類が並んでいたが、端境期のせいか量は少ない。鳥たちが分け前にあずかろうと、岸壁のへりに沢山止まっている姿も漁港らしい。民宿ふわで朝食をいただいた後、女将さんたちにお話をうかがう。能登町で一番多く泊めていただいている民宿です。次に門前に行き、雪割草を育てている堀間嘉男さんにお話をうかがう。その後、いずみやさんに顔を出し、手仕事屋へ。もりそばをいただき、金沢に戻る。事務所のメンバーでオープンのお手伝いをした「西圓寺」に行く。廃寺を改装し、温泉と飲食が楽しめる施設にしてあります。夜まで楽しませていただく。近くには、「神泉」の東酒造さんもあります。


民宿ふわの女将さんたち

珍しい雪割草

手仕事屋のもりそば

3月19日(水) 能登人めぐり3
今日も朝早くに出て能登へ向かう。最初にお邪魔したのは内浦の新出商店。海のそばで味噌を作り続けており、現在の社長は2代目、息子さんが手伝い始めている。麹の製造も行っておられるが、その方法は酒造りの麹の作り方を応用したもので、従来の麹屋さんのアプローチとは異なる。能登杜氏のふるさとらしい。次に、柳田の竹次郎で能登牛を活かした能登丼を撮影。密かな人気メニュー・カレーうどんをご馳走になる。午後は能登町ふるさと公社の大瀧さんにお話をうかがう。能登でのツーリズムの展開について意見交換。松波に行き、横井商店でおばあちゃんにお話をうかがうが88歳にして店頭に立つ姿はたいしたもので、耳もしっかりしておりお元気です。最後に小木港そばのカネイシさんにお邪魔して、ネットでの販売やブログでも活躍している新谷社長にインタビュー。さすがに疲れたので、宇出津の民宿ふわに泊めていただく。役場の送別会が行われていたので、街に出て夕食とする。風来坊、あさひ、きょうちゃんをハシゴして回るが、いずれも混んでいた。


新出さん親子

竹次郎のご主人・山岸さん

大瀧さん

横井商店の横井ヨシコさん

カネイシの新谷伸一さん

風来坊の生サバの刺身

3月18日(火) シティライナー
午後からの県庁での打ち合わせのために野町駅からシティライナーと呼ばれるバスで出かける。片道30分程です。片町、武蔵ケ辻、金沢駅西口を経由し、駅西大通りを通ります。帰りは、駅西口だけでなく、東口の駅前にも停まります。その後は武蔵ケ辻、片町を通り野町駅まで帰ってきます。県庁しかいかない時は、バスで良い。公共交通機関を活用することが温暖化対策、低炭素社会の実現のためのささやかな活動です。そのような観点でもバスの利用を進めていきたいものです。バスで行くと車窓の風景を楽しんだり観察することが可能で、意外な発見があったりするものです。帰りには野町駅近くの東京ストアに久しぶりに寄ってみましたが、面白い商品がありましたので買ってみました。春からは可能な限り、公共交通機関を利用したいものだ。


3月17日(月) 会議時間
会議時間は常に制限を設けるべきではないかと感じている。エンドを設定しないといつまでも続きそうな組織が結構ある。1時間当たりの経費を算出されたことがないのではないかと思う。時間×人数分の経費がかかっているということを忘れてはいけない。企業であれば、どれだけの価値を生み出したかが常に問われるはずだ。行政やその他の事業体であっても、同じような問題意識がないと、収支はとれないのではないか。人生の収支を考えても、もっと他の有意義なことに時間を費やすべきではないかと感じることが多いのもたしかだ。いずれにしろ、自らに与えられた限られた時間を有効に活かしていきたい。


3月16日(日) 能登人めぐり2
7時過ぎには起きてさんなみの周辺を散策。春の気配があちこちにあった。畑の野菜たちは花をつけ始めており、梅も咲き切っていた。庭のふきのとうは満開のものと蕾のものがあり、珍しい。眼下に見下ろす海も穏やかで、かすかに立山連峰がみえる。天気は下り坂のようだ。他のお客さんを見送った後、輪島の川原伸章さんのところに向かう。ネットで調べた地図をたよりに探すが自宅は見つけられず、途中から電話して畦塗り中の田んぼで話しをうかがう。その後、曽々木の体験実習館に行き、海藻まつりを久しぶりに楽しませていただく。海藻しゃぶしゃぶをはじめ、海藻をふんだんに使った料理が1500円で随分お得な感じだ。曽々木の民宿や飲食店でも味わえる定番メニューにしてほしいものです。午後は柳田の満天星で室石英明さんにお話をうかがう。「大人のプラネタリウム」というコンセプトは面白そうですね。是非実現したい。


さんなみの庭で見つけたふきのとう

さんなみの鰹節

海藻しゃぶしゃぶ

3月15日(土) 能登人めぐり
朝一番に金沢を出て能登に向かう。最初にお邪魔したのは曽々木の輪島市ふるさと体験実習館。星野賀代子さんに久しぶりに会う。震災直後に様子をうかがうためにお邪魔して以来だ。明日の「海藻まつり」の準備中で丁度良いタイミングであった。17回も続いている事業であり、初期段階にお世話になったことがある。次に門前に移り、手仕事屋で板盛りそばをいただく。そば粉100%の新しいメニューだ。午後は能州紬の上島洋山さんを訪ねる。ここも10数年ぶりかもしれない。80歳を越えてなお健在です。一旦総持寺通りに戻り、「幸福さん」に立ち寄り、着替えを購入。その後、道の駅桜峠で松木和美駅長のお話しをうかがう。いつも前向きで元気がよい人です。最後に穴水の兼田正子さんを訪ねる。Vio Bellも随分久しぶりだ。ソフトクリームとハーブクッキーのメインは変わっていないとのこと。金沢まで戻るのが面倒くさかったので、さんなみさんに無理を言って泊めていただく。遅くまでご主人や東京から来られていたお客さんたちと話し合う。よい機会でした。


手仕事屋の板盛りそば

着替えを買った「幸福さん」

さんなみのバイガイ料理

3月14日(金) 自治体スタッフの資質
仕事上、いくつもの自治体のスタッフとおつきあいがあるが、人によって仕事の進め方が大きく異なる。人にお任せにしたり、コンサルタントの提案や上からの施策を忠実に行うことが仕事だと考えているのではないかと感じる人も多い。一方で、自ら事業を企画する意欲と能力を持っており、関係する人の活かし方を心得ている人もいる。住民と話し合いニーズをくみ取り、外部の人材も活用し、組織横断的な連携を推進しつつ仕事を進める。そのようなスタッフと出会うと、継続的に応援したくなるものである。財政状況が厳しい自治体が多いのは確かだが、状況を打開するために必要なことは、役場職員が創造力を発揮し価値を生み出す仕事をすることである。ソフトウエアで価値を生むサービス業であることの認識が是非必要だ。一方で、知恵は地域住民の中に蓄積されており、それを引き出しつなぎ合わせる役割が自治体職員の重要な役割である。さらに、地域の価値を発掘する役割を担う外部の人間が地域に関わりたくなるような情報発信や関係構築を進めるスキルを磨くことが重要ではないか。そのような人材育成を自治体は図るべきである。


3月13日(木) 前田善栄さん
能登町の「石川県いか釣直販協同組合」の理事長、前田善栄さんのお話を久しぶりにうかがう。今日は田の浦の工場にいらっしゃるというので、田の浦の港に出向く。この港は入り江に面しており、船が沢山出入りすることもないようで、岸壁から見える海はきれいで澄んでいる。海水を特殊な装置で浄化したものをイカの洗浄に使っておられるとのことであるが、この海の水なら浄化しやすそうだ。何度も取材させていただいているが、常に新たな取り組みをされているところが素晴らしい。商品開発にも熱心ですし、商標取得も行っておられます。もちろん、海洋深層水を使ったイカ加工品は美味です。一度お試し下さい。


前田善栄さん

3月12日(水) 金沢ビジネスメッセ2008
協同組合金沢問屋センターが初めて行った「金沢ビジネスメッセ2008」の現場に一日いる。10時の開会であったが、午前中は総じてお客様が多かったし、お互いのブースを訪ね、話し合う姿が多く見られました。一番のねらいとしていた「組合員同士がお互いを知る」ということは十分達成されている印象でした。県や産業創出支援機構、デザインセンター、ジェトロ、工業試験場、経済団体、金沢美大、専門学校などにも出展いただいたが、それぞれにコミュニケーションが行われたようだ。問屋センター内の企業の従業員で他社の展示をご覧いただいた方も相当数いる感じでした。午後からは、サテライト会場を一通り見て回ったが、さすがにお客様は少なかった。主要なメンバーがメイン会場に張り付いており、もっと工夫が必要でしたね。それでも、やはりそれぞれの企業の現場で説明を受けた方が知れることは圧倒的に多いこともたしかなので、アイデアとしての価値は高いと実感した。


会場内でのコミュニケーション

3月11日(火) 金沢ビジネスメッセ2008準備
金沢問屋センターで明日行われる 「金沢ビジネスメッセ2008」の設営の様子を見に行き、ついでに2社で取材。イベントとは別に 企業を紹介するサイトも作成中であり、そのコーナーで紹介させていただく予定です。今回の一連の事業はビジネスの可能性を広げるための活動であり、イベントとしてのビジネスメッセは大きな機会、ポイントではありますが、重要なことは顧客接点が広がるような日常活動です。そのために、ネットを活用して、新しい取組をされている企業を紹介していくことも重要であると考えています。もちろん、行政や試験研究機関、学校等も参加いただく「金沢ビジネスメッセ」はお互いを知り合う機会として重要な意味がありますので、今後の成果を期待しています。


金沢ビジネスメッセ2008の看板設置

3月10日(月) 新人登場
4月から正式入社する今井さんが入社前研修ということで出社。全員に紹介し、早速、資料整理ということで、処分する本の整理を手伝ってもらう。昼食は久しぶりに「しん馬」に行く。いつ来ても心地よい空間です。ご主人夫妻の几帳面な性格が空間に表れていますね。午後は、入門的な話しを少しして、早めに帰ってもらう。スタッフとして早く活躍して欲しいし、企画の仕事がしっかりできるようにサポートしていければと思う。地域づくり学科の出身者というのは少ないと思うが、現場での地域振興の活動に関わることで、大学で学んだことを活かして欲しい。


しん馬の「しん馬」

3月9日(日) 地域での仕事
能登の振興のために必要なことは、地域での仕事を増やし、暮らせる人を多くすることだ。地域住民を対象にした仕事でも、遠方の人を対象にした仕事でもよい。とにかく、地域での仕事を増やすことを考えたい。リアルなお店での商品販売、ネットでの地域産品の販売、交流を核にした事業、農林業から加工までのものづくり、飲食、宿泊、交通、健康福祉関連事業、情報発信、その他のサービス業など、多様な仕事が考えられる。そのようなことをいかに地域で展開できるか。地域経営の観点での計画を明確に描き、実践していくことだ。その前提として、地域が有する資源を把握し、それを活用する方策を考えることが必要です。そこから、いろいろな連携や新たな事業開発の可能性が見えてくるはず。そのような地域の課題に正面から取り組みたい。


3月8日(土) 大野長一郎さん
ANAの機内誌「翼の王国」に珠洲の大野長一郎さんが紹介されています。今月いっぱい飛行機に乗っていると思いますので、機会があればご覧下さい。特集として、数ページにわたって記事と沢山の写真が盛り込まれており、表紙にも「能登」の文字が入っています。震災1周年ということもあり、特集を組んで下さったのでしょうが、ありがたいことです。「能登人」で紹介させていただいた方が大きくとりあげられることはうれしいことです。今後のお仕事の役に立てば幸いですね。しばらくは電話等での問合せが殺到して大変でしょうが、うまく対応していただければと思います。大野さんはトヨタが運営しているGazoo muraにも参加しています。


大野長一郎さん

3月7日(金) 産業観光3日目
朝一番に加賀屋までお出迎えに行く。最初は能登島の祖母ケ浦に野生イルカを見学に。自然が相手ですから、本当に見られるか不安もありましたが、近くの民宿堀井さんに確認したら、昨日も見えたということで行くことにする。観察ポイントについてしばらくしたら、近くの海に出現。何度も海面から飛び出してくれました。水族館で見るイルカとはちがう喜びがあります。次に、石崎のなまこやさんの工場でなまこの作業を見学。くちこやこのわたを仕分ける作業を説明を聞きながら拝見。その場でいただくこのわたは美味しい。見学の後、なまこやさんの「海ごちそう」でなまこ料理を味わっていただく。いくらこのわた丼は微妙な味わいで美味しくいただけました。なまこの刺身というのも初めてでしたが、歯ごたえがあって楽しめます。最後は穴水の欅工芸谷口さんの工房を見学。工程に沿って説明いただき、箱づくりを体験する。能登空港までお送りして、検査場に入られるまでお見送りをする。3日間、ご一緒すると親しみが増すものです。次なる機会があるとよいのですが。ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。


なまこの作業場で

3月6日(木) 産業観光2日目
今日は、麩司宮田の工場から見学。宮田社長から一連の工程を説明いただく。途中細い竹輪麩の巻き取り作業の体験もしていただく。車麩や生麩の現場をご覧いただくが、皆さん興味深げであった。香り、熱、蒸気、音、手作業など、工房見学の魅力が満載であった。2度目の見学であるが、いつきても面白い。その後、東山を散策し、宮田さんの経営する麩料理の鈴庵でお食事を召し上がっていただく。歩いて2分程度のところにある飴の俵屋を見学し、バスで羽咋へ。高澤醸造と山崎麻織物工房を見学する。高澤醸造では母屋で90歳を越えたというお父様からお話をうかがい、どぶろくやかぶら寿司をご馳走になる。味噌蔵も見学させていただき、歩いて山崎さんの工房へ。まず織工房を見学、座敷で作品を拝見させていただきながら、お話をうかがう。この集落は道路も細く蛇行しており、歩いて散策するには相応しいところです。建物も昔ながらの造りのものが多く、典型的な能登の風景です。


車麩づくりの仕事を見学

3月5日(水) 産業観光
午後から、加賀能登のれん会の産業観光のモデルツアーに同行する。長崎からお越しいただいたお客様は東京経由で小松に到着。金沢の、壺屋壷亭で昼食の後、佃食品本店で佃煮談議。その後、主計町界隈を散策。バスに乗る前に菓子文化会館の森八にも立ち寄る。その後、大野に移動し、直源醤油を訪問。古いご自宅の玄関から入っていただき、おひな様の祭壇の前で記念撮影。「醤油処直江屋源兵衛」で社長から醤油の話、大野の話しをしていただく。工場の中も見学したが、現場でいただいた醤油せんべいが美味しく感じた。現場の力かもしれない。ものづくりへのこだわりを直接語っていただくことで、お客様の評価は確実に高まるし、話しのやりとりがあることで、共感は深まりやすいはずです。


直江さん宅のひな飾り

3月4日(火) 輪食の安原さん
午後から輪島まで行く。輪食の安原さんの写真を撮影するためであるが、彼の事務所に行くのは初めてのこと。漆器会館近くの3階建てのビルの3階にオフィスはあります。眼下に黒瓦の街を見下ろすことができ、まちの将来を考えるにはちょうどよい立地かもしれない。近くの輪島港までおつきあいいただき、漁船を背景に撮影。輪島で仕事をしていることをイメージするにはちょうどよい感じでした。今年の夏には門前出身の人が二人加わるとのこと。ネットでの販売と直接営業での売上が半々となっており、徐々に売上も安定してきているようだ。毎日発送作業があり、忙しそうであるが、将来はリアル店舗も考えて欲しいところだ。お客さんは、まずリアル店舗や事務所を確認してから利用を考える人も多い。直接出会って話すことにより、信頼感も高まることが期待されます。今後の活動に期待したい。


港で撮影した安原さん

3月3日(月) 東京農業大学
朝一番のバスで大分空港へ。東京へ飛び、東京農業大学に行く。森林療法の研究をされている上原巌先生に面談する。山中に一度起こしいただくことで了解いただく。森林療法についての取組は、全国各地で進んでいるが、行政主導で推進され、担い手が不明確なところが多いようだ。どのような事業も主体がいないと本格的な事業にならないということでしょう。グリーンツーリズムやエコツーリズムなども同じです。帰りに大学生協で「東京農大クッキー」をみやげにと買っていただいた。学校でカウンセラーをされていたことがあり、率直で魅力的な人です。山中だけでなく、石川県全域から参加者を集めて研究会を行いたいところです。


3月2日(日) 風の食卓祭
午前中は、毎週日曜日に行われているガイドツアーについてまわる。10数名のお客様に2人の旅館関係者がついていたが、さすがに長い行列になってしまい、話しは伝わっていたかどうか。要所では立ち止まって解説されていたので、ある程度は理解できたと思う。2人つかれるのであれば、グループを分けた方が良いでしょうね。自動車が沢山通るところもあるので、お客様の安全確保に注意する必要もあります。これまで通ったことのないルートを歩いていただいたので、発見も多いツアーでした。その後、「草庵秋桜」で社長のお話をうかがう。午後は、「風の食卓祭」のプログラムに参加。小泉武夫さんの講演は相変わらず面白い。夕方からはクアージュゆふいんでの立食パーティ。250名以上のお客様が入っているということで、観光協会関係者は外で立ち話をしているほどでした。料理も30分程でなくなる盛況でした。後片付けの後、辻馬車に乗っている佐藤さんの「佐藤」で地鶏鍋などをご馳走なりながら、武雄市の皆さんと由布院の皆さんの交流会に参加。有意義な会でした。最後は玉の湯のバーで若手の皆さんと楽しみ、12時過ぎに宿に戻る。


佐藤でいただいた地鶏鍋

3月1日(土) 辻馬車開き
午前中は「辻馬車開き」におつきあいする。由布院駅舍に幕を張り、テーブルを並べ、餅つきの準備を行う。神事を行う祭壇はアトリアときの時松さんが設置されていた。毎年のこととのこと。11時前から餅つきが始まり、神事も11時から行い、終了後、辻馬車が子どもたちを乗せて出発。今日は子どもたちだけの試乗でしたが、希望者が多く何度も出ていっていました。いつも思うのは、駅前や交差点はごった返しているのに、不思議と事故が少ないこと。信号も少ないのでお互いに気をつけているためであろうか。総合事務所に引き上げ、弁当をご馳走になる。その後、東勝吉さんの作品を拝見するために温水園(ぬくみえん)に自転車で行く。川沿いを下っていくが、相変わらずいろんな鳥が生息しているところです。スタッフとして働いておられる安部さんの奥さんに案内いただいたが、東さんの作品はほのぼのとしていて、温かい。99歳まで作品を作り続けて、この温水園で亡くなられたとのこと。夜は、亀の井別荘で、会食の後「すきやばし次郎」の小野二郎さんと山本益博さんのお話を拝聴する。「風の食卓祭」の一貫でしたが、多くの料理人さんたちも含め100名以上の人たちを前に、11時過ぎまでお話しいただく。


駅前を出て行く辻馬車

さらに前の金沢便りはこちらをご覧ください。

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